シマノ Y13009010
Y04110200
KURE(呉工業)No.1603
PWT チェーンカッター CT-03R
ノグチ 079978
GREATTOOL TT-30
シマノ(SHIMANO) ペグスパナ TL-FC21
ベッセル TD-55
ベッセル(VESSEL)No.77-10
チェーンリングの交換方法は?
ロードバイクなど、自転車に乗っている方であれば、チェーンリングの交換を自分でやってみたいと一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
自転車ショップに行けばプロの方にやってもらえますが、費用もかかりますし、自宅でささっと出来たら良いですよね。今回はチェーンリングの交換方法を解説しましたので、是非参考にしてご自分でやってみましょう。
チェーンリングとは?
リング状の部位
チェーンリングとは、チェーンが引っかかっているギザギザした輪の部分になります。上記画像のチェーンリングは一枚だけですが、二枚あるタイプもあります。このチェーンリングはロードバイクなどでとても重要なパーツであり、高品質のものは、より走りやすくなります。
このリングが交換時期を超えていると走行に支障が出てしまうんです。
チェーンリングは二種類ある
ロードバイクなどをよく見てみると、二枚のリングが付いていたりします。それぞれ名前があり、外側のチェーンリングをアウターリング、内側のチェーンリングをインナーリングと言います。
インナーリングの方が小さく、アウターリングの方が大きくなっていて、このどちらを使うかで走り心地が変わってきます。交換の際は、どちらか一方だけ交換することも出来ます。
チェーンリングを交換する理由
脚力により適したチェーンリングがある
チェーンリングを交換する理由はさまざまです。まず、自分により合ったリングに交換したいというのも理由の一つです。ロードバイクなどを購入した際に、元々チェーンリングはついていますが、大体の自転車には50×34Tあたりのものが付いてきます。
これは一般的なものではありますが、体格によっては合わないこともあるのです。大きいものに変えれば脚力は必要となるもののスピードが上がります。適切なものに交換しましょう。
チェーンリングが壊れてしまう場合も
チェーンリングの交換理由として、交換時期前なのに壊れてしまうという場合も少なくありません。チェーンリングはいろいろな素材で作られていますが、曲がってしまったり、歯が欠けてしまうこともあります。
そのまま乗り続けるのはもちろん危険なので、すぐに交換・調整をしましょう。緊急であればお店にお願いした方が良いですが、時間がある場合はご自分で交換してみましょう。
チェーンリング交換の時期
最も多いケースが、チェーンリングの交換時期が来てしまった場合です。チェーンリングの交換時期は大体1万~2万㎞ほど走ると来ると言われているのですが、1万㎞と2万㎞ではかなり違いがありますよね?
実は、これは走り方によって交換時期が早まってしまうことがあるからなのです。普通にロードバイクを楽しんでいるだけの方は2万㎞が目安となりますが、かなりパワフルな走り方をしている方は1万㎞が交換時期の目安となります。
チェーンリング交換費用を抑える方法?
