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ベニヤ板の種類や特徴とは?規格や気になる合板・コンパネとの違いも解説!

ベニヤ板の種類や特徴をご存知でしょうか?ベニヤ板と一口に言っても、実はベニヤ板には種類があり、またどれくらいの湿気に耐えられるかが違う防水規格などもあります。今回はそんなベニヤ板の種類や特徴、また合板・コンパネとの違いについてもまとめます!
更新: 2021年12月21日
T・S
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ベニヤ板とは?

ベニヤ板の特徴

出典: https://item.rakuten.co.jp/mokuzai-o/kb559001800/

ベニヤ板とは何を指すのかを正確に理解している人は多くありません。後述する「ベニヤ合板」をベニヤ板とよく言いますが、正しくはベニヤ合板はベニヤ板ではありません。

ベニヤ板とは薄く切った単板のベニヤを指しており、本来はとても薄いものです。ホームセンターで見かけた際にベニヤ板が何枚か貼り合わさっているものは、ベニヤ板ではないのです。わざわざ言い直す必要はありませんが、正しい名称を知っておきましょう。

ベニヤ板の使い道や厚み

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ベニヤ板の使い道は幅広いのですが、その薄さや安い価格を生かしてDIYに使うことも多いですし、ツイートのように間仕切りに使われたり、表面に貼られたりする使い道もあります。

ベニヤ板は薄いので、ベニヤ板だけで何かを作ることは基本的にはあまり無く、何かに貼り付けて装飾するのが一般的な使い道です。厚みは約2.4㎜となっています。

合板とは?

合板の特徴

出典: https://item.rakuten.co.jp/kensetu-diy-jigyoubu/b064509-20160612-01/

T1ラワンベニヤ合板

合板(ごうはん)とは、ベニヤ板を複数枚、互い違いに接着して作られたもののことです。日本ではベニヤ合板のことをベニヤ板とよく言いますね。横から見ると何枚か接着されているのがわかるかと思います。

貼り合わされているためあまり強度が無いようにも見えるかもしれませんが、実は強度はしっかりしています。ずれたりすることもほぼありません。

合板の使い道

ベニヤ合板の使い道は様々です。大きさは基本的に910㎜×1820㎜のものが多いのですが、厚みは2.4㎜~24㎜、もっと厚みがあるものだと30㎜まで用意されていますので、使用用途に合わせて選べます。

構造用合板という名称のものもあり、建築構造用の下地としても使われています。ホームセンターでもよく見かけ、DIYでもよく使われていますね。ちょっとした棚作り程度であれば十分使えます。

コンパネとは?

コンパネの特徴

出典: https://item.rakuten.co.jp/mokuzai-o/tcp129001800/

塗装コンパネ(JAS品)(ベニヤ板)

コンパネも複数枚で作られています。屋外で使われるものですので、湿気などに対する防水性が高められているのが特徴。また、画像のように色はついていてもあまりおしゃれな見た目はしていません。建設に使う雰囲気がありますよね。建設現場などで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

コンパネの使い道


正式な名称はコンクリートパネル。つまり、コンクリートの型枠に使われるのが主な使い道です。上記ツイートでも黄色いものが使われています。ただの合板をコンパネと呼ぶ方もいますが、正しくは異なります。

コンクリートの型枠として使える防水性を高めたものをコンパネと呼びますので覚えておきましょう。意外と知らない方も多いので、知っておくと使えることがあるかもしれません。

ベニヤ板と合板とコンパネの違い

違いは枚数や用途など

ここまで各々の特徴を解説させて頂きましたが、その大きな違いは単体なのか、貼り合わせているのかです。そして、合板とコンパネの違いは防水性。屋外で使える防水性を備えたものがコンパネであり、それ以外は合板と覚えましょう。

難しい違いではありませんので、簡単に覚えられます。見た目を忘れてしまった時はお店の人に聞きましょう。

売られているベニヤ板はベニヤ合板?

