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フウチソウの育て方は?植え替えや剪定、増やし方など長く育てるコツを解説!

フウチソウの育て方をご存知でしょうか?葉の裏側を向けるとても変わった草として知られているフウチソウは、ガーデニング初心者でも簡単に育てることが出来るとても強い植物です。今回はそんなフウチソウの育て方・植え替えや剪定、増やし方などのコツを紹介します!
更新: 2023年4月11日
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目次

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黄金フウチ草

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フウチソウの育て方は?

フウチソウとはイネ科ウラハグサ属に分類される多年草で、とても丈夫な植物です。ガーデニング初心者でも簡単に育てることが出来、管理も簡単ですのでとてもおすすめ。今回はそんなフウチソウの育て方や株分けでの増やし方、剪定・手入れの方法などをご紹介していきます!

フウチソウの特徴

フウチソウは葉が特徴的

フウチソウの葉は細くて柔らかく、風に美しくなびきます。その姿に風情を感じ、風を知る草として「風知草」と名付けられました。実はこの葉は根本でねじれて裏返しになっており、目に映っているのは葉の裏側です。

表の方が普通は美しいものですが、こちらは裏側の方が美しい植物なのです。大体の品種は20から30㎝ほどまで成長しますが、大きなものであれば70㎝ほどまで育つこともあります。

フウチソウの自生地

本種は主に関東地方や近畿地方の太平洋側の山や崖に自生しています。自生地では群れて生えていますね。因みに本種は日本固有の植物であり、特に箱根に沢山自生していることで知られています。

フウチソウの学名は「Hakonechloa macra」となっており、前半に箱根と入っているのは箱根に沢山生えていたからなのです。

フウチソウの花

本種は秋頃に茶色い穂のような花をつけます。普通の植物は花が美しいものですが、こちらはあまり見応えのある花をつけません。ですので、花として育てるよりは葉を眺めるような植物として育てる感覚です。

フクチソウの種類

フウチソウの種類①キンウラハグサ

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種類がいくつもありますが、代表的な種類がこちらのキンウラハグサです。黄色い黄斑を持っており、日焼けしにくいのが特徴で、初めて育てる方にとてもおすすめ。海外でも人気で愛されている種類ですね。

フウチソウの種類②オウゴンフウチソウ

黄金フウチ草

こちらはとても爽やかな色合いをした種類の「黄金フウチソウ」です。別名は「オールゴールド」で、キンウラハグサと比べて少し小型なのが特徴です。また、成長もキンウラハグサと比べて少し遅めですので、ゆっくりと育てることが出来、お手入れもその分だけ簡単です。

フウチソウの種類③紅風知草

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こちらは紅い葉が混じりとても美しい姿となる種類です。草丈は大体40~70㎝ほどに成長しますので結構大きめです。因みに、こちらは一年中赤い訳ではなく、春先にのみ赤くなり、その後は緑色に戻っていきます。

一時期だけの楽しみではありますが、とても美しいのでおすすめ。お手入れ方法も他の種類と変わりませんので安心です。

フウチソウの育て方を解説

①環境

半日陰環境で育てる

ある程度日をあてることで美しく育ちます。ですが、一日中直射日光が当たり続ける場所で育てると葉焼けを起こしてしまい、せっかくの美しい葉が台無しになってしまうことがあります。

出来れば午前は日が当たり、午後からは日陰になるといった半日陰の状態で管理してあげるのがベストです。もし難しい場合は少し遮光してあげると良いでしょう。


庭植えか鉢植えか

本種は庭植えでも鉢植えでも育てることが出来ます。庭植えをする場合は水はけを考えて、少し土を盛った場所に植えるのがおすすめ。

また、庭植えより鉢植えの方が手間がかかる部分はありますが、いざという時に移動出来たり、水やりの加減を調整出来たりといったメリットがあり、初心者の方は庭植えよりも鉢植えの方がおすすめです。

②土作りと植え付け

フウチソウの土作り

基本的には水はけの良い土を好みますが、乾燥しすぎてしまう葉焼けに繋がりますので注意しましょう。庭植えでの土作りは、事前に腐葉土を混ぜるだけで大丈夫です。

鉢植えの場合は市販されている草花用の培養土を使うのがおすすめ。ご自分で作りたい方は赤玉土を4割、腐葉土を3割、川砂を3割の割合で混ぜた土を使うと上手く育ちます。

フウチソウの植え付け

植え付けは2月から4月の春前の時期に行いましょう。庭植えであれば腐葉土を混ぜた場所にそのまま植えてあげるだけで大丈夫です。鉢植えの場合は購入した苗より一回り大きな鉢に植え付けてあげます。かなり成長速度が速いので、二回り大きな鉢でも良いですね。

③水やりと肥料

フウチソウには表面が乾いてから水やりを

水をやり過ぎない為にも、土の表面が乾いてから水やりをしましょう。表面が乾いているのを確認してからたっぷりと水をあげます。

もし葉が巻いているようなら、それは乾燥しすぎており、水やりが必要な状態です。庭植えは雨水で水分補給されますので基本的には水やりは必要ありません。ですが雨がしばらく降っていない場合は様子を見て行いましょう。

フウチソウには置き肥で

庭植えは基本的には肥料を必要としませんので管理が簡単です。鉢植えの場合は少しだけ肥料を与えましょう。春頃に油かすを与え、目安量としては5号鉢であれば親指大の大きさの肥料を5個くらい与えます。

