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自作「背負子」の作り方とは?手作りで必要なパーツや組み立て方を解説!

背負子は両手をフリーにして効率よく物が運べる道具です。この背負子は釣りや登山などで活躍してくれるスグレモノ。市販品もありますが自作の背負子を作る人も増えています。背負子の作り方とはどのようなものなのでしょう。今日はこの自作の背負子の作り方をご紹介します。
更新: 2021年11月19日
佐藤3
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背負子は自作できる?その作り方を知りたい!

背負子は手作りできる

背負子はホームセンターや大型釣具店、通販などで気軽に手に入れることができる便利なキャリーです。両手がフリーになることにより、荷物をぶら下げるよりも安定して歩くことができ、何より背負ってしまえるのでとっても楽ちん。

今日は木製やアルミの自作の背負子を手作りしてみましょう。手作りは大変そうと思う人は市販品の改造についてもご紹介します。

背負子ってどんなもの?

まずは背負子がどのようなものか、どんな素材で出来ていて、どんなパーツから構成されている道具なのか見ていきましょう。手作りするときの参考になります。

荷物を背中に背負うための道具

背負子といわれてもピンとこない若い方もいるでしょう。背負う子供とかいて背負子(しょいこ)。古い映画やアニメなどでは炭焼きが背中にたくさん薪を背負って山を歩くシーンがありました。

炭焼きが薪を背負うための道具が背負子。今でも釣りや登山、お遍路さんなどがアクティブに両手をフリーにして移動するために、重い荷物を楽に運ぶためのキャリーとして使用している現役の道具です。

アルミ・木材・紙製…材質は色々

背負子の材質は最近では軽量で加工しやすいということでアルミ素材のものを見かけます。手作りではアルミだけでなく木製や、ダンボールを利用した背負子作りをしている人もいるのです。

背負子とよく似た背負いかごというものも昔の農家の人が使った道具としてあります。こちらは竹を板状に切ったもので編まれているのです。背負って歩くという性質上できるだけ軽い素材が好まれます。手作りするならばアルミや木材がおすすめです。

背負子のパーツ

背負子が組まれているパーツとして、背もたれ部分のパーツ、荷物の落下を留めるL字型の部分のパーツ、背負うためのベルト部分のパーツと、この3つの大きなパーツに分けることができます。

この他、釣りなら釣り竿を立てるパーツがついていたり、登山ならペットボトルを固定するパーツがついていたり便利なものがプラスされているでしょう。

背負子の使い方

ここで背負子の使い方についても言及していきましょう。背負子はその名の通り背負って使うもの。キャリーに背負いベルトがついたものと考えると、使い方もわかりやすいのではないでしょうか。

背負子の装着の仕方

出典: https://item.rakuten.co.jp/g-life/9301714/

背負子は写真のように装着します。キャリー部分はアルミ製でシンプルなもの。コロコロと動かせる滑車がついているものもありますが、滑車の分だけ重量が重くなります。

背負子の改造では軽量化のために、元々ついていたキャリーのコロコロを取り外してしまう人もいるくらい。手作りではなく市販品を買うときも、キャリー部分の滑車はついていないものを選ぶ方がおすすめです。滑車なら後で付け足すこともできますしね。

リュックサックの要領

背負子の使い方としては入れる部分がある程度フリーな、リュックサックやキャリーバッグと考えるとよいでしょう。袋ではなく枠組みパーツと固定するベルトのパーツで構成されていて、荷物がたくさん運べるようになっています。

この枠組の下がL字になっているのも背負子のポイントです。この部分で荷物の落下を防ぐという使い方ができます。重い物を運ぶ時、いくつかの荷物をまとめて運びたい時などが背負子の基本的な使い方です。

荷物を固定して完了

背負子の使い方は、運びたい荷物を背負子のキャリー部分に積み上げていくことです。そのままでは荷物が不安定で落ちてしまいますので、最後にベルトで荷物を固定。これで背負って歩いても荷物が落下することはまずありません。

背負子の使い方はいかにたくさんの荷物を楽に運べるかということ。固定用のベルトは背負子でも重要なパーツとなっています。いかに荷物を安定して積み上げるかも大切ですが、荷物がぐらつかないような安定を第一にした使い方をするとよいでしょう。

自作背負子が活躍しそうな場面は

ここまでもいくつか背負子が使われているシーンを例としてご紹介しましたが、最近よく背負子を活用している姿を見かけるのは次のような場面です。

登山

登山は人がその体だけで高い山に挑むスポーツです。寒さ対策の防寒具や水分、簡単な食料など登山に付随するこまごまとした荷物が多くなりますが、登山をするには両手を開けておく必要があります。

そんな時に活躍してくれるのが背負子の存在。日本では昔から山歩きをする人は両手を使えるようにするために、背負子を担いで登山するというのが一般的でした。


釣り

釣りもクーラーボックスや餌、仕掛け、釣り竿などなど荷物の多いホビー。車で移動する人なら荷物を運ぶのも楽ですが、電車などの交通機関を利用して釣りに行く人なら持っていたいのは背負子など担いで移動できる道具です。

