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寒冷紗とは?その効果と上手な使い方2つのポイントをご紹介!

防虫ネット、遮光ネットや不織布の効果を全て持つもマルチな布が寒冷紗です。ただしマルチに使えるからとずっと掛けておくなどすると逆に植物に悪影響を及ぼしてしまうので寒冷紗の効果、それぞれの違いや上手な使い方をまとめて紹介します。
更新: 2021年12月24日
揚げ餅
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目次

寒冷紗(かんれいしゃ)とは

保温、防風、防虫効果、遮光効果のある布

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寒冷紗は防虫ネットや不織布と似ていますが保温効果、防風効果、遮光効果などがあります。そのため寒冷紗は初春など暖かくなる前では育苗などに使い夏は遮光目的、冬は保温や霜よけとして使われます。

寒冷紗はネットのように網目状になっていて保温性、通気性があり万能のように思えるかもしれませんが上手に使わないと黒い寒冷紗は特に遮光率が高いので日照不足のようになってしまうので季節や時期によって防虫ネットなどと使い分けるようと便利です。

防虫ネットと寒冷紗

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寒冷紗は虫よけネットのように使う荒く平織に織り込んだ布でガーデニング以外にも色々なとことで使われています。そのため防虫に特化した寒冷紗を防虫ネットという認識でも間違いはなく防虫ネットは光を遮らず虫だけを遮ります。

防虫ネットには害虫が嫌う光を反射させる素材が使われているものもありますが寒冷紗も同じように銀色のテープなどが織り込まれた白い色の寒冷紗があります。そのため防虫ネットと寒冷紗は非常によく似た存在です。

遮光ネット寒冷紗

遮光ネットと寒冷紗も同じような役割があり光を遮りますが違いは遮光率と目の大きさにあり寒冷紗の遮光率は高くても50%程度で光を半分ほどは通します。

また寒冷紗はガーゼのように目がはっきりわかりますが、遮光ネットは遮光率に特化しているため遮光率が高いものは特に目が詰まっていて通気性はなく、植物を育てる時には寒冷紗の代用はできません。遮光ネットは園芸でけではなく夏に窓辺に使ったり、光を遮るときだけに使うので似ているようで違います。

不織布と寒冷紗

不織布はマスクに使われている素材で繊維をおらずに絡めるようにしてシート状にしています。そのため不織布には肉眼では目が見えずかなり小さ虫も防虫でき、マスクと同じように熱がこもるので保温効果があります。

寒冷紗にも防寒、保温があり似ています。ただし目が見えないほどなので保温効果がありすぎて暑い季節には不織布は使えなくなりますが適度に目がある寒冷紗ならいつでも使えます。また不織布はマスク同じで水を通しにくい素材なので水やりが大変です。


寒冷紗の色の違い

黒い寒冷紗

黒い寒冷紗は遮光率が高いため夏場に使うようにします。ただし日光が必要な植物の場合は白い寒冷紗を使いほうが植物に悪影響が出る可能性が低いので便利です。

そのためまだ暑さのある初秋の頃に植える秋野菜、冬野菜などの遮光や防虫に最適な色となっています。寒冷紗は水を通すので、取り外さなくても上から水やりをすることができますが、黒い寒冷紗は光を吸収し暖かくなっているので水やりは朝や夕方の涼しい時間帯にやるようにします。

白い寒冷紗

シンセイ 寒冷紗 白 1mm目 1.8m×10m

出典:Amazon

白い寒冷紗は黒い寒冷紗よりも遮光率は下がり2割り程度になります。そのため黒よりも保温できませんが日光が不足することが少ないため一年を通して保温、遮光、虫よけ、霜よけとマルチに使えます。黒の寒冷紗と同じように水やりもそのままでき黒より使い勝手がいいです。

ただし年間を通してマルチに使える分、虫よけ専門の防虫ネット、保温専門の不織布などそれぞれ特化した製品と比べると性能は落ちるの注意位が必要です。

寒冷紗の基本的な使い方

必要なもの

寒冷紗は不織布やマルチのように直接地面を覆うものではなくトンネル型やアーチ状の支柱の上にかけて防虫ネットのように使うので支柱と固定用のクリップが必要になります。

支柱はホームセンターや100円ショップでも手に入りますが園芸用のクリップはなかなか手に入らないので洗濯用品や文房具などでも代用ができます。使用する寒冷紗は大きさや遮光率などさまざまな種類があるので花壇の大きさに合わせて選ぶなど自分に合うものを選びます。

