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展着剤の使い方と効果って?農薬の効果を高める正しい使い方をご紹介!

農薬は展着剤を使うことによって農薬の効果が上がります。家庭菜園でも農薬を適切に使うことは大切です。もちろん無農薬の有機農法もありますが、土作りや普段の世話など大変です。農薬は適切に使えば体への害はほどんどありません。展着剤、噴霧器の使い方をマスターしませんか。
更新: 2021年6月14日
htam
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農薬って一般の人も使えるの

一般の家庭菜園でも野菜に被害を与える虫や病気があります。家庭菜園なのだから、できれば農薬を使わないで、無農薬で対応したいと思っている方も多いと思います。でも、作物を元気に育てるには農薬はある程度必要です。作物を虫や病気から守ることができま。しかし、使う際には適切な注意が必要です。ここでは、展着剤や固着剤の役割、一般展着剤、機能性展着剤、固着剤の違いなどについて紹介していきます。

農薬と展着剤は用法用量をしっかり守る

農薬や展着剤は種類によってその使い方が明確に指定されています。間違った使い方をすることで、作物に農薬などが残ってしまう危険性があるからです。 一般の家庭菜園でも、より安心して野菜を栽培する場合には、注意を守って使う必要があります。ですが、用法用量をしっかり守れば農薬も安全と言えますよ。

農薬とは

農薬は、農業の効率化や農作物を保存する期間を長くするたまなどに使用するものです。殺菌剤や殺虫剤、除草剤、植物成長抑制剤等があります。また、農薬を散布する際の効果を上げるよう展着剤が使われます。

農薬の種類は

ホームセンターなどでは、様々な農薬が売られています、必要な農薬を探すために、主な農薬の種類を紹介します。
殺虫剤は、害虫に使用し、除草剤は、雑草を除草する時に使用します。また、植物成長調整剤は、植物の成長を調整する時に使用します。殺菌剤は、作物の病気に対して使用します。農薬ではありませんが、展着剤 は、農薬の効果を充分に発揮させるために使用します。その他にも、いろいろありますが家庭菜園ではこれらの違いがわかれば問題ないかと思われます。

家庭で使う農薬の種類

家庭菜園で発生しやすい病気や害虫は、アブラムシやアオムシ、うどんこ病等です。また、場合によっては毛虫退治や除草にも使います。主に以下のような農薬が家庭では使われています。

パイベニカ乳剤

パイベニカ乳剤の有効成分は、ピレトリンです。効果は、アブラムシ類・アオムシ・コナガ等の殺虫です。

ハッパ乳剤

ハッパ乳剤の有効成分は、なたね油です。効果は、うどんこ病の予防や治療、ハダニ・アブラムシの抑制です。

ハーモメイト水和剤

ハーモメイト水和剤の有効成分は、炭酸水素ナトリウムです。効果は、うどんこ病・灰色かび病の治療です。

インプレッション水和剤

インプレッション水和剤の有効成分はバチルス・ズブチリス菌です。効果は、うどんこ病・灰色かび病・斑点病などの治療です。

バシレックス水和剤


バシレックス水和剤の有効成分はBT菌です。効果は、野菜・果樹・芝・樹木を加害するチョウやガの幼虫の殺虫です。

アーリーセーフの有効成分

アーリーセーフの有効成分は脂肪酸グリセリドです。効果は、アブラムシ類・コナジラミ類・ハダニ類・ミカンジラミの殺虫・うどんこ病の治療です。

農薬は噴霧器がおすすめ

これらの農薬は水で500倍から1000倍程度に薄めて使用するタイプです。散布するには、噴霧器を使用します。ベランダなどで少量育てている場合は、霧吹きでも可能です。
 

農薬散布は重点的に

噴霧器を使っても、ただ沢山かけるだけではいけません。大切なことは、害虫などいるところにしっかりかけることです。害虫などがいるのは、葉の裏や葉の付け根そして新芽の部分です。葉の裏を重点的にかけると良いでしょう。 

作物によって必要な農薬

家庭菜園で使う農薬については、農林水産省がガイドを作成していますのでそちらを参照ください。家庭で使う農薬や展着剤についても、しっかりとガイドに則って使用しましょう。

家庭菜園などで農薬を安全に使うには?:農林水産省

農薬には展着剤を

農薬を散布しても植物の葉や害虫に散布液が付着しなければ、効果はでません。植物の葉や害虫の体には撥水効果が有る場合が有り、農薬が簡単に付着しません。付着にくい作物には特にキャベツやネギなどがあります。

展着剤の効果

一般に展着剤は界面活性剤の効果を使って、付着性や浸達性を高めます。農薬の効果を高める働きがあります。農薬散布には農薬の種類によって定められた展着剤を混合して散布することが大切です。

展着剤の成分

展着剤の有効成分は界面活性剤です。界面活性剤は、湿潤や吸湿、浸透などの様々な作用を持ちます。展着剤は一般展着剤、機能性展着剤、固着性展着剤(固着剤)の3種類に分けられますので、簡単に紹介します。

一般展着剤

一般展着剤は薬剤の付着性や湿展性に優れます。しかし濃度がこすぎると薬害の心配や、薬液の付着量が少なくなり効果が薄れることがあります。薬剤の種類にはハイテンパワー、グラミンSなどがあります。

 

機能性展着剤

機能性展着剤は、作物への浸透性を高めます。薬液を作物に浸み込ませるということです。また、病原菌・害虫のなどの体によく付着するようになります。機能性展着剤の種類にはニーズ、アプローチBIなどがあります。


