野営したい人必見!野営地の探し方
ブームを起こしているアウトドア。アウトドア人口が増えたことによって、どこのキャンプ場にいっても人がいっぱい。にぎやかで、いつまでも明るくてアウトドアの雰囲気が少なくなったと嘆く根っからのアウトドア好きな人も少なくないでしょう。そんなときに試してみたいのがキャンプ場以外の場所での野営。
でも、「日本は法律で野営を許可している場所はない」とも聞きます。日本では野営できる場所はないのでしょうか。野営できる場所、野営地の探し方や装備などをご紹介します。
野営・野営地の魅力
本当のサバイバル
ファッションとしてキャンプを楽しむ人が増えてきたため、キャンプ場は施設が充実しすぎていてアウトドア体験をしているという雰囲気が薄れてきています。そんなファッションキャンプにげんなりしている人が、本当のサバイバル感を味わうことができるのが野営です。
静かで落ち着ける
キャンプで賑やかなのは、子供連れやグループキャンプなど複数人のテント。いつまでもこうこうとライトを照らし、深夜まで話し声がして気になって落ち着けないという人も多いでしょう。
野営地ならば他に人もいないので静かな夜が過ごせることでしょう。普段の生活の喧騒から離れるために、静かな場所でソロキャンプをしたい人におすすめです。
事実上問題ない野営
野営の法律的問題は
「日本には野営できる場所はない」とよくいわれます。これは厳密にいえば「野営してもいいですよ」といっている場所がないということ。使用した後でも現状維持でき、火の取り扱いなどに注意すれば厳しく罰せられない「白に近いグレーの場所」は探し方によってはあります。
誰でも24時間使用できる土地
日本の土地は、私有地か共有地かのどちらかです。私有地ならば、消防法など法律にふれるようなこと以外なら、持ち主がルールを決めることができます。もし、野営地を探していて、持ち主がわかる良さそうな私有地があるなら、うまく話をつければこれほど野営地に適した場所はないでしょう。
24時間誰でも入れるような公共の土地(自然公園区域など)は、そこのルールに従えば野営してはいけないということもないでしょう。
野営地の探し方:河原・河川敷
まず、誰でも24時間入って利用できるソロキャンプに向いた場所に河原や河川敷があります。これは日本の河川法という法律によって「河川敷は誰の所有地でもないみんなで使える公共の場所」と決められているからです。
河原・河川敷の利点
火の始末やちょっとした洗い物など、河原や河川敷などの水の近くを野営地にする利点はたくさんあります。釣りが許可されている川であれば、ソロキャンプでのちょっとした食料ゲットもできる場所もあります。
しかし、釣りには許可が必要な場所もたくさんあるので、どこででもできるというわけではありません。そこに着くまでの道すがら、釣り許可証を販売しているお店を探しましょう。
河原・河川敷の注意点
河原・河川敷でのソロキャンプ・野営は、あまり他人から注意されることなくテントを張れる場所として便利です。水がそばにあるというのも、心強いですね。
しかし、河原は急な天候の変化によって「鉄砲水」や「河川の増水・氾濫」など、ソロキャンプしている人が事故に巻き込まれる可能性が高い場所でもあります。
野営地の探し方:海辺
河川や河川敷の他の野営・ソロキャンプ向き水辺といえば、海辺という選択肢もあります。海水浴シーズンでない浜辺は誰も近づかない静かな平らな場所で、近くに燃えやすいものもなく火を使うのにも安心です。波の音を聞きながら眠りにつくというのも、オツなものですよね。
海辺野営の利点
まず、海辺を野営地にする利点は土地が比較的たいらな場所が多いということです。テントを張るなら、凹凸がある土地は向いていません。砂浜ではペグが固定できない場合も多いので、砂浜の近くの草が生えているようなたいらな場所を見つけられれば、野営地として好立地な場所といえるでしょぅ。
海辺野営の注意点
川と同様、近くに水があるということで焚き火をする時の火の始末に使えます。しかし、海辺では潮の満ち引きで「気がついたテントに浸水していた」ということも。そのためにも、草が生えているかいないかは大切な場所選びのポイントです。
また、海辺は人が寄り付かない、注意を受けない場所であることから、地元の若者が深夜に集まる場所であったりすることも。しかし、そんな若者のたまり場ならば、ゴミが散乱しているなどで事前に気づくことができるでしょう。
野営地の探し方:公園
誰でも24時間無料で利用できる、広いたいらな土地といえば、公園は野営地にピッタリな場所ですね。しかし、公園があるような場所は近くに民家があること、他の利用者が多いことなど気をつけなくてはいけないことも、たくさんあります。
河原や海辺以上に他の人たちに気を使い、マナーやルールを守る必要がでてきます。
公園野営の利点
