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実は日本一広い!青森県の猿ヶ森砂丘の実態と意外に楽しい観光方法をご紹介!

日本一広い砂丘は鳥取砂丘、ではなく実は猿ヶ森砂丘という砂丘です。猿ヶ森砂丘は青森県の下北半島にあり、なんと鳥取砂丘の数十倍の大きさになります。なぜ猿ヶ森砂丘はあまり知られていないのか、また観光で楽しむ方法などを紹介します。
更新: 2024年2月3日
すがや
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日本一の砂丘、猿ヶ森砂丘

砂丘といえば鳥取砂丘

日本国内で砂丘と言えば、多くの人が真っ先に思い出すのが鳥取砂丘でしょう。鳥取砂丘およびその周辺は年間に287万人が訪れる鳥取最大の観光名所となっています。鳥取砂丘は、まさに日本を代表する砂丘です。

日本一の猿ヶ森砂丘

このような鳥取砂丘のイメージから日本で最も大きい砂丘は鳥取砂丘だと思っている人も多いはずです。しかし、日本で最も大きな砂丘は鳥取砂丘ではありません。日本で最も大きな砂丘は猿ヶ森砂丘という青森県にある砂丘になります。

猿ヶ森砂丘について紹介

日本一大きな砂丘なのに非常に影が薄い猿ヶ森砂丘。なぜ猿ヶ森砂丘はあまり知られていないのか、また猿ヶ森砂丘はどういった場所なのかを紹介します。鳥取砂丘よりも大きな砂丘である猿ヶ森砂丘について知りましょう。

砂丘の概要

砂丘の定義

猿ヶ森砂丘の紹介に入る前に、そもそも砂丘とはどういったものなのかを実は知らないという人も多いのではないでしょうか。砂丘の定義は意外に大きく、風によって砂が堆積した地形のことを指します。

砂丘と砂漠の違い

砂丘と似た言葉としては、砂漠があります。砂丘と砂漠の見分け方はそれぞれがどのように出来たかを見ることが重要です。砂漠は砂丘とは違い風に砂が運ばれた場所でなく、極端に降雨量が少なく砂漠状態になった土地を指します。砂丘と砂漠は似ているようですが、実は違うんですね。

日本唯一の砂漠

日本には砂丘はあるけれど、砂漠はないと思う方もいるでしょう。しかし、日本にもひとつだけ砂漠があり、それが伊豆大島にある裏砂漠です。こちらの日本唯一の砂漠もなかなかアクセスが難しい場所になりますが、機会があったらぜひ訪れたいですね。

日本最大の砂丘とは

簡単に砂丘の定義、そして似ているようで実は違う砂漠についてを紹介しました。それではいよいよ日本最大の砂丘である青森県の猿ヶ森砂丘について紹介していきます。なぜ日本最大の砂丘でありながら、あまり知られていないのかその秘密に迫ります。

猿ヶ森砂丘とは

鳥取砂丘の3倍!

猿ヶ森砂丘は青森県の太平洋沿岸に広がる砂丘で、下北半島の右端に位置します。東通村という村の中にある砂丘になります。総面積は15,000haと、これがどの程度の面積になるかというと鳥取砂丘(5,450ha)の約3倍の面積です。これだけでどれだけ広いのか想像がつきますね。

最大で約17キロ

猿ヶ森砂丘は南北に長い海岸砂丘で最大で約17キロの砂丘地帯が下北半島の海岸沿いに広がっています。幅は1キロから2キロほどとなっています。日本一大きな砂丘に恥じない広大な砂丘地帯です。

猿ヶ森砂丘は観光できない

鳥取砂丘の約3倍という日本最大の砂丘である猿ヶ森砂丘は、なぜあまり知られていないのでしょうか。その理由にはこの砂丘の大部分ががある理由によって観光などができない場所となっていることが大きな理由としてあります。猿ヶ森砂丘が観光ができない理由を紹介します。

猿ヶ森砂丘の使われ方

防衛装備庁が利用

日本最大の砂丘でありながら、非常に知名度の低い猿ヶ森砂丘。その大きな理由となっているのは猿ヶ森砂丘が防衛省の外局である防衛装備庁がその土地を利用していることにあります。広い猿ヶ森砂丘の敷地の全域を防衛装備庁が使用しています。

自衛隊が武器をテスト

防衛装備庁が猿ヶ森砂丘をどのように利用しているかというと、自衛隊が使用する新しい武器や兵器の試験場として使っています。非常に大きな砂丘地帯である猿ヶ森砂丘は遠くまで見渡せるため自衛隊の新しい武器の試験場として適しているようです。


一般の土地より自衛隊の土地

猿ヶ森砂丘は下北試験場とも呼ばれており、広い砂丘地帯を活かして自衛隊の武器のテストの地として使われています。このような使われ方から一般の人が砂丘内を観光したりということはできません。この点は広く開放されている鳥取砂丘とは大きく違いますね。

猿ヶ森砂丘の観光

猿ヶ森砂丘の広大さの片りん

このように猿ヶ森砂丘は自衛隊の敷地という面が強いため、一般の観光はできません。しかし、そこは日本一広い砂丘の猿ヶ森砂丘です。砂丘の大部分が立ち入り禁止であっても大きな砂丘の片りんに触れることは可能です。

