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カンチブレーキとは?Vブレーキとの特徴違いや交換時の調整方法まで解説!

カンチブレーキとは?Vブレーキとの特徴違いや交換時の調整方法まで解説!

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かつてメジャーなブレーキとして一翼を担ったカンチブレーキでしたが、徐々にその需要を減らしていました。しかし近年、とある機会により再び脚光を得るところとなっています。そんなカンチブレーキと後継機のVブレーキとの特徴の違い、調整方法についてご説明します。

カンチブレーキとは

歴史の古さでは一級品のカンチブレーキには、どんな特徴や違いが見られるでしょうか?それではまずは表層を簡単にご紹介します。

リムブレーキの一種

その稼働形態そのものが古く、しかし広く普及しているものがリムブレーキです。制止手順にはホイールのリムにブレーキシューを当て、摩擦を起こして止める方法を取っています。また、リムブレーキには雨天時走行でブレーキがあまり効かない弱点があり、これらはカンチブレーキも同様です。

カンチブレーキ搭載車

古くはオフロード車のマウンテンバイクやランドナー、近年は主にシクロクロス競技に使用されています。多くのシーンでVブレーキに取って代わられてしまいましたが、シクロクロスにおいては効きめよりもその泥詰まりのしにくい構造から再び使用されるようになりました。

カンチブレーキと他のブレーキ

本題に入る前にカンチブレーキを退けた、20年以上現役のVブレーキと最近はやりのディスクブレーキについて簡単にご説明します。

Vブレーキ

カンチブレーキと同様にリムブレーキの一種です。カンチブレーキの発展形または後継機なためカンチブレーキの一種でもあり、それと互換性があります。「Vブレーキ」という名称は本来発売元のシマノ社の商標なのですが、大変広く普及したために同じ構造のブレーキの総称として用いられるようになりました。



ディスクブレーキ

ホイールのリムを両サイドから挟むリムブレーキとは違い、こちらはハブに装着したディスクを挟んで制止させます。リムの特性や状態に関係なく制動力を発揮するため、リムブレーキでは効かない雨天時の走行でも制動力が効き、オンロード、オフロードともに期待されています。

カンチブレーキの特徴

カンチブレーキの特徴には前述した内容のほかに、その構造から生まれるメリット・デメリットがあります。それらについてここでは軽く紹介し、詳細は後述していきます。

メリット

まず1つ目は「太いタイヤが履ける」、2つ目は「泥詰まりが起きにくい」、3つ目は、それら2つのメリットゆえに「シクロクロス競技に適している」ことです。しいて、もう一つ述べるならシクロクロスにおいて「使用されてきた実績がある」ことでしょう。

デメリット

「制動性が低い」、「一定期間の使用で制動性能の低下が始まる」、「最新の自転車部品に追いついていない」というデメリットがあります。また、「サビに弱い」、「調整が難しい」、「ブレーキシューの摩耗が激しい」という構造面でも不利となる点が生じています。

Vブレーキの特徴

カンチブレーキのライバルにして後継機のVブレーキの特徴について簡単に取り上げ、後ほど詳述します。かつての期待の新星はどんなものなのでしょうか。

メリット

カンチブレーキとVブレーキは台座との互換性があり、「太いタイヤが履け」、「制動性が高く」、「調整がしやすい」です。また、そこそこ泥詰まりもしにくい利点も持ちます。基本的にカンチの不足している性能を改善したものになりますから、かつての地位を奪われるのも無理からぬ性能差なのです。

デメリット

「急ブレーキ時にブレーキが効きすぎて落車の可能性がある」、「カンチブレーキより泥詰まりしやすい」ことです。(カンチもですが)リムブレーキとしての欠点には、「リムと環境が制動性能に大きくかかわる」、「ブレーキシューの摩耗が激しい」ことがあげられます。

カンチブレーキの構造

ここでは、メリット・デメリットを生み出すカンチブレーキの構成部品に取り上げ、台座との互換性についても少し触れます。シンプルかつ自由度の高い調整を可能とする仕組みを、形作る物たちをご紹介します。

4つの構成部品

カンチブレーキを形作っているものは4つの部品です。アーチワイヤー、丸みのある三角形のチドリ、リムに直接触れるブレーキシュー、そしてブレーキ本体のそれらは、ブレーキレバー→チドリ→アーチワイヤー→ブレーキアーム→ブレーキシューの順に作動し、制動力が働く仕組みになっています。