バッグにいれても邪魔になる釣り竿も、背負子に立てる場所を作ればラクラク持ち運ぶことができます。重いクーラーバッグもベルトで固定して背負ってしまえば手で運ぶよりも楽に持ち運べるでしょう。

自作背負子の作り方1:材料

さて、それでは早速背負子を手作りする方法をお話していきましょう。まずは背負子を作るための材料です。材料は身の回りのものでも十分。木製の背負子を使っている人も大勢います。

軽量化を考えると丈夫で軽いアルミ製が良いのですが、加工が難しかったら木製の背負子作りからトライしてみましょう。その他にも市販品にプラスして作るという方法もあります。

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出典:Amazon
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必要なもの

枠組み素材(木製かアルミ)、素材を固定するための金具やロープ、背負ひも用のベルトを使用。できればベルトの長さを調節できる調節金具などのパーツも用意しましょう。その都度縛って固定したり、結び目が緩んで荷物が落下したりするのを防げます。

その他、金鋸やロープを切るナイフ類など工具も用意しましょう。木製にこだわらなければ市販のキャリーカートに手を加えることで、最初の方の行程を飛ばしてキャリーに背負い紐をつければ簡単に手作り背負子ができます。

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自作背負子の作り方2:枠組みを作る

ここでは、木製の背負子の作り方を説明します。金属加工ができる人なら、木の部分をアルミで作ればよいだけ。背負子のサイズは市販品のものを参考にします。まずは枠組みの形を決めるところから。

背負子といえばハシゴのようなものを想像するかもしれませんが、上から下まで同じ幅のハシゴ型だと、使っているうちにゆがみが出てくるという体験談がありました。ということで、ここでは台形の枠組みで木製の背負子を作ることがおすすめです。

木材を台形に組む

目指す手作りの木製背負子の形は写真のような台形になります。左右に同じ長さの木材を縦に上がすぼまった形で配置。その間にほぞ穴を開けて数本(長さにもよりますが2~3本を目安に)の横木を組んでいきます。ハシゴ型よりも使用していても歪みが出にくく長持ちする形です。

自作背負子の作り方3:背中部分を作る

木材が直接背中に当たるのを防ぐためと、積んだ荷物が枠の隙間から落下しない目的の2つの意味で、背中にあたる部分にロープを巻き付けていきます。このロープはできるだけ隙間が開かないように、びっしり巻きつけるのがポイントです。

自作背負子の作り方4:L字部分を作る

写真のアルミ製の背負子を見ていただくとわかるのですが、下がL字型になっています。ここがあると背負子に積んだ荷物が下に落下せずに固定されるのです。木製の背負子にもこのL字の部分を付けたいですね。

木製背負子にLの字の荷物受けを付ける

これは枠の横木のようにほぞ穴を開けて・・・というような簡単な作りでは荷物の重みに耐えられない心配があります。流木や自然の枝を利用する方がこのL字部分は簡単でしょう。元々そういった形になった枝を探してくればよいわけです。

そんな枝が無いという人は、縦の木に新たな木をロープで結びつけ、その木が下にズレないように縦木との間に補強用のロープを張ります。どんな形になるかというと以下の動画が参考になるでしょう。2分あたりがその部分の制作行程を映したものになります。

自作背負子の作り方5:ベルトの取り付け

背負子の土台となる部分はこれで完成となります。あとは、背負うためのベルト付け作業です。ベルトは手芸用品店にあるバッグ用のベルトが良いでしょう。

木製背負子の雰囲気にこだわる人は、不要なTシャツなどを手で割いて紐をつくって付けるのも雰囲気が出ます。背負ってみて自分の肩のあたりとL字に組んだあたりに固定しましょう。

裂き布を応用した手作りベルトでオリジナリティを

1枚のTシャツを切っていくことでかなりの長さの紐を作ることもできます。3本合わせて三つ編みにすれば頑丈なベルトの代用品ができるでしょう。切り取るTシャツの色を選べばかなりシックな作品になるはずです。

ただし、手作りの紐だと市販の長さ調節金具は使えないので、自分にフィットした肩紐に仕上げる必要があります。荷物を固定するベルトは別に必要です。

自作背負子の作り方6:ベルト調節可能に


荷物を積んで固定するために固定用のベルトは、長さ調節可能にした方が安定します。その都度ベルトを手で結ぶのも大変なので、市販のベルト調節金具を取り付けましょう。これは100均などでも売っていますし、捨ててしまうようなリュックから取って使うのもおすすめです。

使い方を想定してオリジナルの背負子に仕上げよう

このようにベルトをアジャスターでカチリとはめて、さらに長さが調節できるタイプの金具なら荷物を積む作業もはかどりそうですね。手に入る材料を駆使して、どうやったら自分が使いやすいか使い方を考えながら、工夫して手作りのオリジナル背負子を作ってみてください。

自作背負子の作り方7:完成!

