シマノ ボトムブラケット BB-RS500B
シマノ BR-R2000 フロント用
シマノ ST-R2000 左右レバーセット 2X8S
シマノ FC-R2000 50X34T 8S
シマノ RD-R2000 8S GS リアディレイラー
シマノ CS-HG50 8S CSHG508
ロードバイクコンポーネントとは
自転車の駆動系のパーツ群で、フレームやホイールなどの大きなパーツよりこまごまとした部品ですが重要な役割を持ちます。ではそれらを簡単に押さえておきましょう。
シフトレバー
ロードバイクなどに取り付けられるシフターまたはシフトレバーは、変速機を構成するパーツの一つであり司令塔です。ブレーキとの一体型とシフター単体とがあります。
ブレーキとシフターの一体型は、スムーズにシフトチェンジできる仕様でSTIと呼ばれています。ただしこちらは操作性の好みが分かれ、後者は万人向けです。
ブレーキ
ホイール外周部のリムを挟んで回転を止めるリムブレーキと、ホイールのハブ部分に取り付けたディスクを挟んで止めるディスクブレーキがあります。
エントリーグレードのロードバイクに搭載しているものはもっぱら、リムブレーキの一種であるキャリパーブレーキです。リムブレーキはホイールリムに負担がかかりますが、安価で交換が容易というメリットがあります。
ディレイラー
シフターからの指令により、チェーンを任意のギアに移動させることがディレイラーの仕事です。リアホイールにあるカセットスプロケットを担当するリアディレイラー、クランク横のチェーンリングを担当するフロントディレイラーがあります。
クランクセット
クランクセットは、主にクランクとチェーンリングと呼ばれる歯車とがあり、その歯数によって踏み込みの重さが違います。歯数が少ないほど踏み込みも軽く、多いほど重いため、登りや平地など場面によって適したクランクセットを使用するとよいでしょう。
ボトムブラケット(BB)
クランクの軸を差し込む部品で自転車の中心部に位置し、走行性能に密接にかかわる役割を持ちます。クランク軸を砂や汚れなどから守ることはもちろん、踏み込んだ力を前に進む力として効率よく伝達する、ロードバイクにとっても要の存在です。
スプロケット
多段変速には欠かせないのがスプロケットです。前述したクランク側の歯車-チェーンリング-とは位置も大きさも違います。スプロケットはリアホイール側に取り付けられ、チェーンリングよりも小型で枚数も多いことが特徴です。
シマノのロードバイクコンポーネント
シマノはホイール部門でも有名ですが、主にロードコンポにおいてカンパニョーロやスラムと並ぶ主要メーカーです。また、コストパフォーマンスに優れていると巷で高評価を維持しています。では、シマノのロードコンポについて概観してみましょう。
シマノロードコンポのグレードと性能
上位グレードから順に、DURA-ACE(デュラエース)、ULTEGURA(アルテグラ)、105(イチマルゴ)、Tiagra(ティアグラ)、SORA(ソラ)、Claris(クラリス)、Tourney(ターニー)です。上位ほど性能も価格も高くなります。評価が高いものはやはり105から上になりますが、下位グレードにも根強い人気があります。
シマノのグレード別変速段数
デュラエース、アルテグラ、105は11速、ティアグラは10、ソラは9、クラリスは8、ターニーは7です。変速段数ごとに重量や価格、耐久性も異なります。上位ほど変速の調整は楽で軽量、高価格、下位グレードは重く低価格で耐久性が高く、部品の調達が容易であることが特徴です。
シマノ,新型クラリスR2000シリーズ
それでは、気になるシマノ製ロードバイクコンポーネント、新型クラリスR2000をご紹介します。どんなラインナップなのでしょうか。
シフトレバー、シフト/ブレーキレバー
まずシフター単体は、8速用ダウンチューブ用シフトレバー、ラピッドファイヤープラスのフロント3速と2速です。次に一体型であるデュアルコントロールレバーはフロント3速と2速になります。また、シフター単体の3×8速はクラリスだけです。
シマノ ST-R2000 左右レバーセット 2X8S
◆レバータイプ:デュアルコントロールレバー◆対応スピード:フロント:ダブル、リア:8スピード◆機能・特長:New スーパーSLR対応、オプティスリックシフトケーブル◆セット内容:左右セット、シフト・ブレーキケーブル付
クランクセット
モデルチェンジにてクランクと軸が一体化して2ピース4アームクランク化しました。FC-R2030のフロント3速とFC-R2000の2速です。好みのギアに切り替えられる点では3速の方が得ですが、その分価格も2速のものより高くなっています。
