テイカカズラってどんな植物?
テイカカズラは、日本を原産とするツル性の植物で、本州や九州地方の森林のなかで自生しています。テイカカズラは常緑性で冬も葉っぱを茂らせているので、ガーデンなどで重宝します。さらに、テイカカズラは、成長スピードが早く、環境のよいところだとぐんぐんとツルを伸ばし成長します。ツルから根を出しながら成長するのですが、その根は周りの木や壁などに食い込むような形で強健にどこにでもよじ登ります。テイカカズラを栽培するときにはフェンスなどにうまく誘引してあげましょう。
テイカカズラの花名の由来
テイカカズラの名前は、謡曲「定家」のなかに出てくる悲恋のお話に由来するものです。式子内親王の恋人であった藤原野定家は、彼女が死んだあとも忘れることができず、カズラに生まれ変わって彼女の墓に絡みついた、という伝説が残っています。
テイカカズラには毒がある
テイカカズラには、葉っぱや枝など全草に毒があります。テイカカズラを口にすると、嘔吐や麻痺など重篤な症状が引き起こされるので、絶対に口にしないでください。テイカカズラは、ジャスミンと花の雰囲気や香りが似ているので、ときどき間違えられることがあるようです。ジャスミンはジャスミンティーなど食用にできるので、間違えないようにしましょう。また、剪定や誘引などお手入れの際も、手袋を着用すると安心です。
テイカカズラの花の特徴
テイカカズラのの花の咲く時期は、5~6月ごろです。テイカカズラの花は、白色から時間とともにクリーム色に変化します。テイカカズラの花の形はスクリューのような風車のような形をしていてとても美しいです。テイカカズラの花からは、甘くてジャスミンのような良い香りがします。花付きがよく次々と花を咲かせるので、生垣などにしておくとよいでしょう。
テイカカズラの葉の特徴
テイカカズラの葉っぱの色は濃いグリーンで、秋になると美しく紅葉します。テイカカズラはツルをおよそ10メートルまで成長しながら上に上にと這いあがっていくので、夏の暑い時期のグリーンカーテンとしても人気があります。テイカカズラは常緑で、春夏秋冬の季節を問わず葉っぱを楽しめます。とくに冬場は、ほかのグリーンの少ない時期なので、とてもよく映えます。上手に誘引しながらガーデンのアクセントや生垣、さらには盆栽として楽しむこともできます。
テイカカズラの実の特徴
テイカカズラは、花を咲かせたあと実をつけます。テイカカズラの実は、細長い豆のような形をした個性的なものです。テイカカズラの実は15センチにもなります。実からは白い綿毛が出て、風に飛ばされる仕組みです。テイカカズラはとても多くの花をつけますが、そこから実がなるのはわずか。テイカカズラの実は貴重あり、育てていても実を目にできるのはまれなようです。
テイカカズラの基本データ
科名属名
キョウチクトウ科テイカカズラ属
学名
Trachelospermum asiaticum
和名
定家カズラ(ていかかずら)
別名
マサキノカズラ
英名
Japanese star jasmine、Yellow star jasmine
原産国
日本
テイカカズラの花言葉
テイカカズラには、4つの花言葉が存在しています。いずれの花言葉も、テイカカズラの可愛らしい花姿やツルを伸ばし成長する様子からイメージされたものです。
花言葉1・優雅
テイカカズラは、白色からクリーム色の花をたくさん咲かせます。花が次々と咲く様子や花からもたらされる甘くてよい香りから、「優雅」という花言葉が生まれました。
花言葉2・爽やかな笑顔
テイカカズラの花の形は、スクリューのような個性的なもの。花が開花した雰囲気は、まるで人間が笑っているかのようでもあり、「爽やかな笑顔」という花言葉がつけられました。
花言葉3・優美な美人
テイカカズラの花色は、白からクリーム色。上品な花色と花姿に加えて、甘い香りのする花姿から、「優美な美人」という花言葉が生まれました。
花言葉4・依存
テイカカズラは、ツルを伸ばしながら成長します。そしてツルから根を出し周りの壁や植物などに張り付くようにしながら10メートルもの高さまで成長することから、「依存」という花言葉が生まれました。
テイカカズラの種類
テイカカズラにはいくつかの種類があります。とくにハツユキカズラは、テイカカズラの種類とは知らずに見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。テイカカズラの主なおすすめの種類をご紹介いたします。
おすすめの種類1・テイカカズラ(白花)
