コスモスの育て方を知りたい!
育て方・増やし方を知りコスモスを咲かせよう
コスモスはこぼれ種でも翌年花が咲くことがあるくらい、とても育て方は簡単な植物です。鉢植えや、花壇、プランターなどで育てることができ、しっかりお手入れしてあげれば、見た目や花の数、花の大きさなどでその恩を返してくれます。自宅で綺麗なコスモスを育ててみましょう。まずは、コスモスの花についてご紹介していきましょう。
コスモスの花について
コスモスの特徴
コスモスの花は漢字で書くと「秋桜」。秋に咲く桜に似た花としての認識が深い植物だったということがわかりますね。こぼれ種で翌年も花が咲くこともザラで、管理がとっても簡単なことも特徴です。初心者でも簡単に花を育てることができる、やさしい花です。キバナコスモスという植物もありますが、これは名前にコスモスとついているだけで別の種類です。
コスモスの花の時期
秋に咲く花として有名なコスモス。しかし、最近では早咲き種もポピュラーになってきて、夏から咲き続けるコスモスの姿もよく目にするようになりました。早咲き、夏咲き、秋咲きと品種を変えながら6月から10月くらいまで花の時期を楽しむことができます。
早咲きコスモスとは
早咲きコスモスと夏咲きコスモスは同じじゃないの?と思われる人も多いでしょうが、早咲きコスモスとは種まきから60~90日程度で花を咲かせる品種のことです。種まきの時期を夏に合わせれば夏に咲きますし、秋に合わせれば秋に咲きます。種まきの時期により開花時期を調整できるコスモスのことを早咲きコスモスと呼びます。
コスモスの育て方:植え方
土作り
コスモスは土を選ばない植物です。特別水はけが悪い粘土質の土であったり、栄養分がまったくない土であったとしても、ひょろひょろとしながらでも花を付けることは可能でしょう。でも、せっかく育てるなら大きくてたくさんのコスモスの花を見たいですね。庭土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおくのが一般的なコスモス用の土づくり方法です。鉢植えなら一般的な「草花用の土」を用意しましょう。
肥料
コスモスには肥料をあげません。肥料をあげると逆に腐って枯れてしまうこともありますので注意が必要です。植える時の土に緩効性肥料などを軽く混ぜ込むだけで十分です。
コスモスの育て方:種まき
種まきの時期
コスモスの種まきの時期は、その種類や咲かせたい時期によって変わってきます。一般的な秋の遅咲きコスモスなら、種まきの時期は6~7月頃。夏咲きなら3~4月頃。早咲きコスモスは、咲かせたい時期の3ヶ月前を目安にして種まきの時期を決めます。
種まきの方法
コスモスの種は、非常に発芽率が良いので、種まきはパラパラと直接蒔いて、育ちがよいものを残して間引いていく方法が適しています。地植えなら耕しておいた土に、筋蒔きかばら撒き、鉢植えの場合は、3~4粒の種を蒔くようにします。軽く土をかけて、飛ばないようにして種まきは完了です。
コスモスの苗の作り方
コスモスはあまり植え替えを得意としない植物なので、買ってきた珍しい品種ならいざしらず、自分で育てるのに苗を作ることはあまりおすすめしません。しかし、種まきの時期だけど育てる場所が決まらない、後で寄せ植えに使いたいという時などはポットに3~4粒蒔いて、育ちの良い丈夫そうなものを残して育てるようにしましょう。
コスモスの育て方:鉢植え
鉢植えにするには
コスモスは地植えにしている人も多いですが、鉢植えにできない花というわけではありません。矮性の品種なら、鉢植えにしてもかわいいですね。一般的なコスモスは、背丈がスラリとしているのであまりたくさんの株を小さな鉢で育てると転倒してしまいます。育てる本数や背丈の高さに注意しながら、鉢植えにするコスモスを選ぶとよいでしょう。
植え替えるなら鉢植えがおすすめ
先程もお話したとおり、コスモスは植え替えをあまり得意としない植物です。どうしても咲く場所を変える必要があるという場合は、植え替えをしなくて済むように鉢植えで育てた方が良いでしょう。
コスモスの育て方:植え方
植え付け時期
ホームセンターなどで、珍しい品種のコスモスの苗を売っていることがあるでしょう。そんな買ってきた苗や、自分で種まきから作った苗を植え付ける時期は、4~5月になります。だいたい、植え付けに適した時期に苗も売られていることになっていますが、売れ残ってしまっているようなものだと、植え付け時期ギリギリということも。買ってきた苗は、すぐに鉢や地植えにするのが上手な植え方です。
植え方の注意点
苗を植え方は、深植えにならないように注意しましょう。土や肥料は気にすることはありません。むしろ、肥料を与えすぎると腐ってしまうこともあるくらいです。肥沃すぎる土地よりも、やせている土の方がコスモスの栽培には適しているといえます。植えたらたっぷりと水をあげて管理しましょう。
コスモスの育て方:水やり
雨が降れば水やりも必要なし
景観用に丘に植えて植えっぱなしでも綺麗に咲いてくれるのがコスモスです。手がかからない非常に育てやすいやさしい花です。自宅で育てる場合も、雨が降れば水やりもまったく必要ないでしょう。しかし、真夏などあまりに乾燥してしまうような時だけは、朝晩の涼しい時間を見計らってたっぷりと水をかけてあげましょう。暑い日中には、絶対水やりをしないことがポイントです。
鉢植えの水やり
