日本オスモ オスモカラー 専用刷毛洗浄液 1L [ハケ洗い液]
オスモカラーについて
オスモカラーはドイツ製の木材用塗料
木材を使ったDIYをおこなう人なら、オスモカラーの名前を一度は聞いたことがあるはずです。木材用の塗料として有名で、ドイツのオスモ社によって生み出されました。このオスモ社は木材を長く扱う会社で、木の特性を知り尽くしており、その見識をオスモカラーという塗料作りに活かしているのです。そのためオスモカラーは木材に最適な塗料となっています。
オスモカラーは自然由来の塗料
オスモカラーの詳しい特徴は下項で解説していきますが、どういう塗料なのかを簡単に説明すると、オスモカラーは自然由来の塗料です。植物から採取した自然の油とワックスを主な成分にしているので、人体へ害がありません。健康被害に対する安全性の意識も高まっている中で、安全だと注目を浴びているのがオスモカラーです。他にもバトンなど有名な自然塗料があります。
オスモカラーはオイルステンの一種
オスモカラーは木材用の自然塗料であることは分かりました。塗料といってもさまざまな種類があります。大きく分けると木材の内部へ浸透するステイン塗料、木材の表面に膜を張るペンキやワックス、ニスなどです。さらにステイン塗料は水性とオイルステンに大別でき、オスモカラーはこのオイルステンの一種になります。ただし単純にオイルステンとして扱うのはやめておきましょう。あくまでオイルステンに分けられるということです。
オスモカラーの特徴
安全な自然塗料のオスモカラー
上項でも触れましたが、オスモカラーは自然の材料で作られているから安全な塗料になります。どう安全なのかは、人間を含む生き物に対して化学物質のような害がないということです。また、多くの油性塗料は溶剤にシンナーを使うため強い臭いもあります。当然ながらオスモカラーはシンナーも使用していないので、油性塗料を使ったDIY中の悪臭問題も起こりません。
自然塗料のオスモカラーは小さな子供に対しても安全
赤ちゃんから小さな子供に対しても、自然塗料のオスモカラーは安全です。小さな子供はおもちゃを口に含んでしまいます。体に害のある成分が含まれているのかどうか分からない塗料を使ったおもちゃの場合、口に入らなくても汗による溶出など、子供への被害が心配になることでしょう。自然塗料のオスモカラーなら、そういった問題を想定した試験や基準もクリアしているので安全です。
オイルステンのメリットを持つオスモカラー
木材は湿度の高い時には湿気を吸収したり、乾燥している時には内部の水分を放出したりします。木材を使った家具などの場合には、お部屋の湿度調整の役目を担ってくれているのです。でもペンキやワックス、ニスといった塗料は木材の表面に膜を張るため、この効果が得られません。自然塗料のオスモカラーであれば、膜を張らずに木材の内部へ浸透するオイルステンの一種なので、木材のよさを引き出せます。
オスモカラーの価格
オスモカラーは価格だけみると高い
塗料が販売されているコーナーでオスモカラーを確認すると、まわりの他の塗料に比べて高額なことが分かります。同じ容量で比べてみればはっきりすることでしょう。このためにオスモカラーは高級な塗料という認識が生まれてしまいました。オスモカラーを使いたいけど、高額だから諦めているという人は多いです。特にDIYに慣れていない人は、とても手が出せないと思いかねません。
オスモカラーの主剤に注目する
価格だけを見れば、オスモカラーは確かに他の塗料と比べて高額です。でも塗料をコストの観点から選ぶ際には、価格以外の部分も確認しないといけません。それは主剤と呼ばれる塗料の主な成分です。塗料全体の容量ではなく、この主剤の量が塗装できる範囲を左右します。オスモカラーは他の多くの木材用塗料に比べて、主剤が倍近い量なのです。
オスモカラーはリーズナブルな塗料
オスモカラーは主剤がたくさん入っている分、塗装できる範囲も広くなります。他の多くの木材用塗料と同じ範囲を塗装すると想定した時、オスモカラーは他に比べて少量で広い範囲を塗装できます。なので高額でも実際に塗装できる範囲は広いため、費用対効果が高いのです。つまりオスモカラーは特別高額ではないということになります。DIY初心者にも手に取ってもらいたい塗料です。
オスモカラーのデメリット
塗装のしづらさが難点のオスモカラー
オイルステンの一種であるオスモカラーは多くのメリットがあります。ですがデメリットも持っているので、使用する前に理解しておきましょう。特に大きな問題となるようなデメリットではありませんが、オスモカラーは他の木材用塗料に比べて少し塗装しづらいということが挙げられます。これはオスモカラーの粘り気が強いためです。ただこの程度であれば、DIY初心者でも何度か塗装するうちに慣れることでしょう。