シマノ FC-R2000 50X34T 8S
◆タイプ、リア対応スピード:2ピースクランク(4アーム)、8スピード◆歯数構成 / クランク長 / チェーンガード:50x34T / 175mm / なし◆PCD、チェーンライン:110mm、43.5mm◆対応ボトムブラケット、チェーン:BB-RS500/RS500-PB、HG-8スピード
ボトムブラケット(BB)
R2000シリーズのBBは、スレッドタイプとプレスフィットタイプがあり、前者の方が年季が入っており、後者のようなズレによる異音もなく安定しています。反面、プレスフィット以上に重く剛性は低いです。
シマノ ボトムブラケット BB-RS500B
◆ホローテックⅡボトムブラケット。◆新しいシール構造で優れた耐久性と滑らかな回転を実現。◆BBタイプ :ホローテックⅡ(スレッドタイプ)◆シエル幅:68mm (BC137/JIS)
リアディレイラー
リアディレイラーのR2000-SSとR2000-GSの2点があります。シマノのディレイラーはメンテナンスしやすく耐久性も高いため、その分長く使えますし、調整が容易ですから不調にも対処しやすいです。
シマノ RD-R2000 8S GS リアディレイラー
◆プーリーケージ / 取付:GS / 直付◆リア対応スピード / 対応チェーン / トータルキャパ:8スピード / HG-8スピード / 43T◆対応トップギア(最小 / 最大):11/13T◆対応ローギア(最小 / 最大):28/34T◆対応最大フロント歯数差:20T
カセットスプロケット
シマノの8速コンポは基本的に耐久性が高く、こちらのカセットスプロケットも同様です。チェーン同様ギアチェンジでよく使う上に雨や砂、泥などの汚れも付きやすく手入れも必要な箇所なので、クラリスの場合上位グレードよりはあまり気を遣わずに済みます(もちろん定期的な手入れはしましょう)。
シマノ CS-HG50 8S CSHG508
◆確実でスムースな変速を実現。◆8スピード・ドライブトレイン。◆ワイドレンジギア。◆対応チェーン:HG
ブレーキ、ブレーキレバー
デュアルピボット・キャリパーブレーキとそれに対応した、デュアルピボット・ブレーキレバーです。ただ、下位グレードのブレーキはモデルチェンジ以前より、ユーザーからの評価はあまりよくありません。また、ホイールのリムを挟み込むリムブレーキゆえ高価ではないのですが、一体型のSTIのお得感が拭えません。
シマノ BR-R2000 フロント用
◆ロードコンポ・エントリーグレード「CLARIS」のデュアルピボット・ブレーキキャリパー。◆正確で確実なブレーキコントロールを実現。◆NewスーパーSLR対応。28Cのタイヤに対応。◆10.5/12.5/18.0/27.0/32.0mmナット付属◆タイプ:New Super SLR Dual pivot。アーチサイズ:51mm。ブレーキシュー:R50T5。対応タイヤ幅(最大):28mm。対応リム幅:19~26mm。
旧クラリスR2400と新型R2000の違い
クラリスR2000は2017年のモデルチェンジにて発売された新型です。そこで、旧モデルであるR2400との違いをまとめてみました。
性能と外見がワンランクUP
触角ワイヤーとインジケーターがなくなったことに加え、2ピース構造の4アームクランク化によって、剛性が高くなり見た目がますます上位グレードに近くなりました。すっきりとした見た目になり、STIとクランクは特にソラとの見分けがつきにくいです。性能も全体的に上がっています。
BBがホローテックⅡ化
今までのスレッドタイプのBBは。ソラ以上のグレードにしかホローテックⅡが採用されていませんでした。しかし今回のモデルチェンジでクラリスもホローテックⅡになり、メンテナンスの容易さ、耐久性が向上しました。
クラリスとソラのグレード性能と違い
ソラはクラリスの一つ上のグレードで、クラリス同様に目立っていません。しかしだからこそ、クラリスかソラかで悩んでいる方向けに、この2つのグレードの違いまとめてみました。
性能は五分五分、手軽さはクラリス
ソラの変速段数は9で、クラリス同様レース向きではありません。性能もほぼ同じで1速差は好みの問題、価格にも大きな差はないという、そっくりさです。ですが、交換部品の手に入りやすさで言えば、8速のクラリスが有利で、チェーンに至ってはホームセンターで購入できるという手軽さがあります。
シマノ,新型クラリスR2000と旧ソラの性能差
他の分野でもそうですが、シマノもモデルチェンジごとに全体的にコンポの性能は向上しています。そうであるなら、新型クラリスと旧ソラモデルの性能差は変わらないのでしょうか?
