プミラとは?
白い斑のある観葉植物
プミラとはフィカス・プミラというクワ科フィカス属の観葉植物です。原産地は日本や東アジア。プミラの代表種の見た目は、画像のように濃い緑と白い斑を持っているのが特徴。
室内のインテリアにしても会いますし、屋外で生い茂らせてもとても素敵になってくれます。観葉植物で素敵な空間を作りたい方にとって、とても重宝する植物ですね。
這うように広がっていくプミラ
プミラは画像のように、這うようにどんどん伸びて広がっていきます。生命力が強いので、よく伸びる時期にはあっという間に広がってしまいます。この広がりを生かして塀をプミラで覆わせて飾ったりするのも人気ですね。室内であまり広がりすぎて欲しくない場合には、剪定をして整えてあげる必要があります。
肥料がなくても育つから初心者にも◎
プミラがガーデニング・観葉植物初心者におすすめな理由として、肥料が基本的にいらないという部分があります。観葉植物をあまり育てたことが無い方は、肥料の量やタイミングが分からずに、肥料をやりすぎてしまって枯らしてしまうことがありますよね。
しかし、プミラはとても強い植物ですので肥料無しで育てることが出来ます。勢いよく育てたい時は液体肥料や緩効性肥料を少しあげましょう。
日当たりのよくない場所でも育つ
プミラは基本的に日当たりが良い場所が好きです。しかし、とても丈夫な観葉植物ですので、多少日当たりが悪くても育ってくれます。室内で育てる場合はどうしても日当たりがあまり無いことも多いですが、多少の日が差していれば問題ありません。これもプミラが愛される理由の一つですね。
耐寒性や耐暑性
プミラの耐寒性は0度まであります。ですので、寒い地域でなければ屋外でも冬を越すことが出来ます。しかし、0度を超えて寒くなってしまうと枯れる危険性が出てきますので、お住まいの地域に合わせましょう。枯れてしまっても画像のように芽を出してきてくれる場合もあります。
プミラは冬よりも夏に強いのが特徴です。耐暑性がとても高いので、全国どこでも屋外で育てることが出来ます。しかし、とても強い直射日光を浴びると葉焼けを起こすことはありますので、40度を超えるような日には日陰に移してあげたいところです。
移動が難しい場合は遮光ネットなどを使うのがおすすめですね。
プミラの育て方
①環境
屋内での育て方
プミラを屋内で育てる時は、なるべく日光のあたる場所に置いてあげましょう。多少の日光があればちゃんと育ってくれますので安心です。ただし、強い直射日光が当たれば葉焼けを起こす可能性はありますので、薄いカーテンを一枚隔てるくらいで丁度いいです。暗い日であればカーテン無しで大丈夫です。
屋外での育て方
屋外でプミラを育てる場合は、直射日光による葉焼けにだけ注意を向けてあげます。ですので、小蔭に移しやすい場所が良いですね。とはいえ、地植えをした場合は移せません。
移せない場合は遮光ネットなどを使ってあげると良いのですが、遮光ネットなどを使わなくてもちゃんと育つことが多いので、まずはそのままチャレンジしてみてもいいかもしれません。
②土作り
プミラは基本的に高温多湿を好みます。ですが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こす可能性がありますので、水はけの良い土作りをしましょう。目安としては赤玉土を7割、腐葉土を3割ほど混ぜるのがおすすめです。
地植えをする場合は、2週間前に腐葉土を混ぜてあげて寝かせてあげると上手くいきます。
プミラは丈夫な観葉植物ではありますが、高温多湿を好みますのでコバエが発生してしまうことがあります。そこで、土の表面に赤玉土や鹿沼土のような土を少しかけてあげるのがおすすめ。こうすることでコバエの発生を防ぐことが出来ますし、見た目もとても可愛らしくなります。
③植え付け
地植えの場合
プミラを地植えする場合、先述したように2週間前から土の準備をしてあげます。そして、植えたい場所に苗を植えましょう。地植えをする場所としては西日が直接当たる場所だと葉焼けを起こす可能性がありますので、少し日陰のある場所がおすすめ。
遮光ネットなどを使うのであればあまり気にしなくても問題ありません。
鉢植えの場合
鉢植えをする場合は、少し大きめの鉢を用意します。そして鉢の底に軽石などの石を少しいれてから苗を置き、周りを固めるように土を入れて固定していきましょう。
植え付けたあとは一度水やりをしてあげます。植え付けてしまえばあとはプミラの強い生命力で育っていってくれますが、枯れる危険性のあることだけは避けましょう。
④水やり
プミラは高温多湿を好みます。ですので水っ気はキープする必要があります。しかし、水をあげすぎてしまって根腐れを起こしてしまい枯れるケースが多い様子。ですので、目安としては土の表面が乾いたら水をあげましょう。乾いていない内に水を沢山あげてしまって枯れる場合が多いので要注意です。
