クローゼットの収納を美しくする
乱雑になりがちなクローゼット収納
クローゼットはワードローブをはじめとした洋服を収納するスペースです。賃貸でも洋風のお部屋が増えて、多くは押入れの代わりにクローゼットとなっています。中へしまい込むことから人の目に触れることはなく、ついつい見た目を気にせず押し込んでしまいがちです。
乱雑になると、ワードローブの中から着たい洋服を見つけることが難しくなってしまいます。衣替えも大変になり、季節がかわるごとに手間がかかることでしょう。
アイデアしだいで簡単にきれいな収納ができる
どんな収納でも工夫が必要です。ワードローブを含めて洋服類はかさばりますから、よけい上手に収納しなければなりません。工夫するとなれば、知識や経験が必要だと思われることでしょう。
ですがアイデアしだいで、ワードローブなど洋服のきれいな収納を誰でも簡単におこなえるようになります。パイプやディアウォールなどのさまざまなアイテムを活用すると、洋服が多い人には憧れのウォークインクローゼットも手作り可能です。
簡単なDIYでクローゼットの収納を変えられる
アイデアを活かしアイテムを使って、自分で手作りすることはDIYになります。DIYは難しいと感じる人は多いのですが作り方が分かればとても簡単です。DIYにも種類があります。確かに本格的なリフォームだと初心者には難しいです。
でも壁に棚を取り付けたり、パイプやディアウォールを使ったりして自分に最適な収納にするのは簡単なDIYですみます。アイデアや作り方を後項よりご紹介しますので、参考のうえでトライしてみてください。
クローゼットをきれいにするとおしゃれになる
クローゼットがきれいだとワードローブを気軽に取り出せるので、洋服の組み合わせもさまざまトライできることでしょう。洋服の収納量が増えるため、置き場所の問題でショッピングをためらわなくてもよくなります。
そういったことからファッションに関して深い楽しみを得られるようになり、おしゃれなセンスも身につくはずです。それとワードローブの把握がしやすくなって、無駄になってしまう洋服がなくなります。
上手な収納は洋服をきれいに保てる
乱雑な収納方法だとワードローブを押し込んでいる場合が多く、洋服へダメージが加わります。高価な洋服であっても、のびたりほつれたりしてしまいかねません。それにシワくちゃになることから、ワードローブとしてすぐ着衣できなくなります。
整然とした収納がおこなえるクローゼットにDIYすることで、しわのないきれいなワードローブをすぐ用意できるようになるのです。加えて洋服はダメージを受けないため、長持ちさせられます。
クローゼットの基本について
基本的なクローゼットの構造
今では押入れの代わりとしてクローゼットになっているお家が多いことでしょう。とはいっても押入れに馴染みのある人もいるはずです。なのでクローゼットの基本について簡単に説明します。押入れは引き戸式で、開けると高さの中段あたりに棚が取り付けられている状態です。
クローゼットの場合は開き戸が多く天井付近に棚があり、その下にパイプポールがある構造をしています。戸の開き方、棚の位置とパイプポールの有無が差異です。
収納量が多いウォークインクローゼット
普通のクローゼットは部屋にいるままの立ち位置で、ワードローブなどの洋服を収納したり取り出したりします。目安として賃貸のワンルームであれば、押入れよりも狭いスペースである場合が多いです。
ウォークインクローゼットは、大きさはさまざまですが人が中に入って歩きながら移動できます。空間の全体がクローゼットなので、収納量はばつぐんです。ワードローブはもちろんすべての洋服をおさめられることでしょう。
ウォークインクローゼットもDIYできる
たくさんの洋服を収納できるウォークインクローゼットに憧れる人は多くいます。もともとウォークインクローゼットのあるお家でなければいけないということではありません。DIYでウォークインクローゼットを手作りできます。