お店に置いてあるベニヤ板はほぼベニヤ合板だったりします。もちろん本当のベニヤ板も販売されていますが、どちらもベニヤ板と呼んでいますね。

ベニヤ合板をベニヤ板と呼んでしまうのが普通になっていますので、特にこだわりなくベニヤ板と呼んでしまっても構いません。ただし、専門的な方とお話しする時や仕事で使う際には言い分けた方がいいでしょう。使い分けをしないとややこしくなるときがあります。

ベニヤ板(合板)の種類

種類①湿気に強いT1ベニヤ板

ベニヤ合板は、貼り合わせる時に使う接着剤によってランクが分かれます。まずT1(1類)と呼ばれるベニヤ合板では、「メラミン樹脂接着剤」が使われています。

このメラミン樹脂は湿気に強いのが特徴で、防水性に優れています。屋外で使えますので、湿気にさらされる環境でベニヤ合板を使いたい場合はT1を選びましょう。DIYで使う際はあまり湿気を気にしないことが多いので、T1はあまり使われないかもしれません。

種類②一般的なT2ベニヤ板

出典: https://item.rakuten.co.jp/mokuzaiya/20116/

湿気に強いT1に対して、T2(2類)は「ユリア樹脂接着剤」が使われています。ユリア樹脂接着剤はメラミン樹脂に比べると湿気に弱くなってしまいますが、多少であれば問題なく使うことが出来ます。

屋外はT1を使い、屋内であればT2を使うといった使い分けになります。買う際はT1かT2かをよく見ましょう。印があったり、商品ポップに書かれていたりしますので、買う際は注意が必要です。分からなければ店員の方聞きましょう。

種類③T3と特類について

出典: https://item.rakuten.co.jp/frp/goha3612/

T1かT2が一般的なのですが、実はT3と特類もあります。T3は湿気に弱く、現在はほとんど置いていません。湿気があまり出ない場所だったとしても、強度も弱いのであまり良いものではないのです。

逆に、特類はT1よりも防水性が高いもので、建設時の足場板に使ったりすることも出来ます。その用途に応じてこれらを使い分けましょう。目当てのものが見当たらない場合は、問い合わせをするかネットショップを利用すると良いですね。ネットショップにも様々サイズが揃っています。

ベニヤ板(合板)の規格サイズ

ベニヤ板の規格サイズは3尺×6尺が基本


出典: https://item.rakuten.co.jp/fiscu/83621005/

ベニヤ板のサイズで一番多いのは3×6尺、つまり910㎜×1820㎜です。コンパネは小さく、900㎜×1800㎜が主流。このサイズしか存在しない訳ではなく、3×7尺といった変わったサイズも販売されています。

ただし、3×6尺に大体統一することで大量生産が出来、価格も安くなっているのですね。因みに3×6尺は大体畳一枚くらいの規格サイズです。畳であればイメージしやすいですよね。

厚みと耐荷重は?

出典: https://item.rakuten.co.jp/fiscu/83621005/

様々な厚みがあります。一般的な規格は「2.5㎜、4㎜、5.5㎜、9㎜、12㎜、15㎜、18㎜、21㎜、24㎜」です。この中から用途に合わせて使い分けていきます。厚みが違えば耐荷重・強度も変わってきますので、どれくらいの耐荷重・強度を必要とするかによって使い分けましょう。棚のDIYに使う場合であれば21㎜くらいのものが強くておすすめです。

ベニヤ板を使ってDIY

原状回復DIYが楽しめるベニヤ板

一般の方がベニヤ板を使う用途として最近人気なのが、原状回復DIYです。賃貸であれば引っ越しの際にお部屋を元に戻す義務がありますよね。でも、DIYをしておしゃれな部屋にしたい時にベニヤ板が活躍してくれます。

ベニヤ板を壁にテープなどで貼り付け、そのベニヤ板の上から色を塗ったり、何かを貼り付けたりすることで、引っ越しの際に簡単に原状回復が出来るのです。多くの方が原状回復DIYを楽しんでいますので、是非チャレンジしてみて下さい。

賃貸でも楽しくDIY

耐荷重・強度が強い代わりに重たい木を使うとなると、人数も必要になったり重労働になったりしますよね。その点・薄いベニヤ板一つであれば誰でも軽々と持つことが出来ます。

また、ベニヤ板には規格がありますが、ホームセンターで購入すれば、その場で切ってもらえるサービスがあることも多いので、自宅に持ち帰ってすぐに使うことも出来ますね。是非お店の人にお願いしてカットしてもらいましょう。

ベニヤ板はどこで購入する?

