コガネムシの幼虫を駆除したい!
コガネムシは幼虫被害が大変?
コガネムシの幼虫は普段は土の中にいて人の目にあまり触れません。そのせいで、知らない人も多いですが、実はこのコガネムシの幼虫は植物にとって致命的な被害を与える害虫といわれています。土中のコガネムシの幼虫の駆除や対策・予防方法をしっかりしないと、あなたの大切な植物が大変なことになるかもしれません。
コガネムシの幼虫:被害と予防
コガネムシは予防が大切
コガネムシの幼虫被害に一度でも痛い目にあったことがある人なら、対処よりも予防が大切ということを身にしみてわかっているでしょう。コガネムシは幼虫も成虫もとても大食漢。その被害も大きなものとなってしまいます。まずは、コガネムシに産卵させないこと、万が一被害が出てしまっても、最小限に留めるようにすることが重要です。
コガネムシの幼虫被害
コガネムシの幼虫がいるのは土の中。それせいで被害に気づきにくいです。いくら水をあげても植物が水不足の様子をしているというときは、コガネムシの幼虫被害が出ているのかもしれません。
実際の被害の状態は、植物が元気がなくなるだけでなく「植木鉢の中の土が減る」「土が柔らかくなる」などとしてあらわれることもあります。植物被害の前段階として覚えておくとよいでしょう。
芝生が点々と枯れていたら・・・
コガネムシの幼虫被害の目安として、広範囲に植えられている芝生に点々と枯れている部分が出たときです。もし、その枯れている原因がコガネムシの幼虫のせいであれば、だんだんと枯れている範囲が広がってきて、芝生全体に被害が出てきます。まずは、枯れてきた部分を芝をめくって土の中を見てみましょう。コガネムシの幼虫が見つかることもあるでしょう。
コガネムシの幼虫予防法は
コガネムシの成虫に産卵されないようにしてしまうのが、コガネムシの幼虫予防として効果があります。市販の商品には植物の株元を覆ってコガネムシの幼虫被害を防ぐものも売られています。コガネムシが飛んできて産卵する時期だけでも、そのようなアイテムを使うとよいですね。
コガネムシ予防アイテム
不織布の他に、見栄えよく産卵対策をするならバークチップもおすすめです。バークチップなら雑草が生えるのも抑えてくれますし、土変えや水攻めができない地植えのコガネムシの幼虫にも無農薬で対策できますのでおすすめです。しかし、すでに産卵を終えてしまった土におこなっても効果はありませんので、早めに敷いておくことをおすすめします。
コガネムシの幼虫:殺虫剤
幼虫対策の殺虫剤は
産卵される前の予防には株元の土を覆うアイテムで大丈夫ですが、すでに幼虫被害が出てきてしまうと、殺虫剤などの農薬で対策しなければいけません。コガネムシの幼虫に効果のある殺虫剤は以下のようなものがあります。
土にまいて効果のある殺虫剤
コガネムシの幼虫のような土の中の害虫には、葉や茎につく害虫のように直接吹きかけたりすることは出来ません。土の上にまいて土中に農薬成分を浸透させます。
また、コガネムシの幼虫対策に植え付けのときに殺虫剤を混ぜ込むという方法もあります。殺虫剤の効果時間を過ぎてしまったら、新たな殺虫剤をまく必要がありますが、効果が続いている限りはコガネムシの幼虫を防いでくれるでしょう。
オルトラン
オルトランはコガネムシの幼虫のような土の中にいる害虫だけでなく、アブラムシなど葉について汁を吸うような害虫にも効果のある農薬です。浸透移行性という性質があり、土の中から根を通して植物に吸い上げられ、その汁を吸う害虫を駆除してくれるというもの。コガネムシの幼虫にも効果がありますので、他の害虫対策もひとつの農薬で同時におこなえるのがポイントです。
ダイアジノン
