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「ズワイガニ」とは?旬の時期や美味しい食べ方・調理方法をご紹介!

魚介類などの生態や美味しい食べ方や旬の時期などご紹介していますが、今回は刺身や鍋などにして美味しいズワイガニについてお話していきます。ズワイガニの旬には他の魚とは違った旬の時期があったってご存知でしょうか?実は知らなかったズワイガニの秘密をご紹介します。
更新: 2023年4月14日
佐藤3
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ズワイガニの旬や食べ方・レシピが知りたい!

今までもたくさんの魚介類の旬や生態、美味しい食べ方やレシピなどをご紹介してきましたが、今回は冬の食材の代名詞ともいわれる美味しいカニ、その中でもズワイガニのお話です。ズワイガニは長い足が特徴的な魚介類ですね。

足が長いとそれだけ食べる身もたっぷり入っていそうで嬉しくなってしまいます。ズワイガニはその身の味は甘く刺身にピッタリなカニの種類です。この他、ズワイガニを使った料理レシピなどもご紹介します。

ズワイガニについて

ズワイガニは海の中でいったいどのような生活を送っているのでしょうか。人が生でなかなか見ることができないズワイガニの生態。その生活の様子や特徴をご紹介します。

分布

日本では茨城以北からカナダまでの地域に生息しています。海の底の砂泥底に多く見られます。涼しいところが好きで、水温は0度から3度程度。大人のカニになるまで10年もかかる。脱皮を繰り返して大きくなりますが、自分の脱皮した殻を食べることでも有名です。

メスの抱卵

ズワイガニのメスはよく卵を抱えていますね。これには実は理由があります。ズワイガニの大人になったメスは産卵してから卵が孵化するまでずっと卵を抱えています。そしてその卵が孵化するとほどなくまた産卵をします。このことからカニのメスは一生卵を抱えっぱなしということも少なくないのです。

ズワイガニの名前の意味

ズワイガニの「ずわい」は細い木の枝という意味です。昔の言葉で「すわえ(楚)」という言葉がありました。このすわえが訛ってずわいとなったといわれています。

色んな名前で呼ばれるズワイガニ

ズワイガニはオスとメス、体の大きさ、穫れる地方などでそれぞれ別の名前で呼ばれています。たとえば、ズワイガニと松葉ガニが同じカニだというのが良い例ですね。

ズワイガニの呼び方一覧

オス 越前ガニ、松葉ガニ、
ヨシガニ、タイザガニなど
メス セイコガニ、セコガニ、
メガニ、オヤガニ、
コッペガニ、クロコなど

呼び名でオスかメスかもわかることも

ズワイガニの呼び名で有名なのが、セコガニ、またはセイコガニです。これは松葉ガニ(ズワイガニ)のメスのことを差す呼び名で、この名前がついて売られていたらそのカニは絶対にメスです。

また、オスかメスかだけでなく名前で産地がわかることがあります。産地にこだわる人であれば付けられている名前で選ぶのもひとつの方法でしょう。

ズワイガニの仲間

日本で馴染みの深いズワイガニの仲間はたくさんの種類がいます。ここでは、ズワイガニと名前がついている食用のズワイガニの近縁種をご紹介します。〇〇ズワイガニという商品を買ったけど、どう調理してよいのか悩んだ時などに利用してください。

ズワイガニの近縁種一覧


品種 特徴
ズワイガニ 別名本ズワイガニ。日本で食べられているズワイガニの種類。
大きさは中くらい。味は旨みが強くて美味しい。
オオズワイガニ 本ズワイカニと比べて大きな種類。
ロシア産が多い。
味は甘みがあってカニしゃぶなどに使われる。
紅ズワイガニ 熱を加えると真っ赤になることからこの名が付いている。
海の深いところで生息しているズワイガニの仲間。
オオエンコウガニ 実はズワイガニとは近くも何ともない種類のカニだが
丸ズワイガニと名前が付けられている種類。
缶詰などにされて売られている。

ズワイガニの旬の時期、味は?

食材を美味しく、安くいただくにはその旬を知ることが大切ですね。旬の意味は美味しい時期であるとともに、漁が許可されている時期でもあります。その意味がよくわかるのがズワイガニの旬です。

ズワイガニの旬は色々ある

だいたい食材になる生き物の旬の時期というのは○月から○月と決まっているものです。そうでなくても冬、とか春など季節で言われることもありますが、ズワイガニの旬はちょっと変わっていて、カニの雌雄や生産地によって色々な旬があります。

雌雄による旬の違い

これは旬というよりも漁期になるのですが、ズワイガニのオスは11月から翌年3月までが旬になります。これと比べてメスは11月から翌月1月までが旬。新鮮なズワイガニのメスが食べたいなら1月までが限度ということになります。

産地による旬の違い

ズワイガニは冬が美味しい食材・・・と思われがちですが、これは日本海側で穫れるズワイガニの旬です。北海道やそれより北のオホーツク海で穫れるズワイガニの旬は春4月から5月頃。このように一口にズワイガニといっても雌雄や産地によって変わってくるので食べる時には産地にも注意したいですね。