オスモカラーには独特の臭いがある
オスモカラーは油性ですが、他のオイルステンが発するガソリンのような臭いや、シンナー臭はありません。でも独特の臭いがあります。これが苦手な臭いであればつらいところですが、安全で強い臭いではないため多くの人は我慢できるはずです。臭いに関して受ける感覚は人それぞれなので、販売店で実際に臭いを確認してみてください。
乾燥時間が長いオスモカラー
ペンキやワックス、オイルステンなど、塗料は種類を問わずに塗装したら十分に乾燥させる必要があります。乾燥時間は種類によってバラバラです。オスモカラーが乾燥するには12時間かかるので、DIYにさける時間が少ない場合や急いでいる時には適していません。また、乾燥中はゴミなどが付着しないよう注意を払わないといけないため、やや手間がかかります。
オスモカラーの塗装方法①木材の研磨
木材の表面を研磨する
家具やウッドデッキなど木材に塗装する場合は、表面を研磨しないといけません。凹凸やザラつきをなくして、まんべんなくフラットにするためです。ちゃんと磨けば塗装しやすくなり、きれいに仕上がります。木材を使うDIYの基本でもあります。オスモカラーは基本的に塗り直ししないので、特にしっかりと木材の表面を研磨してください。
研磨にはサンドペーパーを使う
木材はサンドペーパーを使って研磨します。オスモカラーを塗装するためには、まず番手が#240のサンドペーパーで削り、次に水を必要としない#400で仕上げるのがおすすめです。サンドペーパーの番手は、数字が少ないほど目があらく、数字が多いほど目が細かくなります。
大きな家具やウッドデッキは道具を使って研磨する
大きな家具やウッドデッキなどに使う木材は、広い面積を研磨することになります。サンドペーパーを手に持って全面を磨くのは大変なので、サンダーなどの道具を利用してください。あまり大きくない家具やウッドデッキであれば、本格的なDIY道具ではなく、100均ショップに100円(2015/5/18時点の価格)で販売されているハンドサンダーで十分です。
木材をきれいにする
研磨をほどこした木材は木の粉がたくさん付いています。ゴミや汚れを含めてきれいに拭き取ってください。きれいにしない状態で塗装すると、そのまま塗料と一緒に固まって汚い仕上がりになってしまいます。これはオスモカラーに限らず、ペンキやワックス、オイルステンも同様です。
オスモカラーの塗装方法②塗料の準備
オスモカラーをよく混ぜ合わせる
他の塗料にもいえることですが、オスモカラーは容器のフタを開けてそのまま使ってはいけません。通常時は中身の成分が分離しています。使用する直前で十分にかき混ぜ、中身をよく混ぜ合わせてください。分離したまま塗装すると、溶剤だけを塗ることになったり、本来の効果を発揮できなかったりします。
必要な分だけを取り分けて使う
塗料は使う分だけを他の容器に取り分けましょう。移し変えずに直接使うと、刷毛からバイ菌が入ったり劣化したりして、残しておく分がその後で使えなくなってしまいます。大きな家具やウッドデッキ用の木材へ塗装する場合など、オスモカラーを使い切ってしまう場合には、製品の容器のまま直接使用しても問題ありません。
オスモカラーの塗装方法③道具を選ぶ
オスモカラーは刷毛で塗装する
塗料によって塗装に使う道具は変わりますが、多くは刷毛で塗装します。オスモカラーも同様です。油性の刷毛を使ってください。オスモ社からオスモカラー専用の「オスモブラシ」という刷毛が販売されています。刷毛の幅が小さいものから大きいものまで4種出ていて、使いやすくおすすめです。
数種類あるオスモ社の専用刷毛
オスモブラシの他にも、オスモ社の専用刷毛はいくつかの種類があります。大きな家具やウッドデッキ用の面積が広い木材へは「オスモコテバケ」がよいでしょう。これは別売りで「継ぎ柄」もあって、立ったまま作業できます。同じ楽な姿勢で塗装できるのが「オスモワイドブラシ」です。「オスモ筋違い刷毛」もおすすめの道具になります。
刷毛は専用の洗浄液で洗う
日本オスモ オスモカラー 専用刷毛洗浄液 1L [ハケ洗い液]
オスモカラーは油性のため、刷毛など塗料が付いた道具を洗う時に水は使えません。専用の洗浄液を使ってください。この洗浄液はオスモカラーをきれいに洗い流せますが、うすめ液としては使用できないので注意が必要です。
オスモカラーの塗装方法④ペイントする
薄く広く塗装していく
刷毛に取ったオスモカラーを木材へ塗っていきます。薄く広くを意識した方法で塗装しましょう。大きな家具やウッドデッキ用の木材は、塗装範囲が広いのためその分時間がかかります。刷毛だけでまんべんなく塗装できればよいのですが、オスモカラーは粘り気が強いので難しいです。そのため塗装して乾く前に、綿の布切れで塗料を拭き取ってください。