固着性展着剤

展着剤

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
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固着性展着剤は薬剤の層を厚くして付着量を増やします。作物に対する有効成分を固着させ、薬剤の効果を高めます。主に保護殺菌剤や予防剤で雨が降る前に散布します。薬剤にはアビオンEなどがあります。

固着性展着剤を固着剤という

固着性展着剤を固着剤と呼びます。散布液の表面張力が一般の展着剤より大きくなるため、薬剤を作物の表面に固着させ、雨に流されにくくして効果や持続性をより高める働きがあります。固着剤と展着剤は、その性能によって使い分けすることが大切です。

農薬は展着剤による付着率が重要

農薬のラベルを見てみましょう、必ず希釈倍数が記載してあります。また、たいてい、10アール当りの使用液量が記載されています。やみくもに散布するのではなく、ある程度適正量の散布が必要です。

展着剤による適正の付着率

付着率を適正にするためには、葉や枝の茂っているものは多めに、薬液の付着しやすいものは少なめに、付着しにくいものは多めに、ダニ剤のように、葉の裏表への散布が必要なものは多めにするのがコツです。機能性展着剤は葉への染み込みが良くなります、固着性展着剤(固着剤)は農薬の厚みをまして付着率を高めます。農薬によって、一般・機能性・固着剤を使い分けましょう。

作物による付着率の程度

付着率が悪い作物はイネ、ムギ類、ダイズ、ネギ類、キャベツ、サトイモなどです。付着率が中程度の作物は、トマト、ナス、イチゴ、メロンなどです。付着率が良い作物は、カキ、チャ、トウモロコシ、キュウリ、サツマイモなどですから、作物の種類によって展着剤も変えます。

展着剤使用上の注意

・展着剤は商品によっては適用作物や適用農薬名が限られているものがあります。使用に当たってはラベルを良く読み適正に使用することが大切です。
・特定の殺菌剤、殺虫剤、除草剤との組み合わせにより効果を高める展着剤もあり、その場合は該当する適用農薬名がラベルに表示されています。
・展着剤を加えることで、薬害が出やすい薬剤もあります。使用する場合は展着剤と薬剤両方のラベルをよく 読んで使用しましょう。

農薬、展着剤散布の噴霧器の使い方

噴霧器は実際にどのようなものを購入し、どう使えばよいのでしょうか。いくつかの商品を紹介しながら解説します。

噴霧器の購入

どのくらいの面積に散布するのかで、噴霧器のタイプを選びましょう。少ししかまかないのに、効果な電動噴霧器を購入しても無駄です。広い庭や、ある程度の面積の畑で、数種類の作物を栽培しているならば、蓄圧式噴霧器がおすすめです。価格が安く、機能は十分です。サイズも1リットル程度のものから、数リットルのものまでありますから、使用する畑の面積で選びましょう。

霧吹きタイプ

電動霧吹き

出典:Amazon
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一番手軽な噴霧器です。電動式なので加圧しなくても、ボタンをタッチするだけで細かい霧が噴霧します。ベランダや小さな庭など、狭い範囲に向いています。価格も手頃で、気軽に購入することができます。使用後は、しっかり洗浄し乾燥させておきましょう

蓄圧式噴霧器

蓄圧式噴霧器

出典:Amazon
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蓄圧式噴霧器は、薬液をタンクに入れ、あらかじめ数十回ほどピストンを上下させることで圧力をためで散布します。容量が1ℓほどのハンディータイプのものと、4~5ℓ入り、肩にかけて使える夕イプがあります。ある程度の広さの庭なら、肩かけタイプがよいでしょう。ノズルが詰まらないように、使用後はしっかり洗い乾燥させ清潔に保ちましょう。

噴霧器はひとつ

除草剤や防虫剤、防菌剤など、農薬の用途は様々ですが、噴霧器は復数用意する必要はありません。もちろん、混ざらないようにしっかり洗って、別の農薬に使えば大丈夫です。

保護具の着用

保護メガネ

出典:Amazon
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仕様時には安全のために保護具を着用します。帽子、保護メガネ、保護マスク、保護手袋、耳栓などです。マスクは散布専用の防除マスクが売られています。多少息苦しさはありますが、農薬が跳ね返っても口に入る危険性が少ないため安全です。目を守るために保護メガネもかけたほうが安心です。

散布は風上から

農薬散布は風上から風下に向かって作業するのが原則です。できれば、気温が高くならない朝夕の時間帯がよいでしょう。作業が終わったら服や全身をしっかり洗いましょう。また、うがいをしっかりしておきましょう。農薬はできるだけ作物の近くに散布するようにするとともに、風の強い日は避けたほうが無難です。

周囲の環境に注意

周りの環境には十雨分配慮しましょう。近くに人や動物がいないことを確認し、金魚やメダカなどの水槽が有る場合はカバーをかけましょう。ベランダで使用する場合はエアコンや扇風機、換気扇等は止めて、薬剤の拡散に注意しましょう。 薬剤がかかってしまうものは移動または覆いをしましょう。

まとめ

いかがでしたか、家庭菜園でも農薬は安全に使えば作物がよく育ち収穫量も増えます。でも、使い方を誤ると予想もしない危険性を招くこともあります。器具の使い方や農薬や展着剤の種類、使用する容量や薄め方そして、散布する時期など作物にとって違います。ホームセンターなどで、売り場の方に聞くかネットや本などで調べましょう。近所に農家の方がいれば、使い方をよく教えてもらえますね。一度使えば噴霧器も簡単ですから、安全に使って美味しい作物をたくさん作りましょう。展着剤には一般展着剤、機能性展着剤、固着剤が有りますから用途に合わせた使用が大切です。

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