チェーンリングの交換時期が来てしまったら、当然ですが交換費用がかかってしまいます。リングには高いものも安いものもありますが、出来れば費用を抑えたいところですよね。この費用を抑える小技として、「普段はインナーリングで走る」という方法があります。
インナーリングの方がアウターリングより安い場合が多いので、特に問題ない限りはインナーリングを使った方が安上がりとなるのです。少しでも費用を抑えたい方は是非やってみて下さい。
チェーンリング交換に必要なもの①
5㎜の六角レンチ
ノグチ 079978
まず用意するのが「5㎜の六角レンチ」です。チェーンリング交換に当たっては他にもいろいろな工具を使いますが、一番使うのはこの5㎜の六角レンチとなっています。
お家にあればあるものを使って問題ありませんが、ある程度力をかける必要がありますので、上記ツイートで紹介されているY型レンチの方がおすすめです。Y型のものは非常に握りやすく、手も痛くなりません。余裕があれば購入しておきましょう。
トルクスレンチ
GREATTOOL TT-30
次に用意するのが「T30トルクスレンチ」です。自転車はよくいたずらをされてしまうものですので、その対策として「星型ネジ」が採用されており、シマノなどのものはこのT30トルクスレンチを使うことで取り外しが出来ます。
年式によっては6角レンチのものもありますので、ご自分の自転車を見てみてどちらか確認しておきましょう。
ペグスパナ
シマノ(SHIMANO) ペグスパナ TL-FC21
レンチとセットで用意するのが「ペグスパナ」です。こちらはナットを押さえておく為のもので、ペグスパナが無くては上手く締め付けられません。シンプルな工具で価格も安価ですので、レンチを購入する際に一緒に購入しましょう。自転車ショップに行くとほぼ置いてあります。
シマノのホローテック2/4本アームクランクの場合
シマノ Y13009010
様々なタイプがあり、シマノのホローテック2/4本アームクランクの場合はボルトが裏側に隠れています。その場合はクランクアームを外すことになりますので、クランクボルト取り外し工具も用意しましょう。こちらも価格は安価ですので気軽に購入出来ます。
ここまでご紹介した四つの工具が、チェーンリング交換の為の基本的な工具です。
チェーンリング交換に必要なもの②
マイナスドライバー
ベッセル TD-55
何かとあった方がいいものとしてマイナスドライバーがあります。実際に回す為に用意するというより、何かを外す時など、マイナスドライバーが役に立つのです。
特殊なものを用意する必要はありませんので、既に持っている方はそれを使いましょう。出来れば細いものよりも、握りやすくて太いものがおすすめです。
ハンマー
ベッセル(VESSEL)No.77-10
マイナスドライバーと同じく、出来れば持っておきたいのがハンマーです。外そうとしても固くて中々外れない際に、軽く叩くだけですので、仰々しいハンマーは必要ありません。
通常のハンマーは鉄などで出来ていますが、それだとリングなどを傷つけてしまいますので、当たる部分がゴムやプラスチックになっているものを選びましょう。ホームセンターで購入出来ます。
チェーンリング交換に必要なもの③
グリス
Y04110200
交換する際に、ボルトやチェーン部分など何かとグリスを付けることになりますので、持っていない方はグリスも用意しましょう。おすすめは「シマノ プレミアムグリス」です。
こちらは定番メーカーであるシマノが販売しているもので、安心して使用することが出来ます。自転車ショップでも販売していますが、ネットショップでも販売されていますのでチェックしてみて下さい。
ウエス・クリーナー
KURE(呉工業)No.1603
もう一つ持っておきたいのが、自転車用のクリーナーです。せっかくいろいろと取り外してチェーンリング交換をするのですから、ついでに綺麗に掃除をしてしまいましょう。
どのクリーナーでも綺麗になりますが、おすすめはKUREのクリーナーです。価格も安価ですので気軽に購入出来ますね。また、汚れても良い布が必要になりますが、無い方はウエスも購入しておきましょう。
チェーンリングの交換①クランクを外す
クランク取り付けボルトの外し方
クランクを外さないとチェーンリングを交換出来ない場合は、まずクランクを外していきましょう。クランクにはクランクボルトとクランク取り付けボルトがあります。
外し方は簡単で、上記画像の右下にあるボルトが取り付けボルトとなっており、5㎜の6角レンチを使って外せます。緩めてからクランク基部についている「脱落防止爪」を起こしましょう。この爪は非常に大切ですので無くさないようにして下さい。
クランクの外し方
クランク取り付けボルトを外したら、次はクランクボルトを外します。先述して紹介した取り外しの工具を使いましょう。外し方は、左回りに緩めていき、外れたら引っ張るだけです。特に危険な作業ではありませんが、傷つけたりすることのないよう慎重に行いましょう。
SHIMANOは年式によって違いがある
先述しましたが、シマノの製品は年式によって違いがあります。5本アームと呼ばれるものはクランクを外さずにチェーンリングを交換出来たのですが、4本アームのものからクランクを外さなければ交換出来ないようになったのです。
