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フィンランドの名物&伝統料理14選!有名な食べ物の特徴はどんな感じ?

みなさんはフィンランドにどんなイメージを持っているでしょうか? オーロラ、白夜、極夜、森、湖、サンタクロース…挙げたらキリがありません。しかし、料理のイメージを持っている人は少ないと思います。 今回は、意外と知られていないフィンランドの料理を紹介します。
更新: 2021年4月27日
ちゃる
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フィンランド料理の特徴

フィンランド料理の特徴は、素材の味を活かした、シンプルな料理が多いことです。主要な食材は、ライムギのパン、ジャガイモ、カブなどの根菜、魚、ベリー類やきのこ、動物の肉、乳製品です。

味付けには塩、ディル(ハーブの一種)、ベリー類、乳製品が使われます。乳製品を加えることにより、コクの他に、十分な栄養分を摂取することができます。鍋料理やオーブン料理が多い点もフィンランド料理の特徴の一つです。

フィンランド料理には欠かせない!フィンランドの主食

フィンランドの主食は、パン、ジャガイモ、ご飯、パスタです。フィンランドの郷土料理の付け合わせにはジャガイモがよく使われます。 基本的な主食はパンで、ジャガイモやパスタが食卓の上に乗っていてもパンが必ずあるのが一般的です。

パンは、朝食やスナック、スープの付け合わせとしても親しまれ、その種類は非常に豊富です。食事に合わせて、パンの種類を変えて、その組み合わせを楽しむのもおすすめです。

フィンランドの伝統的な主食①ライ麦パン

フィンランドの伝統的な主食の一つであるパンは、ライ麦や全粒粉を使っているものが非常に多いです。これらの食べ物は食物繊維を豊富に含みます。そのため、フィンランド人は大腸ガン発生率が低いことで有名です。

パンは、そのまま食べるのではなく、間に具材を挟んでサンドウィッチのようにして食べるのが一般的です。 パン自体の作り方はシンプルながらも、そのアレンジ方法は無限大です。自分なりのアレンジサンドウィッチを考えるのもおすすめです。

ルイスレイパ

ルイスレイパはフィンランド人に最も人気で、伝統もあります。ライ麦100%で、生地を発酵させて作るため、酸味があるのが特徴です。その中でも、広く普及しているのが、レイカ・レイパと呼ばれる、ドーナツ型のパンです。そのまま食べるのではなく、写真のように、野菜やバターなどと一緒に食べます。

ペルナリエスカ

レイパが比較的ふっくらとしたパンであったのに対し、リエスカは薄く、平べったいパンです。ペルナリエスカは、ジャガイモを生地に混ぜで作ったパンで、写真のように丸い形をしているのが特徴です。

この上に、野菜やチーズ、ハムなどを載せて食べるのが一般的です。北の方では、トナカイのサラミを載せることもあるそうです。

ハパン・リンプ

ハパン・リンプはライ麦全粒粉と小麦粉、熟成させた酸味のあるライサワー種と塩から作られた、硬くて黒いパンのことです。表面がひび割れているのが特徴です。一般的に、薄くスライスしてバターやジャム、クリームチーズ、ポテトサラダなどを載せて食べます。ニシンやサバとも相性抜群です。

フィンランドの伝統的な主食②ご飯


フィンランドでは、ご飯も食べます。おコメをこよなく愛する日本人にとって、異国の地でご飯を食べられることは嬉しい限りです。しかし、日本のように白米を炊いて、主食として食べるご飯ではなく、お粥(プーロ)として朝食に食べることが多いです。

スーパーでは、水を注いで電子レンジで温めるだけで即席のお粥を作ることができる、インスタントが数多く売られています。フィンランドでは、ご飯とシナモン、砂糖、溶かしバター、ベリーソースなどと一緒に食べるのが一般的です。

フィンランドの伝統的な主食③ジャガイモ

フィンランドの食事の付け合わせは、必ずと言っていいほど、ジャガイモであることが多いです。ジャガイモはフィンランドに古くからある食べ物の一つで、マッシュポテトや蒸かして食べるのが一般的です。

日本と比べて、ジャガイモの種類は格段に多く、中でも名物は「プイクラ」という甘みが強く、コクのある品種です。

フィンランドでおすすめのメイン料理14選!

