レンガ壁紙について
レンガで作られた壁のお部屋やリビングは、洋風のおしゃれさがあります。木材とは違った重厚感や温かみを感じられる点も素敵です。普通のクロスによる壁面のお部屋とは、雰囲気がまったく異なります。レンガひとつひとつの微妙な違いや、継ぎ目、凹凸（おうとつ）などの味わいもレンガならではです。海外のインテリアでもよく見られるレンガの壁に、憧れる人は多くいることでしょう。実際に人気が高まってきています。
レンガ壁紙が簡単
レンガ製の壁にしたくても、費用の問題などでなかなか取りかかれないものです。リフォーム業者へ依頼せず、自分でレンガやモルタルを用意し、DIYによって壁に貼っていけば費用は大きくおさえられます。ですが壁の面積は広く、全面をレンガにしようとすれば、時間と労力が大変です。賃貸住宅だったらこのDIYをおこなうことすらできません。そこでおすすめするのが、レンガのデザインがほどこされた壁紙です。
レンガ壁紙の種類
レンガ壁紙はまず素材によって分けられます。大まかにいうと、専用の接着を使って壁に貼っていくクロスやシートと、シール状でただ貼るだけの壁紙シールです。壁紙シールはウォールステッカーとも呼ばれていて、きれいにはがせることも特徴の一つになります。素材の違いだけでなく、デザイン面でもさまざまな種類があり、レンガ柄だけでもたくさん存在しているのです。お部屋のインテリアに最適なレンガ壁紙がきっと見つかります。
レンガ壁紙DIYは簡単
レンガ壁紙の利点として、まずあげられるのは費用です。用意するものは、レンガ壁紙と接着剤、またはシールだけですみます。なので本物のレンガを壁に貼っていくDIYに比べ、大幅に費用をおさえることが可能です。そしてレンガ壁紙のDIYは、基本的に壁紙を貼っていくだけの作業になるため、時間と労力がかかりません。壁紙はおしゃれなデザインの柄が描かれているインテリアクロスだから、誰もが簡単に素敵なお部屋にできます。
レンガ壁紙のメリット
上記のほかにも、レンガ壁紙のメリットは多くあります。本物のレンガを貼った壁だと、凹凸にぶつかった際などにケガを負ってしまいかねません。また、継ぎ目にホコリやゴミがたまりますので、掃除が大変です。それからもしデザインを変えたくなった場合、大がかりなリフォーム工事が必要になります。レンガ壁紙ならこれらをすべて解消できますし、剥がした跡の残らないシール素材であれば、賃貸住宅でも貼れるのです。
レンガ壁紙の貼り方
レンガ壁紙を貼る前に、お部屋やリビングの壁の面積を測ります。目分量で計算してしまうと、余らせたり足りなくなったりするためです。面積が分かることで、必要になるレンガ壁紙の正確な量を把握できます。なるべく費用をおさえるためにも必要なことです。素材がシールのレンガ壁紙を貼る場合には、現在のクロスの上から貼っても、きれいに剥がせるのか念のため確認しておいてください。賃貸なら特に必要です。
レンガ壁紙のサンプルを確認する
レンガ壁紙は本当にレンガのように見えるのか、実際の色はイメージしていた通りなのかなど、不安になる点もあります。必要な全量を購入してしまってから、思いのデザインと違っていた、という事態になることが多いです。それを防ぐために、サンプルを取り寄せましょう。現物を見て確認することでギャップを少なくできます。それに複数のデザインで迷っている場合も、現物の見た目が判断材料になるものです。
サンプルからイメージする
壁紙のサンプルは、壁へ貼れるクロスほどの大きさはありません。あくまで絵柄をチェックするサンプルのため、小さなものです。そこからイメージをふくらまし、お部屋やリビングに貼った時の状態を想像してみないといけません。色には面積効果という錯覚があって、同じ色でも大きな面積ほど、薄くまたは明るく見えます。つまりサンプルでの見た目と、壁へ実際に貼った時の見た目は異なるのです。この点をふまえておいてください。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート①
真っ白なレンガ壁紙をリビングへ貼ったインテリアです。一番広い面積の壁へ貼るだけでも、レンガのおしゃれさが表現できます。レンガ壁紙はアクセントとして使えるので、お部屋の壁すべてに貼らなくても大丈夫です。白いレンガのデザインなので、もともとの白いクロスと違和感なくなじんでいます。白色のメリットは圧迫感のないことです。お部屋やリビングをできるだけ広く見せたい場合にも効果があります。
インテリアアイテムを活かす
白色のレンガ壁紙だけだと、さわやかさや清潔さ開放感を演出できますが、インテリア的に少し寂しくなってしまいがちです。インテリアアイテムを上手に飾ることで、おしゃれ度が一気にあがります。このコーディネート例で飾られているのは、アルファベットの木製オブジェと、ブラックボードパネルです。CAFEの文字を強調していることからも分かる通り、カフェ風のデザインを意識しています。それが上手に表現されている例です。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート②
カントリー調のレンガ壁紙を使い、素朴な温かさを感じるインテリアにしています。この雰囲気のリビングならゆっくりとくつろげることでしょう。出窓の側壁にまでちゃんと貼ることで、本物のレンガを貼ったようなリアルさをだしています。オブジェがたくさん飾られているものの、レンガ壁紙の色合いやテイストといったデザインにあわせているため、ごちゃごちゃせずにまとめられるのです。配置の仕方もポイントになります。