ズワイガニは甘みが特徴

ズワイガニの味を形容する言葉の多くが「甘みがある味」といわれます。ズワイガニの身は、他のカニの身の味と比べても甘みが強く、美味しく感じることが多いでしょう。

そのため、カニ刺しとして刺身で食べられることが多いカニです。カニ刺しを食べたいと思ったらズワイガニを選ぶのがおすすめです。

カニの調理方法~ゆでカニの作り方~

刺身もいいけどゆでカニも

ズワイガニをいただいたら、まず何で食べるかといったら茹で蟹が食べたいと思う人も多いでしょう。ズワイガニの基本の調理方法として茹で蟹の作り方をご紹介します。たっぷりのお湯を沸かして40分ゆでていきます。このときに、落し蓋をするとカニを上手に茹でることができるでしょう。

茹で上がったら冷水をかけるのがコツ

カニの身が茹で上がったら、全体に冷水をかけましょう。この冷ます作業をすることでカニの身離れがよくなって、ゆでガニを食べやすくなります。流水で冷ます時間は10秒ほどで十分です。ずっと水で冷やし続ける必要はありません。

ズワイガニ料理・食べ方おすすめレシピ4選

①刺身


ズワイガニは殻を包丁で少しむいてから外していくとスルリと綺麗に身だけ残ります。カニの部位によって捌き方も微妙に違いますので動画を参考に捌いてみてください。

刺身は水に放って花を咲かせる

さばいたカニの足は氷水に放ちます。しばらく置いておくと身が細かく分かれてきて花が咲いたという状態になります。これがカニの刺身の食べごろです。よく水を切ってからお皿にもりつけていただきましょう。

②コロッケ

食べきれないほどズワイガニをいただいたりした時、冷凍しておくのも良いですがやはりすぐに食べてしまった方が味が落ちずに美味しくいただけます。お刺身、茹で蟹も食べ飽きたらカニクリームコロッケにしてみてはいかがでしょうか。本物で作るとひと味違います。

魚介の旨みがギュッとつまったコロッケレシピ

クリームコロッケの基本はホワイトソースとその他の具です。玉ねぎのみじん切りなどを入れるレシピもありますが、お好みです。コツはホワイトソースにカニの身をほぐしたものを混ぜたら冷蔵庫でしっかりと冷やし固めてから成形すること。

型崩れが心配なら成形してからさらに冷凍してから衣をつけて揚げても。

③パスタ

普段はカニ缶などで作るカニのパスタも生や茹でたズワイガニで作ればもっと魚介の旨みたっぷりの美味しいパスタになるでしょう。材料を用意しておいてパスタを茹でてからサッと調理するのが美味しく仕上げるコツです。存分にカニの味を楽しむためにたっぷりカニ肉を入れて調理しましょう。

調理時間が短くすぐ食べられる

パスタの魅力はすぐパスタさえ茹でてしまえばすぐにソースができること。カニソースもしかり。トマトソースにしてもクリームソースにしても、温めたソースベースの中にズワイガニを入れていきましょう。

ゆで済みのカニなら、身をほぐして最後に混ぜるだけでもOKです。お好みの野菜と合わせて美味しいカニ肉パスタをいただきます。

④焼きガニ

下ごしらえを済ませたカニ足を用意して、小さな卓上のコンロで炙って焼きガニをいただく。お酒が進みそうですね。冬の寒い時期ならば、自分で調理してすぐに食べるその美味しさは焼きたての暖かさもプラスしてひとしおでしょう。甲羅ごしに身が焼けてくる匂いに食欲アップ間違いなしです。

焼きガニの殻で殻酒も美味

料理というほどのものではありませんが、焼きガニをした後の殻を湯呑に入れて、お酒を注ぎます。電子レンジでチンしたら魚介の香りと旨みが日本酒に染み出した美味しい殻酒のできあがり。

焼きガニを突きながらいただくもよし、焼きガニの後の楽しみでもよし。捨ててしまうような殻でもうひとつ美味しいものをいただきましょう。

ズワイガニのブランド

ズワイガニはその産地によって色んなブランド名がついたものがいます。ここでは、特に有名なズワイガニのブランド化(産地での区別)をご紹介していきます。それぞれのブランドカニの足にはタグが付けられていますので、そのタグで見分ける方法もあります。


松葉ガニ

山陰地方で水揚げされるズワイガニを特に松葉ガニと呼んで他のズワイガニとの差別化をはかっています。香住、柴山、浜坂、津居山などの漁港で水揚げされています。

カニに付けられたタグはその漁港ごとに違ってきているだけでなく、最近ではこの松葉ガニというブランド名すらも漁港オリジナルの名前に変えられていることもありますので注意が必要です。

越前ガニ

越前地方(福井県)で水揚げされるカニだから越前ガニ。越前、三国、敦賀、小浜などが主な水揚げ漁港です。

北海松葉ガニ

北海道はタラバガニや毛ガニの産地でもありますね。最近は少しずつズワイガニも増えてきています。それにともないブランド名がついたものがこの北海松葉ガニです。

加能ガニ

加賀、能登地方(石川県)で水揚げされるから加能ガニです。橋立、七尾などの漁港から水揚げされます。ブランドとして打ち出したのは近年ですが、加賀、能登はズワイガニが美味しいところとして昔から有名な実績のある産地です。

まとめ

ズワイガニの生態やその旬の時期、美味しい食べ方やレシピなどご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。カニの調理は面倒だと思われる人も多いでしょうが、美味しいものをいただくにはそれなりの手間も必要です。調理のコツを覚えて美味しいズワイガニをいただきましょう。

料理が気になる人はこちらをチェック!

ズワイガニ料理だけでなく、他の食材を使った料理レシピもご紹介しています。料理が気になる人はこちらもぜひチェックしてみてくださいね。きっと何かお役に立つことがあるでしょう。