テントを張ることを禁止していない公園であれば、テントの中で寝ていても注意されることはほとんどありません。時に巡回中の警察官に職務質問されるくらいでしょう。しかし、罰せられたり立ち退きを強いられるというほどのことは、よほど迷惑をかけていない場合は警察もできません。
公園野営の注意点
公園を野営地とする場合の注意点は、近隣住民への心配りです。子供が遊んでいるような昼は、火を使うことはもちろん、テント設営も控え大人しくしていましょう。また、朝早くジョギングする人があらわれる時間帯までには、起床してテントもたたんでおけることが望ましいでしょう。
公園はみんなで利用する場所ですから、自分で占領することがないよう気をつける必要があります。また、近くに民家がある場合は、音や煙にも注意が必要です。
野営地の探し方:道の駅
最近では、道の駅にキャンプ場が併設されているところもあります。ちゃんとしたキャンプ場となっている場所ですから、野営地とはいいにくいのですが、ツーリングしている人などから野営地として最近注目されている場所が道の駅です。
道の駅の利点
道の駅を野営地とする利点は、テントを張る許可が出ているということです。誰かに注意されるんじゃないか、夜中に警察官から安眠を邪魔されるんじゃないかという心配は無用です。
道の駅野営の注意点
道の駅キャンプ場は、無料のところもありますが有料の場所であることも。多少の出費は覚悟しておきましょう。また、食料調達はできるだけ道の駅を利用するのも、場所を使わせてもらうマナーとして心がけたいですね。
ソロキャンプの食料なら、お弁当の類を道の駅で購入しておくのも手軽でおすすめです。
野営地にするには注意が必要な場所
滑落の心配がある場所
野営地の探し方で注意が必要なのは、急な天候の悪化によって危険に陥らないかということです。一見足場がしっかりしていそうな崖などでも、雨により地盤が緩んで滑落してしまうこともありまえす。崖の、あまり先端に近い場所を、野営地にするのはおすすめできません。
増水の心配がある場所
河川敷や海辺など増水の心配がある場所も、野営地として注意しなければなりません。特に天候の変わりやすい台風シーズンなど、水のそばは二次災害に巻き込まれる可能性が非常に高くなってしまいます。
台風が来そうなときに野営地を探す人も、まずいないでしょうが、ゲリラ豪雨など予測できない水災害に備えておくことが必要です。
私有地
許可さえ取れれば、野営地のこれ以上ない私有地も、勝手に侵入したら即退去命令です。山間部ではどこが私有地なのか、共有地なのか堺がわかりにくいです。昼間、地元の人の姿を見かけたら「ここが誰かの私有地なのか」「そこの持ち主と連絡が取れるか」と聞いておけるとよいですね。
野営の装備
装備①簡易トイレ
野営地に向いているような、人がこない場所はどうしても公衆トイレなどがないこともあります。シャワーはそこに至るまでの銭湯などで済ませることができても、トイレばかりは我慢するのは体に悪い。いざというときのための簡易トイレを装備しておきましょう。
装備②タープ
テントがなくても、タープとハンモックでキャンプする人も大勢います。雨の心配がまったくないならハンモックだけでも野営は可能ですが、突然の雨や樹上からの虫の落下を防ぐためにもタープくらいは装備しておいた方がよいでしょう。
装備③簡単な料理道具
野営地できそうな場所すべてが火を使えるとは限りませんが、ガスバーナーでお湯をわかし、レトルトなどの野営メシを食べたいなという人も多いでしょう。パンにハムを挟んで食べるなどの火を使わない調理もできるでしょう。
野営中何も口にしないわけにはいかないので、ガスバーナー、マグカップなど小さな料理道具を装備しておくと便利ですね。
装備④寝具の類
ソロキャンプやツーリング中の野営の寝具といえば寝袋とイメージする人も多いでしょう。たしかに寝袋は小さくたためて持ち運びにも便利です。季節によっては、寝袋だけでは寒さに耐えられないことも想定して寝袋の中で体をくるむブランケットも装備しておけるとよいですね。
ブランケットは、体をくるむ以外にもシートやマットの代わりに下に敷くこともできます。
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モラルとマナーを守って野営しよう
野営できる場所の探し方、野営するときの装備についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。野営についての日本の法律は、非常に曖昧です。注意されたらすぐにそれに従う。時には退去するという決心をさせられることもあるでしょう。就寝前は装備を整理しておき、すぐに立ち退きできるようにしておくのも大切なポイントでした。
他の人に迷惑をかけないよう、マナーやルールを守って、楽しくアウトドアをおこないましょう。
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