ソラの性能に追いついた新型クラリスR2000
旧型のソラと新型のクラリスも同様に、性能がほぼ同じです。違う所はやはり1速差で互換性や調達の点でお互いに有利不利はあります。しかしそれ以上に、前モデルとはいえ1つ上のグレードと同じ性能になったり、STIが8、9速共通になったりすれば、新型クラリスに飛びつきたくもなります。
シマノ,新型クラリスR2000のメリット
これまでクラリスR2000と他の要素との対比をして違いを述べてきましたが、いかがでしたでしょうか?ではここで一度、いままで述べたクラリスR2000のメリットについて改めて取り上げてみます。
販売価格もランニングコストも低い
8速以上のロードバイクコンポーネントともなると、交換部品の価格はもちろんですが、そもそも専門店でないと手に入りにくいです。チェーンなどの交換部品がすぐ手に入りやすいこと、そしてランニングコストが低いことがクラリスの利点です。
扱いやすい8速
変速段数が多いほど状況に応じてギアを変えられますが、8速のメリットも多いです。多段変速コンポよりも耐久性に富み、メンテナンスのしやすさと、比較的パーツの心配をせずに楽しく走れる気軽さがあります。「ロードバイクに乗る頻度が多く、速くなくていいから長期間使いたい」という人からは好評です。
シマノ,新型クラリスR2000の互換性
ロードバイクコンポーネントの互換性は基本的に、変速段数が違うコンポ同士は互換性がなく、使いたい変速段数でそろえる必要があります。互換表に乗っていないものを付けるなら十分な下調べが必要です。
旧型R2400と新型R2000との互換性
好みや予算の関係でついつい、「旧モデルでも同じクラリスなのだから、互換性があるはず」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし同じグレードと言えどモデルチェンジした新型との互換性が(仕様変更などにより)ないパーツも確かにあり、注意が必要です。
STIとVブレーキ
今回のモデルチェンジでは、フロントディレイラーとSTIタイプのシフターの互換性がありません。つまり、STIのみをクラリスR2400からR2000には換えられず、もしSTIをR2000にしたいなら、フロント側のコンポも新型に換えることになるのです。また、VブレーキとSTIとの組み合わせも合わず、シフター単体にする必要があります。
シマノ,新型クラリスR2000の性能と評価
それではお待たせしました。メリットの項だけでは述べきれなかった、クラリスR2000の性能とその評価についてまとめていきます。
レースよりも普段使い向き
下位グレードのブレーキ性能は未だ乗り手から信用を得られていないこと(上位グレードのものを取り付けて制動性の問題は解決はできます)と、重量や性能的にも、より速さを求めるレースには向きません。
しかし、耐久性が高く交換部品が手に入りやすいため、使用頻度の多い普段使いにはうってつけでもあります。これらの点でも8速のクラリスは高評価です。
モデルチェンジで性能UP
今回でクラリスは形状や性能がソラにまで上昇しました。上位グレードとの差はまだありますが、性能が底上げされています。上位グレードの技術は高いですが発展途上、下位グレードの技術は、現在では上位より古いものの経験値の高い安定した技術です。
それゆえ、長く使えて性能が良くなったクラリスR2000に対する評価は(速さ重視でない限り)高くなっています。
まとめ
シマノのクラリスR2000の性能は、下位グレードとはいえ侮れないものでした。「ロードバイクコンポーネントは105以上」説もありますが、それだけにこだわらず目的や場面に応じたものを選ぶことが満足のゆく使い方に繋がるのではないでしょうか。
さらにコンポが気になる方はこちらもチェック!
当サイト「暮らし~の」では下記リンクのように、ロードバイクコンポーネントについてここよりも詳しく述べた記事も掲載中です。もっとじっくり調べたい方、気になる方はぜひこちらの記事もご参考ください。走ることがさらに楽しめるよう、各人に適したコンポが見つかりますように。
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