ご自分のロードバイクの年式までは分からないかもしれませんが、アームを見ればクランクを外す必要があるかどうかが分かりますので確認してみましょう。
チェーンリングの交換②リングを外す
チェーンの外し方
クランクを外したら、次はチェーンを外していきます。外し方はとても簡単で、ゴムハンマーなどを使って軽く叩けば簡単に外れます。チェーンは汚れている場合がほとんどですので、作業する際は軍手などをすると良いでしょう。
チェーンの周辺は鉄製品ばかりですので、怪我をしないよう注意して作業を行って下さい。
ボルトを外してリングを外してしまう
チェーンが外れたら、いよいよリングを外していきます。リングはボルトで固定されていますので、ボルトを外して下さい。その際、ウエスなどでリングを覆ってから緩めていきましょう。一気に緩めた際にリングが手に当たって怪我をするケースがよくあります。
想像以上にリングの歯は鋭く、怪我をするかもしれませんのでウエスを添えておきましょう。また、泥などが詰まっていてレンチがしっかり入っていない状態で回すと破損することがありますので、汚れを取り除いてから行いましょう。
リングは交換時に掃除
外してみると分かるのですが、普段から綺麗に保っているつもりでも、細かいところが案外汚れていたりします。交換してしまうものは綺麗にする必要はありませんが、そのまま使うものは綺麗に掃除をしておきましょう。
先述して紹介したクリーナーとウエスを使い、細かいところまで掃除します。掃除が終わったら乾燥させましょう。
チェーンリングの交換③リングを付ける
チェーンリングを付ける位置
掃除が終わったら、新しいチェーンリングを付けていきます。付ける際に注意したいのが向きです。画像のシマノのリングは表裏が分かりやすいデザインとなっていますが、パッと見で分かりにくいものもありますのでよく確認をします。
また、リングには取り付け位置マークがあり、そのマークの場所にクランクが来るように設置します。この位置も大切ですので、一つ一つ確認しながら進めて行ってください。
付ける時は対角線上に
もしかしたらチェーンリングのボルトかも。 一度外してからネジ山にグリス塗ってちゃんとペグスパナ使ってしっかり閉めてみて。
— オオノKAZMA (@kazma_ono) September 21, 2016
閉めるときは対角線上にね
ボルトを締める際は対角線上に締め付けていきます。5本のボルトがあれば、星型に締めつけていく形になりますね。上、左下、右上、左上、右下などのように、あっちこっちにいくような形で締めていきます。
このように締めるのには理由があります。一つずつしっかり締めてしまうと緩みが出て、しっかり締まらない場合があるのです。各部分を徐々に徐々に締めていきましょう。
ボルトを締める際の強度
ボルトを締める強さですが、締め付けトルクは12~14nmです。といっても、人力で行っていると中々強さは分かりませんよね。
ただ、あまりにも強く締め付けるとリングが内側に曲がってしまうことがありますので、変形しない程度にしっかり締め付けるというイメージで大丈夫です。感覚的には、結構しっかりと締めるような感じになります。
トルクレンチがあると便利
人力で締める際の感覚などを書きましたが、どれくらいが適切なのかが分からないと不安ですよね。そんな方におすすめしたいのがトルクレンチです。
トルクレンチとは、設定した強さで止めることが出来るレンチで、持っておくと非常に便利な工具です。六角レンチと比べると価格は高いのですが、持っておくと自転車以外でも使えることが多々あります。
チェーンリングの交換④クランクを付ける
取り付けてクランクボルトを締める
チェーンリングを無事に付けられた後は、クランクを付けていきましょう。軸の部分に薄くグリスを塗って、奥まで挿します。左右とも差し込んだらボルトを締めていくのですが、この時の強さは0.5~1.5nmと、指の力で締められる程度で大丈夫です。
ある程度締め付けて、少し動かした時にガタガタしないくらいにしましょう。
クランク取り付けボルトを締める
プラスフィットタイプのBBで異音に悩んでる人、クランク取り付けボルト締めすぎの可能性あるので、シマノ純正のちっこいやつ手で締めれるとこまで締めたら1/4〜1/2回転緩めてから固定するのをオススメする
— けいすけ (@kei_ktcNepros) June 19, 2018
最初に外したクランク取り付けボルトを付けていきましょう。このボルトも汚れていることがありますので、汚れていたら先に掃除しておきます。ボルトは片方ずつ締めるのではなく、交互に均等に締めていきましょう。
強さは12~14nmで、かなりしっかり締めます。ボルトを付けたら、外しておいた脱落防止の爪を付けます。これを忘れると危険ですので、必ず付けて下さい。
チェーンを噛ませて完成
最後に、外しておいたチェーンをリングに噛ませて完成です。噛ませる時は、リングの歯にチェーンを引っ掛けて、クランクを回しながら合わせていくと簡単にはまります。
この際、チェーンとリングの間に指を挟んで怪我をする可能性がありますので、手の位置には十分注意して下さい。怪我防止の為にも軍手をしておくと安心です。
チェーンがたるんだ場合は?
