はじめに (インドの概要)
インドのおすすめスポットをご紹介する前にインドの概要について。インドは、南アジアのインド亜大陸にある国で、人口は中国に次いで多く、面積も世界7位の大国です。公用語は英語とヒンディ語で、通貨はインドルピーです。5000年の歴史があり、世界遺産も35件あります。国内の移動は国土が広いので飛行機が効率がよいですが、鉄道網も充実しています。
インドへの行き方
日本からインドに行く方法ですが、2018年4月現在、成田空港から、デリーとムンバイ行き、関西空港からはデリー行きの直行便が出ています。それ以外の都市に向かう場合は、この2都市からの経由となります。向かうインドの都市によっては、第3国を経由する方が早い場合もあります。(例えば、日本から見てデリーの手前にあるコルカタに行くならタイのバンコク経由の方が早い)
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 15位
デリー(都市の見どころ、有名な場所・名所)
デリーはインド北部にある首都で、インド観光の入口です。歴史は12世紀ごろからで、様々な王朝の首都となりました。そしてムガル帝国の首都としてさらに繁栄していきます。現在の「デリー」は、官公庁の建物やビルが立ち並ぶ「ニューデリー」とその北部にある元々のデリー「オールドデリー」さらにニューデリーの南側には最も古い「デリー」の遺跡や寺院群のエリアで構成されています。
行くべきスポットへのルート
デリーの見どころは、フランス凱旋門を模した「インド門」、赤の城と呼ばれる「レッドフォート」、タージマハルのお手本と言われている「フマユーン廟」、世界遺産のさびない鉄柱「クトゥブミナール」、バハーイ教の「ロータステンプル」、巨大な「ジャーマーマスジド」など、インドの首都らしく数多くあります。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 14位
ウダイプル(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インドの西北部、パキスタン国境にも近い「ウダイプル」は湖畔の宮殿都市です。標高750mの高さにあるピチョーラー湖の目の前に王宮を中心に白い建物が並び「ホワイトシティ」との異名をとります。この町は1567年ムガル帝国に対抗したために、都(チットールガル)を追われたメーワール王国が造った新しい都です。この王国はその後も独立を保ち、英国植民地時代にも藩王国として生き残りました。
行くべきスポットへのルート
ウダイプルの見どころは、町の中心にあり、夜のライトアップも美しい宮殿「シティパレス」をはじめ、その宮殿を取り囲む「白い建物」群や町を映し出す「ピチョーラー湖」その湖に浮かぶ2つの島や様々な寺院があります。郊外にはかつてのメーワール王国の首都で、マハーバーラタ叙述詩にも登場する「チットールガル」にも足を運びたいところです。ウダイプルへのルートは、デリーから飛行機が便利です。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 13位
ジャイプル(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インド北部デリーから260kmのところにあるジャイプルは、1727年に建設が始まった比較的新しい町です。旧市街は城壁に囲まれ、城壁の外に新市街が広がっています。英国植民地下でも「ジャイプル藩王国」として自治が認められていた藩王の一族は今でも「シティ・パレス」で居住しています。
行くべきスポットへのルート
ジャイプールの見どころは、中心にある「シティ・パレス」現在も一部は王族(マハラジャ)の住居です。公開されている部分は博物館としてムガル様式とラジャスターン様式が見事に融合しています。そのシティパレスの一部である「ハワーマハル」と天文台の「ジャンタル・マンタル」そして郊外にある世界遺産の「アンベール城」は見逃せないスポットです。ジャイブルへのルートはデリーから列車で5・6時間です。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 12位
ボーパール(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インドの中部からやや北部よりにある「ボーパール」はマディア・ブラデーシュ州の州都。この町は30年ほど前に史上最悪と言われた「化学工場事故」があった場所なので、「負」のイメージがあります。しかし、日本ではまだあまり知られていない地味なこの町にも、多くの見どころがあります。ボーパール藩王国として繁栄していた、インドの内陸部にあるこの町には2つの湖があります。
