ブライワックス 油性ワックス 370g
ワトコオイル 200ml
BRIWAX社 ブライワックス塗装用のスチールウール
ブライワックス/水性ステイン剤 ローズウッド 250ml
ブライワックスの塗り方や色が知りたい!
男前DIYやアンティーク風な家具作りを目指している人に人気の高いのがブライワックス。このブライワックスは布などで塗り込むだけで乾燥も早く、すぐに使い込んだような深みのある色に仕上げてくれる便利モノです。こんな便利なブライワックスをもっと上手に使いこなすために塗り方や14種類ある色見本とそのカラーのレビューをご紹介していきます。ブライワックスのことをもっと知りたい人必見です。
ブライワックスとは
ブライワックスという名前やその缶はよく見かけるけれど、実際のところこれは塗料なの?ワックスなの?と悩む人も多いでしょう。ブライワックスが何なのか、またその気になる色落ちへの疑問にもお答えしていきます。
木材の艶出しワックス
ブライワックスは木材の艶出し剤です。しかし、艶がでるというだけでなく着色も可能でブライワックスを使うことがまあたらしい木材でもアンティーク調の落ち着いた色にすることが可能です。
色落ちするの?
ブライワックスは色落ちするという声も時々耳にしますが、磨き残しがあるとそこは色落ちしやすいです。逆によく磨いてツヤを出したあとに、白い布で何度も磨くことで色落ちを防ぐことが可能です。ただし、この方法も完璧ではありませんので強制的に何度も布でこすられるような状況になる椅子の座面や背もたれにブライワックスを使うときは自己責任でおこないましょう。
ブライワックスとワトコオイル
ブライワックスとよくにた塗料にワトコオイルがあります。DIYの塗料として人気が高く、よく比較されることも多いこの2つの塗料。いったいどのような違いがあるんでしょうか。ブライワックスとワトコオイルの違いと使い分け方法を見ていきましょう。
ブライワックスの特徴
ブライワックス 油性ワックス 370g
ブライワックスは艶出しワックスというだけでなく着色にも力を入れていて、色数が豊富に揃っています。アンティーク調や男前家具を作りたい人の間で人気があるワックス兼塗料となっています。原材料はミツロウなど。固形のワックスを布などで塗り拡げていく塗り方となっています。
ワトコオイルの特徴
ワトコオイル 200ml
一方ワトコオイルは天然オイル素材を使った塗料です。布重ねることで色のニュアンスを出していきます。ブライワックスと違い、乾くのに時間がかかること(24時間ほど)、サラサラの液体なので刷毛を使った塗り方が必要となります。ワトコオイルの原材料は亜麻仁油。
ブライワックスとワトコオイルの使い分け
ブライワックスとワトコオイルの一番の大きな違いといえば、その形状です。ブライワックスは柔らかな固形で、ワトコオイルはサラサラな液体です。塗り方難易度は液体であるワトコオイルの方が初心者でも簡単にムラなく塗ることができます。しかし、作品によってはわざとムラを出したいというとき、ワトコオイルでは難しくなってきます。
速乾性のあるブライワックス
またブライワックスはワトコオイルに比べて速乾性があります。乾くまでにワトコオイルが24時間程度かかるところ、ブライワックスなら15分から30分程度。早く乾いてほしい木材の塗装にはブライワックスが向いているといえるでしょう。
ブライワックス塗装に必要なもの
基本的な道具など
基本的にブライワックスを使うなら、ブライワックス(お好みの色のもの)とスポンジ、ゴム手袋、不要な布があれば、一応ブライワックス塗りから磨きまでできます。磨きのためにこの他に硬いブラシやたわしなども用意するとさらに良いでしょう。
アンティーク調に仕上げたいなら
アンティーク調に仕上げたいならドライバーやかなづち、はさみなども用意しましょう。かなづちやはさみで木材にわざと傷をつけてからブライワックスを使うことで、古い使い込んだ家具にありがちな傷を表現した塗り方ができます。
スチールウール
BRIWAX社 ブライワックス塗装用のスチールウール
ブライワックスを塗るときは布でも良いですが、スチールウールを使って磨きながら塗っていくことで色合いに差が出てきます。ブライワックスを頻繁に使う、たくさん塗るという人はスチールウールでの塗り心地を試してみてはいかがでしょうか。長いものを使いやすい長さにカットして使います。
ブライワックス塗装にかかる費用の目安
