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外道な魚「ボラ」その生態と特徴を解説!ボラを美味しく食べる方法もご紹介!

ボラをご存知でしょうか?ボラとはちょっとユニークな顔を持った生命力の強い魚。実はとても美味しい魚なのですが、なぜか今では嫌われる魚となってしまいました。今回はそんなボラの生態や特徴、美味しく食べる方法などを解説していきます!
更新: 2021年5月15日
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目次

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ボラとは?

ボラ目ボラ科に属する魚

釣りをされている方なら馴染みのある魚であるボラ。日本では北海道より南の地域で広く生息していますね。ボラはボラ目ボラ科に属している魚で、漢字では「鰡、鯔、鮱」などのように書きます。

実は美味しい魚なのですが、多くの方に嫌われてしまったボラ。今回はそんなボラについて紹介していき、誤解を解いていきます!

ボラの別名

実はボラには別名が沢山あります。地域によって呼び方が全然違い、佐賀県ではクロメ、石川県ではシロメ、三重県ではナヨシと続き、ここでは紹介しきれないほどの別名があります。

また、成長によって名前が変わる出世魚でもあるので、小さい頃と成魚となった頃でも名前が変わります。本当に大きなボラはオオトドと呼ばれることもありますね。

ボラの特徴

ボラは中々大きな魚

大きさは成魚で大体50㎝前後にまで成長します。大人の手のひら三枚分くらいですので、結構大きいですよね。本当に大きく育った場合は80㎝以上になることもあり、釣り人を楽しませてくれる魚です。それくらい大きな魚ではありますが、肉食性の魚ではなく雑食性で、普段は藻類やデトリタスなどを食べています。

顔がちょっと変な印象のボラ

大きな特徴は顔です。細長い体に平たい頭、横についた目がなんともユニークな雰囲気を出していますよね。その顔つきがあまり好きではないという方もいますが、可愛らしさを感じる方もいます。

実はボラは海面をジャンプすることがありますので、このユニークな顔と大きな体がいきなり飛んできて人にあたることもあるのです。いきなりこの顔が飛んできたら驚いてしまいますね。

ボラの生態

全世界の熱帯・温帯の海に生息するボラ

少し先述しましたが、ボラは全世界の熱帯・温帯地域に住んでおり、日本では北海道より南に住んでいます。主に汽水域で見ることが出来ますが、幼い時は淡水域にもよく行く魚です。沿岸であれば浅場にいますね。

世界的には重要な食用魚として親しまれているのですが、日本では後述する理由により嫌われてしまい、よく釣れるのにあまり食べない魚となってしまいました。

ボラは雑食性

少し先述しましたが、ボラは雑食性の魚で、河底の藻やデトリタスを食べて大きくなります。デトリタスとは生物の遺体や元々生物の一部だった欠片、または微生物の死骸、排泄物などを起源とする小さな有機物粒子のことです。

デトリタス食の生き物は非常に多く、ナマコやヒトデ、巻貝などもそれにあたります。直接遺体を食べている訳ではなく、遺体が微生物によって分解されていく中で生まれた粒子というイメージです。

ボラが嫌われてしまった理由

ボラは水質汚染に耐えられる魚だった為


元々、高度経済成長期の前までは高級魚として扱われていました。美味しい魚であり、よく釣れる魚であり、冷蔵庫を使わなくても淡水で生かしておくことが出来る貴重な存在だったのです。

しかし、その頃の水質汚染にも耐えうる適応力を持っていた為に、汚い川でも生き残ってしまい、汚染された水によって臭みのあるボラが多くなってしまったのです。

美味しくない魚と勘違いされてしまったボラ

今では釣れてもすぐにリリースする魚となってしまいましたが、実はそんなボラの卵巣で作ったのが、日本三大珍味の一つである唐墨(からすみ)です。唐墨は1㎏あたり7000円~20000円ほどしますので、決して安価ではありませんよね。

綺麗な川で釣れたものは臭みもなく、とても上品な味わいをしていますので、もしそういった場所で釣れたなら是非食べてみましょう!