フロントディレイラーの位置調整
元々ついていたリングより歯数の少ないものに交換した場合、チェーンが少したるんでしまうはずです。その場合はフロントディレイラーの位置を少し低い位置に調整しましょう。逆に、歯数を増やした場合は位置を高く調整します。
チェーンの長さが足りない場合はチェーンを新たに購入して交換することになりますので、歯数の違うものに交換する場合はご注意下さい。
チェーンカッターで長さ調整
PWT チェーンカッター CT-03R
あまりにもたるんでいる場合は、チェーンカッターを使って長さの調整をします。チェーンカッターはチェーンを切る訳ではなく、チェーンを分解するものです。チェーンは一つ一つ連なっているのですが、チェーンカッターを使って外し、好みの長さで接合出来ます。歯数が大きく減る場合は用意しておきましょう。
短くしすぎに要注意!
よくあるケースで、チェーンカッターを使って調整をしようとしたら、間違えて短くしすぎてしまうことがあります。こうなると困った状況になり、チェーンを新しく買うことになる場合もあります。
チェーンは交換時期が早いものですので、ついでに交換するのも悪くはないのですが、出来ればそんな事態は避けたいですよね。なんとなくで作業を進めず、慎重に調整していきましょう。
クランクが外れにくい時は?
クランクはボルト類を外すと簡単に外れますが、引っ張っても中々抜けない時もあります。そんな時は、軸の部分を反対側から叩いてみましょう。ゴムハンマーで優しく叩くと抜けてくれるはずです。
また、チェーンが引っかかって抜けにくい場合もありますので、その時はチェーンを落とすと簡単に外すことが出来ます。
チェーンリング交換の様子を動画で確認
チェーンリング交換動画①
こちらの動画では、最初から最後まで丁寧に外し方・交換方法が解説されています。ボルトを緩めるところからしっかり解説していますので、動画通りに進めることで、誰でも正しく交換出来るはずです。
ペグスパナの使い方もよく分かりますね。今回説明させて頂いた内容を参考にしつつ、動画も是非見てみて下さい。
チェーンリング交換動画②
こちらは、ご自分で交換される様子が撮影されています。最初から最後まで撮影されており、取り外し方と取り付け方を解説している動画です。細かい部分まで開設されているので、詳しく知りたいという方に適しています。
チェーンリング交換が不安な場合
不安な場合はショップへ
今回、外し方・交換方法を最初から最後まで解説させて頂きましたが、ロードバイクの知識がまだあまり無い初心者の方は、説明を見てもご自分で出来るか心配かもしれません。
もし心配なら、自転車ショップの方にお願いするのをおすすめします。走行距離も少なく、本当にたまにしか交換しないのであれば、専用工具を用意する代金もかかりませんのでお得だったりもします。
自分で出来れば整備が出来るようになる
「ロードバイクは持っているけど走行距離も多く無い」という場合はショップにお願いした方が安上がりになることもあるのですが、ご自分でロードバイクを調整・交換出来るようになると、いざという時にすぐに対応する力がつきます。
多少の失敗はあるかもしれませんが、もしこれから長い間ロードバイクを楽しんでいくのであれば、知識はあるに越したことはありません。是非挑戦してみて下さい。
まとめ:チェーンリングの交換方法
「チェーンリングの正しい交換方法!交換時期や調整、外し方まで徹底解説!」はいかがでしたでしょうか?用意するもんから外し方・交換方法・調整方法まで解説させて頂きましたが、案外簡単そうだと感じた方も多いかもしれません。
やってみると意外と簡単ですので、是非挑戦してみて下さいね。ご自分で整備出来ると、更にロードバイクに愛着が湧きますのでおすすめです。
チェーンリングが気になる方はこちらもチェック!
今回はチェーンリングの交換について解説させて頂きましたが、他にも自転車・ロードバイクに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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