ジェックス 人工海水シーウォーター 25
神秘の生物ワレカラ
ワレカラの正体
昆虫のような姿をしており、シャコにも見えるこの奇妙な生き物、ネーミングも中々のミステリアス気味ですが、一体どこで見つけられるか?食べられるか?育てられるのか?などと質問が絶えない存在で、こういう生物は何ともいえない魅力を持っております。今回はそんな不思議生物「ワレカラ」の正体に迫りましょう!
キモかわいいワレカラ
ダイオウグソクムシやシャコなどは一見気持ちが悪い風貌をしておりますが、マニアックな層には絶大なる人気を誇っております。今回のワレカラも彼らの様な魅力を持っており、気持ち悪い風貌ですが何とも心惹かれる存在となっております。キモカワマニアの方には堪らない画像を掲載いたしますので是非ともチェックです!
ワレカラの生態
ワレカラについて
まずはワレカラの生態についてご説明します。ワレカラは海に生息する海棲生物で、近い仲間で言うとエビなどの仲間に位置しており、甲殻類として分類されております。画像内では大きく見えますが、実際のサイズはとても小さく1センチを満たない個体から3cm程の個体なども存在しております。
餌は海中に存在する藻類などを主に食べており、海藻の裏などに潜んでいることもあるようです。ちなみに、ワレカラを漢字で表記すると「割れ殻」となっており、甲殻類なのに柔らかいことから命名されたとの説があります。
ワレカラの生息地
生息地に関しては特に限定されることなく、世界中の海で目撃情報があります。水深の浅い部分に生息しているというケースが多いのですが、深海でも目撃情報があるため海であればどこにでも生息していると考えられます。藻などを食すので魚や海藻類に付着しているケースが多いです。
ワレカラは食べられる
エビやカニのようにメジャーではないのですが、ワレカラも甲殻類の端くれ…実は食べることができます。毒も持っておりませんし噛みつくこともありませんのでお気軽に口にすることができます。
調理方法や味については後程ご説明するのですが、注意が必要な点として、ワレカラはモノに付着する性質があるので生では召し上がらないようにしましょう。もし生で口にした場合は口内に張り付いたり食堂に張り付く恐れがあるので注意しましょう。
ワレカラの見つけ方
ワレカラを見つける
ワレカラを見つけるのは難しく、海の木くずと間違えて捨ててしまう事も多いです。見た目が茶色い個体などは一見して海の屑にしか見えませんので注意深く見る必要があります。また、浅瀬で見つかるとはいえたくさんの個体が生息しているわけではなく、大方は魚や海藻に付着しているので浅瀬で見つけるのも難しいそうです。
先ほどご説明したようにサイズがとても小さいので、誤って潰してしまったり捨ててしまう事があり、無駄に犠牲にしてしまう可能性もあるので、ワレカラらしき姿を目撃したら手に取って入念にチェックするよう心掛けましょう。
わかめの裏にいることが
画像のように流れ着いたわかめなどに付着していることがあるので、浅瀬や岩礁にあるわかめをチェックすることで、裏側にワレカラが付着していることがあります。また、魚に付着することから、釣り上げた魚にワレカラがおまけで付いてくることがあるようなので、釣りの方手間にワレカラ探しでも行ってみましょう!
ワレカラを食べる
エビアレルギーに注意!
ワレカラはエビの仲間に属しておりますので、エビアレルギーをお持ちの方は要注意です。さらに一匹一匹のサイズが小さい為、しっかりと味わうには数匹まとめて口にする必要があるので根気よく探しましょう。また、味に関しては保証しかねますので自己責任でお願い致します。
ワレカラの調理方法
さて、いよいよ調理です。素揚げに茹でに炒めに煮物になんでもござれですが、お好きな調理をお選びください。ワレカラは身が小さく、ほとんど甲殻で構成されているため、揚げ調理が好ましいと考えられます。エビの殻も揚げればパリパリで美味しくなるのでワレカラも同じ原理で調理してみましょう。もう一度言いますが、自己責任でお願い致します。
その他に醤油漬けなどもあり、佃煮にしてもご飯と一緒に美味しく召し上がれそうです。また、市販のわかめを購入した際にワレカラがおまけで付いてきて、一緒に茹でて食べてしまった方もいらっしゃるそうで、茹でたのちに醤油を振って食べるのも美味しそうですね!
お味の方は?
不味いようです。ワレカラの味わいに関して興味を持った方もいらっしゃったと思うのですが、味わいや旨味はほとんどなく、ただただ「ジャリジャリ」しており、エビの殻よりもまずいようです。ゲテモノマニアには挑戦して頂きたい食材ですが、美味しくなくては意味がないので、本物のチャレンジャーのみが挑戦するようにしましょう!
味に関して付け加えるとすれば、先ほど身が小さいと申し上げましたが、我々人間が食べるとなるとワレカラの身は味わうことができない程少ないようです。
身体の大部分が甲殻でできていますので、砂を噛んでいるような触感だそうですので、食べるのはおすすめできません!工夫してあれこれ加えて食べても結局美味しくないそうなので期待しても意気消沈の結果が見えております。
ワレカラの飼育
ワレカラを捕まえる
ワレカラを捕まえるのは少々難しいと申し上げましたが、岩礁や海水に浮いているわかめなどを回収すれば捕まえることができます。入念にわかめの表と裏をチェックするとワレカラが数匹捕まえることができますので、藻屑と間違えないようにしっかりと見極めて捕獲しましょう!
飼育方法
ワレカラは海棲生物なので海水と同じ濃度の水を用意する必要があります。といっても海からわざわざ水を手に入れる必要はなく、人工海水なるものがホームセンターなどで売られています。人工海水を用いれば海水を汲みに行く必要もありませんので、その他の海水生物を育てる際にも重宝します。
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餌は天然のわかめなどがおすすめなようで、ワレカラはモノに付着して食べる性質を持つので、海中に浮くプランクトンなどでは餓死してしまう恐れがあるようです。したがって、しっかりとワレカラが付着できる餌を用意しなければなりません。
ワレカラ まとめ
まずは見つけよう!
本記事の生態や画像を見てワレカラが気になった方は海まで足を運んでワレカラを見つけてみましょう。慣れている方はすぐにワレカラだと判明するそうですが、素人目にはただの木くずにしか見えず、間違って捨てるパターンも多いようです。
さらにはサイズがとても小さく脆いのですぐに潰れてしまうので要注意です。そして、ワレカラらしき物体を見つけたらとりあえず手に持ってみましょう。すると付着する性質から手にくっついてくるので分かりやすいです!
飼育もできる
ワレカラのサイズは小さく育てるには少々インパクトに欠けます。その上魚と一緒にしていると食べられてしまう事も…。もう一つ付け加えれば、タツノオトシゴの格好の餌だそうで、ワレカラを買いたい人は間違ってもタツノオトシゴと一緒の水槽に入れないようにしてください。
また、ワレカラは釣り餌にも用いることができるので、水槽で飼育してある程度数が増えてきたら釣り餌に用いるというのも効果的です。気長に観用生物として飼育したのちに釣り餌として利用するのが好ましいです。かわいがって育てたワレカラを餌にするのは少々酷ですが、利用価値は高いので興味がある方は挑戦してみましょう!
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