学習机をDIYでリメイク
大人になった今も、子供のころに毎日使っていた勉強机を活用していますでしょうか。本来が学習用の机なので、おしゃれの要素はありません。そのため現在のインテリアにあわないからと、使わないでいる人は多くいます。
勉強机は家具としてみれば、しっかりとした作りをしていて丈夫です。よい家具である以上に、思い出のたくさんつまった勉強机を捨てることはせず、有効活用する道を考えてみてください。
学習机を有効活用する
勉強机の有効活用とは、現在でも机として使えるように工夫することです。そのままでも勉強机としてはもちろん、いろいろな用途の机に使えます。問題は上記でもふれたように、大人向けのおしゃれさが欠けている点です。
これは大人でも満足できるぐらいのおしゃれな姿へとアレンジをほどこせば、簡単に解決できます。デザイン面のリフォームDIYは簡単におこなえるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
簡単なリフォームDIY
勉強机をすべて解体し材料をカットして、まったく別の姿にリフォームすることは、DIYに慣れていない人にとって難しい作業です。そこまで本格的なアレンジをおこなわなくても、簡単な作業だけでおしゃれな大人の机にすることができます。
何もない状態からはアイデアが浮かびません。おすすめのアレンジ術4つとアイデアの実例を8つ紹介していきます。それらのリフォームDIYを参考に、勉強机を有効活用してください。
学習机をDIYでリメイク/必要な道具
勉強机のリフォームをおこなううえで、まず必要になる道具があります。どういったリメイクをほどこすのかによって、そろえる道具と材料は異なってきますが、最低限用意すべき道具のことです。
これらは今回の学習机リメイク以外のDIYでも活用できるため、ぜひ準備してください。道具を上手に使うことで作業がスムーズに進み、無駄な時間と手間をはぶけます。逆に適切な道具がないと、DIYに対して苦手意識が生じてしまいます。
ドライバー
木材を扱うDIYではネジを打ち込む作業があります。そのためドライバーを用意しましょう。数が少ない場合は、穴をあけるキリと手でまわすプラスドライバーなどで対応できますが、多いと大変です。
電動のドリルドライバーなら簡単に穴あけとネジまわしができます。電動ドライバーはいろいろな種類があって、機能や価格はさまざまです。用途と予算から適したものを選んでください。
サンドペーパー
木材は表面を削ってみがく研磨(けんま)という処理をほどこして使います。この研磨に使うのはサンドペーパーです。トゲやザラつき、デコボコをなくしてなめらかな表面にすることが、木材を研磨する主な目的になります。
サンドペーパーは目のあらさが番号で決められていて、小さな数字ほど目があらく、大きな数字ほど目がこまかくなるのです。広い面積を手でみがくのは大変なので、ハンドサンダーなどの道具を使います。
学習机をDIYでリメイク/アレンジ術.1
勉強机の上には、学習用の教科書や参考書などを置いておく本棚が設置されています。この本棚と一体になっている姿がいかにも勉強机といった印象になり、おしゃれな机のイメージから離れてしまうのです。
本棚を取り去るだけで、すっきりとしたフラットな机に早変わりします。完全な一体型の場合をのぞいて、勉強机の多くは本棚を取り外せるようになっているため、簡単な作業です。ほとんどは金具で固定されています。
本棚を有効活用する
学習机から取り外した本棚は、処分せずに有効活用しましょう。電子書籍が広まり、紙の本を並べて保管する人は減ってきています。本棚が必要なくても、棚としていろいろな用途に使えるのです。
そのままでは使いづらい場合、DIYで手を加えてみてください。アイデアしだいで、自分にとって使い勝手のよい棚へとリフォームできます。詳細は後項になりますが机部分と同様に、塗料やカッティングシートでおしゃれアレンジが可能です。
学習机をDIYでリメイク/アレンジ術.2
学習机には引き出しがいくつも設置されています。収納量が大きいうえ段によってスペースの広さが異なっており、使い勝手がよい引き出しです。そして多くの引き出しに付いているのが取っ手になります。
学習机の取っ手は引き出しをあけやすいメリットを持つものの、デメリットは子ども向けのデザインをしていることです。そのままでは大人向けのデザインには近づけません。取っ手もリフォームしていきます。
取っ手を付け替える
取っ手を付け替えるだけでも、子ども向けの学習机から大人向けの机へと、印象が変わります。取っ手の付け替えは簡単です。裏側からネジでとめられていることが多いので、古い取っ手を外して新しい取っ手を付ければ完了します。