ブレーキ台座

カンチブレーキの台座はリムより低い位置に設定されており、下からシューでリムを挟むかたちになります。同じタイプであればブレーキの交換が可能ですが、リムより高い位置から作動させるタイプとの互換性はないため、購入前によく確認しておくことが肝要です。

カンチブレーキのメリット

制動性能ではVブレーキに軍配が上がりつつも、未だ底力を見せ続けるカンチブレーキの利点を解説していきます。

泥づまりが起きにくい

その構造上リムとブレーキシューとの間隔が広いので、泥詰まりが起きにくいというメリットを持ちます。これが起きてしまうとリムとシューとで発生させる制動力が低下し、効きが悪いまたは効かない、といったことになりかねません。そのため、泥詰まりの可能性の低さがカンチブレーキの持つ大きなアドバンテージとなるのです。

太いタイヤが履ける

もう一つの利点はタイヤとの間隔が広いことです。マウンテンバイク向けに作られただけあって、ある程度の太さのタイヤが装着できます。それゆえ、太いタイヤを履く必要があるうえに、キャリパーブレーキ台座との互換性がないシクロクロス車に適していると言えるのです。

カンチブレーキのデメリット

カンチブレーキの造りは悪いばかりではないのですが、歴史の古さを思わせるデメリットの数々でした。これがあったからこそ後のブレーキは発展してきた、その詳細を解説します。

制動力が低い

カンチブレーキは現存するものの中でも制動性能に不利な点が多く、かつ一定期間の使用でブレーキの効きが悪くなり始めます。通常使用ー特に雨天時には向きません。また、最近のタイヤやホイールには適さないシーンが増え、それに伴って他のブレーキへの交換の必要も増えました。

調整が難しい

同じカンチブレーキでもそれぞれの価格の違いに伴って調整にも違いがあり、(初心者なら特に)時間もかかります。また、ブレーキワイヤーも他ブレーキとは違い、雨風から保護するものがありません。

それゆえ、サビに弱く制動性能に影響が生じ、最悪ブレーキが効かない状態にもなります。こういった調整頻度などが他より多いこともあって敬遠されてしまうのです。

Vブレーキのメリット

カンチブレーキのデメリットを克服したのがVブレーキです。調整やブレーキの効き易さ、互換性など解説していきます。

調整しやすい

カンチブレーキも大概シンプルな造りですが、こちらはシンプルかつ調整が比較的容易という利点があります。また、ワイヤーをアウター受けを通さずに直接ブレーキと繋いでいることも調整のしやすさの一つです。

互換性がある

カンチブレーキと同じ台座が使用できるという、互換性の点で大きなメリットを持ちます。つまり、カンチブレーキを搭載している自転車であれば必然的にVブレーキに交換でき、その逆もまた然りなのです。

もちろん、他ブレーキで互換性のないものは装着できませんので、交換の際はよく確認してから購入しましょう。ただし、台座に互換性があっても、ブレーキレバーには互換性がないものもありますから要注意です。

制動性が高い

カンチブレーキほどワイヤーの露出は少なく、かつブレーキアームが長めであることが特徴です。このことで制動力がより強くなりました。普段から効きが弱いうえ、長期使用でブレーキの効かない状態になるカンチブレーキから、互換性のあるVブレーキに交換したくなるのも、もっともなことと言えるでしょう。

Vブレーキのデメリット

かつてのカンチブレーキ同様、ほかのものに追い抜かれることも増えてきました。現代だからこそ浮き彫りになったデメリットをあげていきます。

急ブレーキ

ブレーキの効きがよすぎるのも、時としてデメリットとなります。というのも、急ブレーキをかけた際に発生する力が大きすぎて車輪がロックし、バランスを崩して落車に繋がる可能性があるのです。幸い、このデメリットを改善するための部品も存在します。

泥づまりしやすい

Vブレーキはリムとブレーキシューとの間隔が、カンチブレーキよりも狭いです。それゆえ泥詰まりしやすく、ブレーキの効きが悪い(または効かない)状況が生じます。リムブレーキである以上、泥詰まりには気を付けて走行することが肝心です。

カンチブレーキとVブレーキの特徴違い

カンチブレーキとVブレーキについて解説してきましたが、その特徴の共通点の一つには互換性もありました。では、それ以外の違いについておさらいしていきます。

クリアランスの広さ

より太いタイヤを履く場合はVブレーキの方が向いていますが、泥詰まりというリスクを下げる場合はカンチブレーキの方に軍配が上がりました。悪路による制動力の効きが落ちるまたは効かない状況において、クリアランスの広さは強みと言えます。

