デンドロビュームの育て方・管理方法を知りたい!
デンドロビュームの育て方は難しい?
デンドロビュームは蘭の種類のひとつです。蘭といっても、リュウゼツランにコチョウランなど、いろいろな種類がありますよね。そのたくさんの種類の中でも、デンドロビュームだけで何と1,000種類以上の原種が存在する、非常に大きな蘭のグループです。
蘭は育てるのが難しいといいますが、デンドロビュームもお手入れが難しいのでしょうか。デンドロビュームが気になる人のために、今日は育て方や増やし方、管理方法や高芽、花が終わったらどうするのということも解説していきます。
デンドロビュームについて
デンドロビュームという花
デンドロビュームという名前には「木の上の(デンドロ)植物(ビューム)」という意味があります。普通、多くの植物の種類が土に根を張り、そこから養分を吸収して成長したり生きていきます。しかし、デンドロビュームが自生しているところは、何と木の上。他の木にくっついて養分を分けてもらう植物「着生ラン」という種類です。
メリハリのある場所が好き
温かいところが好きな植物、涼しいところが好きな植物。それぞれの植物の好みがあります。デンドロビュームの場合は、雨季と乾季のメリハリがある場所に生えています。
日本には春から夏の暖かく湿度の高い季節と、秋から冬の寒く乾燥した季節がありますね。デンドロビュームにとって、日本のこの四季の差はとてもいごこちのよい環境といえます。日本でもノビルタイプというデンドロビュームが自生してます。
木の上の生えているメリット
デンドロビュームは木の上という、他の植物よりも高くて日当たりのよい場所に自生する植物です。地面に近いところは、他の植物や建物の影になるし、風通しも悪いこともあります。
しかし、木の上なら日当たり競争の影響も受けず、いつも風通しがよいですね。こんな植物にとってベストポジションをキープし続けているデンドロビュームを管理するには、このような日当たりがよく風通しのよい環境を作ってあげる必要があります。
デンドロビュームの育て方:植え付け
デンドロビュームの植え付け時期
鉢植えでいただいたデンドロビュームではなく、自分で苗を買って大きく育てるのには、植え付けの時期と植え付け方法を知りましょう。まず、植え付けの時期ですが、デンドロビュームの成長期の序盤である3月から5月ころにおこないます。デンドロビュームの植え付けには土ではなく水苔などを使います。
デンドロビュームの植え付け方法
それでは、水苔を使ったデンドロビュームの植え付けの方法をご説明しましょう。まずは、デンドロビュームの株を持ち、その根に水苔をぐるぐると巻き付けます。
植え付ける鉢と同じ大きさか、それよりひとまわりほど大きくなるまで水苔を巻き付けたら、そのまま鉢底ネットを敷いた鉢に植え付けます。手を離してみてバルブ(幹)が倒れてくるようなら、さらに水苔を追加して固定します。
デンドロビュームの育て方:植え替え
デンドロビュームの植え替え時期
デンドロビュームも他の鉢植えの植物と同様2~5年ほどを目安として、新しい鉢に植え替えをおこないます。でも、ここでもデンドロビュームは他の植物とちょっと違った植え替え方が必要となります。
まずは、植え替えの時期からですが、これは植え付けと同じく3月から5月の暖かくなってきた頃におこないます。しかし、根腐れを起こしてきた株はこの限りではなく、弱ってきたらすぐに植え替えを行いましょう。
デンドロビュームの植え替え方法
デンドロビュームの植え替えは、花が終わったらおこないます。まだ花が残っているようなら、もったいないですが、全て切り取ってしまってバルブだけの状態にしてから植え替えます。
古い鉢から抜き出した株の根はできるだけ崩さずに、腐った部分があればそこだけ取り除きます。水苔を新しいものに交換して、植え付けの時と同じような要領で植え替えしてください。
デンドロビュームの育て方:肥料・害虫
デンドロビュームの肥料
植物の手入れの仕方、特に花を楽しむ植物の場合には、綺麗に咲かせるための肥料があります。デンドロビュームは肥料のあげすぎはよくありません。肥料をあげすぎると花つきが極端に悪くなり、最終的には花がまったく付かなかったということにも。
肥料をあげる時期は成長期である4月から梅雨あけころまで。真夏は、肥料を一切あげないでください。差すタイプの液体肥料を週一程度差してあげるとよいでしょう。
デンドロビュームの害虫
デンドロビュームにつく害虫で大きな被害となるのは、ほとんどが葉や花を食べられてしまう食害です。主にナメクジ、ヨトウムシがデンドロビュームの大きな被害としてあげられます。
このどちらも夜行性なので、実際に虫の姿をみないうちにいつのまにか楽しみにしていた花芽をすべて食べられてしまったなんてことにも。ナメクジ用の薬剤、ヨトウムシにはベニカXやスミチオンやマラソン乳剤で退治できますが、薬を使いたくないなら夜に割り箸で一つ一つつまんで捕殺してしまいましょう。
デンドロビュームの育て方:増やし方1
デンドロビュームの増やし方2種類
デンドロビュームの増やし方には、株分けと高芽取りの2つの種類があります。デンドロビュームをはじめとする洋ランは、根が非常にデリケートです。
特に、株分けはプロがごくごく稀におこなうという程度のあまりおこなわない方法です。株分けでの増やし方をする場合は、自己責任で「枯らしてしまっても仕方ない」という気持ちでおこなってください。
株分けのやり方
デンドロビュームの株分けをするときは、消毒した綺麗なハサミで株分けをします。株の上の方をカットして、そのあと、根をできるだけ傷つけないように最新の注意を払って株分けしてください。株分けした苗は、植え付けと同様の作業で、鉢に植えましょう。
