初心者でも簡単な苔玉の作り方が知りたい!
泥団子+水苔のかわいい植物の飾り方
苔玉という植物の飾り方は、ガーデニング好きな人の間で話題になっている植物の仕立て方の一つです。植木鉢やプランターなどを使わずに、土に水苔をまぜたものを植木鉢などの代わりにして土を固定する仕立て方が苔玉です。苔玉作りは、一見「難しそう」と感じる人もいるでしょうが、準備するものも少なく、コツを覚えてしまえば意外と簡単に作れます。今日は、初心者の方でも簡単に作れる苔玉の作り方をご紹介しましょう。
苔玉ってなに?
水苔をまぜて保水性をアップ
苔玉の作り方には大きく分けて2種類の方法があります。水苔だけで仕上げる方法と、ケト土などをまぜこんだ泥団子の外側に苔を巻き付けて作る方法です。どちらも苔玉という名で呼ばれていますが、今回はまわりが緑色の苔でしあがる盆栽風の苔玉の作り方をご紹介します。植物が根を張るスペースが土団子の中の土だけなので、保水性を高めるために水苔はどちらの方法にもよく活用されます。
和風にも洋風にも使える
苔玉というと、和風なイメージがありますが、植える植物の選び方や飾る器の選び方で洋風のインテリアにもマッチしてくれます。どんなお部屋にも飾れるかわいい植物の仕立て方ですので、ぜひ作り方を覚えてあなたらしい苔玉インテリア作りにチャレンジしてみてくださいね。
苔玉作り方①材料リスト
苔玉作り・土づくりに準備するもの
苔玉作りには次のような材料を準備します。
1.ケト土(湿り気のある黒っぽい土。粘土質でまとまりやすい土でもあります)
2.赤玉土(小粒のものを用意します)
3.富士砂
4.くん炭(籾殻を炭にしたもの)
5.緩効性肥料(必ず必要ではありませんが、あれば入れておきましょう)
以上が苔玉の土作りに必要な材料です。どれも園芸店で入手することができますよ。必ずしもここにあるものでないと苔玉が作れないわけではないので、園芸店で「苔玉を作りたいのだけど」と相談してみましょう。
苔玉作り・準備する植物
苔玉に使う苔や植え付ける植物はお好みのものでかまいません。苔は庭の片隅に生えているものを取ってくればよいですし、必ずしも同じ苔でなくてはいけないわけでもありません。植え付ける植物も上に伸びるもの、垂れ下がるものなどお好みで用意しましょう。
苔玉作り・準備する道具
苔玉の材料以外に準備する道具もご紹介しましょう。
1.ビニールシート(屋内で苔玉作りをするとき、下を汚さないため)
2.トレー(苔玉用の土をこねるのに使います)
3.ゴム手袋(ケト土やくん炭で手が真っ黒になってしまうので)
4.水と小さな容器(苔玉の土の硬さを調節しまとまりやすくします)
5.テグスなどの糸(透明で目立たないものを使います)
苔玉作り方②一般的な作り方
苔玉の作り方を動画で確認
苔玉の作り方①土をこねる
苔玉は用意した土つくりの材料をこねたものを、水で硬さや粘り気を調整して、子どもの頃に作った泥団子のように丸くするところからはじめます。素手で作業をしても良いですが、ケト土は黒くて汚れるので、ゴム手袋やエプロンをして汚れガードした方がよいでしょう。
苔玉の作り方②植物を植える
苔玉に植える植物は、大きさに注意すれば何でも植えることが可能です。ある程度植わっていたところの土を残した状態で苔玉の中に植えていきます。そのあと、苔で覆い苔玉に仕立てます。
苔玉の作り方③水苔の固定
団子状にした水苔を混ぜ込んだ土のまわりに緑の苔を平均的に巻いて、それを固定すれば苔玉のできあがりです。苔はただ巻いただけでは取れてきてしまうので根が張るまでテグスなど透明な糸でぐるぐる巻きにして固定してあげます。一人でやるときは、糸はしを歯でくわえて、苔が取れないように巻き付けます。最後は糸を結んで、残った糸をカットしたらできあがりです。
もっと簡単な苔玉の作り方
100均にも簡単に作れる苔玉があった
100均の苔玉は水で浸すだけ簡単!
