壁面を活用したい
壁面を有効活用する
お部屋の中で多くの面積をしめているのは壁面です。壁面を有効活用できれば、お部屋をもっと広く使えます。壁面を活用する方法は主に壁掛けです。壁にいろいろなアイテムを掛けることで、壁面が実用的なスペースになります。
それから壁掛けによって壁面が彩ることで、インテリア的におしゃれさを向上させることが可能です。壁掛けにはさまざまな種類があります。ポスターをフレームに入れて壁へ飾り付けるのも壁掛けのひとつです。
いろいろなアイテムを壁掛けできる
壁掛けできるアイテムはいろいろあります。上記で触れたポスターやフェイクグリーンなどの飾り、定番の時計と鏡が一般的でしょう。最近は家電の性能が上がり、コンパクトで軽量なものが当たり前になりました。
テレビは薄型になって大きなサイズでも軽いため、壁掛けができます。空気を循環させる目的で壁掛けされるのは扇風機です。それと壁面を最大限に活用するには、壁掛け収納が外せません。収納スペースとして利用するのです。
賃貸でもできる壁掛け
賃貸では難しいと思われがちな壁掛け
賃貸のお部屋の壁面は、穴を開けない傷つけないことが原則です。そのため壁にピンやフックを直接取り付けられません。このことから、賃貸では壁掛けが難しいと思われがちですが、賃貸でも壁掛けすることが可能です。
確かに壁面を直接加工してはいけないので、ひと手間以上の作業をおこなう必要があります。そのせいで簡単には壁掛けできないと思うことでしょう。DIY方法とアイデアを知ることで、賃貸での壁掛けが簡単になります。
簡単にできる壁掛けアイデア
アイデアしだいで、いろいろな方法による壁掛けがおこなえます。詳しくは後項で説明していきますが、どのアイデアも壁掛けに適したアイテムを利用するDIY方法です。使うアイテムの多くは100均ショップやホームセンターで購入でき、どれも安価で費用がかかりません。
壁掛けに活用する具体的な方法は難しくなく、DIY初心者でも実例を見ただけでマネできるものばかりです。ただし用途によって最適なアイテムは異なってきます。
壁に穴を開けない傷つけない
もちろん、これからご紹介する壁掛けのアイデアは、賃貸でもできるDIY方法です。そのため壁に穴を開けない傷つけないという原則を守れます。賃貸だからとこれまで壁掛けを断念していた人でも、今後は思いのままに壁面を活用することが可能です。
飾りを壁掛けしておしゃれなインテリアにこだわったり、収納棚を取り付けて快適な空間にしたりと、壁に穴を開けない傷つけないというルールを守りながら、お部屋をよりよくできます。
賃貸でもできる壁掛け方法①ワイヤー
ワイヤーとクリップで壁掛けする
ワイヤーとクリップだけで簡単な壁掛けがおこなえます。壁面にワイヤーを張ってそこに写真などをクリップではさめば、壁掛け飾りの完成です。どちらのアイテムも100均ショップで購入できます。
クリップは木製のものを使うと、ナチュラル感があってかわいいです。フックやピンを使わないから、壁に穴を開けない傷つけないですみます。注意点としては、あくまでちょっとした飾り用の壁掛け方法のため、収納目的では使えません。
賃貸でもできる壁掛け方法②ワイヤーネット
ワイヤーネットを壁に立て掛ける
ワイヤーネットというネット状のワイヤーがあります。小さいサイズなら100均ショップでも購入可能なアイテムです。このワイヤーネットを壁に立て掛けるだけで、ネットを利用して壁掛けできるようになります。
写真をクリップでとめる方法は前項と同じですが、ワイヤーネット上であれば自由な位置で飾り付けが可能です。全面を写真で埋めると、コラージュのような飾りに仕上げられます。
ワイヤーラックで収納棚を作る
ワイヤーネットは、フックになっているものなら何でも取り付けられます。ワイヤーネットとよく組み合わせるのは、ワイヤーラックというワイヤー状のカゴです。このワイヤーラックを取り付けて簡単な収納棚をDIYできます。
小物を収納するのに最適な棚です。立て掛けられない位置へワイヤーネットを取り付けるには、壁に穴を開けない方法であれば強い粘着シールがよいでしょう。取り外す際には傷つけないように気をつけてください。
シューズラックにもなるワイヤーネット
ワイヤーネットとワイヤーラックの組み合わせ方によっては、シューズが壁掛け可能なラックをDIYできます。シューズをコレクションしている人は、もとからあるシューズラックでは収納スペースが足りません。