スタンダードなタイプのテイカカズラです。成長スピードが早いので、ツルを上手に誘引しながら育てましょう。南国のような花模様が可愛らしいです。
おすすめの種類2・テイカカズラ(ピンク花)
少し珍しい、ピンク色のテイカカズラです。とてもキュートなピンク色で女性からの人気が高い種類です。
おすすめの種類3・ハツユキカズラ
ハツユキカズラは、斑入りの葉っぱが可愛らしくガーデナーたちから大変人気のある種類です。新芽はほんのりとピンク色で、そのすぐ下の葉っぱは白斑、そのあとグリーンの葉っぱとなります。葉っぱのコントラストがとても美しいです。冬のあいだも葉っぱを茂らせているので寄せ植えの資材としてもおすすめです。
おすすめの種類4・スタージャスミン
名前にジャスミンと入っていますが、ジャスミンの種類ではなくテイカカズラの種類に分類されます。ジャスミンにより近い濃厚な香りがあることから名付けられました。ジャスミンと違い有毒なので注意しましょう。葉っぱが斑入りなので、花の咲かない時期も楽しめます。
テイカカズラの育て方1・土づくり
テイカカズラは、水はけがよく水持ちのよい土壌を好み植物です。小粒の赤玉土に腐葉土やバーミキュライトを少し混ぜたものを準備するとよいでしょう。市販の草花用培養土を用いても便利です。
テイカカズラの育て方2・肥料
テイカカズラは、強健な植物であり、ほとんど肥料をほどこす必要はありません。成長具合をチェックしながら、よほど発育がよくない場合のみ少し肥料を与えましょう。その場合、だいたい1~2月ごろに寒肥として穏効性の固形肥料を与えるとよいでしょう。
テイカカズラの育て方3・水やり
テイカカズラは、比較的水分を好む植物です。とくに夏場には注意が必要。水が不足して乾燥状態が続くと、テイカカズラの葉っぱが落ちてしまうことがあります。鉢植えの場合も地植えの場合も、植えている土の表面が乾いたらしっかり水やりしましょう。
夏の水やりは朝夕におこなう
夏場の水やりは朝夕におこないます。昼間の気温の高いときに水やりすると、水が外気温で温まり、テイカカズラの根っこを傷めてしまうことがあるからです。
冬は水やりを控える
季節を問わず常緑で、強健なテイカカズラですが、冬のあいだは成長がやや鈍ります。そのため、冬の水やりは、春から秋と比べて少し控えめにしましょう。鉢植えにしている場合は、植えている土の表面が乾いてから2~3日経ったあとで水やりします。地植えにしている場合は、冬のあいだは水やりの必要はほとんどありません。
テイカカズラの育て方4・場所
テイカカズラは、日当たりのよい風通しのよいところを好む植物です。ですが、テイカカズラには耐陰性があるので、半日陰のような環境でも枯れることなく育ちます。ただし、太陽の光を浴びることで花芽がつき、花が咲きます。テイカカズラの花を鑑賞したい場合は、なるべく日当たりのよいところで育てましょう。逆に、グリーンカーテンや生垣など、葉っぱを楽しみたい場合は、それほど日当たりを気にしなくても大丈夫です。ほかの植物が育ちにくい日陰の場所でも育つので重宝します。
テイカカズラの育て方5・植え付け
テイカカズラの植え付けに適した時期は4~6月もしくは9月ごろです。テイカカズラの苗を育苗ポットなどからぽこんと取り出して、鉢や庭に植え替えます。テイカカズラは強い植物ですが、根がやや繊細なので、土を落とさずにスムーズに植え替えることがポイントです。植え替えたテイカカズラの苗がしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。
ツルを誘引する場所を考えて植え付けよう
テイカカズラはツルをぐんぐん伸ばす性質を持っているので、植えつける際にはフェンスなど誘引させる場所をあらかじめ確認しておきましょう。
テイカカズラの育て方6・植え替え
テイカカズラの植え替えに適した時期は、4~6月もしくは9月ごろです。テイカカズラは成長スピードが早い植物なので、鉢植えの場合は根詰まりを防ぐために定期的に植え替えをしましょう。だいたい1年に1度の割合で植え替えします。まず、植え替えたいテイカカズラの株のツルを適度な長さに切っておきます。これまで植えていた鉢よりひとまわり大きい鉢を準備します。植え替えたいテイカカズラを土からすぽんと抜きだして、土を落とさないようにしながら新しい鉢に植え替えます。
根っこを傷つけないように注意する