おしゃれな取っ手はホームセンターや、100均でも100円(2018/3/3現在の価格)で販売されていて、種類はさまざまです。すべての引き出しの取っ手を同じ種類に統一するのがポイントになります。
学習机をDIYでリメイク/アレンジ術.3
学習机は塗装で簡単にリフォームできます。DIY作業のなかでも塗装は、工作よりも美術の要素が強いです。なので感覚的に楽しめます。学習机は小さな子供のころから使ってきたこともあって、汚れが目立つものです。
シールやステッカーを貼っていたり落書きをしていたりと、ほほえましくもありますが、大人向けのおしゃれな机にリフォームするためには、それらを消さなくてはいけません。
塗装前に下地を作る
塗装をほどこす前に、できるだけきれいな状態にしてください。シールやステッカーをはがし、落書きなども消していきます。そして塗装する全面を研磨しますが、使うのはサンドペーパーです。
机なので研磨する範囲が広く、手でみがいていては時間がかかりますし、とても疲れます。手よりも簡単に研磨できるハンドサンダーが便利です。ダイソーでも購入できます。高価なものではないため、用意しておきましょう。
塗装でおしゃれにする
塗装はさまざまな方法があります。ペンキではっきりと色を塗る、オイル系の塗料で深みのあるアンティーク感を演出するなどです。インテリアの雰囲気にあわせると部屋によくなじみます。
また、塗装したあとに加工をほどこす方法もあって、エイジング加工が簡単でおしゃれです。ペンキを塗ったあとにサンドペーパーでみがき、かすれた感じをだしていきます。ヴィンテージやシャビーなテイストが好きな人におすすめです。
学習机をDIYでリメイク/アレンジ術.4
塗装よりも簡単にリフォームする方法があります。それはカッティングシートを活用することです。カッティングシートはホームセンターやネットショップで購入できますし、100均でも100円(2018/3/3現在の価格)で売られています。
柄の種類はさまざまで、インテリアにあう好みの大人向けデザインをしたカッティングシートが、必ず見つかるはずです。下地を作ってからカッティングシートを貼るだけの作業ですみます。
手軽にリフォームできる
塗装は難しそう、もっと簡単に時間をかけず学習机をリフォームしたいという場合は、カッティングシートがおすすめです。シール類や落書きなどを落とし、ふき掃除をしてきれいにすれば、下地ができあがります。
あとは場所にあわせてカットしたカッティングシートを貼れば完成です。貼り替えも簡単なので、部屋の模様替えをした時などにあわせて、机のイメージチェンジがすぐにおこなえます。
カッティングシートを部分的に貼る
カッティングシートを学習机の全面に貼らず、部分的に貼る方法も効果的です。机の上、引き出しの前面部分、サイドの脚など、使う柄や貼り方によっては一部分だけでも、大人向けのおしゃれな印象へと変えられます。
より簡単なリフォームです。センスが問われるちょっと難しい貼り方になりますが、コラージュ感覚で自由に貼れば、誰にも真似できない個性を表現できます。塗装と同じような楽しさがあるDIYです。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.1
本棚部分を外し、全体を白くペイントした机です。収納がいらない場合は、まず引き出しを取ってしまい、木板でカバーをすればすっきりとします。こちらの実例アイデアのポイントは、オブジェを組み合わせていることです。
アルファベットの木製オブジェを好きな位置に固定させて、オリジナルのデザインに仕上げています。裏からネジやクギを打つか、ボンドを使う固定方法になるため簡単です。椅子も机と同じ色で塗装しましょう。
引き出しを棚にリメイクする
取った引き出しは、中に板を一枚〜二枚張り、立てかけることでディスプレイ用の棚にできます。アイデアしだいでどのようにも活用できるのです。もっと実用的な使い方をするなら、置いた物が倒れないように支えを取り付けましょう。
支えは100均にもあるタオルハンガーがおすすめです。安心してビンなどを収納できます。段を増やせばスパイスラックにもちょうどいいです。おしゃれにするため塗装をほどこしてください。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.2
学習机とまわりの家具の雰囲気をあわせて、統一感をだすアイデアです。やり方は、机を含めすべて同じアレンジをほどこします。そのためまわりの家具は木材でないといけません。同じ方法で研磨をし、塗料を塗っていきます。
もともと机と家具はセットの商品ではないため材質が異なることから、ペンキ系の塗料で塗ってしまった方が簡単です。オイル系の塗料はおしゃれですが、木材の見た目にバラつきがでてしまいます。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.3