ブライワックスは1缶2400円程度。その他、スポンジなど塗装する道具も買うとなると全部で5000円くらい必要となってきます。また、この費用にはブライワックスを塗る家具の代金は含まれていません。別途、アンティーク調にする木製家具を用意することになります。また、そのときにワックスや元々の塗装などがある場合はそれを落とすためのヤスリが必要となってきます。
ブライワックスの塗り方1:下準備
まずは、ブライワックスを普通に塗装しながら艶出しをする塗り方をご紹介します。傷などつけてアンティーク調にしたい場合は、ブライワックスを塗る行程の前に傷つけ作業が必要となってきます。
下準備①木材を削る
まずは、ブライワックスを塗る面を綺麗な状態にします。古い家具で塗装が残っているのを剥がしたり、ゴミ、油分などを取り除くために紙やすりで削り作業を行います。できるだけ平らになるように置いて均一になるよう削っていきましょう。紙やすりの番手は細かくても#400程度。あまりなめらかにしてしまうとブライワックスの色が載らなくなってしまうためです。
下準備②木材の削りカスを拭き取る
汚れや油分、前の塗料などをやすりで削ったあとは、その削りカスが残っているとワックスが綺麗に濡れない原因となります。布などでしっかり削りカスを取り除くまでが塗装の下準備となります。
ブライワックスの塗り方2:水性ステイン塗装
この行程は省くこともできますが、基本的な使い方としては水性ステインを塗ることをブライワックス公式ではすすめています。この水性ステインの色によってブライワックスの色が大きく変わってくるからです。より深みのある自分好みの色合いを作りたい時は水性ステインを塗ることをおすすめします。
水性ステイン塗装の意味
ここまで下準備が出来たら、ブライワックスを塗っても良いのですがその前の下地づくりとして水性ステインを塗っておくと色の深みが全然違います。水性ステインにも色があるので、ブライワックスだけの色よりは濃い目に仕上がるので木っ端などで色を確認してから塗るようにしましょう。
水性ステインの塗り方
水性ステインはワトコオイルのオイル抜きといった感じです。着色することはできるけれどオイルを使っていないので木材の保護成分は弱くなります。そのかわりにサラサラで塗りやすく、一度塗りなら薄付きに、重ね塗りすることで色の濃淡がつけやすくなります。ブライワックスのムラ防止用の下地としても相性抜群です。
ブライワックス/水性ステイン剤 ローズウッド 250ml
ブライワックスの塗り方3:塗装
水性ステインまで塗れたらいよいよブライワックスの塗装にとりかかりましょう。ブライワックスは手につくとなかなか落ちないので、ゴム手袋や汚れてもいいようなエプロンなど身支度をしっかり整えてから始めます。
塗り方①身支度
ブライワックスを塗る前にゴム手袋を装着、屋内で塗る場合は窓を開けて換気をしながら塗りましょう。
塗り方②塗装作業
ブライワックスは布などにつけて塗りますが、塗り方動画ではスチールウールを使ってぬています。これは木材によくブライワックスが浸透するためです。スチールウールで研磨も兼ねるのですべすべの塗り心地になります。
塗り方③塗装作業のコツ
ブライワックスを木材に塗るときは、木目に沿って塗るのがセオリーです。ブライワックスのワックス成分がよく浸透し、さらに塗装の色ムラもおこりにくくなります。塗る時もムラにならないよう、均一に何度も気に入るまで重ね塗りするとさらに綺麗に仕上がります。
ブライワックスの仕上げ
ブライワックスをいくら何度も塗り込んでいってもあまり光らないと感じるでしょう。ブライワックスの艶出し効果を実感するためにも仕上げ作業は大切です。豚毛などの硬いブラシでこするのが理想的ですが、たわしやプラスチックネットなどでも代用可能です。
仕上げ①ブラシで磨く
ブライワックスを塗っただけではワックスの光沢はあまり感じられません。ブラシで磨くことによって少しずつワックス本来のツヤが木材にあらわれてきます。特に家具に塗ってその上にニスなどで保護しないという場合は、このブラシで磨く作業を念入りに行う必要があります。
仕上げ②タワシで磨く
毛の硬めな大きなブラシがないという場合は、台所などで使用する亀の子たわしでも代用可能です。木目に沿って磨いていくことで少しずつツヤが出てきます。亀の子たわしもないという人はキッチンネットを使って磨くこともできます。
仕上げ③白い布で磨いて最終仕上げ
仕上げの磨き作業があらかた終わって家具にツヤが出てきたら、最後の仕上げとして白い布(ウエス)でもう一度丁寧に磨いていきましょう。白い布で磨くことで、艶が出ることの他にブライワックスの色移りを抑える働きもあります。ブライワックスは軽く色移りしてしまうので、屋内の家具に使用する場合は最後の白い布での磨きは何度か丁寧におこなうことをおすすめします。