自衛隊の敷地以外

猿ヶ森砂丘の広大さに触れるならば、砂丘の両端に行くのがおすすめです。砂丘の中心部は自衛隊の敷地となっていますが、端の方であれば猿ヶ森砂丘の中を少しだけ歩くことも可能です。北側は尻労(しっかり)、南側は小田野沢と呼ばれている場所になります。

南側の方がアクセスしやすい

北と南では比較的南側の方がアクセスがしやすいと言われています。アクセスしやすいとは言っても、第二みちのく有料道路の下田百石ICを降りてから約2時間ほどかかります。観光地ではないので交通も整備されているわけでなく、アクセスは不便ですね。

小田野沢漁港から徒歩

猿ヶ森砂丘にアクセスするには小田野沢漁港という漁港に車やバイクを止めさせてもらって、徒歩で向かうという方法がよく用いられるそうです。漁港には大きな駐車場がありますが、昆布を干していたりすることもあるのでその際は注意が必要です。

猿ヶ森砂丘の見どころ1

猿ヶ森砂丘の見どころを紹介

猿ヶ森砂丘は観光地ではなく、その大部分が自衛隊の敷地とは言え、日本一広い砂丘だけあって見どころもあります。鳥取砂丘とはまた一味違った猿ヶ森砂丘の見どころをいくつか紹介します。

最大の砂丘を堪能

猿ヶ森砂丘の見どころとしては、まず何といってもその広大さがあります。鳥取砂丘の約3倍という日本一広い砂丘は自衛隊の敷地外からでも十分にその広さをかみしめることができます。眼前にどこまでも広がる砂丘の風景を堪能しましょう。

猿ヶ森砂丘の見どころ2

希少な鳴き砂

猿ヶ森砂丘の見どころとしては、その日本一の大きさだけでなく鳴き砂もあります。鳴き砂とは歩くとキュッキュッと音がする砂のことで、全国的にも貴重な砂です。英語では歌う砂とも訳される非常にロマンティックな砂の道を楽しむことができます。

鳴き砂の仕組み

鳴き砂がどのようにして歩くと音がなるのかは、実は詳細なことはわかっていないというのが現状のようです。一般には、石英粒とい成分が砂全体の65パーセント以上で、またゴミが少ないことなどにより音が出る砂が出来上がると考えられています。

鳴き砂を歩く

猿ヶ森砂丘では、自衛隊の敷地の外の一般に歩けるエリアでも鳴き砂を体験することが可能です。日本一広い砂丘で貴重な鳴き砂を体験するというのもよいでしょう。どこまでも続く砂丘を音を鳴らしながら歩きましょう。

猿ヶ森砂丘の見どころ3

ヒバの埋没林を楽しむ

猿ヶ森砂丘の楽しみ方としては、ヒバの埋没林を楽しむという方法もおすすめです。猿ヶ森砂丘は昔から砂丘地帯であったわけではなく、かつてはヒバの生い茂る森林地帯でした。ヒバの埋没林を見ることで、猿ヶ森砂丘の歴史に触れることができます。

ヒバが枯れた理由

猿ヶ森砂丘のエリアにヒバが生い茂っていたのは、約2500年前ほどと考えられています。枯れてしまった理由は内陸へと波の影響だという説が有力です。枯れてしまったヒバですが、現在は砂に埋もれた姿を見ることができ、猿ヶ森砂丘の歴史を感じることができます。

ドライブがてら埋没林を楽しむ


ヒバの埋没林は国道沿いから見ることもでき、アクセス等を考えると猿ヶ森砂丘を楽しむ上ではお手軽な方法とも言えるかもしれません。ヒバの埋没林は国道338号線沿いから見ることができます。ドライブがてらヒバの埋没林の風景を楽しみましょう。

猿ヶ森砂丘の見どころ4

大小20個の砂丘湖

猿ヶ森砂丘には、砂丘湖と呼ばれる砂が堤防となり海の水が湖となったものが多数あります。こちらも自衛隊の敷地の外にあるため、一般でも訪れることがです。大小合わせて約20個の湖があり、砂丘の中の湖を楽しむことが可能です。

希少な生物が生息

猿ヶ森砂丘の砂丘湖では、ウナギの養殖を行っていたり、また希少な生物が生息していたりなどの砂丘の中での、砂丘が培う生物に触れることができる点が魅力です。特にヒメマリモという希少性の高い生物が生息している点は注目されています。

観光地ではない点を注意

砂丘湖を楽しむ際には、猿ヶ森砂丘が一般的な観光地ではないという点に多少の注意が必要かもしれません。砂丘湖までの道のりは整備されていないものもあります。気軽な気持ちで行っても湖までの道がないということもあるので、その点は注意です。

猿ヶ森砂丘の見どころ5

生態系や自然環境を楽しむ

猿ヶ森砂丘では、周辺の環境が育む自然や生態系を楽しむというのもおすすめです。猿ヶ森砂丘の周辺の湿地は環境省の重要な湿地のひとつにも数えられており、貴重な植物や生物が生息しています。

