モンゴルとはどんな国?
モンゴルといえば、遊牧民やテント、チンギスハーンや相撲の力士の出身地、といったイメージを持つ人が多いでしょう。正式名称はモンゴル国で、首都はウランバートル。東アジアの北部、中国とロシアに挟まれるような形で隣接した内陸国で、岩の多い広大な国土と遊牧民文化が特徴です。モンゴル出身の力士も多いですが、それ以外でも、あまり関りがないようですが意外と親日国としても知られています。日本人とモンゴル人は見た目的にもとても似ているとも言われています。
モンゴル旅行や観光は?
あまり観光地として海外旅行先の候補に検討する人は少ないかもしれませんが、モンゴルは実際に行った人の口コミ評価の高い国です。やはり見どころは遊牧民の生活を体験できる「ゲル(移動式住居)」に宿泊したり乗馬を楽しんで雄大な大草原を満喫できるところ。モンゴル行きのツアーもあまり見かけることは少ないですが、ネットで探してみると色々出てきますので探してみましょう。一人旅や遊牧民の過程にホームステイをする人もいます。
フライト時間や時差は?
成田からウランバートルまでの直行便だと、飛行機で約5時間程度で行くことができます。時差も日本より現地の方が1時間遅いだけで、サマータイムのシーズンになると時差はありません。フライト時間や時差だけで考えればとても行きやすい海外旅行先のひとつです。
モンゴルは外国人観光客の期待を裏切らない!
モンゴルツアーの口コミ評価や満足度が高い理由のひとつが、観光客の期待を裏切らないという点です。他の国々では、現地のイメージが脚色化されすぎている場合があります。外国人が日本では刀を持ったサムライが街を歩いていると思っているようなかんじです。その点モンゴルは、今でも現地人の多くは大草原にテントで遊牧生活を贈っており、ウランバートルの空港付近でさえ広大な平野が一面に広がるなど、イメージどおりかさほど遠くない体験をすることができます。ツアーの団体客から一人旅、さらには長期間のホームステイをする人までいます。
モンゴルの概要
モンゴル旅行で気になるのが、言葉が通じるのかや治安はどうなのか、物価はどれぐらいなのか、通貨は?といった点です。ツアーならガイドや通訳がいるかもしれませんが、個人旅行や一人旅だと不安になるところ。モンゴルの現地での状況はどうなっているのでしょうか。
モンゴルの言語や現地の人柄
モンゴルの現地の公用語はモンゴル語です。ホテルや有名な観光名所、旅行会社などでは英語やロシア語も通じところもあります。親日国というのもあり、日本語が通じる場合もあります。モンゴルの現地の人々は古くから遊牧生活を送ってきたこともあり、お互いに深く干渉せず距離を置き、あまり社交的とは言えない人が多いです。しかし、基本的に温厚でマイペースな人が多く、親日国でもありますのであまり気にする必要はないでしょう。時間にはルーズですので、バスなどの時刻表や到着時間は当てにしない方がいいようです。
モンゴルの治安
首都ウランバートルはあまり治安がよくなく、年々悪化傾向にあります。現地ではスリや置き引き、酔っ払いに絡まれたりケンカになったりといったトラブルが多いようですので、特に一人旅の場合は気を付けましょう。ツアーで決まった所をめぐったり団体で行動をし、他の国々と同じようにしっかり自己管理して物を取られないようにして、危険な区域には近づかず夜も出歩かないようにすれば、特別モンゴルだから危険というわけではありません。
モンゴルの物価
モンゴルの通貨はトゥグルク(モンゴルトゥグルク=MNT)です。1MNT=0.04567円(2018年5月11日現在)となっています。現地は日本に比べてかなり物価は安く、食品は日本の1/5程度、外食でも200~300円程度で食事ができます。ウランバートル市内のバスは一律約30円、タクシーは1kmあたり約45円となっています。ただし市内のタクシーの大半は白タク(非公認)なので、ぼったくられる恐れもあるので注意しましょう。
モンゴル観光は一人旅でも大丈夫?