カレリアパイ

フィンランド名物と言えばこれ、カレリアパイ!カレリアパイとは、ミルク粥をライムギでできた生地にのせて、オーブンで焼き上げた、フィンランド・カレリア地方の郷土料理です。ゆで卵とバターを混ぜたものを添えて食べるのが一般的です。

非常に腹持ちがいいため、旅のお供に最適な一品です。街中でも売られているので、フィンランドを訪れた際は、ぜひ食べてみてください。

サーモンスープ

フィンランドの郷土料理であるサーモンスープ。フィンランド語では「ロヒケイット」と呼ばれ、広く親しまれています。サーモンスープは睡眠の質を高めるのに効果的な食事だと言われており、ディナーとして好んで食べられます。

サーモン、クリームソース、ディルで作るのが一般的です。ご飯との相性は抜群です!

ニシンの塩漬け

フィンランド料理で有名な食べ物の一つです。フィンランド語では、「ハパンシラッカ」と呼ばれます。どんな味の食べ物かというと、かの有名な、世界一臭い缶詰とされる「シュールストレミング」そのものです。

写真のように、ポテトと一緒に食べるのが一般的です。元々はスウェーデンの食べ物でしたが、バルト海沿岸で暮らすスウェーデン系フィンランド人の漁師たちにより、フィンランドで広まったと考えられています。甘いご飯と一緒に食べれば、臭みが軽減されそうです。

カラクッコ

こちらも、フィンランドでは有名な惣菜パンです。カラクッコとは、黒パンの中に薄切りにした豚肉、またはベーコンと小魚(ムイック)の塩漬けを交互に入れ、オーブンで焼き上げたフィンランド東部サヴィオ地方の伝統料理です。

オーブンで焼く時間は約5~6時間と、非常に時間がかかります。腹持ちがいいことから、木こりのお弁当として親しまれてきました。2003年には、伝統的特産品保護(TSG)に認定されています。

グリッリ・マッカラ

フィンランドの夏の名物、グリッリ・マッカラ。グリッリ・マッカラとは、グリルで焼いたソーセージのことです。大ぶりのソーセージをグリルで焼き、マスタードをつけてビールと一緒に味わうのがフィンランド流の食べ方です。

夏限定の食べ物かと思えばそうではなく、冬でもキャンプファイヤーに欠かせない一品です。冬は、サウナの中にあるサウナストーンが熱いうちにソーセージを焼き、外に出て楽しみます。

寒い冬に外でアツアツのソーセージを楽しむのは、フィンランドならではの食習慣ですね。


カーリカーリュレート

カーリカーリュレートとは、ロールキャベツのことで、郷土料理の一つです。フィンランドでは、日本のようにロールキャベツを鍋で煮るのではなく、オーブンで焼き煮にするため、焦げ目があるのが特徴です。

写真のようにトマトソースで煮込んだり、ロールキャベツに甘いシロップをかけ、リンゴジャムを添えて食べたりすることもあります。甘いカーリカーリュレートは、食事というよりは、デザートに近いです。

リハプッラ

リハプッラもフィンランドで有名な郷土料理です。リハプッラとは、ホワイトソースをかけて食べるミートボールのことで、一般的にマッシュポテトやコケモモのジャムなどと一緒に食べます。