洋服をたくさん持っていて、空けられるお部屋があるならウォークインクローゼットの手作りにチャレンジしてみてください。洋服を収納しても空間に余裕があれば、ほかのいろいろな物を置ける場所になります。
備え付けクローゼットの収納DIY
ウォークインクローゼットを手作りすることは簡単ですが、空き部屋を作るのはなかなか難しいはずです。そのためウォークインクローゼットよりも、備え付けのクローゼットをDIYで変える方が現実的でしょう。
新たに空きスペースを作る必要はないので、すぐに取りかかれます。クローゼットの構造は簡単です。一旦すべての洋服を取り出して、何もない状態を記憶しつつサイズを測っておいてください。それをもとにDIYしていきます。
収納量に限度があるクローゼット
クローゼットをDIYすれば収納量を増やせますが限度はあるものです。ワードローブだけでいっぱいになるようだと、他の洋服をおさめる場所がなくなります。ワードローブのつもりでも、めったに着ない洋服は思い切って処分してしまいましょう。
他の洋服であっても同様です。たくさん持っている人は記憶にないような洋服もずっと残しています。今後も着る予定がないなら持っていることはデメリットでしかありません。断捨離が必要です。
クローゼットの収納DIY①吊り下げ
ポールパイプにハンガーで吊り下げる
クローゼットのもっとも基本的な使い方は、ポールパイプにハンガーを吊り下げる方法です。ハンガーをかけるだけではあるものの、並べる洋服に気を配ればたくさん収納できます。
また、よれたりシワができたりしないので、ワードローブの収納に便利です。洋服をたくさん持っている人は、ハンガーによる吊り下げ収納だけでは対応しきれないので、他の方法も組み合わせる必要があります。
備え付けのポールパイプは強度が高い
クローゼットに備え付けのポールパイプは、太くて強度の高い場合が多いです。重いコートだけなど極端な状態でなければ、洋服をびっしりと吊り下げても問題ありません。
ですが念のため、とめている部分のチェックなど強度の確認はしておきましょう。ある程度の余裕を持たせた方が、ポールパイプにハンガーでかけたまま横にスライドさせられます。こうすることで着る服が選びやすくなるのです。
クローゼットの収納DIY②ケース
洋服をたたんで収納する衣装ケース
ポールパイプにハンガーでかけきれなかった洋服は、衣装ケースにたたんで収納しましょう。衣装ケースは引き出し式になっていて、きれいに並べるとたくさん入ります。
キャスターが付いていれば、広い場所に移動させてから洋服の出し入れができて便利です。クローゼットの戸が問題なく閉じれるサイズを選んでください。衣装ケース同士のデザインをあわせることも重要になります。
下のスペースを無駄にしない衣装ケース
ハンガーにかけたワードローブを吊り下げ収納すると、下のスペースが空いてしまいます。ここへ衣装ケースを配置するのです。持っている洋服の数に対して、クローゼットはせまい場合が多いので、場所は少しも無駄にできません。衣装ケースのほとんどは積み重ねられる仕様になっていますから、いくつかを組み合わせて使うようにしましょう。
クローゼットの収納DIY③棚板の上
今は不要なものを収納する場所
クローゼットのポールパイプ上部にある棚は、高い位置にあって出し入れがしづらいため、今は必要のないものを収納するのがよいでしょう。冬しか着ない洋服や、特別な時にしか使わないバッグなどです。
そのまま棚へ置くよりも、収納ケースに入れた方が汚れないうえに取り出しやすくなります。ちょっと不便な場所だからと、何も置かないでいるのはもったいないです。何かしら活用するようにしてください。
重くない収納ケースを使う
クローゼット上部の棚は高い位置なので、背の低い人だと収納するのにひと苦労でしょう。重いものだとなおさらです。イスを使う場合は、重いものだと持ち上げている時に、バランスを崩して転倒してしまう危険があります。
でもコートなど、重量のある重いものを収納するのに適した場所です。せめて衣装ケースは重くない素材のものを選んでください。プラスチックではなく、ダンボールや不織布でできた衣装ケースがおすすめです。
