ムルチコーレの育て方とは?
ムルチコーレとは、アルジェリア原産の可愛らしい花をつける丈夫な植物です。和名では「千輪菊」と呼ばれており、沢山の黄色い花をつけますので非常にボリューム感があり、見応えのある花です。大きめのコンテナにある程度の本数を植えることではみ出すように咲いて見事な見栄えとなります。今回はそんなムルチコーレの育て方や増やし方などを解説していきます!
ムルチコーレの特徴
ムルチコーレの大きさ
横にボリュームが出る植物ですが、一つ一つは小さい植物です。大きさは大体15㎝程度で、花の大きさも2㎝程度と小ぶりです。横に大きく広がる性質を持っており、しっかり育てられれば40㎝ほどの横幅まで広がります。開花時期は春時期である3月~6月頃。一年草ですので、秋に植えて夏に枯れるイメージをすると良いですね。
耐寒性が弱いムルチコーレ
秋に植えて夏に枯れるのが基本的なサイクルであるムルチコーレですが、植えた後に訪れる冬に要注意です。耐寒性があまり高くない為、日本で育てる際は暖かい地域だとしても霜よけなどの対策が必要となります。鉢植えであれば室内に移動させることが出来ますが、庭植えをした際はトンネルをしてあげるなどの手前をかけてあげましょう。
こぼれ種で増えるほど丈夫な植物
耐寒性が弱く、冬越しに少し気を使ってあげなければいけませんが、元々の性質は非常に丈夫な植物です。種で増えていく植物なのですが、なんとこぼれた種で増えていくこともあるのです。環境が整っていればどんどん増やしていけますので、一度上手く育てられるようになれば、長く楽しむことが出来ます。
ムルチコーレの名前について
元々はクリサンセマム属に属していました。その名残があり、今でもクリサンセマム・ムルチコーレと呼ばれることがあります。しかし、現在はキク科コレオステフス属に変更されており、単にムルチコーレと呼ばれるようになりました。今でもクリサンセマムとついていることがありますが、同じ花ですので覚えておくと間違えませんよ。
ムルチコーレの育て方①環境・置き場所
日当たり・風通しの良い置き場所で
日当たり、風通しの良い置き場所で育てましょう。ある程度日当たりの良い置き場所じゃないと花付きが悪くなってしまい、また徒長してしまって、細長いヒョロヒョロとした状態になってしまいます。日光を当てられる時期はしっかり当てて、寒い時期には霜よけをするという流れになります。
夏と冬の管理
基本的には夏に枯れる流れですので、夏越しの対策は必要ありません。大切なのは冬越し対策で、暖地であればトンネルなどの対策で乗り越えられますが、ある程度寒い地域であれば対策をしても枯れてしまうかもしれません。その場合は鉢植えで育てて、室内に置き場所を移動してあげましょう。暖地では置き場所を軒下に移動するだけでも乗り越えられることがあります。
ムルチコーレの育て方②土作りと植え付け
ムルチコーレの土作り
過湿状態を好みませんので、水はけの良い土を作ってあげましょう。花壇などに地植えをする場合は、腐葉土と堆肥を混ぜておき、酸性状態を中和する為に1㎡あたり100gほど苦土石灰を混ぜておきます。鉢植えで育てる場合は市販の「花と野菜の土」を使うと上手くいきます。少し赤玉土を足してあげると更に良い状態となりますが、そのままでも問題ありません。
ムルチコーレの植え付け
種も販売されていますので種まきから育てることも出来ますが、ガーデニング初心者の方は苗を植え付けして育てるのがおすすめです。春前である2月頃からお花屋さんに並びだしますので、葉の色が美しい、つぼみの多い苗を選んで植え付けしましょう。複数植え付けする場合は20㎝くらい間隔を空けます。あまり植え替えを好まないので、土を出来るだけ崩さないようにそっと植え付けしましょう。植え付け後は一度水やりをして、土と根をくっつけてあげます。
ムルチコーレの育て方③水やりと肥料
ムルチコーレへの水やり