かといって賃貸のお部屋の玄関は狭いので、置き場所に悩みがちです。そういった時に助かる方法になります。ですが強度には気をつけてください。重さの耐性を確認しないでおこなうと、崩れ落ちる危険があります。
賃貸でもできる壁掛け方法③ペグボード
便利に使える有孔ボード
ペグボードは、パンチングボードとも呼ばれる有孔ボードです。穴が均等に開いており、そこへフックやピンを差し込んで、さまざまなアイテムを壁掛けできます。ワイヤーネットと同じく、壁に立て掛けるだけで使用可能です。
ただ、重いものを壁掛けすると手前に倒れてしまいかねません。壁に穴を開けない傷つけないで固定するために、後項でご紹介するいくつかの壁掛け方法と組み合わせて使用してください。
自由な位置に壁掛けできるペグボード
ペグボードの穴の間隔はものによって異なりますが、ほとんどが狭いです。そのためワイヤーネットに比べて、フックやピンを差し込んで壁掛けする位置を細かく決められます。
つまり自由度が高いということです。フックやピンの形状にこだわると、よりおしゃれに使いやすくなります。
賃貸でもできる壁掛け方法④つっぱり棒
いろいろな場所に使えるつっぱり棒
設置したつっぱり棒へフックを掛ければ、そこへアイテムを吊るして壁掛けできます。つっぱり棒は壁と壁の間に突っ張らせるものですが、壁でなくても設置が可能です。
ドアの枠板の出っ張りと壁の間など、突っ張らせられる場所なら、どこへでも取り付けできます。すき間には、100均ショップで販売されている小型のつっぱり棒がおすすめです。
つっぱり棒は壁掛け以外にも使える
つっぱり棒へフックを掛けるほかに、上へアイテムをのせることもできます。100均ショップのコンパクトなつっぱり棒は軽い物しかのせられませんが、ホームセンターで販売されているしっかりとしたタイプなら重い物も対応可能です。
ただし強く突っ張らせる必要があります。壁を傷つけないために、壁とつっぱり棒の間へ布などを挟んだ方がよいでしょう。ですが強度は落ちるので気を付けてください。
賃貸でもできる壁掛け方法⑤ハシゴ
ハシゴを壁の代わりにする
ワイヤーネットやペグボードと同様に、壁面の代わりなるものがハシゴです。壁に立て掛けて使います。フックを掛けたりピンでとめたりして壁掛けするものです。
ハシゴ自体がオブジェのようなのでペイントや装飾をほどこせば、おしゃれなインテリアアイテムになってくれることでしょう。
段ごとに掛けるアイテムを変える
ハシゴは本来、昇ったり降りたりするためのものです。なので足を掛ける場所があります。ここを段とみなして格段ごとに掛けるアイテムを変えると、しっかり仕分けられている印象になってきれいです。
収納段と飾り段をよいバランスで組み合わせてみてください。それとハシゴは壁に立て掛けるだけなので、場所を取りません。すき間に配置するのもよいでしょう。
賃貸でもできる壁掛け方法⑥マガジンラック
マガジンラックは場所を取らない収納棚
マガジンラックはサイズ的にハシゴと近いものですが、雑誌の収納目的で作られているため、収納棚として便利に使えます。壁に立て掛けられることから場所を取らないメリットがあるものの、その分収納量は少ないです。
でも使い方によっては、壁掛けアイテムとして大いに活用できることでしょう。
固定しないですむサイズにする
大きなサイズのマガジンラックにするほど、当然ながら収納量は増えます。ですが固定しないと倒れる危険性がでてきてしまいます。壁に穴を開けない傷つけないために、固定は控えたいところです。
なので固定が必要になる大きなサイズはあまり適していません。立て掛けない自立型も便利ですが、場所を取らない壁掛けという趣旨からズレてしまいます。
賃貸でもできる壁掛け方法⑦ディアウォール
壁に柱を取り付けられるディアウォール
壁へ新たに柱を取り付ければ、そこへフックやピンなどを使って壁掛けが可能です。壁に穴を開けない傷つけないですみます。柱を新設するのは難しそうと思うかもしれませんが、ディアウォールというアイテムを使うと簡単におこなえるのです。
2×4材という木材にディアウォールを取り付け、天地に対して突っ張らせると柱になります。
ディアウォールは狭い場所にも取り付けられる
2×4材にディアウォールを装着して使うわけですが、2×4材のサイズは自由です。短くても長くても構いません。そのため2×4材のサイズをあわせれば、狭い場所にも柱を設置できます。