苔玉作りは簡単だけど、手が汚れたり少しの分量で土を集めるのが大変で・・・という人は、植物を植えるだけで作れる100均の苔玉がおすすめです。乾燥した状態で売られているものを水に浸すと苔が復活します。
100均苔玉の使い方
1.乾燥苔玉を30分ほど水に浸してたっぷり水を含ませます。
2.お好きな植物を少量の土とともに苔玉の穴に植えます。
3.穴の隙間に水苔を詰め込んで苔玉の完成です。
乾燥苔玉を使うと苔玉作りがもっと簡単になりますね。しっかりと糸で玉の形に固定されていますので、こねる作業や糸を巻きつける作業が一切不要です。手も汚れにくいのが◎。
苔玉の飾り方
お好きな器の上に置く
苔玉の飾り方は、苔玉だけ小さな器の上に置くのが簡単な方法でしょう。霧吹きなどで水を与えるので、底の浅いお皿などで十分です。苔玉とのバランスを考えて、お好きな器を用意しましょう。
器にガラス玉や石を敷く
苔玉を置く器にある程度深さがあるものなら、底にガラス玉やきれいな小石を敷いてもよい雰囲気に飾ることができます。ガラス玉や石の表面まで水を張ることができるので、水やりの手間が省けます。ただし、汚れるので時々洗ってあげることが綺麗に飾るコツになります。
大きくて存在感のある苔玉
苔玉といえば、小さくてかわいらしいものが人気ですが、大きな存在感のある苔玉もまたよいものです。土がたくさん用意できれば、思い切って大きな苔玉を作って飾ってみてはいかがでしょうか。玉を大きくすれば、大きく育つ植物でも植えつけることができます。
大小様々な苔玉を並べる
苔玉は小さなものを1つだけ飾り付けてもかわいいですが、植物に合わせていろんな大きさの苔玉を作って並べて飾ってもまた雰囲気がある植物スペースを作ることができます。器や植える植物を変えることで、和風にも洋風にも使えますよ。
苔だけでもかわいい
苔以外の植物を植え込まずシンプルに仕立てた苔玉も、またかわいらしいものです。苔だけを綺麗に保てば良いので、こちらの方が初心者の方の苔玉管理もやりやすくておすすめです。
ハンギングも合う
苔に覆われたしっとりとした土の栄養で生きる苔玉。器ごとハンギングにして飾るのも素敵な飾り方のひとつです。保水性の良い水苔の苔玉なら、さらにハンギング向けの苔玉といえるでしょう。お部屋の空きスペースにグリーンをプラスしてくれる、素敵なインテリアになりますよ。
苔玉の管理方法は
苔玉の管理
苔玉の管理は、時折霧吹きで水を吹きかける程度でOKです。土づくりのときに緩効性肥料を入れておけば、水だけでしばらくは美しい姿を見せてくれるでしょう。肥料が切れてきたなと感じたら、水やりのときに液体肥料を混ぜたものを与えるとよいでしょう。
水やりの加減は「しっとり」
スプレーでの水やりは毎日欠かさずおこないましょう。どのくらいまで水を吹きかけたらよいのか迷ったときは、全体がしっとりしている状態を目指すとよいでしょう。
日当たり管理
苔は庭でもしめった角の日陰などに生える植物です。湿り気も大切ですが、苔を綺麗なままに管理するには日当たりも重要です。置き場所は、明るくて直射日光が当たらない場所が適しています。苔だけなら明るさも不要なのですが、植え付けている植物によっては暗いと元気がなくなってしまうことも。
苔玉の作り方はとっても簡単
苔玉でちょっと違う植物の飾り方
初心者でも簡単に作れる苔玉の作り方をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。童心に戻って土団子作りも楽しい苔玉作り。できあがった苔玉がしっかり綺麗な緑色に根付いていくのを眺めるのも楽しいですよ。手頃な苔が手に入ったら、ぜひ苔玉作りにチャレンジしてみてくださいね。あなたのお部屋を飾る、かわいいインテリアとなってくれるでしょう。
植物が気になる人はこちらをチェック
苔玉の他にも、植物の育て方やお世話の方法をご紹介しています。植物が好き、気になる!という人は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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