寒冷紗の使い方1

トンネル型の支柱を50センチぐらいの間隔でぐらつかないようにしっかり土の中に差し込みます。この時背が高くなる植物を育てる場合は背のある支柱を用意するなど植物の特性に合わせて支柱を用意することがまず重要なポイントです。

次に花壇など寒冷紗必要な場所よりもやや大きめに寒冷紗を切ります。この時サイズがギリギリだったり短いと上手くトンネルのように掛けれずに隙間でできてしまうため防虫効果などがちゃんと発揮できなくなるので注意しながらさぎょうします。


寒冷紗の使い方2

必要な大きさに寒冷紗がきれたらトンネル型の支柱にかぶせてある程度位置を決めてしまいます。この時に皺があっても後で調節できるので気にしなくても大丈夫です。

バランスよく配置できたら後は支柱と寒冷紗をクリップなどで固定して皺ができないようにしっかりと張りながら残りの部分を固定していきます。固定する時はトンネル型の上部ではなく下部で固定し余った所はよじってから大きな石で寒冷紗が飛ばされないように固定します。

寒冷紗の上手な使い方1

常に寒冷紗をしない

寒冷紗は通気性がありますが日本は高温多湿で特に梅雨時期は一気に雨がふり湿度が上がります。この状態で寒冷紗しているといくら通気性があるとは言え風がある程度遮られているので花壇や鉢植えは群れている状態になり加湿になりあます。

そうなるとカビなどを原因とする病気が発生しやすくなったり根が水分で傷んでしまったりして植物には逆効果になるので寒冷紗を上手く使うには常に掛けておかず季節や天候など様子を見ながら外すことも大切です。

遮るのは害虫だけじゃない

寒冷紗は防虫ネットとしての効果もありますがこの状態だと一定の大きさのある虫なら益虫でも害虫でも入れません。そのため受粉が必要な植物、例えばメロンやスイカなどは朝の10時ぐらいまでに人工授粉をしないと受粉を手伝ってくれる昆虫が入れないので収穫ができなくなってしまいます。

また水やりは基本的にはそのまますることができますが製品や状態によっては弾くようになる場合もあり、この場合は寒冷紗にぴったりとじょうろなどを付けて与えると水が通ります。

黒色の遮光率には注意

黒い寒冷紗は遮光率が高いので常に使用していると確実に日照不足のようになり植物に悪影響を及ぼすので寒冷紗を上手く使うには常に掛けておかずに周りの環境や状態に合わせて調整する必要がります。

寒冷紗の上手な使い方2

白い寒冷紗は万能に使えるけど特化はしていない

寒冷紗は基本的には害虫の被害をおさえ保温して霜や寒さから植物を守り夏の強烈な日差しから植物を守りますがそれぞれ特化した防虫ネット、遮光ネット、不織布みたいにはならないことを覚えておく必要があります。

防虫ネットに関しては銀色のテープなどが入っている寒冷紗を使うと便利ですがそれでも防虫ネットのほうが目のサイズによりますが効果があります。

寒冷紗を上手く使うには


トンネル型の支柱が必要で通気性があるため不織布のように冬にかなりの保温効果はありませんし遮光ネットのように高い遮光率はありません。そのためそれぞれ代用はできるけど専門の製品ほど効果が無いということを把握していると上手く使えるようになってきます。

また寒冷紗や防虫ネットを上手く使うには支柱が意外と大切になるので植物の特性に合わせて選ぶことを忘れないようにすると上手く寒冷紗も使えます。

寒冷紗のまとめ

万能だけど過信はダメ

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寒冷紗は防虫効果、保温効果、遮光効果がなどがあり防虫ネットや不織布の代用に使えますがそれぞれ特化している製品ほど使えないので注意が必要です。

しかし寒冷紗の特性させ分かれば庭など常に害虫が居ないか確認しにくい場所でも防虫をしながら自動で温度を保ってくれたり日陰を作ってくれたりするので便利です。特性を理解していたら寒冷紗ほど使いやすい万能なシートもないので害虫対策に使ってみるのも悪くありません。

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