ファルカタ材とは?
東南アジアのマメ科植物
ファルカタは別名をバタイ、モルッカンソウ、センゴンラウトとも呼ばれるマメ科の植物。植林されたものが世界に出回っており、誰でも簡単に購入することが出来ます。
ファルカタの特徴は様々ありますが、実はファルカタは木というよりは草というマメ知識もあります。しっかりした木にしか見えないのに草なんて衝撃ですよね。
成長が早く安価で購入可能
ファルカタが植林されて販売されている背景には、ファルカタの成長速度が早いという理由があります。
木の成長速度はその木によってそれぞれですが、ファルカタは中でもとても早く、5~7年ほどで伐採され、すぐに出荷されるためにホームセンターなどで安価に購入することが出来ます。DIYするにあたって、安価なのはとても嬉しいですよね。
ファルカタ材の特徴
軽くて柔らかいファルカタ材
ファルカタ材の大きな特徴が、軽くて柔らかいことです。木材加工をするにあたって、軽くて柔らかいのは大きなメリットですよね。
サイズが大きくなると、他の木材であればとても重たくなってしまいますが、ファルカタ材ならサイズが多少大きくなっても扱いやすいので重宝されています。ですので、ある程度大きなファルカタ材も購入しやすいですね。
明るい色
ファルカタ材は桐の代用品としてよく使われる理由でもあるのが、ファルカタ材の明るい色味です。ファルカタ材の色は白っぽくてとても明るいため、桐によく似ているのです。
また、元々の素材が白っぽくてもDIYでは上からワックス類で色付けされることが多いですよね。その際に白っぽい下地だと色がつけやすいというメリットがあります。
木目は強くない
ファルカタ材は木目があまり強くありません。それはデメリットにもなることがありますが、画像のような棚に使う分には強い木目を必要としないので良いですよね。
厳かな机などは強い木目のある木材などが重宝されますが、ファルカタ材はそういったものには不向き。もっとライトな雰囲気のものに使うのがおすすめです。
エコ素材としての一面も
ファルカタ材が優れているポイントの一つに、エコ素材としての一面があります。通常の木材は燃やして処分されたりしますが、ファルカタ材は土に返りやすい木材ですので、地面に埋めてしまうだけでも良いんです。ゴミの量を減らさない木材として、エコ視点でも注目されている木材なんですね。
耐久性は低め
ファルカタ材は軽くて柔らかい木材ですので、逆に言えば耐久性は低めです。硬さの面で言えば、どこかにぶつけた際にへこみやすいので扱いは多少慎重にする必要があります。また、腐蝕菌などの害を受けやすかったりしますので、長い期間使い続けるのには不向きなのもデメリットです。
主な使用用途
ファルカタ材の使用用途は様々ですが、桐の代用品としてタンスの引き出しになることが多いですね。また、果物を入れる箱になったり、画像のようにおせちの重箱に使われたりもしています。
また釣りのルアーになることもあります。あまり大型の家具を作られることはなく、強度を必要としないものに使われています。
ファルカタ材の無垢材は少ない
ホームセンターにあるのは集成材や合板
ファルカタ材の多くは集成材や合板です。集成材とは加工した木材とつないだりしたもの。合板は薄い板を複数貼り合わせたものです。
無垢材にこだわりがある方もいますが、集成材や合板でも使用には全く問題ありません。ただし、見た目に特徴が出てしまいますのでそこだけはデメリットと言えるかもしれません。
紙やすりをかけると綺麗に仕上がる
ファルカタ材の集成材や合板は、切断してある部分などがザラザラとしています。
ですので、使う際は紙やすりをかけてすべすべにしましょう。合板でもしっかりとやすりがけを行えばすべすべで美しい板になりますので、例えば棚板などにも使えます。
そのままだと安っぽく見えるかもしれませんが、ワックスなどで色を塗ることでカバーするのも良いですね。
ファルカタ材と桐との違い
見た目が桐に似ているため代用品に
まず、ファルカタ材は桐と見た目が似ています。こちらの画像は本物の桐なのですが、白っぽい色味や木目の感じも似ていますよね。実は桐も木ではなく草の仲間なので、そういった点でファルカタ材とは共通する部分があります。
ただし、桐はファルカタ材よりも伐採までの期間が長いので、その分値段もファルカタ材より高くなってしまいます。