過湿状態を好まないので、水やりには注意が必要です。鉢植えであれば土の表面がちゃんと乾いてから水やりをしましょう。水やりをしすぎてしまうと蒸れてしまい、傷んだり根腐れが起きてしまいます。地植えの場合は雨により水分補給されますので、雨がしばらく降らず乾いてしまった場合のみ水やりをします。基本的には乾かし気味に管理をするのが良いでしょう。
ムルチコーレへの肥料
花を沢山つける植物ですので、庭植えでも鉢植えでも肥料を与えましょう。肥料を与える期間は花がつきだす2月から5月頃です。液体肥料を与える場合は10日に1回くらいの頻度がおすすめです。手間をあまりかけたくない方は緩効性の化成肥料もおすすめですね。気をつけたいのが成分で、チッソ分が多いと害虫被害にあったり葉が茂りすぎたりしますのでご注意下さい。
ムルチコーレの育て方④植え替えと増やし方
ムルチコーレの植え替え
ムルチコーレは植え替えを必要としません。一年草であり、大体夏になると枯れてしまいますので、また新しい苗を購入するか、もしくは後述する増やし方で新しく種まきをすることになります。置き場所を変えたいなどの場合のみ植え替えをしましょう。ただし、植え替えをあまり好みませんので、植え替えをする際は出来るだけ傷つけないよう注意して行いましょう。
種まきでの増やし方①まき方
種まきで増やしていきましょう。花が咲いたあとについた種を収穫しておき、10月頃に種まきを行います。植え付けに使う用土を用意し、パラパラと種まきをして、種が隠れる程度に土で覆います。発芽適温は15~20度ですが、低い方が発芽率が良くなります。覆土したあとは優しく水やりをしましょう。その後の置き場所は風通しの良いところがおすすめです。寒冷地で育てる場合は春まきをし、初夏~秋に咲かせるという手もあります。
種まきでの増やし方②管理
そろそろいろんな花が咲きだしました~(´∀`*)
— はるき (@takanoharuki) February 26, 2017
ビオラ レディ・ララ
ノースポール
ムルチコーレ
下の二つは種から播いたけどほんと発芽率悪かった……難易度高くない筈なのにw(つまり自分がへry pic.twitter.com/D9FUbTJHiW
水やりをして風通しの良い場所に移したら、約2週間ほどの間乾かないように管理しましょう。霧吹きなどがあると乾燥を防ぐことが出来ます。発芽率が良くない植物ですが、ある程度育ってきて混んできたら少し間引きをします。本葉が4枚くらいになったタイミングで植え替えをしましょう。そのまま種まきをした容器で育てるのも良い作戦です。
ムルチコーレの育て方⑤手入れ
ムルチコーレの花がら摘み
基本的にあまり手入れを必要とはしませんが、花が沢山咲きますので、種をとらない場合は花がら摘みをしましょう。また、葉が生い茂っていると風通しが悪くなってしまいますので、枯れた葉も摘むようにします。
ムルチコーレの切り戻し
どういう姿に育てたいかによりますが、高さよりも横幅を出したい場合は、ある程度まで育った段階で先端の芽を摘みましょう。すると横に成長していきます。また、株が大きくなりすぎていると感じた場合は切り戻しすることも出来ます。半分くらいの大きさまで切り戻ししても問題ありません。ただし、花が咲く時期に切り戻しを行いすぎると花が減ってしまいますのでご注意下さい。
ムルチコーレの育て方⑥注意点
ヨトウムシ・ネキリムシ
育てる上で気をつけたいのがやはり病害虫です。特にヨトウムシやネキリムシには注意して下さい。これらの虫は土の中に潜っており、夜間になるとムルチコーレを食害して枯らしてしまいます。少し傷つける程度ではなく、しっかりと食害してきますので脅威ですね。土の中にいて見えませんので、枯れてしまった株の根を確認し、切られていれば土の中を掘って害虫を探し、補殺しましょう。
アブラムシ
他の観葉植物でもよくつくのがアブラムシです。アブラムシは春頃から発生し、植物の汁を吸って成長の邪魔をします。また、邪魔をするだけでなくウイルスを持ってくることも多々あり、枯れてしまうことも珍しくありません。数が少ない内はガムテープなどでとることも出来ますが、発生する前から薬剤を使って予防するのがおすすめです。