モンゴルは、首都ウランバートルは治安はあまりよろしくないですが、十分に盗難や身の安全に気を付けていれば一人旅でも問題はありません。中には、激安を追及して一人旅でもツアーではなく航空券のみを取って、格安のゲストハウスなどに宿泊をする人もいますし、とことん現地の生活を体感するために遊牧民のお宅にホームステイをする人もいます。一人旅用のモンゴルツアーを用意している旅行会社もありますので、心配なようでしたらツアーの方が安心して一人旅を楽しめるかもしれません。
モンゴルの気候や観光に最適なシーズン
モンゴルには山岳地帯もあれば草原地帯もあり、南には広大な砂漠、北には針葉樹林と多様な自然環境がありますので、気候は地区によって大きく異なります。ウランバートルは世界の首都の中で最も寒い首都と言われています。10~4月のシーズンには氷点下を下回り、特に12~2月頃は-20度以下になることもあります。モンゴル旅行のベストシーズンは、気温が高くなる6~8月頃。夏は日中30度を超えますが朝晩は5度前後と冷え込みます。目的地の気候をよく調べて準備した上で現地に向かいましょう。
モンゴル旅行に行く際の注意点
モンゴル旅行にく前に知っておきたい注意点がいくつかあります。まず、モンゴルでは肉は羊肉が中心ですので、苦手な人はインスタント食品など日本から持参しておくといいです。食中毒に気を付け、特に水はミネラルウォーターを持参しましょう。その他、現地では狂犬病が流行していますので犬には近寄らないこと、交通マナーがあまりよくなく人より車優先で危険なこと、クレジットカードが使える場所が少ないことなどは、ツアーでも個人旅行でも一人旅でもしっかり念頭に置いておきましょう。また、ウランバートルやテレルジは標高が1300m以上と高いため、高山病や寒暖の差にも注意が必要です。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ①
テレルジ国立公園
モンゴル旅行の最大の見どころともいえる、ゲルに泊まって遊牧民の生活が体験できる場所の1つ目。かつては火山帯だったため山や森に囲まれ、有名な「亀岩」など大きな奇岩石が並ぶ国立公園で、ヘラジカやクマなど多くの野生生物も生息しています。雄大な自然の中でトレッキングや乗馬、遊牧民の人々との交流などが楽しめます。最近ではゲルでもきちんと設備が整って電気が使えるところもありますので、観光客でも抵抗なく宿泊することができます。ウランバートルから車で1時間程度という立地の良さも魅力のひとつで、ツアーでも外せない有名な観光地のひとつです。
おすすめシーズンは野花が咲く6月頃
緑の大草原もいいですが、野花が咲き乱れたカラフルな草原もメルヘンで女性にはうってつけです。黄色やパープルなどの鮮やかな色とグリーンのコントラストがフォトジェニックでシャッターを切らずにはいられなくなります。テレルジでは6月中旬頃からが花が咲きますのでベストシーズンです。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ②
ブルド
モンゴル帝国の古都カラコルムに近いブルドは、モンゴルらしい草原が広がる景勝地として有名です。草原や丘、小川や湖のほか砂漠や砂丘もあり、パノラマの絶景を満喫できるおすすめの観光地です。羊やヤギを連れた遊牧民との交流や乗馬体験などもでき、もちろんゲルに宿泊もできます。ちゃんとシャワーやトイレもありますので安心。夜には澄み切った空に広がる満点の星が堪能できます。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ③
ウンドゥルシレット
ウランバートルから200kmとさほど遠くない位置にある穴場的スポットがウンドゥルシレットという村。こちらもゲルに宿泊でき自然を満喫しながら滞在できる場所のひとつですが、現地の人でも珍しいと言うのが、川のすぐそばにあるキャンプ場というところ。途中道らしからぬ道を進む車に戸惑うかもしれませんが、それこそモンゴルらしさを味わうことができる穴場の証拠。トーラ川のほとりにあるウンドゥルシレットリバーサイドキャンプは、ゲル体験だけでなく川と大草原とその奥に広がる山々を眺めながら現実離れした時間を楽しめるモンゴル観光の穴場です。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ④
ウランバートル(チンギスハーン広場周辺)
ウランバートル市内には有名な観光名所が集中しています。歴史的に有名な人物チンギスハーンの巨大な像が置かれた「チンギスハーン広場」は市の中心部にあり、周辺にはモンゴルの国会議事堂「政府宮殿」やモンゴル国立オペラ劇場、中央郵便局など国の重要な施設が取り囲むモンゴル国の中枢といえる場所にあります。近くには国立民族歴史博物館もあり、現在のモンゴルとその歴史を感じられる観光の定番スポットです。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ⑤
ウランバートル(市内その他)
