検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

東京十社巡りに行こう!1日で巡れる順番ルートや御朱印などの見どころをご紹介!

東京十社の起源は明治維新に制定された准勅祭神社で、昭和50年、昭和天皇のご即位50年を奉祝して東京十社巡りが始まりました。ここでは、1日で巡れる東京十社のおすすめ順番ルートや御朱印などの見どころ情報をすべてまとめてご紹介します。
2020年8月27日
ymami2002
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

東京十社巡りとは

東京十社の起源は明治維新に制定された「准勅祭社」にあります。勅祭とは、皇居が京都に在った昔から、国家鎮護のために天皇陛下の特使である勅使が派遣されるお祭りで、その祭祀に際して天皇から勅使が遣わされる神社を「勅祭社」と呼びました。

明治天皇が明治元年に東京にお移りになられた際、東京の鎮護と万民の平安を祈願した東京近郊の主だった神社をこの「勅祭社」に准ずる神社として「准勅祭社」と定めました。現在はこの制度がなくなったので、「元准勅祭社」とされています。

明治天皇が東京を代表すると認めたこの勅祭社に准ずる東京23区内の10の神社、東京十社はとても格式のある神社と言えるでしょう。その十社の神社を周ることを「東京十社巡り」と呼びます。昭和天皇のご即位50年を奉祝して、昭和50年に関係神社が協議を行い、元准勅祭社であるこの東京十社を巡る「東京十社巡り」が始まりました。

十社巡りに特別な御利益がある訳ではありませんが、神社ごとに強い御神徳があるので、願掛のために始めて願いが叶ったという話もあります。十社を巡る道のりは、十里七丁(約40㎞)と言われていますが、東京の今昔に思いを馳せながら、格式あるこの東京十社を巡る旅に出てみませんか?

おすすめの東京十社巡り順番ルート

東京十社巡りをする順番は、特に公式ルートの決まりはありません。スタートとする神社は自由です。特に周る順番が決まっているわけではないので、ご自身の都合の良い順番で参拝すれば大丈夫です。

例えば家の近くから始めたり、他の史跡と合わせて巡ったり、いろいろな順番の決め方ができます。特に規則性もなく思いつくままの順番で周るのも楽しいかもしれません。

1日で巡るルート

神社は、空気が澄んでいる午前中にお参りするのが良いとされていますが、朝早く起きて頑張れば1日でも十社巡りは可能です。遠方から来ている方などは、1日で周る必要があるかもしれませんね。1日で周るなら、パンフレットの古図の順番が一番巡りやすいようです。10社の位置関係は、皇居をぐるりと取り囲む形です。

1日で周るためには、スタート地点を決めて、効率的に行動する必要があります。1日で周ることはできそうですが、御朱印やミニ絵馬の拝受を希望される場合は時間が限られますので、受付時間を必ず確認しておきましょう。

結界を張るように巡るルート

こだわりのある方は、東京十社巡りのルートを辿ってみた時に、東京を中心に一筆書きの一つの囲みになる状態の「結界を張るルート」などの参拝方法で周るようです。地図を見るとわかりますが、東の亀戸天神社、南の品川神社、北の王子神社が少し離れた場所にあるので、この3つの神社のうちの1つからスタートして回るルートが良さそうです。

結界を張るためには、同じルートを使わないように一筆書きで周る必要がありますので、近いところから順番に行くとキレイな一つの円を描くことができません。白山神社と根津神社は歩いていける距離ですが、結界を張るためには白山神社からあえて王子神社に行き、すこし回り道をしてその後に根津神社に行く必要があります。

東京十社巡り 王子神社

アクセス

JR京浜東北線「王子駅」北口から徒歩3分
東京メトロ南北線「王子駅」3出口から徒歩3分
都電荒川線「王子駅前」から徒歩5分
首都高速「王子北」出入口から約5分

見どころ

江戸徳川歴代の将軍からの表敬が厚い王子神社で1番の見どころは、「大イチョウ」です。東京都の天然記念物にも指定されている樹齢600年を越える大イチョウは境内にあり、かなりのパワースポットにもなっています。