ホームセンターで購入出来る

ベニヤはホームセンターで購入するのが一般的です。建材店でも扱っており、一般の方でも建材店で買うことは可能なのですが、建材店はあまり馴染みがありませんよね。

ベニヤ板の種類や量も豊富に扱っていますので、ベニヤ板を買う際はホームセンターに行ってみるのがおすすめです。

その場で好きなサイズにカットしてくれるサービスがあるのも嬉しいポイントですね。持ち運びには軽トラック貸出サービスがあるところも多いです。トラック貸出は料金がかかることもありますので聞いてみましょう。

ネットショップでも様々な種類が

購入したいけど置いてあるお店が近くに無い場合は、ネットショップを利用しましょう。ネットショップには色々なサイズ、厚みが揃っています。詳細な説明も書いてありますので、防水性や耐荷重などが気になる方も安心ですね。

ただし、送料がかかってしまいますので置いてあるお店が近くにある場合はお店に行った方がお得かもしれません。住んでいる地域に合わせて検討しましょう。

ベニヤ板の種類に関してのTwitter

気軽にDIY出来るベニヤ板

こちらのツイートでは車についての会話の中でベニヤ板でのDIYの話しが出ています。ベニヤ板は加工も用意で安いのがいいですよね。ホームセンターに行けば必ず置いてありますので、何かを作りたい時には手をつけやすい材料です。

室内で使う場合であれば耐荷重や強度などだけを考えればいいのでT1やT2を気にする必要はありませんがT2を使うのが一般的ですね。


ベニヤ板棺桶?

こちらではベニヤ板棺桶についてツイートされています。棺桶は通常、マキ・ヒノキ・モミ・キリなどの天然木が使われることが多いのですが、フラッシュ棺と呼ばれるベニヤ板を貼り合わせた棺桶もあります。

通常ですとその上から布を張ったりプリントした紙を貼ったりなどするのですが、ツイートではベニヤ板のまま使われた様子de すね。コストパフォーマンスを考えて使われたのでしょうか。

ベニヤという木の種類ではない

こちらではベニヤ板の詳細についてツイートされています。ベニヤという木が使われている訳ではなく、よく使われているのは「シナノキ」です。シナノキで作られたものはシナベニヤと呼ばれており、主流の材料となっていますね。

また、ツイートにもあるプライウッドという言葉ですが、プライウッドは合板のことを指します。わざわざプライウッドと言う方はいないので、豆知識程度に覚えておきましょう。

ベニヤ板で放射線を止める?

こちらは特定の放射線がベニヤ板で止まることがツイートされています。β線はベニヤ板で止まるくらいの透視力とのことですが、これはベニヤ板が凄いという話しではなく、β線は薄い木でも止まるというニュアンスで書かれています。

それくらいベニヤ板というのはあまり強くないイメージがありますが、合板ともなれば耐荷重・強度はかなりしっかりしています。安心して使いましょう!

まとめ~ベニヤ板の種類~

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今回の「ベニヤ板の種類や特徴とは?規格や気になる合板・コンパネとの違いも解説!」はいかがでしたでしょうか? それぞれの種類や特徴、耐荷重や、DIYでの用途などについても触れてきましたが、今までのイメージが払拭されたかもしれません。

ベニヤ板と言えばよく置いてある合板のことをイメージする方もいますが、本来のベニヤ板は単板。しかし、日本でベニヤ板と言えば合板がイメージされますので、普段の呼び方はそのままでも大丈夫です。専門的な会話になった際には、今回まとめた知識を是非使ってみて下さい。

DIYが気になる方はこちらもチェック!

今回はベニヤ板についてまとめさせて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」には他にも沢山のDIYに関する記事があります。下記に一部を用意させて頂きましたので、気になる方は是非見てみて下さい。