テイカカズラの根っこは少し繊細なので、植え替えの際にできるだけ根っこを触らないようにするのが、植え替えのコツです。植え替えたテイカカズラがしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。
テイカカズラの育て方7・誘引
テイカカズラは、ツルをグングン伸ばしながら、ツルから根っこを出し周りに張り付くように成長します。フェンスや壁などにうまく絡まるように、誘引してあげましょう。グリーンカーテンにする場合は、グリーンカーテン用の網を張り、テイカカズラのツルを麻ひもで網に縛り固定して誘引します。ぎゅっと縛らずに余裕を持たせるのが誘引のポイントです。
テイカカズラの育て方8・剪定
テイカカズラの剪定は、春から秋のいつおこなっても大丈夫です。テイカカズラをフェンスなどに誘引しながら、ツルが伸びすぎたところやはみ出して樹形のよくないところなどを切り取って剪定しましょう。剪定したツルを、挿し木に利用してもよいでしょう。また水持ちがよいので、花瓶などに挿して部屋に飾っておいても素敵なインテリアになります。
テイカカズラの育て方9・病気
テイカカズラには、ほとんど病気の心配はありません。
テイカカズラの育て方10・害虫
アブラムシ
テイカカズラには、アブラムシが発生することがあります。アブラムシは春からの暖かい時期に発生する害虫です。アブラムシはテイカカズラの葉っぱや茎に寄生して、テイカカズラの栄養分を吸い取ってしまいます。アブラムシは群生することが多く、あっという間にテイカカズラの栄養分を吸い取り、株を弱らせてしまったり枯らしてしまうこともあります。アブラムシを見つけたら、即座に駆除しましょう。
カイガラムシ
テイカカズラには、カイガラムシが発生することがあります。カイガラムシは、テイカカズラの葉っぱや茎に寄生して、テイカカズラの栄養分を吸ってしまいます。カイガラムシはとても小さな害虫で発見が遅れがちになることも。こまめにテイカカズラをチェックしてカイガラムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。カイガラムシはとても硬い殻を持っていて、通常の殺虫剤などを吹きかけてもあまり効果がみられません。カイガラムシの駆除は、ブラシなどでこそぎ落すのが一番です。
テイカカズラの増やし方1・挿し木
テイカカズラの増やし方のひとつめは挿し木です。テイカカズラは発根しやすく、挿し木による増やし方は比較的簡単です。挿し木による増やし方に適した時期は、6~8月ごろです。まず育てているテイカカズラから、程度のよい茎を10センチくらい切り取って挿し木用とします。切り取った挿し木用の茎についている葉っぱは、2~3枚を残して取り除きましょう。挿し木用の茎を水に数時間つけておきます。挿し木用の土を入れた育苗ポットなどに挿し木します。挿し木したものから発根して、苗が安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。新しい葉っぱが数枚でてきたら挿し木苗の完成です。好きなところに植え替えましょう。
テイカカズラの増やし方2・取り木
テイカカズラの増やし方のふたつめは取り木です。取り木による増やし方も比較的簡単です。取り木による増やし方に適した時期は、5月ごろです。育てているテイカカズラを観察して、気根を探します。気根とは、空気中に出ている根っこのことです。探した気根に水で湿らせた水苔を巻き付けます。水苔を巻き付けたら、気根の下で茎から切り取り、水苔ごと鉢に植え付けます。植え付けたテイカカズラがしっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところで管理しながら、水やりを続けましょう。
取り木による増やし方のメリット
取り木による増やし方は、挿し木に比べると使える部分の数が少なくなりますが、挿し木よりも早く苗が完成するメリットがあります。
テイカカズラは強くて育てやすい植物
テイカカズラは、とても育てやすく春夏秋冬いつでも常緑なので重宝する植物です。テイカカズラは、スクリューのような風車のような花が可愛らしく、花のあとの実も個性的。ただしテイカカズラは花の数のわりには実はそれほどできず、実を見つけられたらラッキーです。テイカカズラの育て方のポイントは、冬にあまり水やりをしないことと、ぐんぐん伸びるツルをうまく誘引すること。ガーデニング初心者にもぴったりなテイカカズラを育ててみませんか。
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