ブライワックス色見本①アンティーク・ブラウン
木材にあまり色を付けたくないときに使うのが、このアンティークブラウンです。一回では薄っすらとしたほのかなブラウンですが、何度も重ね塗りすることにより古い白木家具のような深みのある色合いになります。
ブライワックス色見本②アンティーク・マホガニー
マホガニーとは樹木の名前。センダン科の植物で色は赤褐色をしているのが特徴です。高級楽器や家具の材料として使われます。名前のようにアンティークのマホガニー家具のような赤っぽい色合いが付くのがこのアンティークマホガニーです。
ブライワックス色見本③アンティーク・パイン
アンティークマホガニーと比較して黄色みがかっているのがこのアンティークパインの特徴です。白木の家具をナチュラルに仕上げたいときによく使われるブライワックスです。主張しすぎない色合いですが、塗り重ねることで深みが増してきます。
ブライワックス色見本④クリア
色はつけたくない。木製家具の保護とつやだしだけが目的という人が多く買う人気色です。DIY家具の仕上げだけでなく、古くなってきた家具にもう一度ツヤを与える目的にも利用できる便利な色です。
ブライワックス色見本⑤ダーク・オーク
しっかり使い込まれて、だんだんと色が濃くなってきた家具のような深いこげ茶色がダークオークの特徴です。オークの家具を長年磨き続けて使っているようなそんな色がこのダークオークのブライワックスの色です。
ブライワックス色見本⑥ハニー
ハニーという名前は、一番ミツロウの割り合いが多いことから付けられた名前です。ミツロウの量が多いのでコクのある色合いの白木という感じの仕上げになります。
ブライワックス色見本⑦ジャコビアン
古いキッチンの床のような使い込まれた感が強いこげ茶色です。ブライワックスの中でも人気の高い色目。チョコレートに近い茶色です。ジャコビアンも人気の高いこげ茶色。濃い色目の中でもクセがなく使いやすい色です。
ブライワックス色見本⑧ミディアム・ブラウン
アンティークブラウンの茶色が強くなったような色です。古材の風合いを出したいときに使用するとよいでしょう。水性ステインと重ね塗りすることで色の奥行きが出てくる使い勝手が良い色です。
ブライワックス色見本⑨オールド・パイン
〇〇パインという系統の色は、うっすら緑がかっているブラウンがつくような塗料となっています。その中でオールドパインは特に緑が強い感じの色となっています。ナチュラルカラーを強調したいときに使います。
ブライワックス色見本⑩ラスティック・パイン
薄いブラウンに緑色に黄色を混ぜたような色なのがラスティックパイン色です。写真ではわかりにくいですが、オールドパインよりも黄色みが強くなっています。木製家具のメンテナンスにも使えます。
ブライワックス色見本⑪スパニッシュ・マホガニー
赤みの強いマホガニー特有の色をしています。その中でもさらに赤いのがこのスパニッシュマホガニーの特徴。高級家具などに使われるマホガニー材はこんな色だったと思い出させる色あいです。
ブライワックス色見本⑫チーク
マホガニーと同じような赤系のブラウンですが、チークは彩度が高い色合いとなっています。明るい色合いの赤が好きな人は、このチークを使うとよいでしょう。
ブライワックス色見本⑬チューダー・オーク
アンティーク家具によくある深みのある赤褐色です。オーク材で作られた家具が古くなった感じ。赤っぽいブラウンのように見えますが、マホガニーやチークよりも黄色が強いブラウンです。
ブライワックス色見本⑭ウォルナット
ウォルナットはコーヒー色という表現がぴったりの色です。深い焦げ茶色が落ち着いたカラーです。洋風の家具よりも和風なタンスなどをアンティークに塗装するのに向いています。
まとめ
ツヤと色付けが同時にできて、自然に古くなったような仕上がりにできる便利なブライワックスの塗り方、綺麗な仕上げ方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。たくさんあって迷ってしまうブライワックスの全14種類もすべてご紹介してきました。ブライワックスを上手に使いこなすことで、DIYの仕上がりがグンとアップします。ぜひあなたのDIYに役立ててみてはいかがでしょうか。
DIYが気になる人はこちらをチェック!
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