検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【真冬でも育つ】ノースポールの育て方!種まきや切り戻しの5つのコツをご紹介!

ノースポールは育て方も簡単で、ガーデニング初心者さんにもおすすめの植物です。秋の涼しい時期にタネをまけば、冬から初夏にかけて花を楽しむことができます。種まきや植え替え……気になるノースポールの育て方の5つのコツや寄せ植えのアイディアも交えてご紹介します!
更新: 2021年4月6日
三ツ矢ナオ
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

ノースポールとは、どんな植物?

まず、ノースポールとはどんな植物なのかを確認していきましょう。 ノースポールとは、キク科の一年草です。 直径は3センチほど。花の高さは15~30cmくらい。 中心が黄色の白い花を咲かせます。涼しい時期を好んで発芽し、耐寒性があります。 12月~5月ごろにかけての長い間花を咲かせるので、寂しくなりがちな冬の庭を彩ってくれる貴重な存在です。 育てるのはかんたんで、誰でも挑戦しやすく、秋にはぜひ種まきをしたい植物です。 一度種をまけば、簡単な増やし方で来年以降も楽しめちゃいますよ。

ノースポールの花言葉

花言葉は「誠実」。 長い間ずっと花を咲かせつづけてくれる姿が誠実に見える、というところから来ています。

ノースポールの育て方! 5つのコツと共にご紹介

ノースポールがどんな植物か、お分かり頂けましたか? では、いよいよノースポールを育ててみましょう! 育て方の5つのコツをご紹介します。 うまくいかないときの解決策についても触れているので、困ったときはぜひチェックしてみてくださいね。

コツ1.暑いうちは種まきしない! 種まきは涼しくなってから

ノースポールが発芽する気温は15~20℃なので、夏が終わり、涼しくなってから種まきをしましょう。種は細かいので、風で飛ばされないよう注意します。 適した時期は、基本的に9月から10月ごろです。 ですが、お住まいの地域によって変わってきます。以下の項目で、自分の地域に合った時期をチェックしてください。うまく植えられれば約一週間で発芽しますよ。

寒冷地に住んでいる場合

北海道~東北付近の寒冷地に住んでいる人は少し例外で、秋に種まきをするより、3月~5月の春まきにしたほうが適しています。 その場合、花を楽しめるのは6月~7月と2ヶ月間ほどになってしまいますが、寒冷地で秋まきをすると、まだ苗が小さいうちに厳しい寒さが来てしまい、冬越えできない場合があります。 基本的には寒さに強い植物ですが、春まきをおすすめします。

温暖地に住んでいる場合

9月~10月の秋まきか、2月下旬~4月上旬の春まきができます。 秋に種をまいた場合、長い期間花を楽しむことができます。 ですが気をつけてほしいのは、温暖地は9月ごろになっても暑いことが多く、発芽温度の15~20℃にならない場合があるということです。 「今年は9月になっても暑いな……」という場合は、涼しくなるのをじっくり待ってから種まきしましょう。焦らず秋らしくなってきてからまくのがコツです。 また、春に種をまいた場合は、だいたい5月ごろから開花しますよ。

暖地に住んでいる場合

九州・四国にお住まいの場合も、関東と同じく、秋まきだけでなく春まきが可能です。 9月下旬からの種まきがおすすめです。暑い期間が長い地域なので、秋らしい気候になるのには時間がかかります。なるべく急がず涼しくなってから種まきしてください。 発芽温度の15~20℃にあてはまるうちは、11月の上旬になってもまくことができます。 春にまきたい場合は、2月の中旬から4月の上旬にかけてが良いでしょう。


コツ2・タネまき~発芽までは日陰で育てる! 

