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ガーデンシクラメンの育て方とは?植え替えや手入れの仕方など詳しく解説!

ガーデンシクラメンは、通常のシクラメンより耐寒性があり室内だけでなく花壇に地植えできる品種です。ガーデンシクラメンは赤色など華やかな花色でほかのお花との相性もよく冬の寄せ植えに大人気。ガーデンシクラメンの育て方や植え方などをご紹介いたします。 
2020年8月27日
Yukari.S
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ガーデンシクラメンってどんな植物?

ガーデンシクラメンは、シクラメンから選抜され品種改良がなされたお花で、冬の寒さにも強い性質を持ちます。通常、冬は霜に当たらない室内で育てるシクラメンですが、ガーデンシクラメンは室内だけでなく花壇などに地植え可能です。ガーデンシクラメンは、花の少ない冬に赤色やピンク色など鮮やかな色の花を咲かせます。ガーデンシクラメンの植え方やお手入れのコツ、増やし方を見ていきましょう。

ガーデンシクラメンの植え方のヒント

耐寒性のあるガーデンシクラメンですが、あまりに寒いところや霜がおりるところは得意ではありません。植え方のコツとしては、少し大きな植物の足元に植えるのがおすすめ。ただし植物の陰に隠れてしまって日が当たらないのはよくない植え方です。ガーデンシクラメンの植え方に工夫して、花壇のなかでも冬に日当たりのよい環境で育ててあげるとよいでしょう。

ガーデンシクラメンは花壇だけでなく寄せ植えにもおすすめ

ガーデンシクラメンは、クリスマスやお正月の寄せ植えに相性の良い花が多くおすすめです。植え方は簡単。おすすめの植え方として赤い色のシクラメンにコニファーやヘデラなどのグリーンを一緒に寄せ植えするだけで、華やかなクリスマス仕様の寄せ植えになります。また、葉ボタンと一緒に寄せ植えする植え方なら、お正月ムード漂う素敵な寄せ植えの完成。玄関や窓辺などの室内に置くととても素敵です。いろいろな植え方にチャレンジして、素敵な寄せ植えを作ってみましょう。

ガーデンシクラメンの花の特徴

ガーデンシクラメンの花の開花時期は、11月から翌4月ごろです。ガーデンシクラメンの花色には、赤色やピンク色のほか、白やバイカラーなどさまざまなものがあります。ガーデンシクラメンの花の形は、シクラメンと同様で花びらが反り返ったような形をしています。

ガーデンシクラメンの葉の特徴

ガーデンシクラメンの葉っぱの色は深みのあるグリーンです。また種類によっては白色がかったシルバーリーフの品種もあります。グリーンの葉っぱには、やや褐色の模様がはいっています。ガーデンシクラメンの葉っぱの形はちょうどハートのような形をしていて、花が咲いていないときも可愛らしいものです。

ガーデンシクラメンの基本データ

科名属名

サクラソウ科・シクラメン属

学名

Cyclamen persicum

和名

ガーデンシクラメン

別名

なし

英名


Mini Cyclamen、Garden Cyclamen

原産国

日本

ガーデンシクラメンとミニシクラメンの違い

ガーデンシクラメンとミニシクラメン。よく間違えられ、園芸店などでもガーデンシクラメンとミニシクラメンが混合されて名札がつけられていることもあります。ミニシクラメンは、シクラメンを小ぶりに育てたものです。一方、ガーデンシクラメンは、冬の寒さに強く品種改良がなされたものです。通常のシクラメンやミニシクラメンは、冬の霜にあたると枯れてしまいますが、ガーデンシクラメンは耐寒性があり、花壇に植えることができます。さらに、ガーデンシクラメンは、ミニシクラメンに比べて花の開花時期が長いのも特徴です。

ミニシクラメンの歴史

園芸種のシクラメンやミニシクラメンは、原種であるシクラメンペルシカムから品種改良がなされたものです。シクラメンペルシカムは、霜などが降りないトルコやギリシャを原産とするため、元来シクラメンやミニシクラメンには、あまり耐寒性がありません。20世紀になり、シクラメン人気の高まりとともに多くの品種が生み出されます。ただし、その頃は、できるだけ華やかな大輪の品種づくりが中心でした。時代とともに、マンションなどでも気軽に育てられるミニシクラメンが生み出され、今では、ミニシクラメンはガーデナーに大人気です。

ガーデンシクラメンの歴史

当初、シクラメンやミニシクラメンは鉢植えで室内に置くものと決まっていました。あるシクラメン栽培農家が、シクラメンやミニシクラメンを室内ではなく花壇に植えられないか、と考え生み出されたのがガーデンシクラメンです。耐寒性があり、花壇イコールガーデンに植えられることから、ガーデンシクラメンと名付けられました。ただし、ガーデンシクラメンはもちろん室内でも栽培可能。花壇と室内どちらでも育てられるのが魅力です。