灰色かび病
病気で気をつけたいのが「灰色かび病」です。こちらはカビである糸状菌によって伝染する病気で、枯れた花、葉を放置するとどんどん感染していきます。ですので、花がら摘みなどをしっかり行い、綺麗な環境を保ちましょう。また、過湿状態も繫殖を促してしまいますので、風通しの良い乾燥した状態を保つようにします。
ムルチコーレの寄せ植え
ムルチコーレの寄せ植え例①
こちらはネモフィラと一緒に寄せ植えをした写真です。寄せ植えをする際は写真のように、同じくらいの丈の植物と合わせて行うと綺麗にまとまります。色合いも大切ですが、サイズ感も合わせて考えてみましょう!
寄せ植えの差し色に
こちらはこんもりボリューム感のある寄せ植えに、少し差し色として使われています。この鉢には「オリーブ・ビバーナムティナス・アジサイ・カリブラコア・カレンジュラ・バーベナ・ムルチコーレ」が植えられており、お祝い用に作られている為このような豪華さになっています。どなたかに贈られる際はこのような寄せ植えも検討してみましょう!
ムルチコーレに関するTwitter
ムルチコーレ×ハンドメイド
ひまわりのようなお花、『ムルチコーレ』の押し花追加しました:blossom:ミミフルール 押し花♡ミミフルール https://t.co/oFNAJmWm2X - ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)#押し花 #押し花素材 #押し花販売 #ハンドメイドアクセサリー pic.twitter.com/Z6IqtpHQvS
— 押し花アクセサリー教室東京mimifleur (@info_chicchi) July 23, 2018
こちらはムルチコーレを押し花にした商品の紹介がされています。今ハンドメイドが盛り上がっており、その中でもこういった押し花がよく販売されていますね。ムルチコーレは見た目が大変可愛らしく、よく販売されています。また、レジンで固めたピアスなどもよく販売されていますね。育ててみた際はハンドメイドマーケットでの出品も楽しめるかもしれません。
ノースポールとムルチコーレ
#くと打って最初に出て来たやつがサンタさんからのプレゼント
— ☽Eleanor☾ (@Frontier0606) December 19, 2017
クリサンセマム
ノースポールですか...?ムルチコーレですか...?
←がノースポール ムルチコーレ→
私はノースポールの方が好きです...あなたは...どっちが好みですか...? pic.twitter.com/ECBrjEJqDl
こちらはノースポールとムルチコーレの違いを紹介しています。実はこのノースポールとムルチコーレは元々同属として扱われていました。現在ではムルチコーレはコレオステプス属に分けられてしまいましたが、元々は色違いのような扱いだったのです。今でも同じ属の花として扱われることがありますのでご注意下さい。
まとめ:ムルチコーレの育て方
今回の「ムルチコーレの育て方とは?増やし方や寄せ植えなどの育て方のコツを解説!」はいかがでしたでしょうか?
特徴や育て方、増やし方や切り戻しに関してなど様々な点について解説させて頂きましたが、今すぐ育ててみたくなった方も多いかもしれません。基本的に丈夫な植物ですが、冬越しだけは気をつけましょう。また、病害虫の被害を受けることもありますので、薬剤で予防をしたり、風通しを良くするといった管理を徹底しましょう!
ムルチコーレが気になる方はこちらもチェック!
今回はムルチコーレについて解説させて頂きましたが、他にもガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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