行くべきスポットへのルート
湖の一つ「アッパーレイク」の北側にある旧市街には多くのモスクが点在しています。中でも「タージウル・マスジット」と言うモスクはアジア最大級と言われ、建築開始から完成まで100年近くかかりました。また、郊外には世界遺産の「サーンチー仏教遺跡群」やイスラムとヒンドゥの文化が融合した建築物「ゴハール・マハル」など見どころ豊富です。ボーパールへのルートは、インド各地から飛行機や鉄道で。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 11位
バンガロール(都市の見どころ、有名な場所・名所)
バンガロールは、インド南部のカルナータカ州にある、デカン高原の一部「マイソール高原」の上にある大都会です。ここはヴィジャヤナガル王国の配下の領主「ケンペ・ガウダ1世」が1537年に町を建設しました。高原地帯で涼しいので、英国植民地時代の南インドの拠点となり、独立後も「インドのガーデンシティ」と親しまれています。近代化が進み、インドの経済拠点として高層ビルが立ち並んでいます。
行くべきスポットへのルート
IT産業の都市でもある「バンガロール」は公園やナイトスポットで有名な町。町の中心にある「カボンパーク」やフラワーショーが有名な「ラルバーボタニカルガーデン」。「ティープスルタンズサマーパレス」、「バンガロールパレス」と言った宮殿の数々。アミューズメントパークもあります。バンガロールへのルートは、各地からケンペゴウダ国際空港への空路とインド各都市間を鉄道網が張り巡らされています。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 10位
チェンナイ(都市の見どころ、有名な場所・名所)
南インドの玄関口と言われる「チェンナイ(マドラス)」はベンガル湾沿いにあるインド有数の世界都市です。この周辺は1世紀ごろには都市として存在しており、1522年に最初にポルトガルが、その後1644年に英国東インド会社のセント・ジョージ要塞が、チェンナイの都市としての基礎を築きました。この要塞は現在も立法議会や軍の駐屯地として、また歴史資料が展示してある「要塞博物館」があります。
行くべきスポットへのルート
チェンナイの見どころは、このほかにもカラフルな仏塔が40mの高さを誇る「カーパーレーシュワラ寺院」などのヒンドゥ教寺院をはじめ古い建物が残る「ジョージタウン」5km以上も続く長くて大きな「マリーナビーチ」1853年開業。赤い時計塔が輝く「チェンナイ中央駅」とその周辺の新市街地など、見どころ街歩きスポットは満載です。チェンナイへのルートは各地から飛行機や鉄道があります。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 9位
ダージリン(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インド東北部西ベンガル州にあるダージリンは標高2000m以上の高原地帯です。北部に世界3位のカンチェンジュンガがそびえています。三方向をネパール、ブータン、バングラディシュに囲まれたこの地域は夏は大変涼しいので、英国植民地時代は英国人の避暑地としてにぎわいました。その英国人がこの地で19世紀に栽培・開発したのが、世界最高峰とも言われる紅茶(ダージリン・ティ)」です。
行くべきスポットへのルート
ダージリンには、アジア最古の登山鉄道「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」や「タイガー・ヒル(ヒマラヤ展望台)」チベット仏教寺院「ゲーム僧院」に「ヒマラヤ動物園」といった、インドの他の地域とは一味違う高原の観光スポットがあります。そして見逃していはいけないのは、ダージリン・ティの「紅茶園」です。ダージリンへのルートは最寄りの都市「シリグリ」から乗合いジープで3時間ほど。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 8位
コルカタ(都市の見どころ、有名な場所・名所)
北部インドの東側にあるコルカタ(カルカッタ)は中心部の人口密度はデリー・ムンバイをも越えるほどの大都会です。英国支配の前半は首都機能を有していました。この町はインドの「混沌(カオス)」な体験ができる個性的で癖が強い町です。インド的な「カーリー寺院」をはじめ個性的なヒンドゥ寺院やイスラムのモスクにジャイナ教寺院。さらに英国国教会系のキリスト教会もあります。