ウランバートル市内にはチンギスハーン広場周辺以外にも見どころや有名な観光スポットがたくさんあります。おすすめは、「ザイサン・トルゴイ」という展望台。町中から少し離れたところにある灯台から市内を一望することができます。また、ガンダン寺院やボグドハーン宮殿博物館などもモンゴルの歴史や文化を垣間見れる有名な観光名所です。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ⑥
古都カラコルム周辺(1)エルデニゾー
1235年にチンギスハーンの息子オゴタイハーンによって建都されたモンゴル帝国の首都カラコルムは、現在は小さな地方の観光地となっています。エルデニゾーはモンゴルでも最も古いとされている寺院で、草原の中に立つ無数の仏塔が特徴的で、多くの旅行客が訪れる場所です。境内には巨大な仏塔があり、周辺は約400m四方を108個の白い仏塔が囲んでいます。同じ仏教でも日本と違ってインドの影響が濃く、鮮やかな色彩の装飾が特徴的なチベット仏教の世界が体感できます。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ⑦
古都カラコルム周辺(2)オルホン渓谷
モンゴル中央部を流れるオルホン川周辺は、豊かな水と肥沃な土地に恵まれ、昔から遊牧民が集まっていた場所でした。そのためオルホン渓谷には2000年以上にわたる遊牧民の歴史が至る所に刻まれており、その点在する遺跡は「オルホン渓谷の文化的景観」としてユネスコの世界遺産に登録されています。カラコルム遺跡やエルデニゾー寺院もそのひとつですが、もちろん草原や川、滝などの自然の絶景もあり、歴史や文化も自然も同時に楽しめる場所です。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ⑧
フブスグル湖
フブスグル湖は、名前はあまり知られていませんがバイカル湖に次いで世界第2位の透明度を誇る淡水湖です。ロシア国境付近にあり周りは針葉樹にとり囲まれ、雄大な山脈がそびえ立ち、ミルクで有名なヤクという動物やトナカイが住むなど豊かな自然に恵まれ「モンゴルのスイス」と呼ばれています。5~9月のシーズンには約250種もの渡り鳥が飛来します。琵琶湖の4倍もある広い湖でカヌーや釣りを楽しんだり、湖畔や森林を馬で散策したりもでき、絶景の中でのんびりした時間を過ごせます。
フブスグル湖は冬シーズンもおすすめ
フブスグル湖はシーズンによって楽しみ方が異なります。フィッシングやカヤックなどを楽しむには、8月中頃からの夏のシーズンがベストシーズンです。しかし、冬シーズンのフブスグル湖も有名で観光客で賑わいます。2月下旬から3月初めにかけては「氷祭り」というものが行われ、凍った湖の上で様々なイベントが行われます。世界2位の透明度のフブスグル湖は、凍っても透明度が高くて美しいため、冬のシーズンもおすすめです。ただし、気温は-30度と極寒です。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ⑨
アマルバヤスガラント寺院
アマルバヤスガラント寺院は18世紀、清朝の支配下時代に建立されたチベット仏教の中国皇室寺院です。かつてはここに1500人もの僧がいたとされています。ウランバートルから車で6時間の場所にあり、舗装もされていない道なき道を進んだ先に突如として大草原に現れる大きな赤い寺院は、千と千尋の神隠しの世界のよう。内部もカラフルな装飾が施されており、不思議な世界観を味わうことができます。
モンゴルのおすすめ観光地・名所や見どころ⑩
南ゴビ
モンゴルの南端に位置する南ゴビへはウランバートルから飛行機で1時間半と遠く、ツアーに含めない場合も多いですが、ぜひ訪れるべき名所のひとつ。高さ800mのホンゴル大砂丘やモルツォグ砂丘、氷河の残るヨリーンアム渓谷の3つの見どころがあります。広大な砂漠は圧巻で、ツアーで訪れればラクダの放牧や恐竜の化石などが発掘されたバヤンザクも見ることができます。ヨリーンアム国立公園はモンゴルの現地の人々も避暑地として訪れる観光名所。ゴビ砂漠から雪渓をハイキングするツアーがあります。
日本でもできる!ゲル宿泊体験
モンゴルに興味があるけど現地に行く時間や金銭的余裕がない、一緒に行ける人がいないけど一人旅はちょっと…という人でも、日本にいながらモンゴルの文化に触れることができます。オータニモンゴルの里(兵庫県)や那須高原のモンゴリアビレッジテンゲル(栃木県)など、日本でもモンゴル風のゲルやパオに宿泊することができる施設があります。また、日本でもゲル自体を購入やレンタルすることもできます。元々移動式住居なので、解体すれば移動してまた組み立てて使用できて便利です。
まとめ
私たちが持つイメージどおりの世界が楽しめるモンゴル。ゲルでの遊牧民の生活や大草原を馬で駆け巡ったり、人の手のほとんど入っていない壮大な自然を満喫できたりと魅力満載です。ツアーでの旅行はもちろん、一人旅から遊牧民の家庭へのホームステイまで誰でも楽しむことができますので、ぜひ一度訪れてみてください。
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