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アーリーセーフの使い方と効果!害虫対策に失敗しない使い方をご紹介

大事な草花や野菜につくアブラムシやハダニなどの害虫に困っていませんか?天然物(ヤシ油)由来の有効成分で作られた殺虫殺菌剤「アーリーセーフ」なら、有機農産物栽培にも安心して使用できるのです。今回は「アーリーセーフ」の失敗しない、効果的な使い方をお伝えします。
更新: 2024年9月11日
chika44
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目次

この記事で紹介しているアイテム

アーリーセーフとは

天然物由来の自然派殺虫殺菌剤

住友化学園芸(株)から販売されている「アーリーセーフ」は、天然物であるヤシ油由来の有効成分脂肪酸グリセリドを主成分に作られた乳剤タイプの殺虫殺菌剤です。 脂肪酸グリセリドとは、ヤシ油を原料にした植物油脂の一種です。食品や医薬品の基材、化粧品の添加物としても使われているものなので、人体やミツバチなどの動物などへの毒性がきわめて低い、人や環境に対し安全な成分です。

有機農産物栽培にも使用できる農薬

天然物から作られた「アーリーセーフ」は、有機農産物にも使用できる殺虫殺菌剤です。有機農産物とは、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)に定められた有機農産物の日本農林規格に適合するものだけが使用できる名称です。有機JAS規格では、化学的に合成された農薬を使用することは禁止されています。有機農産物に使用できるということは、自然の力を使った、安全な殺虫殺菌剤であるという証なのです。

アーリーセーフの効果

アブラムシを駆除

ハーブや野菜、果実、花を育てている場合、いちばんよく目にし、困らされる害虫がアブラムシではないでしょうか。アブラムシは、新芽や葉の裏などに寄生して、口針を出して植物の汁液を吸い取ります。大量のアブラムシが群生して取り付くので、植物の栄養が吸い取られ生育が悪くなってしまいます。また葉を巻いたりこぶのようなものを作って美観を損なうこともあります。 また、アブラムシが「ウィルス」を媒介してしまうこともあります。他のウィルス病に感染した植物から飛来したアブラムシが取り付くことによって、ウィルス病に感染してしまう恐れもあります。


さらに、アブラムシは、排泄物として、べとつく甘露を出します。この甘露が「すす病菌」という菌を引き寄せ、植物を枯らす原因となる「すす病」を引き起こす原因になることもあります。 アブラムシは単為生殖できるため繁殖力が非常に高いです。放置すると爆発的に増殖するため、発見した際は早急に駆除する必要があります。「アーリーセーフ」を直接散布することで駆除します。また、数回連続して散布することで、発生を抑えることができます。

ハダニやコナジラミ、ミカンキジラミなどの害虫も駆除できる

「アーリーセーフ」は、アブラムシのほか、ハダニやコナジラミ、ミカンキジラミ、トマトサビダニなどの害虫を駆除する効果もあります。ハダニもアブラムシ同様、葉の裏に寄生し、吸汁して植物を弱らせます。ハダニが付くと、葉に白い斑点やかすり状の傷がつき、見た目が悪くなり、放置すると葉を枯らせてしまいます。また花弁につくと、花を枯らせてしまうこともあります。 コナジラミは1~3mmほどの白い羽を持つ虫で、アブラムシやハダニ同様に葉を吸汁して、カスリ状の傷をつけます。そこから葉が枯れてしまうことがあります。 これらの害虫も繁殖力が非常に高く、ウイルスを媒介したり、すす病を発生させる恐れがありますので、早急に駆除することが必要です。

うどんこ病にも効く

「アーリーセーフ」は、殺虫剤としてだけではなく、同時にうどんこ病の防除にも役立ちます。うどんこ病とは、若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたように白いかびが生える病気です。葉の表面に発生することで光合成を阻害したり、葉の栄養が吸収され生育不良を起こします。また花梗部に発生すると、開花を阻害してしまうこともあります。うどんこ病は、野菜や花き類のさまざまな植物に発生します。 「アーリーセーフ」を散布することで、うどんこ病の胞子が発散されなくなり、病気が拡大するのを防ぐことができます。

