飯盒の使い方やおすすめ料理レシピが知りたい!
炭火焚き火での使い方のコツを覚えよう
キャンプや登山など、アウトドアでの料理には欠かせない「飯盒」。とりあえず白いご飯があれば、あとは缶詰など簡単な料理でも次への活力となってくれます。ただ、炊飯器などを使い慣れた現代人は飯盒炊飯が苦手という人も少なくありません。今日は、炭火、焚き火両方での飯盒炊飯の米の炊き方や、思いもよらなかった飯盒料理レシピをご紹介します。キャンプや登山での料理作りに、ぜひお役立てください。
飯盒の使い方:米の炊き方手順1
炊き方:米の計量
飯盒炊飯でごはんの炊き方は、まず飯盒の基本を知ることからはじまります。飯盒の中ぶたのすりきりは2合分、外ぶたのすりきりは3合分の米となります。ちなみに飯盒の炊飯はMAX4合までごはんが炊けます。中ぶた2杯で飯盒いっぱいの白飯が炊きあがります。
炊き方:洗う
必要な分の米を計量したら飯盒の中に水をいれ、米を研ぎます。米は保存のためによく乾燥していますので、最初に水を入れたときの給水がすごいです。ぬかの量が多い水で米を研ぐと、ごはんがぬか臭くなってしまうので、最初に入れた水は軽く米を洗ったらできるだけ早めに流して新しい水を入れます。洗って水を流すを繰り返し、水のにごりがおさまってきたら、そのまま30分ほど(冬なら1時間ほど)米に水を浸透させます。
【おまけ】おすすめの研ぎ具合
米を研ぐときに、水がすっかり透明になるまで何度も水を取り替える人がいます。これは好みの問題もあるのですが、米ぬかは決して汚いものではありません。昔はゴミが入っていたり、汚れた米も多かったのですが、最近の精米された米はとても綺麗です。ただ、ぬかのニオイを好まない人が多いので適度に落とすことを目的にして米を研いでいます。ぬかには適度な脂分が含まれていて、ごはんの炊きあがりをしっとりさせてくれるよい効果もあります。ある程度水の白さを残して米とぎを終了させるのがおすすめです。
飯盒の使い方:米の炊き方手順2
炊き方:水加減
飯盒の内側には2つのラインがあるでしょう。下のラインが米2合の水加減です。上のラインが4合の水加減の目安となります。用意した米の量に合わせて、ラインを参考にして綺麗な水を入れます。中ぶたは飯盒炊飯には大切な「飯盒の中の圧力の調整」なパーツですので、忘れずに中ぶたをしめておきましょう。中ぶたを忘れるとべちゃべちゃとしたごはん、芯があるごはんになってしまいますよ。
【おまけ】浸水は失敗を防ぐ
さきほど、30分ほど(冬なら1時間ほど)米を水に浸しておくということをおすすめしましたが、飯ごう炊飯で焦げ付きによる失敗をする人は、この浸水作業をおこたっている人が多いです。普段から自炊をしている人は当たり前のように、米を洗ってから30分ほどして炊き始めると思いますが、あまりごはんを炊かない人は、そのまますぐに火にかけようとしてしまいますが、それはNG。浸水が少ないとまず「米がふっくらとしない」、「水っぽいのに中に芯がある」、「下の方が焦げついてしまう」など上手に仕上がりませんので注意してください。
飯盒の使い方:米の炊き方手順3
炊き方:火加減
炭火と焚き火では、それぞれ火加減のやり方が変わってきますが、基本的な飯盒炊飯の火加減は同じです。最初は「弱火」で沸騰するまでおきます。水が沸騰してボコボコと湧いている音がしている間は「強火」。しばらくしてボコボコからパチパチという音に変わったら「中火から弱火」。火から離してしまってもよいでしょう。5分ほどその状態で放置して、蒸らしが終わったら炊きあがりです。
飯ごう炊飯:炭火での炊き方のコツ
炭火での火加減
炭火は焚き火よりも火加減がやりやすいです。もっと簡単にごはんを美味しく焚くにはガスバーナーなどを使うのが火力が調節しやすく、安定するのですが、せっかくのキャンプごはんだから炭火や焚き火での飯盒炊飯のやり方にチャレンジしましょう。炭火で飯盒炊飯をするなら、火が落ち着いた炭を使います。炭火の真上に置くのが強火、真上から離れたところに置くのが中火から弱火です。
飯ごう炊飯:焚き火での炊き方のコツ
焚き火の飯盒炊飯は難しい
次に、ちょっとむずかしい焚き火での火加減の方法をご紹介しましょう。火の調整のしやすさ、安定を考えると、「ガス>炭火>焚き火」となります。ガスの上に「電気炊飯器」があります。焚き火は一番火加減が難しい熱源ですので、焚き火での飯盒炊飯ができればアウトドア料理のプロと名乗ってもよいでしょう。
焚き火での火加減
焚き火での火加減の対応は次のようになります。
強火:炎が飯盒の下から側面まで被っている状態
中火:炎の先が飯盒の底に当たっている状態
弱火:炎は直接飯盒にかからない程度の状態
この火加減を目安として、先程の飯盒炊飯の「炊き方:火加減」に沿って炊いてください。
飯盒の使い方:おすすめ料理レシピ1
炊き込みご飯
白米を焚く時に調味料と缶詰の食材を入れて炊けば、キャンプでも簡単美味しい炊き込みご飯が作れます。気をつけるのは、水加減。例えば、白米の水加減をした上に、トマト風味にしようと、カットトマトなど水分の多い缶詰をそのまま入れてしまうと、水が多くてベチャベチャなご飯になってしまいます。そんな時は、具材を除いてトマト缶の知るも水加減の水に加えて計量することをお忘れなく。
材料・作り方
材料
