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アクリル板を加工しよう!曲線や曲げ加工できれいにカットする方法を解説!

アクリル板を曲線や曲げ加工するのは難しそう。個人では無理だと思っていませんか?実はアクリル板の曲線カット加工方法は、意外と簡単に手に入る道具でできてしまいます。今日はアクリル板の曲線の切り方や曲げ加工について、ご紹介していきましょう。
更新: 2022年11月7日
佐藤3
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アクリル板の曲線カット・曲げ加工を自宅で

アクリル板は、ガラスのように透明で中に入っているものが見える収納に使える素材です。ガラスと比べて価格が安い、誰でも手にはいり安い、割れても粉々にならないので、危なくないとよいところもたくさんあります。

曲げ・曲線カットは自宅では無理?

直線にならなんとかカットすることはできても、曲線に切り出したり、カーブを持たせる曲げ加工は難しくて初心者には無理!と思っている人も多いでしょう。実はホームセンターや通販で安価で手に入る道具で、アクリル板の曲線カットや曲げ加工ができてしまうんです。今日はその方法を見ていきましょう!

アクリル板とは

アクリル板とは、アクリル樹脂で作られた板状の素材のことです。アクリル板はその透明度の高さが93%で、実はガラスの92%よりも1%透明度が高いってご存知でしたか?切断や穴あけもしやすくて、加工しやすいのが特徴です。

カラーのアクリル板

アクリル板といえば、無色透明なものをよく見かけますが、色付きのアクリル板も売られています。カラーだけど透明度は高い。こんな素材があればあなたのDIYレパートリーが広がりそうですね。

使用例

アクリル板の使用例として日常目にするのは「テーブルマット」「フォトフレーム」「コレクションボックス」など多岐に渡ります。アクリル板は接着することも可能ですので、直線にカットしたアクリル板を組み合わせてもよいですが、曲線カットや曲げることができたら、DIYの幅が拡がりますね。

強度

アクリル板は強度が高いのも特徴です。水をたっぷり使う大型水槽や飛行機の窓にも、アクリル板が使用されているというのをご存知でしょうか。アクリル板は手に入りやすいから、ガラスの廉価版みたいな考え方を変えて、丈夫で透明度が高くキレイな作品ができる素材として活用していってください。

アクリル板加工のプロの道具/レーザーカッター

プロがアクリル板切断に使っている道具として、レーザーカッターがあります。プロが使うくらいですから、アクリル板をキレイにすばやくカットすることが可能です。

しかし、価格はだいたい50,000円~が相場となっており、プロ仕様では100,000円くらいすることも。切り口はキレイだとしても、ちょっと初心者やDIYで使うのには、手が出ない道具ですね。

アクリル板加工のプロの道具/超音波カッター

プロが使うアクリル版切断の道具で、もう少し価格が安いものに「超音波カッター」があります。その名の通り、超音波で硬い物質をカットする道具ですから、アクリル板の加工にも使用されます。お値段は40,000円ほど。レーザーカッターよりは安いですが、もっと安い道具で何とかならないものでしょうか?

アクリル板加工に使える道具


DIYでたまに使いたい。アクリル板加工にそんなにお金をかけたくないという人も多いでしょう。そんな人にはプロ仕様の加工道具はキレイで早いけれど、高すぎると感じることでしょう。もっと安価で誰でも手に取りやすく、アクリル板を加工できる道具をご紹介します。

道具1:糸のこぎり

安く誰でも手に入りやすい切断道具です。アクリル板の切断に使用するならあまり大きくなく、小さめの取り回しのよいものを使用するのがよいでしょう。

100均でも安い価格で売られていますが、ホームセンターで買っても、替刃付きで1,000円程度の価格となっていますので、何度も使うなら100均よりもホームセンターで買うのがおすすめです。

道具2:ヒートカッター

溶かして切断するので、アクリル板加工や切断加工が楽になります。熱を加えたら切れそうなもの(ペットボトルや塩ビパイプの切断など)に使えるだけでなく、はんだごての代わりとしても使えるので、1本持っていると便利でしょう。

道具3:アクリルカッター

アクリル板の切断、特に曲線にカットするには、仕上げ用にカッターなどで削る作業も必要になる場合があります。アクリルカッターなら、アクリル板を切断する方法にあった刃の形をしていて、一般的なカッターよりも使いやすくできています。

道具の購入先

プロ仕様のものでない限り、糸のこぎりもヒートカッターもアクリルカッターも、ホームセンターで購入することが可能です。最近はアマチュア用の初心者でも使いやすい、アクリル加工道具も作られているので、ホームセンターやネット通販サイトで探してみましょう。

価格

プロ仕様の道具は40,000円~してしまうものがほとんどですが、こちらで紹介している初心者でも比較的手に入りやすい道具なら、1,000円~高くても5,000円ほどで購入することが可能です。アクリル板の曲線、曲げ加工をする機会がこれからもありそうなら、購入してしまうのもよいでしょう。