東京大空襲により大部分が失われてしまいましたが、戦禍を唯一逃れたこのイチョウの大木周辺は霊力が高くと言われ、悪いものを浄化してしまう癒しのパワーがが強く、訪れる方の気持ちを穏やかにしてくれます。守護してくれる力もあるので、参拝の際は是非忘れずに見に行って下さいね。

御朱印

初穂料300円で、社務所でいただけます。王子神社の御朱印受付時間は、9:30から16:30までです。

東京十社巡り 根津神社

アクセス

東京メトロ千代田線「根津駅」「千駄木駅」から徒歩5分
東京メトロ南北線「東大前駅」1番出口から徒歩6分
都営三田線「白山駅」A2出口から徒歩10分

見どころ

都内の神社の中でも圧倒的に歴史が古い根津神社は、唐門、透塀、楼門など江戸時代の権造りの多数の建築物が国の重要文化財に指定されていて、かなり見ごたえがあります。境内にある千本鳥居は現価値が高く、京都の伏見稲荷を思わせる雰囲気もあり、外国人も多くの訪れています。

9月の例祭は山王祭、神田祭とあわせ江戸の三大祭として親しまれています。また、4月上旬から5月上旬にかけて、境内の約2000坪の敷地にツツジが咲き見頃を迎え、GWの人気スポットにもなっています。

御朱印

初穂料300円で、拝殿の右側にある授与所でいただけます。根津神社の御朱印受付時間は、9:00から17:00までです。


東京十社巡り 神田神社

アクセス

JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」聖橋口から徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」1番口から徒歩5分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B1出入口から徒歩5分
東京メトロ銀座線「末広町駅」から徒歩5分

見どころ

大鳥居をくぐるとすぐに、正面に立派な随身門があります。朱塗りの門は、境内入り口に位置する二階建ての入母屋造り重層門で、1975年(昭和50年)に昭和天皇即位50年を記念して建てられました。

門は総檜で、外回りには玄武・白虎・朱雀・青龍の方位を守る神様(四神)の彫刻、内側には大国主の登場する因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)のモチーフ彫刻が飾られています。

江戸時代に建てられた社殿は、1923年の関東大震災で大きな被害を受けました。現存する御神殿は、当時の建築技術を駆使して、1934年に再建されたものです。社殿は当時としては最新技術の鉄筋コンクリートでできていて、太平洋戦争中に大空襲を受けた際も、御神殿は耐え抜きました。

御神殿は権現造りで、本殿・幣殿・拝殿・神饌所・宝庫を連結させて重なり合うように建てられている珍しい造りです。現在は国の登録有形文化財に指定されていて、鮮やかな朱色がとても印象的です。

御朱印

初穂料300円で、拝殿横の授与所でいただけます。神田神社の御朱印受付時間は、9:00から16:00までです。

東京十社巡り 亀戸天神社

アクセス

JR総武線「亀戸駅」北口から徒歩15分
JR総武線・東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」北口から徒歩15分
都バス「亀戸天神前」下車すぐ

見どころ

学問の神様で有名な亀戸天神社は、江戸時代から亀戸の五尺藤と言われた都内でも有数の藤棚を持ち、藤の名所としても有名で、毎年4月下旬から5月上旬の見頃の時期に「藤まつり」が行なわれます。朱塗りの太鼓橋や境内から見える東京スカイツリーと一緒に眺める藤は、一見の価値アリです。また、ライトアップされた藤もとても綺麗です。

上から見ると「心」の字の形に見える心字池とこの3本の橋は、人生に例えられています。太鼓橋 男橋は“過去”を表す橋、平橋は“現在”を表す橋、太鼓橋 女橋は“未来”を表す橋で、それぞれの橋を渡るごとに、心が清められると言われています。ちなみに、東京スカイツリーがよく見えるこの場所は、絶景の撮影スポットです。