ダイアジノンは土の中の害虫退治に特に効果のある農薬です。バラなどのコガネムシの幼虫被害が大きく出てしまう植物には、早めの対処が大切。忙しくて土をすべてチェックできないというときは、即効性のあるこのような農薬が便利です。コガネムシの幼虫のほか、ウリハムシの幼虫、ネキリムシに効果があります。
産卵期に合わせて殺虫剤散布
殺虫剤散布も含め、害虫対策はその虫の活動期間はずっとおこなうことが大切です。コガネムシの幼虫対策をするなら、活動する時期(5月ころから夏いっぱいくらいの時期)に合わせてずっと、不織布など株元を覆う予防と共に散布を続けるとよいでしょう。
コガネムシの幼虫:無農薬駆除方法
無農薬駆除のすすめ
農薬は虫に対しても効果が高く、すぐに対処できるのが魅力です。でも、虫を殺したりするような薬ですから、ペットや子どもが間違って口にしてしまったら大変です。できるだけ無農薬で害虫駆除をしたいと考える人も多いでしょう。
また、コガネムシの幼虫被害が大きい植物にラズベリーがあります。このように果実を口にするものに農薬は使いたくありませんよね。そんなときこそ、無農薬でできる駆除・対処法をお試しください。
無農薬対策法1:土の交換
農薬を使わずにできる、コガネムシの幼虫対策のその1は誰でも簡単にすぐにできる方法です。コガネムシの幼虫を見つけたら、鉢の中の土をすべて新しい清潔なものと取り替えてしまうことです。幼虫だけを取り除いたのでは、土中に卵がある場合も。土はすべて取り除くのがポイントです。さらに、その上に再度産卵されないよう不織布を敷いておけば完璧ですね。
無農薬対策法2:水に浸す
こちらも鉢植えの植物のコガネムシの幼虫駆除方法です。やり方は簡単で、バケツなどたっぷり水を入れられる容器で深いものの中に鉢ごとつけてしまいます。水中で苦しくなった幼虫がプカプカと浮いてきますので、取り除いて処理してしまいましょう。ただし、植物によっては根腐れなどを起こすことがありますので、水に浸す時間を調整したりと加減しつつおこなう必要があるでしょう。
無農薬対策法3:椿の油粕
椿の油かすには殺虫効果のあるサポニンという成分が含まれます。この椿の油かすは油にも水にも溶けるので土中に浸透してコガネムシの幼虫にも効果を発揮します。ただし、サポニンは太陽光で効果が薄れてしまうので、絶対に殺虫できずに弱めるだけで終わってしまう場合もあります。
無農薬対策法4:成虫を駆除する
コガネムシの幼虫だけ駆除しても、成虫にまた卵を産まれてしまったらいたちごっこです。幼虫だけでなく、成虫の駆除も合わせておこないましょう。コガネムシは、その種類ごとに活動する時間が決まっています。朝方活動するものや日暮れに活動するものなどです。見つけ次第コガネムシの成虫も駆除していくことで、全体的なコガネムシの幼虫の数を減らして対策しやすくなるでしょう。
無農薬対策法5:フェロモントラップ
成虫駆除は捕まえて潰すなどの処理がともないます。虫がさわれない。捕まえても潰せない。そんな人にはフェロモントラップというコガネムシなどの成虫を捕獲する道具があります。これを利用するとよいでしょう。
まとめ
コガネムシは幼虫も駆除しよう
気づかぬうちに植物を侵食してくるコガネムシの幼虫などの土の中の害虫。見つけ次第しっかり駆除して大切な植物を守りたいですね。発生時期前なら不織布などの予防策を、見つけてしまったら手軽に使える農薬の使用が早く効果をあらわしてくれるので、すぐに植物が元気を取り戻すでしょう。
植物や環境にやさしい無農薬の使用もおすすめです。にっくきコガネムシの幼虫には、時期と様子に応じた対策や駆除をしていきましょう。
害虫対策が気になる人はこちらをチェック
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