行くべきスポットへのルート
コルカタの魅力は「街歩き」。町にはアジア最古と言われている路面電車「トラム」が走り、東京駅の様なレンガ造りの「ニューマーケット」に伝統的な「ダクシナパン・ショッピング・センター」など、ショッピングが非常に楽しめる町です。でもその前に、ツーリストエリアに面している、インド最古で最大級の「インド博物館」で勉強したらより楽しいかも。コルカタへのルートは各地から飛行機が出ています。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 7位
ヴァラナシ(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インド北部を流れる「ガンジス川」のほとりにあるヴァラナシ(ベナレス)は、ヒンドゥ教の聖地であり、インド観光で最も有名な観光地です。インドの叙事詩「マハーバーラタ」にも登場するほど歴史古いこの町は、紀元前6世紀頃に成立した「カーシー王国」の首都として繁栄。イスラムのムガル帝国の時代に、侵略と破壊の歴史があるものの、古くからのヒンドゥの伝統は基本的に保護され、現代に至ります。
行くべきスポットへのルート
町を流れるガンジス川沿いには「ガート」と呼ばれる沐浴場が全部で84あり、主要なものは5つほどあります。川に向かって「階段状」になっていて、聖なる川に入る事ができます。そこには多くの巡礼者でにぎわっています。最も有名なのが「ダジャーシュワメード・ガート」で、朝の沐浴から夜の儀式「アールティ(プージャ)」が行われています。ヴァラナシーへのルートはデリーから飛行機や鉄道が出ています。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 6位
ムンバイ(都市の見どころ、有名な場所・名所)
南インドのムンバイ(ボンベイ)はインドの西海岸にあり、インド最大の都市で、人口1,248万人と世界有数の大都会です。紀元前からの歴史があるこの大都会は、英国の旅行ガイドブックにて2014年の「世界で魅惑的な都市」ランキングでアジア最高の5位にランクイン。観光名所も世界遺産のエレファンタ石窟群やムンバイのインド門、北部郊外に自然保護指定の国立公園など見どころは豊富です。
行くべきスポットへのルート
港町でもある「ムンバイ」の観光は、凱旋門を模したインド門をはじめ、船で沖合の島「エレファンタ島」に出向いたり、幸運の女神「ラクシュミー」が眠る寺院や象の神様「ガネーシャ」が祀られている寺院などの寺院めぐり。あるいは街歩きで、本場のカレーやシーフードのグルメやインド映画&音楽をショップで探したりと、この町は飽きない魅力満載。ムンバイへのルートは各地から飛行機利用が便利です。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 5位
ブッダガヤ(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インド東北部にある「ブッダガヤ」は、その名の通り仏教遺跡のある聖地で、都市名は「ガヤー」。ここは釈迦の悟り(成道)の地として有名な場所です。仏教の「八大聖地」のひとつであり、かつ最高の聖地とされている場所です。仏教だけでなくヒンドゥ教でも聖地とされています。マハーボーディ寺(ブッダガヤの大菩提寺)を中心に各国の各宗派の寺院が並んでいます。
行くべきスポットへのルート
ブッダガヤには日本の仏教寺院「印度山日本寺」があります。1956年仏教紀元2500年を祝って各国の参集を呼びかけました。それに応じる形で、1973年に純日本風の寺院建築を立てました。誰でも参拝できます。ブッダガヤへのルートは、デリーから空路パトナ空港を経由してガヤーに行く方法と鉄道でガヤーに行く方法があります。ガヤーからはオートリキシャを利用します。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 4位
アーグラ(都市の見どころ、有名な場所・名所)
首都デリーから200kmあまり、インド北部に位置する町「アーグラー」は、都市名よりもそこにある「タージマハル廟」が有名な町です。これは、第5代ムガル帝国皇帝「シャー・ジャハーン」んが建設した総大理石の墓廟(ぼびょう)です。皇帝の愛する妃「ムムターズ・マハル」のために建設した愛の墓廟で、インド・イスラーム文化の代表的建築物です。
行くべきスポットへのルート