制動力の高さ

効きのよさではVブレーキが優れ、将来的に聞かない状態になってしまうのもカンチブレーキの方が早い、という特徴の違いがありました。限定的な状況でのみ性能を発揮する、まさにピーキーな特性を持つのがカンチブレーキであることがわかります。

調整のしやすさ

双方ともにシンプルな構造となっていますが、カンチブレーキの方が調整の自由度は高く、難しさには嬉しくない意味で定評があります。反対にVブレーキは調整がしやすく時短である、という違いがありました。また、調整頻度でもカンチの方が多く、こまめなメンテナンスが必要でした。

カンチブレーキの調整方法

上記の理由からわかる通り、カンチブレーキはなおさらブレーキの交換や調整が避けられません。怠るとブレーキが効かない状態にもなるので、まめにチェックしましょう。

ブレーキシューの位置調整

カンチブレーキを交換できたらあとは調整です。リムとブレーキシューとが適切な位置関係にあることで、正常な制動力を得られます。そのため、シューがリムに対して平行かつはみ出さないことが調整の大前提です。

次はそれに合わせて台座の位置も調整します。シューと台座を調整する際には専用の工具の用意と、ついでに長時間作業の覚悟もしておきましょう。

ブレーキレバーの範囲調整

ブレーキレバーの調整に必要なものが、ワイヤーを適切な状態にするためのアジャスタ-です。これを時計回りにまわすとワイヤーが緩んでレバーの動く範囲は大きくなり、反時計回りにまわすとワイヤーが張り詰め、範囲が小さくなります。

さらにアジャスタ-にはブレーキの効きが悪くなったいざという時に、一時的に制動力を持ち直す働きもあるのです。ただしその場しのぎのものなので、使った後はすぐさまショップでみてもらうことをおすすめします。

自信がなければプロショップへ

カンチブレーキの交換・調整は初心者には難しいうえに時間がかかるため、よほど自信があるかチャレンジャーな人以外はショップに行くことをおすすめします。ブレーキが上手く効かない調整をしたり部品を破損したりする前に、諦める判断も時に必要です。

カンチブレーキの立ち位置

いまや古いと巷で評されていても、上記の特徴などを踏まえるとまだ見込みがあるのではないかとも思えます。実際の所はどうでしょうか。

新たなブレーキにおされ

新進気鋭のディスクブレーキよりも、慣れ親しんだカンチブレーキの方が信頼できる古参ユーザー、フォルムやピーキーな性能に心惹かれる人もいます。しかし、かつては向かないと言われたロードバイクにすらディスクブレーキの普及が拡大している今、ますますわきに追いやられている状況であることは否めません。

カンチブレーキ交換の目安

ブレーキ本体やブレーキシューの劣化や破損による交換は、遅かれ早かれ避けられません。それゆえ、交換の目安も知っておくことが肝要です。

ブレーキシューのすり減り

シューがすり減ると制動力が落ちたり、音鳴りが発生したりします。ブレーキが効かない、などという状況になる前に、シューの確認は定期的にしましょう。シューだけを交換することも可能で、目安はシューの溝がなくなる前、または残り1㎜以下です。

また、摩耗が少ないのにブレーキが効かない状態になってきたら、カンチブレーキの交換時期です。

カンチブレーキの展望

活躍の場が少ないとはいえ、ここまで活躍してきたカンチブレーキにはどんな未来があるのでしょうか?それはユーザー次第ではありますが、現在の状況から鑑みるとこうなります。

シクロクロスで

シクロクロス競技にはカンチかディスクか、というのは賛否両論です。カンチブレーキの持つ「実績」とディスクブレーキの持つ「技術的信頼」、そして乗り手の「慣れ」という要素では、この論争を解決するには至っていません。

また、シクロクロス以外の場では特に、今後さらに伸びるだろうディスクブレーキの普及と実績によってさらに衰退してしまうでしょう。

まとめ

特徴や違いについていろいろ述べてきましたが、簡単に言えば、Vブレーキは「制止」、カンチブレーキは「制止よりは減速」という印象になりました。また、ピーキーな性能を持っているだけに、ブレーキが効かない状況を避けるための調整や特性を、しっかりと把握したうえでの走り方が必要です。

自転車ブレーキが気になる方はこちらもチェック!

他にもさまざまな種類がある自転車ブレーキは、自転車や乗り手の目的ごとに合わせて選択できます。当サイト「暮らし~の」ではそれらの記事も取り扱っています。ブレーキ関連の情報をお探しの方にはぜひご覧いただけたなら幸いです。

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