貴重な植物と昆虫

猿ヶ森砂丘の周辺の湿地では、植物ではケカモノハシ群落などを確認することができます。また昆虫も重要性の高いと考えられているエゾゲンゴロウモドキやエゾコガムシなどの生存しています。植物好きや昆虫好きであればおすすめです。

猿ヶ森砂丘の楽しみ方

猿ヶ森砂丘を遠くから見る

このように猿ヶ森砂丘にはさまざまな見どころがあります。砂丘の大部分には立ち入れないとはいえ、さすがは日本一大きな砂丘ですね。また、猿ヶ森砂丘ではその日本最大の砂丘である点を活かして遠くから見るという楽しみ方もあります。

桑畑山から猿ヶ森砂丘を見る

猿ヶ森砂丘を遠くから見るには山に登るのがおすすめです。猿ヶ森砂丘を見る山としては桑畑山がおすすめです。桑畑山は下北半島の尻屋崎に面する標高400メートルの山です。標高も高くなく比較的登りやすい山と言えるでしょう。

車で山頂付近まで行くコースも

桑畑山は通行証があれば、山頂付近まで車で行くことも可能です。そのため登山が苦手な人や体力に自信がない人であっても、猿ヶ森砂丘の雄大さを山頂から眺めることは難しいことではありません。遠くから見る猿ヶ森砂丘もおすすめです。

猿ヶ森砂丘周辺を観光1

猿ヶ森砂丘周辺を楽しむ

日本最大の砂丘である猿ヶ森砂丘には、たくさんの見どころや楽しみ方があります。しかし、広い砂丘のごく一部にした立ち入ることができず、またアクセスが良くないというのも事実です。そのため、猿ヶ森砂丘だけでなく周辺も一緒に楽しむという方法がおすすめです。

東通村と下北半島の観光地

日本最大の砂丘である猿ヶ森砂丘の周辺にはさまざまな観光地があります。猿ヶ森砂丘がある東通村の中の観光地、そして下北半島全体での観光地の2つにわけて紹介します。これらの観光名所と組み合わせつつ日本最大の砂丘も楽しみましょう。

猿ヶ森砂丘周辺を観光2

日本一高いレンガの灯台

猿ヶ森砂丘がある東通村は日本最大の砂丘だけでなく、もうひとつの日本一があります。それがレンガ造りの灯台で日本一の高さを誇る尻屋埼灯台です。尻屋埼灯台は「日本の灯台50選」にも選ばれている真っ白なレンガ造りがとても美しい灯台です。


尻屋埼灯台の歴史

尻屋埼灯台は灯台の高さは32.9メートル、灯りの高さは45.7メートルになります。1876年に東北初の灯台としてスタートしました。尻屋埼は当時の船乗りたちにとっては難所で、難破の多い場所として知られていました。尻屋埼灯台は多くの船乗りの航海にまさに光を照らした灯台です。

珍しい寒立馬

尻屋埼灯台の周辺には、寒立馬と呼ばれる青森県の天然記念物としても知られる馬が放牧されている点もおもしろいです。寒立馬は短めの足と長めの胴体が特徴の馬です。他ではなかなか見ることができない珍しい馬になります。

猿ヶ森砂丘周辺を観光3

下北半島の名所を紹介

時間があれば東通村から少し足を延ばしてみるという観光もおすすめです。下北半島には各種名所がたくさんあります。下北半島の名所である三大霊山の恐山、本州最北端の大間崎、青森県内有数の景勝地の仏ヶ浦の3つを簡単に紹介します。

日本三大霊山の恐山

青森県むつ市にある恐山は日本三大霊山にも数えられており、青森県内でも有数の名所として知られています。恐山の中には温泉も湧いており、恐山の雰囲気と相まって独特な入浴体験をすることができます。青森県でぜひ訪れたい名所です。

本州最北端の大間崎

日本一広い猿ヶ森砂丘を訪れたのであれば、本州最北端も併せて訪れたところです。下北半島の大間崎は本州最北端の地とも知られ、海の向こうには北海道の大きな大地を見ることも可能です。マグロの名所としても知られているのでグルメも楽しいです。

青森県の景勝地、仏ヶ浦

青森県のそして下北半島の自然の雄大さを味わいたいのであれば、仏ヶ浦もおすすめです。青森県の天然記念記念物にも指定されている観光名所で、景勝地として知られています。クルージングなども実施されているので興味ある方はおすすめです。

猿ヶ森砂丘周辺の宿泊施設はこちら

猿ヶ森砂丘についてまとめ

広い猿ヶ森砂丘

日本最大の砂丘である青森県下北半島の猿ヶ森砂丘について紹介しました。その広い砂丘地帯の全ての場所に入ることができないのは残念ですが、機会があったらぜひとも訪れたい名所です。またその他の周辺の名所もおすすめです。

その他の青森県の観光情報を紹介

猿ヶ森砂丘以外の青森県の観光情報を知りたい方はこちらの記事がおすすめです。青森県の観光スポットやお土産情報、またおすすめのキャンプ地の情報などがわかります。次の旅行が魅力満載の青森に決まりですね。