ボラの旬

ボラはどんな味?

綺麗な白身を持っており、味はとても上品で美味しいボラ。大きなものでも小さなものでもあまり味に大差は無いのですが、大きい方が脂が乗る傾向にあります。あらからも良いだしが出ますので、全体的に使うことが出来る美味しい魚と言えますね。

透明感のある白身はお刺身にしても美しく、好きな方々にとても愛されています。

ボラの旬は冬!

旬の時期は秋から冬にかけてです。旬の寒い時期に脂が乗ってくるのですね。旬にとれたものは鯛やヒラメよりも美味しいと言われていますので、是非釣りをされるのであれば狙ってみて下さいね。一度旬のボラを食べたら味を忘れられなくなるとまで言われています。

ボラの食べ方・さばき方

食べ方・さばき方①ウロコとり

鱗の硬い魚ですので、ばら引きなどを使った鱗を引いていきましょう。大まかにザザっと鱗を引いていき、最後に残った鱗は包丁で落としていきます。初めから包丁で落としてももちろん良いのですが、手間を考えるとばら引きを使った方が楽なのでおすすめですね。

食べ方・さばき方②頭を落として内蔵をとる

鱗を落としたら包丁を入れていきましょう。片側から、胸鰭と背鰭が頭側につくように斜めに包丁を入れて、中骨まで刃を入れます。裏返し、反対側も同じように刃を入れて頭を落としてしまいましょう。

食べ方・さばき方③水洗いをしてから水気をとる

頭を切り落としたら、お尻に包丁を入れて開き、頭と内蔵を一緒にとってしまいます。血合い(赤い部分)に包丁を入れたら水で鱗や血合い部分などをよく洗いましょう。洗い終わったら水気をしっかりとります。

食べ方・さばき方④中骨に沿って切り、三枚おろしに

次は三枚おろしにしていきます。お腹から中骨に沿って包丁を入れていき、関節を切って片身をはがしていきます。裏返して、もう半分の片身も同様に行っていきましょう。

食べ方・さばき方⑤腹骨をとる


三枚おろしにしたら、逆さ包丁を入れ、包丁をすき上げて腹骨をすいていきます。腹骨をすいておかないと食べにくい状態になってしまいますので、この作業も大切です。

ボラの料理レシピ

料理レシピ①刺身

おすすめの料理レシピ一つ目はお刺身です。特に旬のものは脂が乗っていてとても美味しいので、是非食べてみて下さい。お刺身にする際は、活け締めにしたあと素早く捌き、ちゃんと水洗いをして出来るだけ早く内蔵を出してしまいましょう。

そうすることで臭みの無いお刺身になります。また、氷水でしめる洗いという食べ方も刺身と並んでおすすめです。

料理レシピ②煮付け

おすすめの料理レシピ二つ目は煮付けです。魚の料理レシピとなれば煮付けは欠かせませんよね!煮付けにする際は水洗いをした後、適切な大きさに切り、湯通しをしてから鱗やぬめりを流します。味付けは醬油とお酒、砂糖やしょうがを使いましょう。ボラは煮ても固くならないので、煮付けはとてもおすすめの料理レシピですね。

料理レシピ③鍋

おすすめの料理レシピ三つ目は鍋物です。鍋も欠かせない料理レシピですね。美しくて大きな白身を持っていますので、鍋にぴったりの魚と言えます。また、だしもしっかり出ます。

小さなものであればぶつ切りにして鍋に入れてしまいましょう。味付けはお好みになってきますが、昆布だしとお酒、塩などで味付けするのがおすすめです。

ボラの釣り方

釣り方①時期と場所

一年中釣りを楽しめる魚ではありますが、釣りやすい時期としては春から秋にかけてです。しかし、最も美味しくなる旬の季節は秋から冬にかけてですので悩ましいところですね。旬のものが食べたい方は冬を狙ってみましょう。狙う場所は河口などの汽水域がおすすめ。比較的釣りやすいので難しくはありません。