クローゼットの収納DIY④見せる
オープンクローゼットとして使う
クローゼットの戸を閉めず、中身を見せるオープンクローゼットにする方法もあります。この場合、収納している洋服がつねに目に入るので、並べ方を気にしないといけません。アパレルショップのような洋服の陳列を参考にするのがよいでしょう。
きれいにたたみ、空間を活かしてバランスよく配置します。ただし収納量は減ってしまうので、ワードローブしかおさめられません。
手作りの棚を増やして収納量を増やす
洋服の配置が美しいオープンクローゼットはおしゃれなものの、収納量の少なさがデメリットです。広いクローゼットなら、空いている壁面へ手作りで棚を取り付け、収納量を増やす方法があります。
後項でもご紹介しますが、ディアウォールというアイテムと2×4材を使う作り方が簡単です。家具屋さんで販売されている壁面収納用の棚を使うのもよいでしょう。
クローゼットの収納DIY⑤分割する
クリーゼットを分割して整理しやすくする
クローゼットを分割すると区切りができて、整理がしやすくなります。これは主に横へ広いクローゼットに用いる作り方で、縦へ板を取り付けて分割します。区切れればよいので、柱でもかまいません。
この作り方もディアウォールを使うのが簡単な方法です。柱の場合は、ポールパイプを取り付けられる板を別に加えないといけません。
クローゼットを分割して小物置き場を加える
クローゼットにしまう洋服が少ないなら、分割して別の用途に使う方法もおすすめになります。洋服を収納するクローゼット本来のスペースと、小物などの置き場所とするスペースに分けるのです。
小物置き場には、棚板を最適な数だけ取り付けてください。たくさんの小物を収納できるようになります。もちろん小物ではなく洋服をしまっても大丈夫です。
クローゼットの収納DIY⑥統一感
収納アイテムをそろえて統一感をだす
収納アイテムを同じデザインでそろえれば統一感をだせます。統一感がでると美しい収納になるばかりか、サイズ的に空間へフィットするので無駄なスペースをなくせるのです。クローゼットで使う収納アイテムはいくつかありますが、まずはハンガーをそろえてみてください。洋服はバラバラでも、全体としてまとまった印象になります。
衣装カバーは同じものを使う
衣装カバーもそろえるべき収納アイテムです。衣装カバーへ入れる洋服は大きめなので、並べると目立ちます。その状態でデザインがそろっていなければ、きれいに並べているつもりでも乱雑に見えてしまうことでしょう。中身の見えない衣装カバーの場合、どの洋服か分かるようにラベルを貼るのがおすすめです。
クローゼットの収納DIY⑦配管パイプ
配管パイプでクローゼットを手作りする
備え付けのクローゼットを使う以外にも、自分でクローゼットを手作りすることが可能です。塩ビパイプが扱いやすく作り方は簡単で、ジョイントパーツを使って組み合わせていくだけと誰でも手作りできます。配管用パイプなので丈夫なうえに強度も十分です。それに無骨でかっこいいクローゼットに仕上げられます。
自由な形で手作りできる配管パイプ
塩ビパイプはジョイントパーツとの組み合わせしだいで、どんな形にもできます。使い勝手のよい形やデザイン性を追求した形など、用途やインテリアとの相性が最適なクローゼットになることでしょう。
サイズも自由に決められるため、スペースにあわせた作り方でDIY可能です。また、壁に直接取り付けて壁面収納タイプのクローゼットも作れます。塩ビパイプのDIYは、せまい空間や空いている壁面を有効活用できる方法です。
クローゼットの収納DIY⑧イケアのアイテム
使いやすい収納アイテムを使う
できる限り簡単にクローゼットの収納を美しくしたいなら、使いやすい専用の収納アイテムを使うのがよいでしょう。イケアの収納ケースはおしゃれで機能性が高くおすすめです。同じ種類でそろえれば統一感もだせます。無駄なく配置するために、クローゼット内のサイズを測ってから選ぶようにしてください。
上部の棚収納でも出し入れしやすい