デンドロビュームの育て方:増やし方2
高芽とは
高芽とは、デンドロビュームから出てくる新しい別のデンドロビュームの芽です。高芽は花になるべき花芽の成長が悪く、できてしまうもので、そのまま放置しておくと元の木の成長を阻害してしまいます。
高芽で新しい株を作らないのであれば、見つけ次第摘み取ってしまうのが一番ですが、放って置くとそこから新しい株として成長して葉や根を出し始めます。それを切り取って植え付けるのが高芽取りという増やし方です。
高芽取りでの増やし方
高芽というのは、デンドロビュームなどの洋ランを育てている人なら見たことがあるでしょうが、高芽といわれてもピンとこない人も多いでしょう。そんな方は、デンドロビュームの高芽取りの動画はありませんでしたが、コチョウランの高芽取りの動画がありましたので御覧ください。
ポイントは高芽の葉が4枚以上、根が3本以上になったら切り取って新しい株として植え付けるということです。これさえ守れば、植え付けと方法はまったく変わらず、難しいところはありません。
デンドロビュームの育て方:管理
夏の管理
雨季と乾季の差がある場所が好きなデンドロビューム。デンドロビュームにとって、植物を活き活きとさせる水が豊富な雨季は、成長期にあたります。日当たりのよい場所で管理して、たっぷりと水やりをするようにして管理します。しかし、真夏などの直射日光が強い時期は、少しだけ日陰に置いて直接、太陽光が当たらないように気をつけましょう。
冬の管理
成長期の雨季と相対して、寒い乾季の時期はデンドロビュームにとって休眠期にあたります。デンドロビュームは寒さに強いので、日本の気候では枯れることはありませんが、株はお休みしているので冬の間のお手入れは、乾いてもすぐに水はあたえず、カラカラに乾いて2~3日してから水をあげる程度がちょうど良い塩梅です。
デンドロビュームが乾いて絶えてしまわないギリギリのところで、株を休ませてあげることが大切です。
皿に水を溜めない
デンドロビュームは鉢植えで管理している人が多いでしょう。その場合のお手入れ方法として、株の生死にかかわる大切なポイントは、皿の水の管理です。鉢の下の皿に水がたまっていると、デンドロビュームはてきめんに腐ってしまいます。水やりをして、皿に水がたまっているようなら、気づいたらすぐに皿の水は捨てましょう。
デンドロビュームの育て方:花が終わったら
花が終わったら花柄摘みを
たくさんの小ぶりな花をつけるデンドロビュームの木(バルブ)。花が多いだけに、先に咲き始めた花が終わったらそのたびごとに花柄摘みをしてあげないと見た目がとても汚らしくなってしまいます。花が終わったらシナシナになってきたなと感じた花は、ガクの根元ではなく、バルブから伸びている付け根の部分からハサミでカットしてしまいます。
全部の花が終わったら
幹(バルブ)に直接、たくさんの花をつけるデンドロビューム。花が終わったものから適時花柄摘みをしていくと、最終的には木(バルブ)だけになってしまいます。
花が終わったらこのバルブを切りたいと思う人もいるでしょうが、デンドロビュームに関しては切り戻しはタブーです。花が終わったら花柄摘みをして、幹が丸裸になってもそのまま切らずにおいてください。次の新しい株のためにこのバルブが必要です。
古いバルブの役割り
デンドロビュームは花が終わった幹(バルブ)にはもう二度と花は付きません。根元から新しい株が出てきて、それが成長し花を咲かせます。だったら不要なバルブは切ってしまった方がいいんじゃないのかと思われがちですが、ここで思い出して欲しいのはデンドロビュームは他の木に着く着生ランであるということです。
新しい株は古いバルブから栄養をもらっているのです。古いバルブが栄養を吸われてスカスカになるまで2年ほど、その2年間は新しい株を育ててくれる大切な母木なのです。
まとめ
デンドロビュームでガーデニングに華やかさを
デンドロビュームなどの洋ランを、家で育てるには「自生している環境にできるだけ近づける」ということが大切です。それゆえに、蘭は育てるのが難しいといわれるのですが、逆に考えればポイントさえ押さえておけば、何年でも美しい花を咲かせ続けてくれるのが洋ランの素晴らしいところです。
今回ご紹介したデンドロビュームの手入れのコツをしっかり覚えて、華やかで美しいデンドロビュームを、いつまでもあなたのガーデニングの仲間に入れてあげてください。
花の種類・育て方が気になる人はこちらをチェック
デンドロビューム以外の花や観葉植物について、肥料・株分けなどの手入れの方法をたくさんご紹介しています。植物が大好き、もっとたくさんの種類の植物のお手入れ方法が知りたいという人は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

サンスベリアの種類を一挙公開!おすすめから希少な品種まで全てをご紹介
観葉植物にはいろいろな種類がありますが、その中でもサンスベリアは誰もが知っている観葉植物だと思います。意外にたくさんの種類をもつサンスベリア...

ペンステモンとは?その種類や育て方を解説!上手な増やし方や寄せ植えのコツは?
ペンステモンは釣り鐘のような花姿がとても可愛らしいお花です。本来多年草ですが梅雨や夏越しが難しく一年草扱い。せっかく育てるペンステモン。切り...
アブチロンの育て方!種類や咲く花の色、植え替えの時期や剪定方法をご紹介!
アブチロンをご存知でしょうか?アブチロンはとてもカラフルな花が長期間咲くタイプで、比較的育てやすいのでガーデニング初心者にも是非おすすめした...