釣り方②ロッドとリール

ズームロッド 磯竿 ズームタイプ 2号 450/540 極 磯波止 黒鯛/落とし込み 訳あり品 ブラック 釣り竿 サビキ 遠投

出典:Amazon
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ウキ釣りで狙っていく場合は、小型のスピニングリールをセットした磯竿を使いましょう。磯竿は大体2号くらいのもので、5mくらいの長さがあれば、大型のものが釣れても対応できます。

また、メインラインはナイロンの3号前後で、ハリスにはフロロカーボン2号を3mくらい使用します。また、メインラインには浮止めとシモリ玉をつけましょう。

釣り方③仕掛けとエサ

使うエサは基本的にオキアミです。比較的大きな魚ではありますが、あまり口が大きくありませんので、小型のオキアミを使いましょう。虫エサでも釣ることが出来ますが、その場合も小さく切って使います。また、寄せる為に使う撒き餌はアミコマセがおすすめです。

釣り方④ルアー釣りの場合

ルアー釣りで狙う際はミディアム程度のシーバスロッドがおすすめ。ルアーはペンシルベイトやミノー、ワームなどを使い、ゴカイに似せるような動きをして釣るのが一般的です。エサ釣りより難易度は上がってしまいますが、ちゃんと釣れますのでチャレンジしてみて下さい。

ボラに関してのTwitter

お刺身にしても臭いが無い驚き


こちらのツイートでは、ボラをお刺身にしてみたところ臭いが無くて驚いている様子が書かれています。それくらい、お刺身にしたら臭いがあるだろうと考えている方が多いですよね。

もちろん汚い海、川のものであれば、お刺身にした際に臭いがあるかもしれません。ですが、綺麗な川であれば臭いはありませんので、是非お刺身で頂きましょう。

ボラは知識と調理方法が大切

こちらのツイートでは、知識と調理方法が大切であることが書かれています。ツイートに書かれているように、下劣な食べ物とする方もいますが、元々は高級魚。きちんとした知識と調理方法を身に着ければとても美味しく食べられる魚なのです。

調理方法も様々ですので、是非色々な調理方法を試してみて下さいね。お刺身だけではなく、唐揚げなどの調理方法もおすすめです。

調理方法で素敵に変身するボラ

こちらのツイートでは、ボラをムニエルとフライ調理をした様子が投稿されています。元々抵抗を持っていた方も、このように素敵に調理されてしまえば、全く気にならないのでは無いでしょうか。

イメージというのは意外に根深いものですが、一度払拭されてしまえば気にならなくなります。旬のものは特に美味しいですので、是非食べてみて下さいね。

食べ方が分からない?

こちらのツイートでは、美味しい食べ方が分からず苦戦する様子が書かれています。食べ方はシンプルでも大丈夫な魚ですので、作ろうとした料理レシピが悪いのではなく、使ったボラが悪かったのかもしれません。出来れば旬のもので、綺麗な川でとれたものを使いたいですね。

まとめ~ボラとは~

今回の「外道な魚「ボラ」その生態と特徴を解説!ボラを美味しく食べる方法もご紹介!」はいかがでしたでしょうか?

特徴から旬、食べ方、料理レシピや釣り方まで網羅的に紹介させて頂きましたが、今すぐ食べてみたくなった方も多いのではないでしょうか。本当は美味しい魚なのに嫌われてしまったボラ。確かに綺麗な川のものじゃないと臭みがありますが、綺麗な川のものであれば鯛にも負けない美味しさなのです。是非一度食べてみて下さいね!

ボラが気になる方はこちらもチェック!

今回はボラについて紹介させて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」では他にも様々な魚・釣りに関する記事があります。下記に一部を用意させて頂きましたので、気になる方は是非見てみて下さい。