タネまきをした鉢は、日陰に置いてください。 植物の発芽には、適切な温度と湿り気が重要です。太陽光に当てて土がカラカラになるより、日陰で育てたほうが湿り気を保てるというわけです。(ただし発芽後は事情が違うので、以下の項目で確認してくださいね) また、直まきする場合は、最初から日当たりのいい場所で育ててください。

おすすめは木陰

日陰といってもいろいろありますよね。悩んだときは、風通しのよい庭木の木陰に置いてみましょう。 ジメジメしすぎた風通しの悪い場所だと、発芽に適切な湿度にならない場合があります。

発芽したら、日当たりの良い場所に移そう

発芽までは木陰場所で育てていたノースポールも、発芽したら日当たりのよい場所に移してください。太陽の光を好む植物です。そのときも風通しがよく、水はけが良くなりそうな場所を意識してください。

コツ3・植え替えには、水はけのよい土を選ぼう

発芽した苗が育ってきたら、より大きな花壇や鉢に植え替えましょう。 そのときは、水はけがよく、有機物を多く含んだ土を選んでください。酸度は弱酸性~中性が適しています。ワラや落ち葉などの有機物を完全に発酵させた堆肥に、化成肥料をまぜ、植え付けたい場所によくすき込みます。 身近な商品で土をつくる場合は、小粒の赤玉土7:腐葉土3の配合で混ぜるのがやりやすいです。 ですが初心者さんや、自分で土をブレンドするのは難しい、土の配合をなるべくせずに済ませたい、という方は、市販の花用の土をそのまま使用すれば大丈夫ですよ。

株間のめやす

植え替えるとき、株と株の間は、だいたい20cm離してください。 鉢からあふれんばかりに咲いている姿にあこがれるからといって、ギチギチに植えてはいけません。ノースポールは根がよく育つ植物です。最初は余裕を持たせてあげなければ、鉢の中で根がどんどん窮屈になってしまいます。 株間を開けて植えても、あとでたくさん茂ってくれるので、貧相な印象の鉢にはなりづらいです。

日当たりのよい場所を選ぼう

植え替えるときも、風通しが良く日当たりのいい場所を選びましょう。 ジメジメした日当たりの悪い場所だと、うまく育たないだけでなく、水はけの悪さから根腐れしやすくなります。

苗の根をくずしてから植えてあげよう

ノースポールは、よく根が育つ植物です。 植え替えのとき、苗の根がどくろを巻いていたら、少し手でほぐしてから植えると良いですよ。その時は根を傷つけないよう、やさしく扱ってください。 種から育てるのではなく、ホームセンターや園芸店で苗を買ってきた場合も、同じように植え替えてください。

コツ4・水のやりすぎに注意! ノースポールは乾燥より根腐れを心配しよう


苗を植え替えた後の水やりは、土の表面が乾いたときを目安に行います。 鉢植えの場合、水やりの頻度は少なめにして、「一度にたっぷり与える」ことを意識します。 大敵は、鉢の中に湿気がこもって根腐れしてしまうこと。心配して一日に何度も水をやる必要はありません。ノースポールは比較的乾燥に強い植物です。

庭植えの場合

庭植えの場合は、ほとんど水やりしなくても育ちます。 水やりを楽にしたい人はぜひ庭植えにしましょう。

コツ5・切り戻しをして、たくさん花を咲かせよう

苗を植え替えた後の主な作業は、切り戻しです。 必ずしなければいけない作業というわけではないので、「そもそも切り戻しってなに?」という方もいらっしゃるかもしれません。少しご説明します。 切り戻しとは、かんたんに言うと、伸びすぎた部分を切って形を整えることです。 風通しがよくなり蒸れを防げる・必要な枝や茎に養分を回すことでより多くの花が咲く、等のメリットもあります。

いつ切り戻しをするの?

ノースポールの切り戻し時期は、3月~4月ごろ。 株が生長しすぎて、ほかの植物とのバランスが悪く感じられることがあります。より美しいお庭を目指すなら切り戻しをしてみましょう!

どこを切ればいいの?

