住友化学 殺虫剤 ダントツ水溶剤 125g
ダントツ水溶剤とは
ダントツ水溶剤は、ネオニコ系と呼ばれる神経毒の農薬で、非常に多くの害虫に効果があるといわれています。製造元は住友化学。通販でも簡単に購入することができます。Amazonでの利用者レビューでも星5が51%以上、全体でも星4と非常に効果があると購入者が認めている農薬です。
観葉植物のコバエに効果あり
農業を営んでいる人以外では、一般的に観葉植物に湧いてしまったコバエの駆除に非常に大きな効果があると評判の農薬です。1回の散布でコバエがすっかりいなくなったという口コミも多い商品です。
使用後、全く小蝿がいなくなり、効果絶大です。薬剤が気化するタイプではないので室内でも安心して使用できます。
ニオイ
コバエなどに効果のある農薬には、化学薬品特有のニオイがきついものもあります。屋外ならあまり気にならない場合も多いですが、室内にある観葉植物ですとどうしても農薬のニオイが気になってしまうでしょう。ダントツ水溶剤を利用する人は、その農薬のニオイが少ないところを気に入って使う人が多いのです。
コバエの卵
ダントツ水溶剤を散布してコバエの駆除ができたとしても、コバエのたまごが土の中に残っている可能性も高いです。そんなコバエのたまごにはコバエになってからでないとダントツ水溶剤は効果がありません。
そんな時には、同じ住友化学から「ダントツ顆粒」という粒状のものが市販されていますので、そちらを使用しましょう。株の根元に散布することで、水やりの度に土に農薬が浸透しコバエのたまごを駆除してくれるでしょう。
ダントツ水溶剤の成分・効果
成分
ダントツ水溶剤のパッケージの成分表には「クロチアニジン…16.0%」「青緑色水溶性細粒」と書かれています。クロチアニジンとは「ネオニコチノイド系農薬」といわれるニコチンに近い化学構造を持つ農薬の種類のひとつです。浸透性があって、残留して、少ない量で害虫に効果の高い神経毒の農薬となっています。
効果
ダントツ水溶剤というくらいで、クロチアニジンは水溶性で水にとけ植物全体に深く浸透します。そのため、植物につき汁を吸ったり葉を食べたりするどんな害虫にも効果があるといわれています。 ダントツ水溶剤を使った植物を口にしたり、害虫の皮にかかった場合のそのどちらにも効果があります。
効果のある害虫
ダントツ水溶剤は非常に多くの害虫に効果があります。カメムシ目(もく)、ハエ目、コウチュウ目、バッタ目、アザミウマ目、アブラムシ類、コナジラミ類、ウンカ類、ヨコバイ類、カメムシ類、コナカイガラムシ類、ハモグリバエ、ハモグリガ、ホソガ、シンクイムシ、カミキリムシなどハエ目にも効果があるので、コバエの駆除にも効果的です。
即効性
ダントツ水溶剤を観葉植物のコバエの駆除に使用した人のほとんどが、1日でコバエがすっかりいなくなったと報告しています。このことから、ダントツ水溶剤は浸透力や残効性だけでなく、即効性もある農薬であることがわかります。
残留性
ダントツ水溶剤は残留性も高く、散布したあとの食毒による害虫駆除にも効果のある農薬です。農薬としては残量性があるのはありがたいですが、手で触れたりすると「人にも影響があるのではないか」と心配される方も多いでしょう。
ダントツ水溶剤散布後に乾燥した状態では、7日後でも食毒による害虫の死亡率は8割と非常に高い数字が出ています。雨が降っていた場合は1日後こそ8割と高い数字が出ていますが、3日後には1割とガクンと数が減っています。
ダントツ水溶剤は水溶性ですから水で溶けていきます。心配ならダントツ水溶剤を散布した部分には、毎日水を掛けてあげるとよいでしょう。
ダントツ水溶剤の価格
住友化学 殺虫剤 ダントツ水溶剤 125g