加工が容易なのは共通
桐も木ではなく草の仲間で、また他の樹木に比べれば成長が早いことから加工も用意な材質をしています。
それもファルカタ材と共通する部分ですね。悪い業者は多くの方が桐とファルカタ材の違いが分からないのを利用して、桐と称してファルカタ材で作ったものを販売していると言われるほどに、ファルカタ材は代用品としてよく使われています。
軽くて扱いやすいのも共通
桐は国産の木材の中で最も軽い木材です。その点に関してもファルカタ材とは共通しますね。やはり成長が早い樹木ですので、中身の詰まり具合が他の樹木とは違います。ただし、ファルカタ材の方が変形を起こしやすいのが特徴。長い目で見て使いたい家具はやはり桐の方が優れていると言えます。
大型家具には不向き
ファルカタ材は強度もあまり無く柔らかい素材ですので大型サイズの家具に使用するのには向いていません。しかし、軽くて柔らかく加工しやすいので、その特徴を活かした木材加工には向いています。
例えば引き出しは軽い方がありがたいですよね。棚はある程度強度を必要とするかもしれませんが、あまり重い物を乗せないのであれば十分に使えます。
ファルカタ材を使ったDIY
DIY初心者向きなファルカタ材
ファルカタ材はDIYに初心者にとてもおすすめの木材です。先述したように強度があまり強くない特徴があり、逆に言えば加工しやすいのがファルカタ材。軽くて扱いやすいのも嬉しいですよね。ここからはファルカタ材を使ったDIYの例を紹介しますので、是非参考にDIYにチャレンジしてみて下さいね。
ファルカタ材DIY例①
DIYで棚作ったでゴンス。
— トDa takuヤ (@TAKUYA_TODA) June 8, 2014
桐の化粧板とファルカタ材でツートン仕様。
設計30分、制作1時間半。
こないだ買ったインパクト大活躍 pic.twitter.com/oXSHSmPSKA
こちらのツイートでは、ファルカタ材を使って棚を作っています。桐とファルカタ材を組み合わせていますね。製作時間はなんと90分。
シンプルな棚で、かつファルカタ材は加工もしやすいので、これくらいの棚であればすぐに作れてしまいます。棚板部分がファルカタ材になっており、とても明るい雰囲気になっていますね。
ファルカタ材DIY例②
超かんたん!ファルカタ集成材で作るゴミ箱カバー https://t.co/8qdSStK9sI#DIY #ゴミ箱カバー pic.twitter.com/aJbphcWmzU
— LIMIA(リミア) (@limiajp) March 29, 2017
こちらの画像では、ゴミ箱を隠す為にファルカタ材の箱が設置されています。ファルカタ材は大型サイズの家具には不向きですが、これくらいの小物であれば強度的に全然問題ありません。
色づけもしやすいですので、味のあるワックスを使えば画像のような渋いものもDIY可能です。
ファルカタ材DIY例③
こちらの画像では、棚板にファルカタ材が使われています。重いものは乗せていないので負荷もあまりかからず、長く使えそうです。棚板にするときはファルカタ材の周りの部分をしっかりとやすりで磨いてすべすべにしましょう。
また、棚板にするなら合板よりも集成材が見た目的におすすめです。
ファルカタ材DIY例④
こちらは、ファルカタ材を使ってキッチン横の棚を作った例です。ファルカタ材の強度は高くありませんが、調味料を置く棚板にするくらいであればもちろん問題ありません。
気軽に作れるのがファルカタ材の魅力ですので、ちょっとした棚が欲しいと思った際は、是非ファルカタ材で棚づくりをしてみましょう。
まとめ
今回の「ファルカタ材とは?木材の気になる特徴と強度を解説!桐との違いは何?」はいかがでしたでしょうか? ファルカタ材はとても使い勝手の良い木材ですが、強度はあまり高くありませんので、使いどころをよく考えて使う必要があります。
桐に似た見た目をしていますので、パイン材のような明るさを求めている方におすすめです。
加工がしやすいのは大きなメリットですので、DIY初心者は是非ファルカタ材を使ってDIYにチャレンジしてみて下さい!
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