プミラは多湿を好むとはいえ、水をあげすぎる訳にはいきません。そこで、霧吹きを使って葉水をあげましょう。葉水をあげることで葉が枯れるのを防ぐことが出来る上に、害虫予防も出来ます。葉の裏側に集まるタイプの害虫は葉水をすることで防ぐことが出来ますので、是非葉水をしてあげましょう。
⑤剪定
春から秋に剪定する
プミラがある程度育ってきて伸びすぎてしまったら剪定をしましょう。春から秋にかけてはすくすくと育ちますので、室内で育てている場合は定期的に剪定をすることになります。
長さは鉢やスペースのサイズに合わせて剪定をすればいいのですが、短くしすぎると枯れる原因に。ある程度の長さは残してあげましょう。
2~3節は残して剪定
それなりの長さを残して剪定をした方がプミラの体力としては良いのですが、短くする場合でも最低2~3節は残しましょう。2~3節もあればまた伸びることが出来ます。剪定をしたあとに枯れるケースも多いようですが、適切な環境が整っていれば枯れることはありませんので、他の原因を疑いましょう。
⑥増やし方
観葉植物の増やし方の定番は、やはり挿し木です。プミラの増やし方も挿し木が定番。挿し木とは茎の一部を切り取って土に差すことで、茎から根が生えてきて新しい一株を作ることを指します。
種子をとって増やすよりも遥かに簡単で、どんどん増やしていけますので、プミラの育て方に慣れてきたら是非挿し木にもチャレンジしてみて下さい。
プミラの挿し木のやり方
プミラの増やし方の定番・挿し木のやり方はとても簡単です。まず、プミラの茎を7㎝くらいに切って、葉を2枚だけ残します。そして茎の切り口を3時間ほどお水につけて水を吸わせてから土に挿します。
元気に育ち始めたら根が生えてしっかりしてきた証拠ですので、そのタイミングで植え替えをしてあげましょう。また、挿し木はプミラが元気な春から秋に行いましょう。
⑦植え替え
1~2年に一度、5~6月に植え替える
プミラの植え替えは1~2年に一度が目安です。または、鉢から根が出始めたりしたタイミングでも良いですね。プミラはよく育つ観葉植物ですので、植え替えをしないと根詰まりを起こしてしまう可能性があります。植え替えをする際は一回り大きい鉢を用意し、植え付けた時と同じ土で植え替えましょう。
ミニサイズなら毎年植え替える
植え替えは1~2年に一度と書きましたが、小さな鉢で育てている場合は毎年植え替えが必要です。根がよく伸びますので、小さな鉢のプミラは放っておくと枯れるかもしれません。
大きな鉢の方が管理は楽になりますので、植え替えてあげるのがおすすめ。部屋の雰囲気に合わせて鉢選びをしましょう。
⑧注意点
フィカス属の樹液に注意
プミラを育て、管理する上で一つだけ注意点があります。プミラはフィカス属と呼ばれますが、フィカスとはイチジクのこと。このイチジクの白濁樹液が猫の肌についてしまうと中毒症状が出てしまいます。ですので、猫を飼われているお宅でプミラを育てるのは危険ですので注意しましょう。
手袋やエプロンを
プミラの樹液は猫に危険と書きましたが、人間の場合は体質によっては炎症や蕁麻疹が出ることがあります。ですので、プミラを触る際は手袋をした方が無難です。また、プミラの白濁樹液は衣服につくと中々とれませんので、汚れてもいい服を着るか、またはエプロンをして剪定や挿し木などの作業を行いましょう。
エアコンに直接当たらないように
肥料もいらないほど強いプミラですが、室内の置き場所には注意が必要です。室内でも育てることが出来るプミラとはいえ、エアコンなどの乾燥した風が直接当たりすぎると傷んで枯れる可能性があります。日当たりがそれなりにあり、かつ風の当たらない場所に置くようにしましょう。
病害虫のついてないプミラを選ぶ
プミラを購入する際は、病害虫がついていないかよくチェックしましょう。ハダニやアブラムシ、カイガラムシなどが気をつけるべき病害虫です。
購入して植え付けをしたあとも、これらの害虫から被害を受けないために、葉水などをしてしっかり管理してあげましょう。屋外であればナメクジやダンゴムシなどにも注意です。
2つの花言葉
あなたは私を元気づける
プミラの花言葉は「あなたは私を元気づける」です。これはプミラがすくすくと育つことからつけられた花言葉と言われています。多少の厳しい環境でも強く逞しく生きることが出来るプミラを見て、元気に生きていきたいですね。
知識
プミラにはもう一つ、「知識」という花言葉もあります。この花言葉がつけられた由来情報は出てこないのですが、「あなたは私を元気づける」の次に出てくる花言葉です。プミラは色々なことを知っているのでしょうか。