その後、様子を見ていて肥料が足らない感じがした時に、液体肥料を与えましょう。肥料が多すぎると間延びしてしまいますので注意して下さい。

④植え替えと増やし方

フウチソウの植え替え

本種は旺盛に育ち、根もどんどん伸びていきますので、鉢植えであれば毎年植え替えをしてあげましょう。植え替えは2月から4月頃が適期です。また、庭植えでも3年くらいで植え替えをしてあげます。

一度取り出して古い土を払い落とし、傷んだ根があればハサミで切ってしまいます。その後、植え付け時と同じ土に新しく植え付けすれば完了です。

フウチソウの増やし方は株分け

植物には色々な増やし方がありますが、本種は株分けでの増やし方がおすすめです。植え替えをするタイミングで、大きく育った株を二つか三つに株分けして増やしていきます。

普通にハサミで切り分けてしまって問題ありません。また、根を5㎝くらいの長さまで切り詰めてあげると、新しい根の発生を促すことが出来ます。

⑤手入れ・剪定

新芽を間引いて手入れ


基本的にはあまり手のかからない植物ではありますが、育つスピードが速すぎてバランスが悪くなる可能性があります。ですので夏前に新芽をある程度引き抜いてしまいましょう。

上に向かって容易に引き抜くことが出来ます。こうすることで草丈が抑えられ、美しいバランスが保たれます。大きく成長している場合は3回くらい行ってあげましょう。

フウチソウの古葉切り剪定

先述した新芽の手入れと、古い葉を切る剪定が必要です。冬になると葉が枯れる植物なので、3月頃に枯れた葉を取り除いて綺麗な状態にしてあげましょう。こうすることで清潔な環境となります。

フウチソウを冬越しさせる方法

古い葉を選定することを書きましたが、出来れば、冬に入って葉が枯れだし休眠状態に入るタイミングで、株本で葉を切り落としてしまいましょう。かなり寂しい見た目となってしまいますが、春になると再び旺盛に育ち始めますので心配いりません。思い切ってバッサリと切りましょう。

⑥病害虫と注意点

フウチソウは病害虫の心配があまり無い

ガーデニング初心者は病気や害虫被害に翻弄されるものですが、本種は非常に丈夫な植物であり、そういった心配があまりありません。もし何か起きたとしても後から対処出来る範疇ですので、安心して育ててみましょう!

真夏の直射日光にだけ注意

注意したいのは真夏の直射日光が当たり続けることです。本種は葉の美しさを楽しむ植物ですので、葉焼けが起きてしまいますと台無しですよね。

「庭植えをしたいけど半日陰の場所が無い」と言った場合は、出来れば遮光してあげたいところです。遮光する為のアイテムはホームセンターや、最近では100円均一でも販売されていたりしますのでチェックしてみましょう!

フウチソウの寄せ植え

寄せ植え①

こちらはアジサイ・トレニア・アシュガなどと寄せ植えされた写真です。フウチソウは寄せ植えでメインとなる存在ではありませんが、寄せ植えした際は他の植物をこのように引き立てることが出来ます。

寄せ植え②

こちらはビオラやルブス、ヒューケラキャラメルなどとの寄せ植え例です。こちらはメインのビオラを引き立てるように寄せ植えされており、大変素敵に仕上がっていますよね。単体で育ててももちろん素敵なのですが、花を引き立てるように寄せ植えするとより良さが際立ちますのでおすすめです。

フウチソウの花言葉

フウチソウは「未来」や「未来を思う」といった花言葉があります。これは本種が柔らかい草を風になびかせている姿からつけられた花言葉なのだそうです。まるでこれから育っていく子供たちを見るような気持ちになったのかもしれませんね。

フウチソウに関するTwitterの反応

涼しげなフウチソウ


こちらは和を感じさせるお庭にフウチソウがとてもよく合っている写真です。和風の庭と言えば大きな石ですよね。

元々フウチソウは崖などに生えている日本固有の植物であり、石の傍に植えられるのがとても似合う植物です。和風の庭は涼しげでスッキリとした印象がとても大切ですので、フウチソウが役立ってくれます。

フウチソウの新しい葉

こちらの右下の写真は、春になってフウチソウが新しく葉を出してくる姿が撮影されています。冬の間は葉を枯らし、まるで枯れてしまったかのような姿になりますので、初心者の方は心配するかもしれません。

ですが、特に手入れせずともこのように新しく葉を出しますので安心して見守りましょう。葉を出し始めたら管理・お手入れを再開していきます。

フウチソウは猫に注意?

こちらはフウチソウの新芽を猫が食い荒らしていることが紹介されています。実は猫がフウチソウを食べてしまうことがよくあり、猫を飼われている方は注意が必要です。

しばらく様子を見てから途端に食べ始めますので、もし近隣に猫が沢山いたり、またご自宅で猫を飼われている方はフウチソウは避けた方が良いかもしれません。

苔玉でフウチソウ

こちらはフウチソウを苔玉にした好例です。フウチソウらしいもさもさとした印象はありませんが、苔玉はとても育てやすいのでおすすめです。作り方も難しくありませんので、興味がある方は是非チャレンジしてみましょう!

まとめ

今回の「フウチソウの育て方は?植え替えや剪定、増やし方など長く育てるコツを解説!」はいかがでしたでしょうか?

育て方や株分けでの増やし方、お手入れ・剪定のやり方など様々な点について解説させて頂きましたが、今すぐ育ててみたくなった方も多いのではないでしょうか。とても育てやすい植物ですが、葉焼けだけは注意して育てて下さいね!午後からは日陰となる場所に植えてあげるのがコツです!

フウチソウが気になる方はこちらもチェック!

今回はフウチソウの育て方について解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。