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バーエンドバーは実際どう?その効果と正しい取り付け方を徹底解説

クロスバイクにバーエンドバーを取り付ける人をよく見かけます。ドロップハンドルと同じように使えることから交換する人が少なくありません。しかし、いざ交換するといってもよくわからないかもしれません。そのような人のために、バーエンドバーの効果や交換の仕方を紹介します。
更新: 2022年2月27日
haduki0
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バーエンドバーってなに?

バーエンドバーは、クロスバイクやマウンテンバイクに取り付けるカスタマイズパーツの事です。ハンドル部分の内側、または外側に取り付けることで、グリップすることができます。 ちなみに、内側に取り付ける場合はバーエンドバーではなく「バーセンターバー」と呼ばれたりします。

バーエンドバーの主な効果

疲れの軽減効果

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バーエンドバーは手首や腕の疲れの軽減目的で取り付けます。本来、体は同じ姿勢で居続けるものではありません。同じ姿勢のままだと使用する筋肉が同じなため、疲れがたまりやすくなってしまうからです。これは自転車でも同じことで、同じ姿勢・グリップのままでは疲れがたまってしまいます。ですが、バーエンドバーを取り付けることで違う姿勢やグリップをすることができるようになり、疲れを軽減させることができるようになるのです。

力を入れやすくなる

バーエンドバーは疲れの軽減効果だけではありません。力強く自転車を扱げるようになります。坂道などで扱ぐ際は強い踏み込みが必要になります。フラットバーのままでも問題はありませんが、手首を水平にグリップしたままだと力は入れにくいと思います。ですが、バーエンドバーがあれば手首を水平にする必要はありません。角度を調節すればグリップしやすく、また、上半身に力を込めやすくなります。絶対に必要というわけではありませんが、疲れやすい坂道では扱ぎやすくとても助かるのです。

バーエンドバーの注意点

周りに引っかかる

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バーエンドバーを取り付けると周りに引っかかってしまう場合があります。バーエンドバーはハンドルの部分を広げます。それにより、本来のハンドルよりも周りに引っかかりやすくなるのです。特に、バーエンドバーはフック状の場合が多く、すれ違う人のバッグや対向自転車などに引っかかりやすいです。実際に問題になる場合が多く、バーエンドバーは集団走行の際に危険が生じるという考えから、レースなどでは禁止されている場合が多いです。 バーエンドバーを使用する際は距離感に十分注意しましょう。

ブレーキができない

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バーエンドバーは、新たにグリップできるようにしてくれます。ですが、それによってブレーキに手が届かなくなるという欠点があります。ブレーキの際はポジションを変えれば済む話ですが、とっさの急ブレーキが間に合わない場合があります。場合によっては交通事故や人身事故の可能性もあるのです。 バーエンドバーをグリップしたままの走行は禁止されてはいませんが、急ブレーキができないことを理解し、周囲の確認とスピードを出しすぎないようにしましょう。

見た目が悪い

人によりますが、バーエンドバーを取り付けた見た目が格好悪いという人もいます。バーエンドバーを取り付けることでゴテゴテしてしまい、それが、スマートなクロスバイクに合わないようです。特に、太いバーエンドバーは不格好といわれます。好みの問題ですので気にしない人は多いですが、取り付けの際は見た目が変わることに注意しましょう。

バーエンドバーの主な種類

バーエンドバーは長さや形状など様々です。どれが優れているというわけではなく、自分に合う方を使用しましょう。

ブルホーンタイプ

ブルホーンタイプは、まっすぐな棒の形をしているバーエンドバーです。左右取り付けると「牛の角」のように見えることから「ブルホーン」といわれており、最も主流となるバーエンドバーの種類です。安価で取り付けやすく、内側にも外側にも取り付けられるのが特徴です。材質もアルミが多く、軽くて丈夫といえます。 ただ、人によっては合わない場合があります。大雑把ないい方ですが、グリップのないアルミのハンドルを握るのが、手に合わないこともあるのです。慣れていないと手が痛くなる場合もあることを理解しておきましょう。

エルゴノミックタイプ

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エルゴノミックタイプは、握りやすさに特化したバーエンドバーです。「エルゴノミック」とは「人がより自然に・無理なく・効率的に扱えるよう最適化された設計・意匠・デザイン」という意味で、バーエンドバーを快適に使用できるように研究し作られています。握りやすく疲れにくい形状はもちろん、材質もカーボンやゴムが多く衝撃や振動の吸収をして疲れや痛さを感じさせません。 ただ、材質がカーボンやゴムな為、劣化や破損しやすいのデメリットです。また、一種のオーダーメイドな為、ブルホーンタイプよりも値が張ります。それでも、握りやすく疲れにくいのは長距離走行に向いており、多くのライダーが愛用しています。

卵型タイプ

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あまり見かけませんが、卵型のようなバーエンドバー(スタビライザー)もあります。全体的に丸みを持ったデザインで、小柄な形状をしています。小柄ですので手の小さい女性でも持ちやすく、無理が無く自然に握ることができます。姿勢の変化や力を入れにくいですが、ポジションを変え手を休ませる程度なら問題ないバーエンドバーです。 他にも、卵型タイプだけではなく、女性向きの小柄なバーエンドバーは色々あります。

バーエンドバーはドロップハンドルとは違うの?