塗装と取っ手の付け替えを組み合わせたアレンジです。こちらの実例では子どもの学習机として使われていますが、大人でも違和感がありません。むしろ大人に最適なデザインです。
取っ手を統一する
実例では机に直接設置されている引き出しの取っ手と、収納棚の引き出しの取っ手は異なっています。前者の方の取っ手にすべてをあわせれば、よりアンティーク感が演出できることでしょう。それから机の上に敷くマットにもこだわると高級感を引き出せます。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.4
こちらの実例アイデアも主に塗装によるDIYです。表面をしっかりと研磨してオイル系の塗料を塗り、アンティーク感をだしています。流行りの男前インテリアに最適な大人向けの机です。壁や他の家具と雰囲気を統一していて、部屋全体がおしゃれな空間になっています。
機能を拡張する
実例では、机の横にDIYで自作したマガジンラックを設置しているのがポイントです。手作りによって必要な機能を拡張していけば、使い勝手がよくなります。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.5
学習机は本来の用途からも、何か作業をするための机に向いています。パソコン用の机にすれば、キーボードやマウスなどを扱うスペースが広くとれるので、仕事がしやすくなります。
空いた空間へ棚を設置することですぐに書類を取り出せますし、収納たっぷりの引き出しには必要な物をしまっておくことが可能です。パソコンのモニターの高さは、下に台を置くと調節できます。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.6
学習机のアレンジは、机の上にある本棚を取り外すなどしてすっきりさせるだけではありません。棚を置いたりネットを張ったりして、収納スペースにしてしまうことも可能です。
100均アイテムを活用する
すのこやワイヤーネット、フック、トレイ、小物ボックスなどを上手に組み合わせて、おしゃれにディスプレイ兼実用的な収納場所へとリメイクできます。これらのアイテムはすべて100均にあり、それぞれ100円(2018/3/3現在の価格)です。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.7
学習机の脚をカットし低くして、椅子を使わない机にすることもできます。和室に置く場合や、椅子に長時間座っていることが苦手な人に向いているリメイクです。
身長の高低にかかわらず使えますので、子どもから大人、年配の方まで家族全員で活用できる机になります。あとは部屋の雰囲気にあわせたデザイン的なアレンジを加えていけば、おしゃれな机として使い続けていくことが可能です。
学習机をDIYでリメイク/実例アイデア.8
学習机の机のスペースは、広めに作られていることが利点です。でも用途によっては、狭い方が使いやすいという場合もあります。そんな時には机をカットして調節してください。切り口はサンドペーパーでよく研磨をして、なめらかにすると違和感がでません。ちょっと斜めにカットするなど工夫を加えれば、おしゃれ度がアップします。
学習机をDIYでリメイク/まとめ
学習机のおしゃれなリメイクについて解説してきました。子どものころ勉強に対する努力を支えてくれた勉強机には、思い出がつまっています。当時の気持ちを忘れないために、今後も活用していきましょう。
塗装したりカッティングシートを貼ったりなど、DIY方法はいろいろとあります。アレンジ術や実例アイデアを参考に、おしゃれな大人向けの机へとリフォームしてあげてください。
おしゃれアレンジが気になる方はこちらもチェック!
今回は学習机の大人リメイクについて解説しましたが、オイル塗装やカッティングシートなど、おしゃれなアレンジDIYについてもっと詳しく知りたいという方は、下記のリンク記事を読んでみてください。
ワトコオイルの塗り方とは?気になる乾燥時間や仕上げ、重ね塗り方法を解説!
ワトコオイルの塗り方を知れば、味わい深い高級感のある木工作品を簡単にDIYできます。オイルフィニッシュのため、木材の質感を活かせるのです。ワ...
オイルステインとは?水性と油性の違いと綺麗に仕上がる塗り方をご紹介!
ステイン塗料に油性と水性があることをご存知ですか?油性のオイルステインや水性ステイン塗料の上手な塗り方、また、オイルステインと水性ステイン塗...
カッティングシートの貼り方まとめ!コツをつかめば綺麗に仕上げられる!
この記事でカッティングシートを知らない人やdiy・リメイクなどに興味があっても貼り方が分からない人も多くいると思います。そこでカッティングシ...