米2合分/ツナ缶やカニ缶1缶/ほんだし少々/醤油、みりん、酒適量
作り方
1.米を洗って飯盒にセット、まだ水は入れません。
2.別のカップなどに水、醤油、みりん、酒、あればほんだしなどのだしの素を入れて混ぜます。
3.飯盒の白米に2を2合の水加減まで加えてから、ツナ缶やカニ缶を入れます。
4.あとは普通に焚くだけで、美味しい炊き込みご飯ができあがりです。あれば、炊きあがったごはんにあさつきなどを散らしていただきましょう。
飯盒の使い方:おすすめ料理レシピ2
ごはんと一緒に味噌汁レシピ
飯盒は炊飯の目的もありますが、お弁当箱として使う使い方もあります。そのために中ぶたがついていて、そこにはおかずを入れる目的もあるのです。その中ぶたで、ごはんを炊くのと一緒に汁物も作ってしまおうというレシピです。作り方は簡単。汁物の具材とだしになるものを入れて普通のご飯を炊くだけです。
材料・作り方
材料
適当な汁物の具材(玉ねぎや葉物野菜など)/水/かつおぶし(ある人はほんだしなどのだしの素)適量
作り方
中ぶたに具材を入れて、水を入れ、だしになるものを入れて普通に飯盒でごはんを炊くだけです。それも面倒だと感じる人は、市販の即席味噌汁の素を持参して、中ぶたに水と即席味噌汁の素、手持ちの具材になるようなカット野菜を入れて、そのまま飯盒炊飯するだけでも十分美味しい出来たて汁物がいただけます。
飯盒の使い方:おすすめ料理レシピ3
飯盒で喫茶店のナポリタン
飯盒は米を炊くだけでなく、お湯を沸かしてパスタを茹でることもできます。飯盒の本体とフタを上手に使ったパスタ(ナポリタン)作りのレシピをご紹介しましょう。市販のレトルトソースを上手に使えば、喫茶店のナポリタンがキャンプで食べられます。
材料・作り方
材料
パスタ/ピーマン1個/玉ねぎ半個/ソーセージ3本/白マッシュルーム2個/レトルトナポリタンソース
作り方
1.飯盒でお湯を沸かします。中ぶたをフタとして、フタは使わずに外しておきます。
2.カットした材料をフタをフライパン代わりにして炒めておきます。
3.沸騰したお湯でパスタを茹でます。
4.ゆだったパスタのお湯を切って、2、レトルトのソースを混ぜて再び火にかけて少しだけ炒めます。
仕上げに粉チーズをかければ、完璧な喫茶店のナポリタンのできあがりです。ポイントはソースを入れたあとに、炒めて水分を飛ばすこと。適度にソースの水分が飛んで、濃厚な味つけになります。
飯盒の使い方:おすすめ料理レシピ4
中ぶたとフタを利用した目玉焼き
ごはんが炊けたあとの飯盒の中ぶたとフタを利用して、簡単なおかずの目玉焼きを作りましょう。料理がはじめての人でも、玉子があれば簡単に作れて、普段から食べ慣れている目玉焼き。白い炊きたてごはんとの相性も抜群です。ソースやしょうゆ、ケチャップなどかける味付けで、飽きずに何度でも食べられます。
材料・作り方
材料
たまご2個/油適量/下味に軽く塩コショウ/食べるとき用の調味料はお好みで
作り方
1.飯盒の中ぶたを火にかけて油を軽く敷きます。
2.中ぶたが暖かくなってきたらたまご2個を割り入れ、フタをします。
3.お好みの焼き加減までそのまま焼きます。
炊きたてごはんの上に乗せて食べても、そのままいただいても美味しい目玉焼き。かける調味料でいろんな味が楽しめます。手軽で料理ができない人にもおすすめ。
飯盒の使い方:おすすめ料理レシピ5
缶詰で簡単美味しいタレ焼鳥丼
そのまま温めて食べても美味しい焼き鳥の缶詰。そこに焼いたネギを加えることで、さらにお店の味のようなちゃんとした焼き鳥丼ができあがります。たったひと手間加えるだけで、「飯盒だけでもこんなに美味しい料理が作れるんだ」という感動を味わってくださいね。
材料・作り方
材料
焼き鳥缶詰1人分1缶程度/長ネギ適量/ガーリックパウダー
作り方
1.長ネギを1.5センチくらいの長さの輪切りにします。
2.飯盒のフタをフライパン代わりにして、1を軽く焦げ目がつく程度に炒めます。
3.缶詰の焼き鳥を入れて合わせ、混ぜながら軽く炒めます。
4.炊きたてごはんの上に3をかけて乗せ、仕上げに、表面が白くなるくらいガーリックパウダーをかけてできあがりです。
ガーリックパウダー多めが美味しい。これで大丈夫かな?と思うくらいガーリックパウダーをかけても大丈夫です。
キャンプで活躍飯盒レシピ
飯盒を活用しよう!
いかがでしたでしょうか。炭火と焚き火の火加減の目安を参考にして、アウトドアで美味しい飯盒で炊いたごはんを味わってください。炊き方のコツを覚えれば、飯盒炊飯も簡単だと思えるようになるでしょう。おいしいごはんが炊けたら、飯盒の中ぶたやフタでつくれるおかず料理も一緒に作って、おいしいキャンプメシをいただきましょう。
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飯盒レシピ以外にも、アウトドアで活用できるキャンプ料理をはじめとしたキャンプ情報をご紹介しています。キャンプの定番料理レシピから、穴場の野営スポットの探し方まで。アウトドアキャンプが気になる人は、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
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