給食やカフェテリアで出されるほど、老若男女問わず人気の食事です。リハプッラは、フィンランドだけでなく、お隣の国、スウェーデンでも同様の食べ方で親しまれています。

トナカイ肉の料理

トナカイ肉料理もフィンランドの郷土料理です。トナカイ肉はジューシーでクセもなく、他のジビエと比較すると食べやすいのが特徴です。そのため、どんな食事にも合います。

トナカイ肉は煮ても焼いてもおいしいですが、ステーキとして食べる場合、フィンランドでは付け合わせにベリーソースを添えるのが一般的です。

このベリーソースがトナカイ肉の味を引き立て、絶品です。また、マッシュポテトの上にトナカイ肉のシチューを載せて食べるのもおすすめです。トナカイ肉はフィンランドならではの食べ物なので、訪れた際はぜひ食べてみてください!

フィンランド料理の定番スープ

ヘルネケイット

ヘルネケイットとは、エンドウ豆のスープのことです。フィンランドでは、毎週木曜日がヘルネケイットの日になっており、学校給食や炊き出しなどでもよく提供されています。

これは、軍隊生活(フィンランドでは、成人18歳になると、兵役義務が課せられます)のときに、毎週木曜日にヘルネケイットが食べられていた名残で、伝統がある料理です。味にクセがないため、どんな食事にも合います。

フィンランド料理で愛される副菜

レイパユースト

レイパユーストとは、チーズの一種であり、雌牛のミルクから作られる、マイルドなチーズです。フィンランドの有名なチーズの一つです。トナカイやヤギのミルクから作られることもあります。

味はクセがなくてほんのり甘く、キュッキュッと音がする食感が楽しいチーズです。食事と一緒に食べるよりは、サラダに混ぜて食べたり、ジャムと一緒に食べたりするのがおすすめです。

フィンランドに行ったら絶対行きたい!おすすめのイベント

ザリガニパーティー


フィンランドをはじめとした、北欧で有名なザリガニパーティー。ザリガニ漁の解禁に合わせて開催されます。茹でて食べるのが一般的ですが、食べるだけではなく、街中にザリガニグッズが登場するほどの盛り上がりを見せます。子供から大人まで楽しめるパーティーで、フィンランド名物の一つです。

フィンランド料理を盛り上げる!おすすめスイーツ!

シナモンロール

フィンランド名物の代名詞とも言えるシナモンロール。映画「かもめ食堂」でご存知の方も多いのではないでしょうか。 北欧では、カフェやベーカリーの定番メニューであり、家庭で作る方も多いのだとか。

フィンランドはコーヒーの消費量が非常に多いですが、苦いコーヒーと甘いシナモンロールとの相性は抜群です。 フィンランドを訪れた際は、お気に入りのシナモンロールとコーヒーの組み合わせを探してみるのもいいですね。

ブルーベリーパイ

フィンランド名物、ブルーベリー。甘酸っぱいブルーベリーを使って作られる、ブルーベリーパイはフィンランドの郷土料理の一つです。しかし、その作り方には「定番」がなく、各家庭やお店ごとに形、味が異なるブルーベリーパイを楽しむことができるのもフィンランド流ブルーベリーパイの特徴です。

実はフィンランド料理よりも有名!?な食べ物

サルミアッキ

フィンランドでおそらく一番有名な、サルミアッキ。フィンランドの名物としてご存知の方も多いのではないでしょうか。北欧では1930年代からおやつ感覚で親しまれ、中には中毒になるほど、はまってしまう人もいます。

サルミアッキの定番は飴ですが、他にもハード・グミタイプのものや、お菓子以外ではサルミアッキの風味を活かしたウォッカやグリル肉の下味などもあります。フィンランドを訪れた際、一度は試してみたいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。フィンランド料理は、食材の本来の味を最大限楽しんで食べる工夫が盛り沢山の料理です。郷土料理は比較的日本人の口にも馴染みやすいのではないかと思います。

今回記事で紹介した料理以外にも、フィンランドには魅力的な料理がたくさんあるので、フィンランドを訪れた際は、自分なりのおすすめグルメを見つけてみてください!