アクリル板加工であると便利なもの

クランプ

アクリル板を固定するのに使用します。ない人は無理に用意する必要はありません。あれば便利な道具と考えてください。

軍手・手袋

ミドリ安全 軍手 特紡軍手 No.2

出典:Amazon

カッターなどの刃物や、熱が出る機械も使用します。やけどや怪我の防止のために、軍手や手袋も用意しておくとよいでしょう。

直線ガイドなど

直線をキレイにカットしたいという人には、このような道具も売られています。カッターをセットして溝に合わせて往復させるだけで、安全に直線カットができます。アクリル板以外のカットにも使用できるので、ひとつ持っていると、いろいろ直線にカットするのに役立つ便利な道具となるでしょう。


アクリル板加工/曲線カットの方法

アクリル板加工の道具も安く手に入ったら、早速アクリル板を曲線カットしていきましょう。アクリル板の曲線カット方法もいろいろありますが、手軽にできる切り方をご紹介します。

アクリル板の切り方1

アクリル板の曲線の切り方は、まず直線部分を先にカットすることからはじめます。曲線に仕上げるにも、まず直線に切れるところは切ってしまって、取り回ししやすくしておくことが大切です。

アクリル板の切り方2

アクリル板の曲線の切り方は、あせらず少しずつ「削ぎ落とす」ようにカットしていくことです。いくら安価なアクリル板でも、切りすぎて失敗してしまっては、高いものになってしまいます。切りすぎないよう、怪我をしないよう、少しずつカットしていくようにしましょう。

アクリル板の切り方3

荒くてよいので、自分が切り出したい曲線にカットできたら、仕上げにやすりをかけます。ここでキレイな曲線が出るので、カッターや糸ノコでカットするのは、切り過ぎなければ「だいたい」でよいのです。これでアクリル板がキレイに曲線にカットできたでしょう。

アクリル板加工/曲面加工の方法

アクリル板の加工方法で、曲線カットと並んで難しそうなのが、曲面加工(曲げ加工)です。ここでは、曲げ加工の方法についても言及していきます。

アクリル板の曲げ加工方法1

アクリル板の曲げ加工には、「温めて柔らかくして曲げる」方法が使われます。手に入りやすい道具として、ヒートガンというものが売られています。価格は、安いものなら3,000円程度からホームセンターで扱われています。まずは、このヒートガンでアクリル板がやわらかくなるまで温めましょう。

アクリル板の曲げ加工方法2

アクリサンデー ヒーターキット

出典:Amazon

ヒーターキットというものも市販されています。価格は6,000円ほど。直線で曲げたいというときには、このヒートキットが早くてキレイに曲げることができます。アクリル板の曲げ加工を頻繁にやる機会があるという人は、ヒートキットを買った方が効率よく作業ができるでしょう。

アクリル板の曲げ加工方法3

アクリル板を一箇所でグッと曲げるのでなく、ゆるやかなカーブをつけたいという場合もあるでしょう。そんな時に自宅であるようなものが使える場合があります。

それがホットプレートです。ホットプレートの低温でアクリル板を温めて柔らかくなったところで、希望のRがある物に押し当てます。そのまま冷めるまで押さえ続ければ、その形にアクリル板が曲げ加工できます。

アクリル板加工の仕上げ方法は

先ほども少し触れましたが、アクリル板をカットした後のキレイな仕上げには、やすりを使用します。使うのは特別専門的なやすりは必要なく、普通の紙やすりで充分です。

紙やすりの番手


紙やすりは、小さな番手から数字が大きくなっていくごとに、細かくキレイに仕上げられます。最初は、1,000番以下のものでガシガシ削っていきます。だいたい目的の大きさ、曲面ができたら1,000番手の紙やすりで研磨します。

肉眼なら1,000番でも満足という人もいるでしょう。気になる人は、もっと数字の大きい紙やすりで更に仕上げてください。

アクリル板加工の注意点

カッター使用時

アクリル板の加工の注意点は、カッターなどの怪我防止に尽きるでしょう。アクリル板の特徴として1/3程度切りたい直線に溝が入れば、手でパキッと折ることが可能です。全部カッターで切り取ろうと力を入れすぎたりすると、つい手がすべることにも。カッターの使用は溝を入れるだけと覚えておきましょう。

曲げ加工時

はじめてアクリル板の曲げ加工をするときは、どのくらい熱を加えてよいのかわからないという人も多いでしょう。温まり具合が弱いとキレイに曲げることはできません。余計な力が入って疲れてしまいます。

曲げることができる目安は、「触ってみて柔らかい」手触りでタイミングを見計らいます。

仕上げ時

キレイに仕上げようとするあまり、やすりでごしごしと削りすぎてしまって失敗するということが多々あります。やすりで削り取ることを考慮してカットする時は、印をつけた外側を少し多めにカットしておくと削りすぎを予防できます。

また紙やすりをかけるときも、夢中になって削りすぎないように、適度なところでやめるように気をつけましょう。

まとめ

安価だが色もあり、手に入りやすい透明な板、アクリル板。曲線や曲面の加工方法をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。意外と安い道具で簡単にできそうだと、感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。DIYでアクリル板を使ってみようと思う方の後押しができたなら幸いです。

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