御朱印

初穂料300円で、社殿右手の授与所でいただけます。亀戸天神社の御朱印受付時間は、8:30から17:00までです。藤まつり限定の御朱印もあります。

東京十社巡り 富岡八幡宮

アクセス

東京メトロ東西線「門前仲町駅」から徒歩3分
都営大江戸線「門前仲町駅」から徒歩6分
JR「東京駅」から車で15分

見どころ

富岡八幡宮は、江戸勧進相撲発祥の地と言われ、しばしば大相撲興行が行われていました。数ある力士碑の中でも最も有名な石碑が「横綱力士碑」は、第12代横綱陣幕久五郎が発起人となって建立され、裏面に初代横綱明石志賀之助以降の歴代の横綱すべての四股名が刻まれています。

近くには巨人力士手形足形碑や大関力士碑、巨人力士身長碑など相撲に関する碑が並んでいるので、おすすめの見どころです。勝負運アップや必勝祈願に効果があるそうなので、お参りしてみてはいかがでしょうか。

御朱印

初穂料500円で、社殿向かって右側の祈祷受付所でいただけます。富岡八幡宮の御朱印受付時間は、9:00から17:00までです。深川七福神の恵比寿神の御朱印もいただけます。

東京十社巡り 芝大神宮

アクセス

JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」北口から徒歩5分
都営浅草線・大江戸線「大門駅」A6出口から徒歩1分
都営三田線 「御成門駅」から徒歩5分
車:JR新幹線「東京駅」から12分/「品川駅」から10分

見どころ


芝大神宮は、縁結びの神様として効果大です。江戸時代、芝大神宮では、藤の花の描かれた小さな箱を三つ重ねてつくられる千木筥(ちぎはこ)という縁起物が有名でした。千木=千着ということで、着物と一緒にしまっておけば着物が増え、縁結び・良縁のご利益があると考えられるようになりました。

芝大神宮周辺は、江戸時代の町火消し「め組」が管轄している地域でした。そのため、境内にある左右の狛犬の台座には「め組」の文字が書かれています。また、芝居や歌舞伎の演目などでも演じられた「め組の喧嘩」の舞台は芝大神宮です。

また、芝大神宮周辺は、創建当時、生姜畑だったことでも有名で、「生姜塚」もあります。

御朱印

初穂料300円で、境内授与所でいただけます。芝大神宮の御朱印受付時間は、8:00から18:00までです。

東京十社巡り 品川神社

アクセス

京浜急行「新馬場駅」北口から徒歩1分

見どころ

品川神社にある「富士塚」は、1869年に北品川宿の丸嘉講300名によって築かれた高さ約15メートルと言われる都内最大級の富士塚です。

富士塚とは、富士信仰の高まった江戸時代に富士山を模して造られた人口の丘のことで、歴史のある品川神社の富士塚に登れば、富士山に登ったのと似たような霊験が得られると言われています。とても興味深いスポットです。富士塚山頂からは、のんびり品川の絶景を楽しむことができます。

御朱印

初穂料300円で、社殿に向かって左側にある社務所でいただけます。品川神社の御朱印受付時間は、9:00から17:00までです。

東京十社巡り 赤坂氷川神社

アクセス

東京メトロ千代田線「赤坂駅」から徒歩8分
東京メトロ日比谷線・都営大江戸線「六本木駅」から徒歩8分
東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」から徒歩8分
都バス「アークヒルズ前」から徒歩8分

見どころ

赤坂氷川神社の社殿への参拝を済ませたら合わせてお参りしておきたいのが、末社のひとつで宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を祀る四合稲荷です。

古呂故稲荷、地頭稲荷、本氷川稲荷、玉川稲荷の四社を1898年に合祀して誕生したのでこの名前になったと言われています。四合(しあわせ)稲荷の縁起の良い名前は、幕末に活躍し赤坂に住んでいた勝海舟による命名です。

御朱印

初穂料300円で、社殿に向かって右側にある社務所でいただけます。赤坂氷川神社の御朱印受付時間は、9:00から17:00までです。

四合(しあわせ)稲荷の御朱印も新しく頒布されるようになりました。

東京十社巡り 日枝神社

アクセス

東京メトロ千代田線「赤坂駅」出口2から徒歩3分
東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」出口7から徒歩3分
東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」出口5から徒歩5分
東京メトロ銀座線・丸の内線「赤坂見附駅」出口11から徒歩8分