軒下の鉢植えなら、雨ばかりに頼っているわけにはいきませんね。鉢植えのコスモスの場合は、鉢が完全に乾いたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。鉢の底から水が溢れ出してくるくらい、たっぷりあげることが必要です。あまりにも乾かしすぎてコスモスがお辞儀をしだしてしまったら、鉢ごとバケツに入れて吸水させてもよいでしょう。でも、忘れて水につけっばなしにしないように注意してくださいね。コスモスに水分がいきとどいて、シャンとしてきたらバケツから出してあげましょう。
コスモスの育て方:剪定のやり方
剪定の効果
何も手を加えずに栽培していると、草丈が大きくなりがちなコスモス。適当に剪定してあげることで、上よりも横に成長することになり、花数も多くつけて見事な株に育ちます。背が高くなってこまっているコスモスには、剪定をしてあげましょう。
剪定の方法
コスモス栽培で大切な剪定の方法は、まずは本葉6枚程度を目安にして1度おこなうとよいでしょう。脇芽が育って剪定前よりも倍程度の花を付けるようになります。もしも、背の低いコスモスに育てたい場合は、その脇芽も摘芯してしまいましょう。風でコスモスが倒れてしまうような時に有効です。
コスモスの育て方:植え替え
植え替えは控える
コスモス栽培には、植え替えはできるだけおこなわなくて済むような方法で栽培しましょう。コスモスは、ある程度成長してしまうと、新しい土に根が付きにくくなってしまうためです。苗を買ってきて植え付ける場合でも「できるだけ早く」とおすすめしているのはそのためです。買ってきた苗を植えたけれど枯れるというのは、この植え替えには向かないコスモスの性質による場合が多いでしょう。
コスモスの育て方:増やし方
増やし方1.種
自分で育てたコスモス。来年も同じように育てたい、苗で買ってきたコスモスをもっと本数を増やしたいという人もいるでしょう。コスモスの増やし方は、種と挿し木の2種類があります。種での増やし方は、来年用の増やし方です。花が咲き終わっても花がら摘みをせず、そのまま置いておき、種を育てます。黒くなったら収穫時期です。
増やし方2.挿し木
株で買ってきたコスモスなどを増やすには、挿し木で増やします。挿し木の時期は6~7月か、秋9月頃がおすすめです。3節ほどの茎を取って、赤玉土に植え付けます。挿し木の場合も、植え替えしなくてよいように、鉢植えか地植えでおこなってしまいましょう。その方が挿し木の成功率も上がります。
コスモスの育て方:害虫・病気
うどんこ病
コスモスは丈夫な花ですが、どんなに強い植物でも、病気になってしまうこともあります。コスモスで気をつける病気は「うどんこ病」。風通しをよくしてあげることが、うどんこ病の予防です。どんな植物でも、日当たりと風通しの良さは栽培のポイントですね。コスモスにおいても、その点は注意することが必要です。(写真はミニバラのうどんこ病)
アブラムシ
アブラムシという害虫は、どんな植物にもつくやっかい者です。見つけ次第手で潰したり、殺虫剤を散布しましょう。すす病の原因ともなりますので、もし、すす病になってしまったらかかってしまった部分は切ってしまうしかありません。早めの対処が他の部分への被害を少なくします。
コスモスの育て方:花のトラブル
花が咲かない
コスモスの花が咲かないというときは、2つの原因が考えられます。ひとつは、夜にも明るいような場所にコスモスがあること。もうひとつは、花がらを摘んでいないことです。コスモスの花は、昼の時間が短くなることでつぼみを付けますので、夜も煌々と明るい電灯の下に置いておいたら、つぼみがつきません。また、種を採取するのでなければ咲き終わった花がらは、こまめに摘んでしまいましょう。種に栄養がみんな取られてしまって、つぼみを付ける余裕がなくなってしまいます。
コスモスの育て方:種の注意
種を取る時期
増やし方で種の話がでてきたところで、種の取り方についてもう少し詳しく解説していきましょう。コスモスの種は、種が黒くなり、弾けて飛ぶようになったら取る時期です。黒くなっても、まだ弾けないような種は、収穫の一歩手前なので無理して取らないようにしましょう。
種採取に向く日
コスモスの種の収穫は、雨が降っている日はさけて、できるだけ天気の良い日を選ぶようにしましょう。後々種を乾燥させる手間が省けます。
保管方法
収穫した種は、翌年の種まきの時期まで大切に保管しておきます。そのために、まずとった種を鞘とわけます。平らなところに新聞紙などを敷いて、軽く口で吹くか、扇風機などをあてて、鞘を飛ばします。もし、種が乾燥していないようであれば、そのまま軽く風をあてて完全に乾燥させましょう。そうしないと種が腐ってしまいます。乾燥した種を紙袋に入れて、できるだけ冷暗所で来年の春まで保存します。
まとめ
鉢植えや地植えでコスモスを楽しもう
日本人に馴染みの深い秋の花、コスモス。その栽培方法や、早咲きなどの種類についてもご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。コスモスの育て方のコツは「植え替えを避けるように植え方を考える」ことにありました。丈夫なコスモスですが、そのポイントだけは気をつけてあげれば、見事な花を咲かせることができるでしょう。自分で育てたコスモスが庭でそよぐ姿を見るのは、非常に気分がよいものです。秋の庭の花として、コスモスを育ててみませんか。
植え方など栽培が気になる人はこちらをチェック
コスモスの他にも、いろいろな植物の栽培方法や植え替え方、増やし方などをご紹介しています。植物のお世話が気になる人は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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