枝分かれしている部分から10センチ以上伸びている場所を切りましょう。 1/3から1/2ほどの長さになるようにします。このとき、すでに花やつぼみがついていると、もったいない! と感じられるかもしれませんが、切り戻しをすればこれからもっと花が咲くので、あまり心配しすぎることはありません。

ノースポールの増やし方

ノースポールは一年草なので、夏には枯れてしまいます。 でも、枯れた花から種を取れば、また来年も楽しむことができるんです。 増やし方は簡単で、面倒な作業もありません。ぜひ毎年育ててみませんか? それでは、ノースポールの増やし方をご説明します!

増やし方① 種の採取

種があるのは、黄色い花芯の部分です。 摘み取って、新聞紙などの上に広げ、数日間乾燥させましょう。

増やし方② 保管は暗い場所で

乾燥させた種は暗い場所で保管します。 ノースポールは好光性種子といって、太陽の光を感じて発芽するタイプの種です。暗いところに置いておくことで、種まきの時期が来たとき、太陽光を感じやすくなるのです。

ノースポールがうまく育たない! そんな時はここが原因かも

ノースポールの栽培でありがちなお悩みをご紹介します。 基本的な育て方は分かったけど、うまく育たない、こうなってしまうのはどうして? というあなたのお悩みも、もしかしたらあてはまるかもしれません。ぜひ目を通してみてください。


発芽しない

先述しましたが、ノースポールは好光性種子といって、太陽の光を感じて発芽するタイプの種です。 土でおおいすぎてしまうと発芽しません。 種をまくときは土をかぶせるというより、手で軽くおさえてなじませるようなイメージをもつと良いですよ。

茎がひょろひょろ伸びて、花があまり咲かない

水のやりすぎかもしれません。 ノースポールを育てるときは水の量を減らしたほうが、形がよく、丈夫な株が育ちます。というのも、根が水をたくさん吸おうとして、旺盛に伸びてくれるからです。 もしくは日照不足も考えられます。 鉢植えの場合は日当たりの良い場所に移動させましょう。 花壇の場合は一日の間にどのように陽が当たっているか観察してみて、やはり日照不足が考えられるなら、植え替えてみるのもいいかもしれません。

ノースポールの寄せ植え例

主役になるお花を花壇の中央に植え、ふもとにノースポールの苗を広げた寄せ植えです。 寄せ植えをするとき、ノースポールは脇に添えることにとても向いている花といえます。色が白いので、どんな色の植物ともよく合うのです。株丈もあまり縦長ではないので、他の植物の邪魔をしません。 ノースポール自体を寄せ植えの主役にしたいときは、次に紹介している花のような、形や株丈が似た花といっしょに植え、ノースポールより大きな花は植えないようにしましょう。

ノースポールと一緒に植えるおすすめの植物

クリサンセマム・ムルチコーレ

ノースポールと一緒に寄せ植えしやすい植物の筆頭が、このクリサンセマム・ムルチコーレ。ノースポールによく似た黄色い花です。 本当はコリオステフス・ミコニスという名前ですが、昔はクリサンセマム属の植物だったので、現在もガーデニングではこの名前で呼ばれることが多いです。単にムルチコーレと呼ばれることもあります。ひと株が横に30センチほど茂ります。 ノースポールより若干花びら一枚一枚の長さが短く、丸っこい印象です。 ノースポールと一緒にカーペット状に寄せ植えすると、とてもかわいいですよ。 他の植物の印象を妨げず邪魔になりにくいところも、ノースポールと共通しています。ノースポールと共に小さな花の寄せ植えの主役になることも、大きな花の脇役になることも得意です。

涼しい時期になったらノースポールを植えてみよう!

いかがでしたか? 白いお花はどんなお庭にもよく合い、育て方も難しくありません。 増やし方はタネを取っておくだけなので、一度手に入れれば毎年植えて楽しむことができます。 涼しい時期は作業も快適にできるはず。 ぜひノースポールを植えてみてください!