見どころ

日枝神社の社殿には、よくみると狛犬ならぬ「猿」が置かれています。猿は、もともと神様と人間のあいだをとりもつ存在で、「神猿」と書いて「まさる」と呼び、昔から敬われる存在でした。

「さる」という音から「勝る(まさる)」=「魔が去る」とも考えられ、勝運の神や魔除けの神として立身出世のご利益や悪運を断つ意味も込められていると言われています。猿の音読みの「えん」という音から「縁」にもつながるので、商売繁盛や縁結びのご利益を祈願する方もいらっしゃるそうです。

本殿の両サイドには、夫婦の猿神様がお祀りされています。向かって右側が夫猿で、左が妻猿です。メス猿は子猿を抱いていて、猿は子だくさんということから、子宝や子授け、安産のご利益があると言われています。


御朱印

初穂料300円で、境内に入ってすぐ右の授与所でいただけます。日枝神社の御朱印受付時間は、9:00から17:00までです。

東京十社巡り 白山神社

アクセス

都営三田線「白山駅」から徒歩2分
東京メトロ南北線「本駒込駅」から徒歩7分

見どころ

白山神社はあじさいの名所で、見どころは梅雨の季節に咲き誇るあじさいです。毎年6月上旬になると、文京花の五大まつりのひとつにもなっている「あじさい祭り」が盛大に開催され、多くの観光客が訪れます。

歯ブラシ供養という珍しい行事が行われたり、他にも、子供も参加できる紫陽花コンサートやあじさい写生会など、あじさい祭りの期間中は土日を中心にさまざまなイベントが行われています。

御朱印

初穂料300円で、拝殿向かって右側の社務所でいただけます。白山神社の御朱印受付時間は、9:00から17:00までです。

東京十社巡り 御朱印帳

東京十社には専用の御朱印帳も用意されています。初穂料が1500円です。中には、十社分の御朱印をいただくためのスペースがあり、右側は神社の説明、左側は御朱印をいただく形式になっています。

もちろん専用の御朱印帳ではなく、いつも使っている御朱印帳や専用以外の普通の御朱印帳に十社それぞれの御朱印をいただくこともできますが、東京十社の御朱印帳が各寺社に置かれていますので、せっかくなら専用の御朱印帳を用意して東京十社巡りをする方が気持ちが高まります。

十社巡りの御朱印帳は二種類です。スタンダードでシンプルな御朱印帳は、どの東京十社の神社も扱っているようですが、もう一つの木の御朱印帳は、置いてある神社とない神社があるようです。

御朱印帳を開くと、まず最初に東京十社の説明と各神社へのアクセスが記載されています。このような専用御朱印帳があると、絶対に東京十社すべてを回ってこの御朱印帳を御朱印でキレイに埋めたいと思いますよね。

東京十社 絵馬

東京十社巡りでは、参拝の記念に東京十社の各神社で絵馬が売られています。ミニ絵馬を集めて大絵馬に飾ることもできます。御朱印以外にも、十社それぞれの「ミニ絵馬」を集めるという楽しみがあるんですね。

このミニ絵馬は、両面テープで大絵馬には貼る形式になっています。各神社でミニ絵馬を集めながら絵馬掛けに飾っていくのですが、大絵馬が埋まっていくとワクワクします。各絵馬には、神社がデザインされているので、全部集めると大満足できそうですね。初穂料は、「ミニ記念絵馬」は各300円、絵馬掛けは1500円です。

東京十社巡り まとめ

東京十社巡りの順番に特に決まりというものはないので、都合に合わせて巡る順番を決めましょう。こだわりのある方は、東京を取り囲むように「結界を張るルート」などで巡るとよいでしょう。電車やバスのアクセスを上手く使って効率良く回れば、1日でも回れそうですね。

ただし、1日で十社回るのは可能だとしても、御朱印やミニ絵馬などをいただきながらだと、かなり慌ただしくなってしまいそうです。十社巡りを1日を完結させようとする場合は、ハードな1日が待っているので覚悟して下さいね。

とてもじゃないけど1日で十社巡りは無理という方は、2日で回るルートで計画するとか、週末1日を参拝に充てて2~3カ月で回るなどでもいいですよね。