温かみのある木製の背負子

写真が古民具の背負子なのですでに使い込んだ感じになってしまっていますが、イメージ的には木製の背負子はこのような形になるはずです。

これに荷物を固定するベルトが付くと少々浮いた感じにはなりますが、使い勝手を考えるとこのような形になってしまいます。もっと良いアイデアがあればどんどん改良して素晴らしい背負子に仕上げてくださいね。

手作りが難しいと感じた人は

市販のアルミ製の軽い背負子も良いですが、手作りならではの味のある背負子が出来たと思います。材料が集まりそうにない、自分には作れそうにないと思われた方には、市販品の改造で自分に使いやすい背負子にする方法もあります。1から手作りは無理でも、改造ならとっつきやすいでしょう。

自作背負子の作り方:市販品の改造

1から手作りは難しい、市販品を使っているけれど小さな不満がある、そんな人は背負子を改造して自分の使い勝手のよいように作り変えてみてはいかがでしょうか。ここでは市販の背負子(主にアルミ製)の改造ポイントを見ていきます。

改造のポイント:軽量化

市販の背負子は便利なようにと考えられて出来ています。しかし、その便利であれと付けた機能やパーツも使う人にとっては不要でただ重量が増しているだけということも。

例えばキャリータイプに多いのですが、下にタイヤがついていて転がしても荷物が運べるタイプです。この車部分を切り取ってしまうだけでもかなりの軽量化になります。背負子が重くて何とかしたいと思っている人は、不要なパーツを思い切って外してしまうのもひとつの方法です。

改造のポイント:無いものは付け足す

背負子の改造は取り外すだけでなく、足りないものを付け足す改造もあります。例えば釣り用の背負子の改造ではシンプルな背負子を買って、竿立てを後から自分で付ける人も多いです。

自作背負子の作り方:改造例①

登山用の背負子の改造

登山用の背負子は背負った荷物がグラグラせずに安定していることが大切です。市販の登山用の背負子にも必ず荷物固定用のベルトがついていますが、それだけでは不安定なことも。

増える登山荷物に対応するために市販のロープを付け足しただけの改造ですが、これでも登山荷物の安定には十分便利な改造といえるでしょう。

登山用の小さな荷物は縦横で固定しよう

登山の途中で荷くずれして荷物が谷底に。なんて目も当てられないですね。登山は小物も多いので小さなバッグ類で数ばかり増えるということもあるでしょう。

バッグや小さな箱を重ねるとどうしても背負って歩いているうちに、入れ物どうしがズレて背負子から落下しがちです。登山用の背負子は動画では縦方向にロープで固定していますが、横方向にも固定するものを付け足すともっと登山の安全性が増すのではないでしょうか。

自作背負子の作り方:改造例②

釣り用の背負子の改造

釣り用の背負子なら欲しいのが竿立てです。釣り専用の背負子なら最初から付いているものもあるのでしょうが、簡単な背負子なら後から自分で取り付ける改造が必要。

動画内ではーホムセンターで売られていた工具立てとしての輪になったベルトをフレームに固定して、釣り竿を数本立てて持ち運べるようにしています。


増える釣り道具には吊り下げて対応

釣りの仕掛けを入れるバッグや魚を入れるクーラーボックスなど大きな箱物を持ち歩くことが多い釣りでは、その数が多くてキャリー部分に収まらなくなることも。

上に積めないなら、ということで下に吊り下げ式で固定できるように改造しています。釣りの荷物が多くて対応できない人は、この改造方法も参考にされてみてはいかがでしょうか。

自作背負子の作り方:その他使えそうな材料

100均を活用

背負子のベルトや金具類は100均の材料で揃います。本格的に作りたい人はホームセンターや手芸用品店で購入するのも良いですが、最初は100均の材料からはじめてみてはいかがでしょうか。

ダンボールだって補強すれば使える

ダンボールの上部に薄い板材を取り付け、そこにベルトを結びつける形にすればダンボール箱でも背負子変わりに変身。ベルトと箱があれば作れる簡易背負子として活用できます。

捨てるようなものからパーツを流用

小さくなった子供のリュック、汚れ、傷などで捨てようと思っていたバックパックから金具を流用すればわざわざ買う必要はありませんね。

流木で作ればおしゃれな木製背負子に

ネットで木製の背負子を作っている人の多くが、流木や落ちていた枝などを利用しておしゃれな背負子を作られています。自然の中にある物をそのまま朽ちさせず再利用してあげるのもひとつの手でしょう。

まとめ

釣りや登山に活躍する背負子。両手が使えるというのが大きなメリットとなる道具ですね。市販のものもありますが、自作したり市販品を改造したりすることで自分のニーズにあった背負子となってくれるでしょう。

今回ご紹介した作り方や改造の仕方を参考に、自分にピッタリの背負子を作ってみてはいかがでしょうか。きっと釣りや登山が今よりも快適になりますよ。

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