ダントツ水溶剤の価格は、その内容量多さによって違います。小さなボトルである125g入りのもので価格は2,000円程度。 大きな250g入りのものだと、その価格は3,500円程度となっています。 (2022年4月Amazon調べ:その時によって商品や価格には変化がある場合があります)
パッケージと使用目安
ほとんどの商品がそうであるように、大きな容量の方が割り安な価格になっていることが多いです。ダントツ水溶液の価格設定もほとんどの店舗で大きなパッケージの方が割り安です。
しかし、ダントツ水溶液は1gで2リットルから4リットルの散布用農薬ができます。小さなパッケージでも125x2(4)で250リットルから500リットルもの農薬の液剤が作れる計算になります。安いからといって大きなものを買うと使いきれずに困ってしまうでしょう。
ダントツ水溶剤の使い方
植え替え時
観葉植物や野菜の苗などを植え付ける時の使用方法は、土に混ぜ込んで苗を植えるようにして使えます。ダントツ水溶剤を使用条件(下記のリンクで確認できます)に合わせて、土とよく混ぜ合わせてから苗を植えるようにします。
残効性が高い農薬なので、植え替えの時に土に混ぜたダントツ水溶剤は1~2ヶ月の間は害虫を駆除し、防いでくれます。 それ以降はダントツ水溶液を対象になる植物に合わせた希釈してスプレーで散布します。スプレー式散布は2~3週間ごとに散布するようにします。
観葉植物
観葉植物は、土が悪かったりすると後からコバエがたくさん湧いてくることが多く、頭を悩ませる人も多いです。観葉植物にコバエがわいてからのダントツ水溶剤の使用方法は、水2リットル~4リットルにダントツ水溶剤1gを溶かし、スプレーで観葉植物全体に散布するようにします。
キク・バラ育成時
ほとんどの作物は生育時は2,000倍~4,000倍に水で希釈してスプレー散布します。しかし、キク科やバラ科の植物への使用方法は、育成時も株元に粒のまま散布するようにして使うことができます。
農作物
農作物などに使用する場合でも、作物を収穫する前日までダントツ水溶剤を2,000倍~4,000倍程度に薄めたものを散布することができます。 ただし、ミツバチには強い影響が出る場合がありますので、ミツバチを使用する施設などの近隣施設では使い方に注意する必要があります。
桑の葉
ダントツ水溶剤は残留性がありますので、桑の葉にかかるとそこから蚕に影響が出ます。桑の木の周辺で使う場合は、桑にダントツ水溶剤が掛からないように気をつけて使いましょう。
ダントツ水溶剤の注意点
ミツバチ
ダントツ水溶剤の利用に際して一番問題とされるのがミツバチに対する影響といわれています。ミツバチに対しては次のように注意が必要となります。
1.ミツバチの巣箱、または巣箱の周りにダントツ水溶剤がかからないようにする 2.ミツバチに受粉させている施設ではダントツ水溶剤は使用しない 3.使用する周辺に養蜂場がある場合は関係機関に、農薬使用の情報を提供するようにしましょう。
ぶどう
ふどうの木に散布する場合、まだ受粉がおこなわれていない花などに掛かると花粉が溶脱してしまうおそれがあります。花粉が溶けるか溶けないかはぶどうの品種にもよりますが、ぶどうの木に使うときは万が一のことを考え、花に掛からないよう注意が必要となるでしょう。
柑橘類
柑橘類には幹とその周りの土に散布するようにします。葉に掛かってしまうと薬害があらわれる可能性があります。
まとめ
水に溶けやすく保存や散布に便利なダントツ水溶剤。色々な害虫に対して効果があるだけでなく、使い方も植え替え時の虫の予防や、育成時に寄ってくる害虫の予防、駆除にと使えます。 その期間も植え替え時に土に混ぜた場合は、1~2ヶ月は効果があるという優れた残効性も魅力のひとつです。
農薬ですので使い方に注意して使うことはもとより、使う種類やミツバチに対する影響は気をつけたいポイント。 効果の高いダントツ水溶剤を上手に利用して、あなたの大切な作物を害虫から守りましょう。