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バーエンドバーとドロップハンドルは別物です。ですが、どちらもポジションの変更を目的にしており、似たような効果があります。明確な決まりはありませんが、バーエンドバーはマウンテンバイクやクロスバイク、ドロップハンドルはロードバイクで見られます。 というよりも、「クロスバイクでもドロップハンドルを使用したい」という代用品としてバーエンドバーを取り付けている人が多いようです。

内側のバーエンドバーの取り付けの準備

・六角レンチ(アーレンキー) ・バーエンドバー 場合によって必要 ・カッター ・木槌(ハンマー) ・潤滑スプレー

アーレンキー

プロ(PRO) アーレンキーセット クローム

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カッター

オルファ(OLFA) 小型カッターA+ 215B

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ハンマー

潤滑スプレー

内側のバーエンドバーの取り付け方・1 

グリップの取り外し

バーエンドバーを取り付ける為には、取り付けるスペースを作る必要があります。その為、グリップを取り外すことから始めます。 まずは、ハンドルグリップを止めているネジを取り外します。そして、取り終わったらグリップをスライドさせ、取り外ししましょう。両側を交換する為、反対のグリップも取り外してください。

グリップの交換しにくい場合は

ネジを外した後、グリップが取り外しにくい場合があります。グリップとハンドルの隙間が無く、摩擦によって滑りが悪くなっているからです。その場合は、ハンドルとグリップの間にディグリーザーなどの潤滑スプレーを吹き込むといいです。グリップとハンドルの間に隙間ができるだけではなく、滑りが良くなり簡単に取り外しできます。取り外した後は潤滑液を軽くふき取っておきましょう。

どうしても取り外せない場合

最終手段としてグリップを切ってしまう方法もあります。どんなに硬くハマっていてもすぐに取り外すことができます。ただし、切ってしまう為、再利用ができなくなります。グリップ自体を交換する場合は問題ないですが、グリップを戻すのであれば止めましょう。

内側のバーエンドバーの取り付け方・2 

シフターを内側に寄せる

グリップを取り外したら、シフターやブレーキバーなど、ハンドルに取り付けてある装置を内側に寄せます。内側に寄せないままだと、グリップを交換した際に邪魔になったり、内側にバーエンドバーを取り付ける際にスペースがなくなってしまう場合があります。そのようなことが無いように、装置を全体的に内側に動かすのです。また、その際、使いにくくなってしまっては意味が無いですので、使いやすいように角度を変えて動かしましょう。 もし、グリップを交換した際に邪魔にならないようなら動かさなくても大丈夫です。

内側のバーエンドバーの取り付け方・3 

グリップの交換

最後にグリップの交換です。先にバーエンドバーをハンドルに通し、その後にグリップをハンドルに取り付けます。 グリップの交換とバーエンドバーをハンドルに取り付ければ一旦は完成です。

グリップの押し込み方


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グリップの交換は簡単にハマりません。摩擦などによって力が必要になります。そのような場合は取り外した時と同じように、潤滑スプレーや石鹸水などで滑りを良くするといいです。また、グリップを交換した後はしっかりハマるようにハンマーなどで押し込むとしっかりとハマります。傷がつかないように当て布をしてハンマーなどで叩いてハメ込みましょう。

内側のバーエンドバーの取り付け方・4 

調整

最後に調整をします。 ・グリップが滑らないか? ・シフターやブレーキバーは操作しやすいか?また、しっかり作動するか? ・バーエンドバーの角度に問題はないか?また、しっかりと固定されているか? ・実際にバーエンドバーを握ってみて違和感や無理がないか? などを確認します。もしダメな部分があるなら、交換したり角度を変えたりして自分に合い、安全に使えるように調整します。すべてが問題なければ完成です。

外側のバーエンドバーの取り付け方

外側にバーエンドバーを取り付ける際はグリップを外す必要がありません。 1:グリップとシフターのネジを緩め、内側に寄せる 2:ハンドルのエンドキャップを外す 3:外側の空いたスペースにバーエンドバーを取り付ける 4:調整 だけで取り付け可能です。グリップ一体型など、グリップごと交換する際は取り外す必要がありますが、基本的にグリップをずらせば取り付けできるのです。

バーエンドバーが交換できない場合

自転車によって、グリップがずらせないハンドルもあります。エンドキャップとグリップが一体となっていて緩めることができないのです。そのような、グリップエンド付きのグリップの場合はグリップエンドを切り落としてしまいます。カッターなどの刃物でグリップエンドを切り落としてしまえばずらせるようになり、同じようにバーエンドバーを取り付けることができるようになります。