ガーデンシクラメンの花言葉

ガーデンシクラメン単体の花言葉はなく、シクラメンの花言葉となります。シクラメンの花言葉は全部で4つです。詳しく見ていきましょう。

花言葉1・内気

ひとつめの花言葉は、「内気」です。シクラメンの花は、まるで人がうつむいているようにも見えます。そんな姿から「内気」という花言葉が生まれました。

花言葉2・はにかみ

シクラメンの花のうつむき加減の様子が、まるで奥ゆかしくはにかんでいるように見えるところから、「はにかみ」という花言葉がつけられました。

花言葉3・思いやり

シクラメンには、「思いやり」という花言葉があります。シクラメンはクリスマスシーズンに花の最盛期を迎えるため、プレゼントフラワーとしても人気があります。思いやりという花言葉を添えて大切な方にプレゼントしてもよいでしょう。

ガーデンシクラメンの育て方1・土づくり


ガーデンシクラメンは、水はけがよくかつ、水もちのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に腐葉土やピートモスを少し混ぜたものを準備しましょう。市販のシクラメン専用の土を利用するのも便利でおすすめです。

ガーデンシクラメンの育て方2・肥料

ガーデンシクラメンには、はじめに花壇や寄せ植えの鉢などに植え付ける際に、穏効性の固形肥料を少し施しておきます。そのあとは、ガーデンシクラメンの花が咲いたら、花が咲き終わるまでのあいだ、2週間に1度の割合で液体肥料を施しましょう。肥料を定期的に施すことで、ガーデンシクラメンの花が次々と咲いてくれます。

ガーデンシクラメンの育て方3・水やり

ガーデンシクラメンにはしっかり水やりをおこないます。寄せ植えなど鉢植えにしている場合は、ガーデンシクラメンを植えている土の表面が乾いたらたっぷり水をあげましょう。花壇などに地植えしている場合は、鉢植えほどの水やりは必要ありません。乾燥が続くときなどに少し水やりしましょう。ただし、ガーデンシクラメンは、水が花にかかると、花がしおれるようになり傷んで枯れてしまうことがあります。ガーデンシクラメンの水やりは、根元にピンポイントでおこなうとよいでしょう。鉢植えの場合は、梅雨時期などは室内や軒下に取り込むのもひとつです。花壇に植える場合は、少し大きな木の根元など雨に濡れにくいところをチョイスしましょう。

ガーデンシクラメンの育て方4・場所

ガーデンシクラメンは、日当たりのよい風通しのよいところを好みます。寄せ植えなど鉢植えにしている場合は、季節に応じて暖かく過ごしやすいところや室内に移動させましょう。花壇などに地植えしている場合は、真夏や真冬には、ガーデンシクラメンの株元にバークチップや落ち葉を敷いて、直接暑さや寒さがあたらないように工夫しましょう。

ガーデンシクラメンの育て方5・植え付け

ガーデンシクラメンの植え付けに適した時期は、9~11月ごろです。土を入れた鉢や庭にガーデンシクラメンの苗を植え付けます。ガーデンシクラメンの苗をポットから土を崩さないように取りだすのが植え方のコツ。新しい鉢や花壇にガーデンシクラメンを植え付けたら、日当たりのよい風通しのよいところや室内で管理しながら、しっかり根付いて安定するまで水やりを続けましょう。

ガーデンシクラメンの育て方6・植え替え

ガーデンシクラメンの植え替えに適した時期は、夏越しさせたあとの8月後半から9月前半にかけてです。ガーデンシクラメンを寄せ植えなどの鉢植えにしている場合、根詰まりを防ぐために定期的に植え替えをおこないます。だいたい1年に一度の割合で植え替えをおこないましょう。植え替えたいガーデンシクラメンを鉢からすぽんと取り出して、新しい鉢に植え替えましょう。土をなるべく落とさずにすみやかにおこなうのが植え方のポイントです。植え替えたガーデンシクラメンが、しっかり根付いて安定するまで、日当たりのよい風通しのよいところや室内で管理しながら、水やりを続けましょう。

ガーデンシクラメンの育て方7・剪定

ガーデンシクラメンの花をたくさん咲かせるために、また長期間枯らさずに栽培するために必要不可欠なお手入れが花がら摘みなどの剪定です。こまめにお手入れして長いあいだガーデンシクラメンを楽しみましょう。

花がら摘み

ガーデンシクラメンの花が枯れてきたら、すぐに切り取りましょう。枯れた花をそのまま放っておくと、腐ったり蒸れたりして、病気や害虫の発生源となります。また、枯れた花をそのままにしておくとやがて種がつきます。種を作るのに栄養がとられ、次の年の花つきが悪くなってしまったり、株が弱ってしまいます。種を採取する場合以外は、早めに枯れた花を摘み取りお手入れしましょう。