DIYアイテムとあわせる
こちらの例ではレンガ壁紙を貼った壁の前面に、木製の棚を置いています。棚は簡単にDIYすることが可能です。DIYした木製の棚は、手作りならではの温もりがあります。それをこのレンガ壁紙のように、マッチするデザインとあわせることで、どちらも引き立たせる効果を狙えるのです。現在あるインテリアアイテムをそのまま使う場合、壁紙のデザインにあうかどうかを、壁紙を選ぶ際に考えないといけません。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート③
無骨なレンガ壁紙とステンレス製品によって、インダストリアルなテイストに仕上げています。ゴシック体で書かれたシンプルなアルファベット文字は、デザインとしておしゃれです。この例でも、黒地に白色の文字をあしらったタペストリーや麻袋を上手に配置し、レンガ壁紙と調和させて流行りの男前インテリアを演出しています。そんな雰囲気にあう壁紙のポイントは、落ち着きがありながらも多色のレンガを並べていることです。
照明が当たった時の色を想像する
レンガ壁紙を選ぶ際、柄だけでなく色合いも確認することでしょう。注意が必要なのは、色をチェックしている環境です。光源によって色合いは変化し、異なる印象を与えます。自然の光である太陽光のもとで見た時、蛍光灯のもとで見た時など、それぞれで確認しないといけません。外の太陽光がさし込むリビングだったり、蛍光灯を照明にする寝室だったりと、レンガ壁紙を貼るお部屋と同じ光源のもとでサンプルを見てください。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート④
レンガ壁紙は色合いだけでも印象が大きく変わります。灰色系の多色のレンガが組み合わさっている柄にすることで、かっこいいおしゃれさを演出可能です。本物のレンガなら、違和感のでないようにグラデーションの効果も考えつつ、一個一個並べていかないといけません。ですがこれは壁紙なので、あっという間にリフォームできます。例えばシンプルな白いクロスのお部屋を、しぶい男性的なテイストのリビングへと変えられるのです。
レンガ壁紙の上にアイテムをのせる
レンガ壁紙は、いうまでもなくレンガが描かれただけの壁向けクロスです。二次元で凹凸はありません。表面がフラットのためレンガ壁紙の上へ、何かしらのアイテムをきれいにのせられます。上記の例のように、木材を黒くペイントし、そこへステンシルを使って白い文字を書いた、おしゃれな看板を設置可能です。本物のレンガを貼った壁の場合は、レンガの表面や継ぎ目にデコボコができますので、のせづらくなります。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑤
パソコンルームなど機械類を多く設置している部屋は、通常ならギーク的なインテリアになってしまいがちです。でもおしゃれなレンガ壁紙やグッズによって、シックな雰囲気に変えられます。全体に統一感をだすため、壁紙のデザインとあわせたパソコンデスクや椅子にするのが基本です。この例のようなテイストの中であれば、パソコンなどの機械類もインダストリアルなアクセントになってくれます。
全体のバランスを考える
パソコンやディスプレイといった機械が多くあるなら、それらを壁に同化させてまぎらわすために、レンガ壁紙を貼るのが有効です。一色だけだと壁がのっぺりとしてしまい機械が目立ちますが、レンガ柄であればそれを防げます。また、壁全面へ貼る場合は、暗い色だと思い印象になるので、明るめの色がおすすめです。それと窓があるならそこからの採光も活用しましょう。明るい環境で機械での作業もはかどります。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑥
何もない壁面へレンガ壁紙を貼るのもおすすめです。真っ白なクロスだけだと、せめてタペストリーやポスターなどを飾らないと寂しくなってしまいますが、レンガ壁紙だけでもおしゃれな部屋になります。かっこいいリビングにしたいけど、インテリアのデザインを考えるのが苦手という人でも、手の込んだようなセンスのよい空間を簡単に作りだせるのです。レンガの形や色といった柄に迷ったら、まわりの色合いなどとあわせます。
レンガ壁紙は簡単に切り抜ける
照明やエアコンのスイッチ、コンセントなど、壁には何かしら備え付けられている部分があります。ここを埋めてしまってはいけません。表面に出るよう残しながら、レンガ壁紙を貼っていくことになりますが簡単です。ハサミやカッターでカットできるので、備え付け部分だけを切り抜いてください。慎重にカット作業をおこなえば、きれいに仕上げることができ、レンガの上から取り付けたように見せられます。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑦
レンガ壁紙の柄は、レンガを横に並べて積んでいくタイプが一般的です。これをあえて縦に並べるように貼っていくことで、新鮮なおしゃれさを表現できます。縦長のラインは、錯覚によって高さの空間を広げてくれる効果があるのです。そのおかげで天井が高く見えることから、視覚的に部屋が広く感じられるようになります。より広い空間の方がリラックスできるという人は、レンガが縦長に並ぶよう壁紙を貼ってみてください。
天井付近は慎重に貼る