イケアの収納ケースは軽くて取っ手の付いているものがあります。シンプルですがよく考えられているアイテムで、クローゼット上部の棚収納に最適です。取っ手を引っ張って取り出せますし、軽いので持ったまま転倒したり落としたりする危険が少なくなります。便利な収納アイテムがあることを知り、賢く選んでいきましょう。
クローゼットの収納DIY⑨無印良品のアイテム
どんなクローゼットにもあう衣装ケース
無印良品の衣装ケースは、シンプルでおしゃれです。乱雑なクローゼットでも、この衣装ケースをきれいに並べるとすっきりした印象に変えられます。サイズの種類も豊富で、せまいクローゼットへフィットするように配置が可能です。上手に積み重ねて、高さの空間も有効活用してください。
シンプルな衣装ケースをアレンジする
シンプルでおしゃれな無印良品の衣装ケースですが、そのままだと中身が見えないため、洋服を取り出す時に不便さを感じてしまいます。なので引き出しに、中身が分かるようなコメントを書いたラベルを貼るアレンジを加えましょう。
デザイン性の高いラベルにすることがポイントです。素敵なラベルは100均ショップで、さまざまな種類が販売されています。
クローゼットの収納DIY⑩ワイヤーネット
ワイヤーネットで壁掛け収納をDIY
100均ショップで販売されているワイヤーネットというアイテムを使えば、壁掛け収納を手作りできます。クローゼット両サイドの壁面にワイヤーネットを張って、収納スペースを増やしましょう。
ワイヤーネットはメッシュ状のパネルで、フックによって物を引っ掛けられます。バッグや帽子などファッションアイテムを収納するのに最適なアイテムです。
ワイヤーネットで収納棚を手作りする
ワイヤーネットは壁掛け収納以外にも使えます。ワイヤーネットを箱状に組み合わせるだけで、通気性ばつぐんの収納棚をDIY可能です。ワイヤーネット同士を接着して固定するには、100均ショップでも販売されている結束バンドを使うのが簡単な方法になります。
クローゼットの収納DIY⑪つっぱり棒
つっぱり棒で吊り下げ収納スペースを作る
ハンガーをかける収納を増やすには、つっぱり棒がおすすめです。クローゼット内サイドの壁面へ突っ張らせて固定するだけと、簡単に取り付けられます。吊り下げる服は数が多く結構な重さになるため、強度の強いつっぱり棒を使うようにしてください。
ポールパイプがなくても問題ない
ポールパイプが付いていないクローゼットもあります。ワードローブを吊り下げ収納できないとがっかりするかもしれませんが、つっぱり棒ですぐに解決可能です。
クローゼットの収納DIY⑫ディアウォール
棚を簡単に増やせるディアウォール
ディアウォールは、2×4材と呼ばれる安価で扱いやすい木材を柱にできるアイテムです。クローゼット内にディアウォールを使った柱を設置することで、そこへ棚を取り付けられます。高さのスペースを棚で活用したい場合に最適な方法です。
クローゼットのDIYもできるディアウォール
ディアウォールを使うと、お部屋の空いた場所にクローゼットを手作りできます。高さは天井から床の距離になりますが、横幅は自由に決められます。クギやネジでしっかり固定すれば強度も安心です。
まとめ
DIYによりクローゼットの収納を美しくする、簡単な作り方をご紹介してきました。アイデアしだいで誰もが手作り可能です。これで洋服の出し入れがスムーズになります。
空けられるお部屋がある場合、憧れのウォークインクローゼットも自作可能です。せまいクローゼットでも壁面や棚を有効活用すれば、収納量を増やせます。他の場所であっても空いている壁面があるなら、ディアウォールでクローゼットを手作りするのがよいでしょう。
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今回はクローゼット収納のDIYについて解説しましたが、いろいろな収納DIYに使えるアイテムについてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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