夏越し

冬に花を咲かせるガーデンシクラメンは、夏に休眠します。ガーデンシクラメンを夏越しさせる方法として、非休眠方法と休眠方法の2つがあります。非休眠方法は、葉っぱと土のなかの球根を残して、花茎を切り取る方法です。休眠方法は、さらに葉っぱも切り取って剪定し、球根のみ残す方法です。非休眠方法のほうが、葉っぱが残っているため早めに花が咲き始めるというメリットがあります。どちらにしても咲き終わった花茎をきれいに切り取ってお手入れすることが大切です。

ガーデンシクラメンの育て方8・病気


灰色かび病

ガーデンシクラメンは、灰色かび病にかかることがあります。ガーデンシクラメンが灰色かび病にかかると、はじめに葉っぱなどに小さく白っぽい点があらわれます。白い点は次第に大きくなり色が濃くなっていきます。放っておくと病斑部はどんどん広がり、ガーデンシクラメンの株全体を弱らせて枯らしてしまいます。灰色かび病を見つけたら、病斑部をすみやかに切り取って駆除しましょう。灰色かび病は、かびを要因とする病気で、じめじめとした時期に発生しやすいものです。梅雨時期や夏のあいだ、ガーデンシクラメンをすっきりと剪定や手入れをして、できるだけ風通しのよいところや室内で管理しましょう。室内に置く場合、エアコンの風が直接あたらないところに置きましょう。

軟腐病

軟腐病は、梅雨時期から夏にかけて発生しやすい病気です。土から感染することが多いです。ガーデンシクラメンが軟腐病にかかると、葉茎や球根が腐ってぶよぶよぬるぬるになります。花がら摘みなどをした際に小さな傷ができるとそこから感染することがあります。ガーデンシクラメンに水をあげる際に、土から感染することもあるので、水やりは根元にピンポイントで、水しぶきがはねないようにおこないましょう。植え替えや花がら摘みの際にガーデンシクラメンの茎や球根を傷つけないようにすることも大切です。また、土のなかに軟腐病をもたらす病原菌がいるため、植え付けや植え替えなどの手入れをするときは常に新しい土を使用しましょう。

 

 

ガーデンシクラメンの育て方9・害虫

ホコリダニ

ガーデンシクラメンには、ホコリダニが発生することがあります。ホコリダニは、初夏からの暑く乾燥する時期に発生しやすい害虫です。ホコリダニは、ガーデンシクラメンの葉っぱやつぼみ、花などやわらかいところを食べてしまいます。ホコリダニは、体長0.2ミリととても小さく、肉眼で発見しづらいです。ガーデンシクラメンを手入れして観察しながら何かに食害されているけれど虫が見当たらない、という場合にはホコリダニの発生を疑い、市販の殺虫剤などを塗布しましょう。

ガーデンシクラメンの増やし方・種まき

ガーデンシクラメンの増やし方は種まきです。ガーデンシクラメンは球根植物です。ただし球根は成長とともに大きくはなりますが分球はしません。そのため、ガーデンシクラメンの増やし方としては、育てているガーデンシクラメンの種を採取して種まきする増やし方が一般的です。ガーデンシクラメンの発芽率は低いです。種まきによる増やし方は少し難易度の高い増やし方ですが、ぜひ挑戦してみてください。 

増やし方・ステップ1・種の採取

増やし方の方法はまず、ガーデンシクラメンの花が咲いたら、程度のよいものをそのまま置いておきます。春ごろになると種ができるので、種を採取して、密閉できる袋などに入れ冷蔵庫などの冷暗所に保管しておきます。

増やし方・ステップ2・種まき

ガーデンシクラメンの種まきによる増やし方に適した時期は、9~11月ごろです。種まき用の土を入れた育苗箱に、とっておいた種をばらまきします。だいたい5ミリくらい薄く土をかぶせます。霧吹きを使って水やりをします。育苗箱の上に段ボールや新聞紙をかぶせます。ときどき霧吹きで水やりをしながら、気温を20度前後に保ちます。だいたい30~50日で芽が出てきます。本葉が2~3枚出てきたら今度は一つずつ育苗ポットに植え替えます。育苗ポットの苗を水やりなどの手入れをしながら育て、本葉が5~6枚くらいになったら種まきによる増やし方成功です。好きな鉢や花壇などに植え替えましょう。
 

ガーデンシクラメンを花壇に植えよう

ガーデンシクラメンは、日本で開発されたシクラメン。日本の冬に強く花壇に地植えすることができます。冬の花の少ない時期に、華やかな色の花を咲かせてくれるガーデンシクラメンに心癒されます。ガーデンシクラメンは地植えのほか、寄せ植えにもおすすめです。クリスマスやお正月に合わせて可愛らしい寄せ植えを室内に飾ってもよいでしょう。ガーデンシクラメンの育て方のポイントは花がら摘みなどの手入れをこまめにすること。上手にお手入れすれば冬から春まで長期間花を楽しめます。