アーリーセーフが効くしくみは

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「アーリーセーフ」の油分による粘着性の成分が、アブラムシやハダニなどの害虫を包み込んで物理的に動けなくし、また窒息させて駆除します。うどんこ病は胞子を包み込んで発散させなくするため、病気がそれ以上拡大するのを抑えます。 一度ですべての害虫を駆除できない場合もあります。生き残りがいると、爆発的に繁殖してしまうので、数日間空けて、数回連続して使用するのがおすすめです。


アーリーセーフの使い方

使用方法

水で薄めて、霧吹きなどで害虫やうどんこ病に対して散布します。主に300倍から600倍に希釈して使用しますが、希釈倍率は植物によって異なります。水300mlに対して「アーリーセーフ」を1ml入れると300倍液が作れます。散布液調整後は、長時間保存せず、できるだけ速やかに使用します。 直接害虫に散布して物理的に効果を発揮する殺虫剤なので、害虫を見つけたら速やかに散布すると効果的です。駆除効果を高めるために、数日間隔で連続散布するのがおすすめです。また、「アーリーセーフ」には、使用回数制限がありませんので、効果があるまで、何度でも使用できます。

効果的な使い方

効果的な使い方としては、害虫の潜んでいる場所にきちんと吹きかけることが大切です。アブラムシやハダニは、葉の裏や付け根、新芽の部分によく潜んでいます。植物に上から全体的に散布するのではなく、きちんと葉の裏や付け根、新芽についた害虫をめがけて、重点的にたっぷりと吹きかけましょう。散布する量が少ないと、十分な効果が得られません。 また予防的な効果や卵に対する効果はないため、害虫が発生する都度、完全に駆除できるまで、数回にわたり散布することがコツです。

使える作物

なす、トマト、ミニトマト、きゅうり、葉物などの野菜類、ハーブ類、かんきつ類やりんご、いちじくなどの果実類、観葉植物や花き類、茶など。幅広い植物につくアブラムシやハダニなどの害虫、うどんこ病の防除に使えます。 また、上述したように、「アーリーセーフ」は、自然のヤシ油を原料にして作られているので、有機農産物への使用も認められています。

アーリーセーフの特長


「アーリーセーフ」の特長は、臭いが少ないことです。そのため、野菜や果実、茶などの収穫、適採前日まで気にせず使用することができます。化学的に合成された農薬には、使用回数や、使用時期の制限があります。自然物由来の「アーリーセーフ」にはそういった制限がありません。そのため、家庭菜園での使用にも最適です。 また、300~600倍に希釈して使用するタイプなので、そのまま使用する殺虫殺菌剤よりもコストの面で優れています。

農薬による薬害は大丈夫?

殺虫剤や殺菌剤といった農薬を使用する際、気になるのは薬害のことです。薬害とは、期待していた効能以外に、植物に障害が現れてしまうことです。たとえば、葉の先が枯れてしまう「葉枯れ」などの症状があげられます。 「アーリーセーフ」を使用する際も、薬害には注意する必要があります。高温時に使用すると、薬害が起こる場合があるため、高温の室内や高温時の使用には注意します。

また、植物の幼苗期や若葉の時期に使用すると、葉先が枯れることがあるので、使用を避けましょう。花き、観葉植物類は、特に結蕾期に使用すると薬害が起こる恐れがあるため避けるようにしましょう。 また、かんきつ類に使用する際は、品種や使用する時期により、果実に薬害が出てしまう場合もあります。事前に安全を確認してから使用します。また、樹勢が衰えている場合も、散布を控えましょう。

まとめ

住友化学園芸 アーリーセーフ 100ml

出典:楽天
出典:Amazon

大切な植物を害虫やうどんこ病から守りたいけれど、化学的に合成された農薬を使いたくない。そんな場合には、天然物由来の「アーリーセーフ」を使ってみてください。収穫前日まで何度も使用できる、自然派の殺虫殺菌剤です。大事な植物にも、人体や環境にもやさしい「アーリーセーフ」は自然派志向の農薬を探している方におすすめです。