アーグラーには「タージマハル廟」以外にも、ムガル帝国3代皇帝のが建てた首都宮城「ファテープル・シークリー」や「アクバル廟」「アーグラ城塞」「イティマード・ウッダウラ廟」など、見どころが盛りだくさんあります。アーグラへのルートは、デリーから車で5時間程度。鉄道なら急行列車が多数発着しています。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 3位
ゴア(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インド西海岸中部にある「ゴア」は、インドの他の地域とは全く違う空気があります。マンドウィー川河口を中心に16世紀から20世紀半ばまでポルトガル領インドと言う場所で、1530以降この地はポルトガルが所有するアジアの統括拠点の機能を有します。オランダ、英国の進出時にもポルトガルはゴアを所有し続けていましたが、20世紀にインドが英国から独立後、やがてこの地もインドに併合されました。
行くべきスポットへのルート
世界遺産にも登録されている「旧ゴア」には、ポルトガル統治時代の教会や修道院の建物が残されています。その中では日本に初めてキリスト教の伝道にやってきた、「フランシス・コザビエル」の遺体が安置されているボン・ジェズ教会があります。旧ゴアへのルートは。「ムンバイ」からが便利で、飛行機、電車、バスの好きな方法でアクセス可能です。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 2位
祇園精舎(見どころ、有名な場所・名所)
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風 の前の塵に同じ。
平家物語の冒頭に登場し、日本とインドの歴史的なつながり深い場所が、「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)」ここはインド北部、ネパール国境近くの、かつて存在した「コーサラ国」首都シュラーヴァスティーにある仏教寺院遺跡です。ただ長い間日本の中では、祇園精舎をカンボジアの「アンコールワット」と間違えていたそうです。近年日本から平家物語で登場する「鐘」が祇園精舎に送られました。
行くべきスポットへのルート
祇園精舎は現在は「歴史公園」に指定されて整備が進んでいます。仏教では二番目に尊い菩提樹と、また仏教開祖「釈迦」が説法や寝食を行っていた香堂「ガンダクティ」があります。仏教の聖地として北部インドの仏教徒の崇拝の場所です。ルートは国際空港もあるラクナウの町から車で3時間程度です。このラクナウの町もかつて「アワド藩王国」の首都として栄え、穴場観光地としての見どころが豊富です。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 1位
カンニャークマリ(見どころ、有名な場所・名所)
見どころ満載のインド旅行おすすめスポットの第一位は、カンニャークマリ。逆三角形の形をしているインドの南の先端部分。最南端の都市です。東側の海の近くにはスリランカ。そして南西方向にはモルディブ諸島があります。どの町も捨てがたい不思議な魅力のインドですが、最後に最も先端をを目指すのも楽しいですよ。
行くべきスポットへのルート
この都市には、コモン岬があり、聖地なので多くの巡礼者が訪れます。そして、ここは朝日と夕日が世界一美しい場所とも言われていて、多くの観光客が来ます。岬の先には、9世紀のヒンドゥ教改革の立役者「ティルヴァッルヴァル」の像とヴィヴェーカーナンダ・ロックのある小さな島があり、ボートで20分ほどで行けます。ここまでのルートは各地からトリヴァンドラム空港まで来てからバスで移動します。
インド旅行のおすすめ観光地ランキング 番外
カシミール(都市の見どころ、有名な場所・名所)
インド北西部、パキスタンと中国国境の近くでパキスタンと対立し、紛争が絶えないカシミール地方。ここはインドとは思えない、高い山々に囲まれた緑の大自然を見られます。この地域の町「シュリーナガル」の名物は「ハウスボート」と呼ばれる水に浮かんだ宿泊施設。これを浮かべているのは広大な「ダル湖」で、その先には山々が連なっていて、ここに来れば非常に爽やかな気分に浸れます。
まとめ
という事で、インドのおすすめスポットをランキング形式でお届けしました。インドは「亜大陸」を呼ばれるほど、広大な面積と各拠点、いずれも素晴らしい観光名所があり、正直ランキングをつけるのが大変でしたが、頑張って厳選させていただきました。「不思議な魅惑とどこかカオスな国」インドは一度ではとてもすべては回りきれませんが、今回の記事をもとに、訪問する候補の参考になれば幸いです。