バーエンドバーは目的に合わせて角度を変える

バーエンドバーは、ただ取り付ければいいわけではありません。目的に合わせて角度を調整する必要があります。例えば、疲れ軽減なら手首の角度が自然な60~70度の角度、坂道で踏ん張りやすいようなら地面に水平な角度、といった風に角度を調整します。もちろん人によって同じ目的でも角度は違います。その為、交換時の調整だけではなく何度も試乗し、自分に合う角度を見つけて調整をしていきましょう。

バーエンドバーを内側に取り付けるメリット

ポジションの変化を少なくできる

バーエンドバーが内側にあればポジションの変化が少なくてすみます。変化が少なければ操作も違和感なくできるでしょう。また、ポジションの動きが少ないことで疲れにくくもなります。長距離のサイクリングを考えているのなら、疲れにくくする効果は必須ともいえます。

前傾姿勢になりやすい

バーエンドバーの角度を下げることで前傾姿勢を取りやすくなります。前傾姿勢になれば風の影響を受けにくくなり、よりスピードを出すことができます。ちょうどドロップハンドルのDHバーと同じ仕組みです。クロスバイクでもロードバイクと同じように楽しむことができるようになります。

バーエンドバーを外側に取り付けるメリット

力を入れやすい

バーエンドバーを外側に取り付けることで踏ん張りやすくなります。坂道を進む際などハンドルを引き付けやすくなるのです。特に、マウンテンバイクは傾斜が激しい山間部を走行する場合が多い為、外側のバーエンドバーはとても助かることでしょう。

安定感が増す

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外側のバーを握ることで安定感が増します。外側のバーを握ると左右に腕が広がる状態になり、支持する範囲を広く取ることができます。左右のブレがなくなり操作がしやすくなるでしょう。

いっそのことバーエンドバーを両方に取り付ける

バーエンドバーは、何も外側と内側のどちらかというわけではありません。2つ用意すれば両方取り付けることができます。そうすれば、外側と内側の両方の効果が得られ、使いやすい自転車になるでしょう。2つ分の値段、不格好などの問題はありますが、迷っているのなら両方取り付けてみてはどうでしょうか?


両方取り付ける注意点

バーエンドバーを両方取り付けると、シフターなどの操作やケーブルに干渉してしまう場合があります。どちらかだけなら寄せることで干渉を防ぐことができるのですが、両方取り付けると、その分スペースがなくなってしまい干渉してしまうのです。もし、両方を取り付ける場合は、小柄なバーエンドバーを使用したりなど、互いに干渉しないように注意しましょう。それでもダメなら、残念ですが諦めてください。

おすすめのバーエンドバー

TIOGA(タイオガ)パワー スタッド 5

お持ちのクロスバイクに合わせてカラーを選びたいという方には、こちらのバーエンドバーがおすすめ。カラーは全3色用意されています。ローレット加工を施しているため、滑るりづらいのがポイント。

初心者でも数分で取り付けられる構造のため、初めてバーエンドバーを購入するという方にも適しています。短めの設計で作られているので、丁度いい長さだと感じる方が多いです。ぜひこの機会に購入してみてください。

FOGLIA(フォグリア) バーエンドバー

FOGLIA(フォグリア) バーエンドバー

出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

内側と外側の両方に取り付けやすいバーエンドバー。小柄な為あまり目立たず、周りに引っ掛けにくいのが特徴。しっかりと握りにくいですが、見た目を気にする人におすすめするバーエンドバーです。

ERGON GP3 グリップ

外側に取り付けるグリップとバーエンドバーの一体型。少々値は張りますが、バーエンドバーだけではなくグリップも握りやすくなっているのが特徴。ただし、グリップごと変える都合上ハンドルによっては使用できなかったり、削る必要があります。

クロスバイクのドロップハンドル化

バーエンドバーの目的の一つが「ドロップハンドルの代用品」です。クロスバイクにはドロップハンドルが付いていない為、バーエンドバーでカスタマイズをするのです。 だったら代用品とはいわず、直接ドロップハンドルに交換してしまえばいいのです。実際にクロスハンドルをドロップハンドル化にしている人は大勢います。ドロップハンドルに交換してクロスバイクをより楽しましょう。ただし、交換にはデメリットもある為、確認するようにしてください。

まとめ

バーエンドバーは、あくまでも趣味の領域です。バーエンドバーを使わなくても操縦できますし、疲れたら休めばいいのです。効果が実感できたとしても、値段や見た目を気にして取り付けなかったり、ドロップハンドルのあるロードバイクに乗り換えてしまう人も少なくありません。ですが、趣味だからこそ自転車にこだわってほしいと思います。お金がかかるといってもロードバイク本体よりは安いですし、疲れにくければ休む時間が減り、それだけ楽しむ時間ができます。また、見た目も小さく細いバーエンドバーを選べばそんなには目立ちません。 趣味の自転車だからこそ愛車をカスタマイズし、自由にサイクリングなどを楽しんでもらいたいと思います。是非、試しに取り付けてみてください。坂道の走行や長距離の移動で、その効果を実感できるでしょう。

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もっとバーエンドバーの事を知りたければ下記のサイトがあります。バーエンドバーの効果はもちろん、クロスバイクのカスタマイズやクロスバイクの魅力についてなどを詳しく紹介しています。