また、2×4材は安価で交換時の費用負担が軽いことから、気兼ねなく傷をつけられることでしょう。壁には穴を開けないので心配する必要はありません。
壁全面を壁掛けできるようにするディアウォール
ディアウォールが装着された2×4材を、壁の両はしとその間へ数本設置することで、壁全面が壁掛けできるようになります。ですが柱だけでは難しいので、柱に対して直角になるよう木材を要所へ取り付けてください。
壁に穴を開けない傷つけないで、テレビの壁掛けも可能です。
賃貸でもできる壁掛け方法⑧ラブリコ
ディアウォールよりも強度のあるラブリコ
ディアウォールの類似アイテムにラブリコというものがあります。ディアウォールは内部にバネが仕組まれているだけですが、ラブリコはさらにジャッキ付きです。このジャッキのおかげでディアウォールよりも高い強度があります。
重い物を壁掛けするなら、ラブリコの方が安心です。
賃貸でもできる壁掛け方法⑨ピラーブラケット
ラブリコに近いピラーブラケット
ディアウォールよりもラブリコに近いアイテムがピラーブラケットです。ピラーブラケットもジャッキが付いていて強度があります。ディアウォールとの比較は主に強度なので選ぶのは簡単です。
ラブリコとピラーブラケットのどちらにするかは、目的と自分にとっての使いやすさから決めてください。
軽い物にも適している2×4材の柱
ピラーブラケット、ラブリコ、ディアウォールのすべてに共通で、壁掛けするアイテムは軽い物も適しています。
これらはわりと大がかりなDIYになるため、強度の安心感から重い物の壁掛け用にしてしまいがちですが、軽い飾り用としてもおすすめです。写真パネルを壁掛けするのもよいでしょう。
賃貸でもできる壁掛け方法⑩棚受け
2×4材に棚受けを取り付ける
ディアウォールなどによる2×4材の柱へ棚受けと棚板を取り付ければ、収納棚が完成します。飾り棚としてディスプレイスペースにするのもおすすめです。この方法なら壁は無傷ですみます。
デザインの種類が多い棚受け
棚受けはとても多くの種類があります。シンプルなタイプからアンティーク調などのおしゃれなものまで、さまざまです。DIYする棚のイメージにあった棚受けを選んでください。
賃貸でもできる壁掛け方法⑪ダボレール
棚受けの位置をいつでも変更できる
ダボレールと呼ばれる棚柱は、規則的に穴が開いたレールです。この穴へ棚受けを差し込めます。棚受けの装着と取り外しは簡単におこなうことが可能です。そのため棚受けの位置をいつでも変更させられます。
2×4材にダボレールを取り付ける
壁に穴を開けない傷つけないでダボレールを使うなら、ディアウォールなどを装着した2×4材の柱に取り付けましょう。2×4材の真ん中で固定してください。
賃貸でもできる壁掛け方法⑫すのこ
すのこを壁に立て掛ける
すのこを壁に立て掛けて、フックやピンを使うことでも壁掛けができます。すのこは100均ショップで販売されているものが軽量で、DIYの材料として使いやすいと人気です。ペイントをほどこせばおしゃれに仕上げられます。
すのこで高級感のある壁面にする
100均のすのこでも、オイルやワックスで塗装すると深みのある高級感が生まれます。この塗装したすのこを壁に立て掛ければ、リッチな雰囲気を演出できることでしょう。また、すのこは木材ということもあって、植物との相性もよいです。
ピンやワイヤーネットを組み合わせる
すのこも気兼ねなく傷をつけられます。ピンで穴を開けても問題ありません。ピンでたくさんの物をとめられます。それと木板のすき間が不便な場合は、ワイヤーネットを貼るのがおすすめです。
2×4材の柱にすのこを取り付ける
ディアウォールなどを使った2×4材の柱へ、すのこを取り付けて壁面を作り出せます。この壁にさまざまなアイテムを遠慮なく壁掛けしても、本当の壁は無傷です。たくさん壁掛けしたい場合に最適なアイデアになります。
まとめ
壁に穴を開けない傷つけないですむ、壁掛けのDIY方法とアイデアをご紹介してきました。賃貸であっても安心して実践できます。
壁掛けをして壁面を有効活用できれば、飾りによっておしゃれなインテリアを演出したり、収納棚を取り付けて便利な機能性を持たせたりすることが可能です。
費用はあまりかからず簡単におこなえるので、用途にあったアイデアを参考にしてみてください。いくつかのアイデアを組み合わせるのもおすすめです。
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