オスモカラーの塗装方法⑤乾燥させる
気長に待ってしっかりと乾燥させる
オスモカラーの塗装が終わったら、ひとまず乾燥させます。オスモカラーは乾燥するまでに12時間と長くかかりますが、気長に待つこともDIYです。しっかりと乾燥させることが重要になります。
乾燥後に表面を優しく磨く
オスモカラーが乾燥した後、表面をサンドペーパーで優しく磨いてください。あまり研磨すると塗料が剥がれてしまうので、軽く整える程度で十分です。番手は#400がよいでしょう。
オスモカラーの塗装方法⑥仕上げ
ノーマルクリアーで塗装を仕上げる
上項までで塗装は完了ではありません。最後にオスモカラーのノーマルクリアーを重ね塗りして仕上げる必要があります。ノーマルクリアーを重ね塗りしてこそ、木材とオスモカラーの美しさが引き出せるのです。塗装面にツヤが出て、木材を保護してくれる効果もあります。
オスモカラーの種類①内装家具用
内装家具用のオスモカラーは6種類
オスモカラーは目的にあわせた種類がたくさんあります。初めて使う人は戸惑ってしまうかもしれません。内装家具用のオスモカラーは6種類あり、ノーマルクリアーも含まれます。他には、エキストラクリアー、ウッドワックス、ウッドワックスオパーク、ワンコートオンリー、ウッドプロテクターがラインナップです。ウッドプロテクターは塗料ではなく下塗り剤となり、必要な場所でのみ使用します。
オスモカラーの種類②フローリング用
フローリング用のオスモカラーは3種類
フローリングの塗装に最適なオスモカラーは3種類です。クリアな状態でフローリングをきれいに保護してくれるフロアークリアー、乾きの速さが特徴のフロアークリアーエクスプレスの2種類は、ツヤの有無でさらに分けられます。クリアではなく色を付けたい場合には、フロアーカラーを使いましょう。色付けといってもペンキのような色あいとは違い自然なカラーなので、木製フローリングの魅力をなくしません。
オスモカラーの種類③外装用
外装用のオスモカラーは7種類
外装用のオスモカラーは7種類となり、そのうちWRウォーターレペレントは下塗り剤です。ノンスリップデッキはウッドデッキ用の上塗り剤で、ウッドデッキの表面を滑らないようにしてくれます。子供がウッドデッキの上を走り回っても、転ぶ危険性が減るため安全です。海に近かったり山奥だったりすると、気候の変動が大きく塗装に悪影響を与えます。その耐性を備えたのがカントリーカラーです。鳥居向けの珍しい種類もあります。
オスモカラーの色見本
オスモカラーの色の仕上がりは2パターン
オスモカラーは多くの種類があります。それらの色は、半透明と塗りつぶしという2つのパターンに分けられます。半透明であれば木目など木の風合いをそのまま表現可能です。塗りつぶしはオパーク仕上げと呼ばれます。目的にあわせてどちらかを選ぶとよいでしょう。これらの色見本を下記で簡単に説明しますので、選ぶ際の参考にしてください。
ウッドワックスの色見本
ウッドワックスの色見本になります。内装向けの半透明タイプのカラーです。
フロアーカラーの色見本
フロアーカラーの色見本になります。内装向けの半透明タイプのカラーです。
ワンコートオンリーの色見本
ワンコートオンリーの色見本になります。内装と外装どちらも使える半透明タイプのカラーです。
ウッドステインプロテクターの色見本
ウッドステインプロテクターの色見本になります。外装向けの半透明タイプのカラーです。
カントリーカラーの色見本
カントリーカラーの色見本になります。内装と外装どちらも使えるオパーク仕上げタイプのカラーです。
オスモカラーのまとめ
オスモカラーの特徴と、塗装方法、色見本などについて解説してきました。オスモカラーは自然由来の成分で作られた安全な塗料です。赤ちゃんから小さな子供が遊ぶおもちゃの塗装、そのご家庭でのDIYに安心して使えます。高価だと思われがちですが、実際は費用対効果を考えるとリーズナブルです。手早くすませることはできないものの、安全に美しく仕上げられます。オスモカラーもぜひ使ってみてください。
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今回はオスモカラーについて解説しましたが、他の塗料を使った木材への塗装DIYについてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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