プミラの品種をチェック
サニーホワイト
プミラの代表的な種類が、画像のプミラサニーホワイトです。サニーホワイトは緑の葉の周囲に白い斑の縁があり、定番のプミラですね。観葉植物を販売しているお店に行けば、プミラサニーホワイトが大抵置いてありますので見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
ムーンライト
プミラムーンライトは、緑の葉に少し黄色がかった色が混ざっているのが特徴です。白い班があるのがプミラという訳ではなく、白い斑の無いプミラもあるのです。葉が少しくしゃっと縮れているのも特徴ですね。黄色がかった色がとても爽やかな印象があります。
ミニマ
プミラミニマは、名前の通り葉が小さいのが特徴のプミラです。小さめの葉がわさわさと茂っていくのがとてもかわいい品種ですね。こちらも人気で、素敵なインテリアになってくれます。
寄せ植えにもぴったり
寄せ植えで愛されるプミラ
プミラ単体で育てるのももちろん素敵ではありますが、プミラは寄せ植えによく使われて愛されている観葉植物です。画像のように、外側にプミラを配置した寄せ植えを、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。ガーデニングに慣れてきたら、寄せ植えにもチャレンジしてみましょう!
寄せ植えのアクセントに使える
こちらもプミラの寄せ植え画像です。ポインセチアやハツユキカズラなどとプミラが寄せ植えされていますね。寄せ植えはこのように籠を使って行うととてもナチュラルで可愛らしくなります。インスタグラムなどでプミラの寄せ植え画像が沢山見つかりますので、色々な寄せ植えを参考にして作ってみましょう。
プミラの育て方に関するTwitter
プミラは安価
プミラが198円だったので買ってきた。これ以前百均で買って職場のデスクに置いて育ててたんだけど退職と共に持ち帰って自宅のダイニングテーブルに置いたら瞬く間に枯れちゃったんだよね。育て方も環境も特に変わってないと思うんだけど不思議だ
— 日本農園 (@nihonnouen) February 13, 2018
上記ツイートのように、プミラは安価で買えるのも嬉しいポイント。肥料も無くてもいいので、経済的にとてもメリットがある観葉植物ですね。ツイートには自宅に持ち帰ったら枯れてしまったとありますが、エアコンや日差しが原因となっていそうです。
プミラが枯れる原因は
今更ながら、先日ウチの一員になったプミラちゃん(観葉植物)の育て方などをググってみた。おー危ない!水あげすぎるて、根腐れ起こさせるところだった…。んでもって、葉水が結構必要だそうな。早速、シュッシュシュしてあげました。
— ヒグチ (@catoto369) December 11, 2010
プミラに水をあげすぎて枯れそうだったというツイート。肥料はあまりいらない分、水をしっかりあげようとする方が多いのですが、根腐れさせないように、表面が乾いてから水やりをしましょう。しかし、挿し木をする際は水がある程度必要となりますので、通常の育成と挿し木の際は分けて考えます。
観葉植物チャレンジにおすすめ
ポトスとローズマリーをさし木した。癒される~。春まで待てずにプミラを180円で購入。癒し効果が半端ない。全部、育て方超簡単、超丈夫といわれる観葉植物。さすがに枯れない。
— backdrop pinkdrop (@ayumimura) January 12, 2016
安くて丈夫で可愛いのがプミラの特徴。増やし方も簡単で、肥料もあまり必要とせず、日差しもそれなりにあれば育ってくれますので、多くの方におすすめの観葉植物です。初心者のみならず、寄せ植えを楽しむ上級者にもプミラは愛されています。
まとめ
今回の「観葉植物「プミラ」の育て方!増やし方や枯れる原因と予防策をご紹介!」はいかがでしたでしょうか? 肥料もあまりいらないプミラは、観葉植物をあまり育てたことが無い方にもおすすめ出来る丈夫な植物です。
剪定などの、植物の体力を必要とする作業も安心して行えますね。また、増やし方も簡単なのが嬉しいところ。増やし方は挿し木をすればどんどん増えていきますので、どんどん増やして素敵な空間を作ってみて下さい。
ガーデニングが気になる方はこちらもチェック!
今回はプミラの育て方や増やし方に関して書かせて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」には他にも沢山のガーデニング記事があります。下記に一部を用意しましたので、気になる方は見てみて下さいね。
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