壁一面にレンガ壁紙を貼るDIYで難しいのは、天井付近の高い場所へ貼ることです。手が届くか届かないかの不安定な位置から無理に貼ると、ズレてしまったり気泡やシワができてしまったりします。椅子や脚立などにのって慎重に作業を進めてください。DIYの作業をしていると、ついつい夢中になってしまいます。台にのっている時はうっかり倒れてケガを負う恐れがあるので、足元に注意するよう心がけましょう。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑧
一見複雑そうに見えるインテリアデザインでも、簡単にDIYで作れます。レンガ壁紙の種類は豊富にあり、さまざまなレンガを使った柄がそろっているのも嬉しい点です。コーディネート例のように、ゴツゴツとしたなるべく無骨なタイプにしたいという人でも、お気に入りの柄がきっと見つかります。こうしたレンガは形がふぞろいのため、本物を並べて貼るのは難しいのですが、レンガ壁紙なら関係ありません。
100均アイテムでDIYする
レンガ壁紙を貼った壁だからこそできる飾り付けは、DIYで簡単に作れます。素材は100均にある100円（2018/3/8時点の価格）のアイテムがおすすめです。DIYがブームになっていることもあり、DIY向けの素材もたくさん売られています。DIYのおもしろさは、どんな素材でも用途にあえば、本来の目的とは違う使い方ができることです。例えば焼き網やネットを壁に設置するだけで、いろいろな物を飾れるディスプレイスペースができます。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑨
レンガ壁紙の使い方は、壁一面へ貼る以外にもあります。壁の一部分だけに貼れば、おしゃれなアクセントになってくれるのです。この貼り方をする場合は、コーディネート例のようにレンガが敷き詰まっていない柄がよいでしょう。まわりの壁面との境界をはっきりさせないためです。ちょうどいい柄がなければ、カットして作れます。壁紙の素材なら、紙を切る感覚でカットできるので簡単です。
壁面をキャンバスにする
レンガ壁紙を壁一面へ貼らないのであれば、空いたスペースは他の装飾をほどこせます。壁面をキャンバスとして飾り付けるのです。白いクロス張りなら装飾がより映えます。100均にある100円（2018/3/8時点の価格）のウォールステッカーを貼ることで、個性のあるおしゃれを表現することが可能です。ウォールステッカーの素材はシール状になっているので、簡単に貼り付けられます。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑩
レンガ壁紙を貼った上にスプレーの塗料を吹きかけて、あえてレンガ柄を隠してしまうデザインです。うっすらと見えるレンガ柄がおしゃれで、長い年月を経過した壁のようにも見えます。塗装のポイントは、ムラをだすためにスプレー塗料を使うことです。下地のレンガ柄をまばらに見せてこそ、このアイデアが活きます。
塗装にも工夫が必要
レンガ壁紙の上から塗装をして、レンガ柄をまばらにうっすらと見せるためには、塗装に少し工夫が必要です。先の説明の通りスプレー塗料を使いますが、数色を重ね塗りします。全体にグレー系の色を塗り、その上へ茶系、黒系、白系のスプレー塗料を所どころに吹きかけていきます。多少の絵心がいるものの、塗りすぎなければ大丈夫です。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑪
レンガ壁紙のならレンジフードまわりにも貼れます。壁紙といった素材ならではです。キッチンとリビングに仕切りがない場合、どちらも見渡せて一つのお部屋としてとらえるので、キッチン側のインテリアにもこだわらないといけません。ごちゃごちゃしがちで、複雑な構造をしている箇所の多いキッチンですが、壁紙を使えばおしゃれな空間へと簡単に変えられます。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート⑫
お部屋自体のインテリアコーディネートという趣旨とはちょっとズレてしまいますが、玄関ルームの壁面にレンガ壁紙を貼ることもおすすめです。玄関を開けたらレンガ張りの壁に囲まれて、ヨーロッパの街の路地裏に入り込んだようなワクワク感を楽しめます。そしてそのまま進むと、心の落ちつくリビングへたどり着けるのです。
非日常感を演出する
某テーマパークで体験する非日常感を、自宅に少しだけ再現できます。一つテーマを決め、その内容通りにインテリアを統一するのです。特にレンガ柄は、とある世界観を強く演出することが可能です。本物のレンガではまず実現不可能ですが、レンガ壁紙なら簡単にDIYできます。
レンガ壁紙を使ったインテリアコーディネート／まとめ
壁紙を使えば、お部屋を簡単にイメージチェンジできます。費用をおさえられることもポイントです。壁面クロスの張り替えリフォームをするまでもありません。中でもレンガ壁紙は、インダストリアルやブルックリンスタイル、男前インテリア、海外のかっこいいお部屋などと、相性がとてもよいデザイン柄です。レンガ壁紙を貼ったリビングで、おしゃれなひとときを味わうことができます。コーディネート例を参考にしてみてください。
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今回はレンガ壁紙について解説しましたが、壁紙についてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
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