赤穂の牡蠣とはどんな牡蠣?
牡蠣の産地といえば広島、岡山、三重、岩手、北海道が有名ですがこの有名な産地に勝るとも劣らない牡蠣が「赤穂の牡蠣」です。
兵庫県産の瀬戸内海の栄養豊富な海で育てた牡蠣で、普通の牡蠣は2年~3年かけて育てますが、瀬戸内海の明石の鯛で有名な播磨灘の、栄養豊富な海で育つ赤穂牡蠣は豊富な植物性プランクトンを摂取し、他の地域より成長が早いので、柔らかくえぐみの無い、グルメも納得する「1年物の美味しい牡蠣」が食べられます。
赤穂の場所
赤穂の牡蠣が育てられている赤穂とは江戸時代の忠臣蔵の舞台で有名な「兵庫県赤穂市」です。場所は播磨灘に面した海岸沿いの、人口5万人弱の地方都市です。兵庫県では一番西に位置し、西側は岡山県に接します。
町の中心には日本名水百選の「千種川」が流れ、氷ノ山後山那岐山国定公園の原生林から栄養豊かな植物プランクトンを運び、豊穣な海で海産物を育んでいます。
赤穂市と牡蠣の歴史
赤穂市の牡蠣養殖は赤穂市の東に位置する天然の良港「坂越浦」から1974年に始まっています。比較的新しい産業の様に感じますが、これは高度経済成長に因果したもので、高度経済成長により瀬戸内海での漁獲減少をうけ赤穂市、相生市の漁業組合が牡蠣養殖に着手しました。
先人の先見の明が的中し、現在では地域の重要産業となっており、観光地化しています。
赤穂の牡蠣のおいしさの秘密
グルメも納得、赤穂の牡蠣の味と人気
赤穂の牡蠣は身が大きくやわらか・ふっくらしていて、えぐみが少ない瑞々しい美味しさです。生食用としてもとろける柔らかさとミルキーな味わいは最高の評価で、その美味しさは驚異の「リピート率90%」となっている程で、全国のグルメ家たちも唸る素晴らしい牡蠣です。
海流と湧き水と海水
赤穂の牡蠣の美味しさの秘密は海の環境の良さにあります。牡蠣の養殖が行われている坂越湾は古い昔段丘地形の台地(階段状の台地)が海に滑り込み、海底の形を複雑化し、海流が穏やかな海域になっています。
只でさえ3面山に囲まれた坂越湾で穏やかな海域ですが海底の環境も相まって牡蠣養殖に最適な穏やかな海となっています。
また西には「千種川」が流れ、氷ノ山後山那岐山国定公園の原生林から栄養豊かな植物プランクトンを運び、この海域に滞留する事も大きな要因で、穏やかでミネラル豊富な海が、柔らかく美味しい「1年牡蠣」を育てるのです。
またこの海域の海は汚染が無く陸地と島からの海底の湧き水も豊富で、非常に綺麗な海の為、生食が可能で過去に食中毒の例が無いといわれています。
赤穂の牡蠣の栄養
牡蠣にはビタミンやミネラル、DHAやEPAなど健康や美容に良い成分がたくさん含まれています。とりわけ糖質の50%以上が、効率よくエネルギーに変わるグリコーゲンで、肝臓の機能を高め集中力向上や疲労回復に作用します。
また、鉄分ミネラルを多く含み亜鉛が多いのも特徴的で、免疫力向上が期待できます。さらにリポビタンDでお馴染みの「タウリン」を非常に多く含み、スタミナ増強、疲労回復に大きく寄与します。
赤穂の牡蠣は美味しいだけでなく、現代人に必要な栄養素が詰まった魅力的な食材です。
おいしい時期や食べ方
グルメも唸る「坂越牡蠣」「なつみ牡蠣」
赤穂の牡蠣は驚く事に2つの美味しい時期があります。1つ目は2月上旬の冬の時期の「坂越牡蠣」です。種付けから1年後のこの時期の牡蠣を坂越牡蠣と呼び、美味しく人気の時期です。2つ目は6月~8月の「なつみ牡蠣」です。
こちらも赤穂の坂越区で作られていますが、近年夏の時期に食べられる牡蠣をという事でプロジェクトされた「夏の時期の真牡蠣」です。漁師さんが4年の歳月を掛け作り上げた「赤穂の牡蠣」の新しい夏の時期のブランドです。
赤穂の牡蠣の解禁の時期
赤穂の牡蠣は2回解禁の時期があり、解禁直後の港は多くの解禁を待ちわびたグルメな観光客で賑わいます。冬の時期の解禁は10月後半にむき身の店頭販売で解禁が開始し、11月の半ばに殻付きの牡蠣の販売、牡蠣小屋も解禁と共にオープンします。
この解禁した牡蠣は全国の牡蠣と比べ長く、普通3月中旬までで終わる冬の時期の牡蠣ですが、赤穂では4月下旬まで楽しめます。
前述で紹介したなつみ牡蠣の解禁は6月ですが、冬の時期の牡蠣と違い、大量に出回らないので牡蠣小屋で食べ放題という様子ではありません。後述で牡蠣のおすすめのお店をご紹介します。
赤穂の牡蠣の美味しい食べ方
赤穂の牡蠣、美味しい牡蠣の見分け方
牡蠣は何と言っても鮮度が命です。美味しい牡蠣の見分け方は鮮度、色、形ですが、鮮度は殻の閉じ具合で見分けます。市場で殻が開いている場合は触って閉じ具合を試しましょう。すぐ閉じる牡蠣は鮮度の良い証拠です。
牡蠣の形は大きさより身の厚みを優先して選びます。牡蠣の色は乳白色で張りと艶がある物を選び、特に牡蠣と貝柱を繋いでる部分を注視し、この部分が半透明の物は新鮮です。
牡蠣の身や殻に水が浮いていたり、白色が強い物は鮮度が落ちている物です。新鮮な牡蠣はグルメな方へのお土産にも最適なので、良く観察して選びましょう。
赤穂の牡蠣のおすすめなグルメな食べ方
赤穂の牡蠣は鮮度と非常に綺麗な沖合の海水で育っているため、生で食べるのがグルメも唸る一番の食べ方と思いますが、苦手な方も居ると思いますので、色々な料理をご紹介します。生牡蠣はレモンとお醤油、塩、お酢をブレンドして食べるのがおすすめで、この地域のご当地の塩、醤油と合わせるのがベストです。
寒い時期はこたつを囲んで、お鍋がおすすめです。また赤穂でおすすめなのが寒い時期のランチバーベキューです。港付近には「牡蠣小屋」と呼ばれるバーベキュー場があり、食べ放題で楽しめます。
焼き牡蠣料理ですが、調味料は自由ですので、塩、醤油、味噌、焼肉のたれなど色々な調味料と柑橘類を合わせ、グルメな方はトマトソース等に合わせます。また赤穂ではお好み焼きや蒸し料理、アヒージョなど様々な料理が楽しめます。
牡蠣小屋が大人気
牡蠣小屋と聞くと牡蠣の漁師さんが集まって作業する仕事兼食事が出来る小屋を想像しますが、全国各地でも昨今は収穫時期オープンする、牡蠣のバーベキュー場を牡蠣小屋と呼びます。
海辺や駐車場に屋根を付けて半分屋外の様な形の造りを牡蠣小屋として展開しており、ランチバーベキューが楽しめます。メニューは牡蠣が主ですが、牡蠣小屋によってサザエやアワビ、ホタテなどもあります。
赤穂市付近には数多くの牡蠣小屋があり、食べ放題で観光客が賑わいを見せている、リーズナブルで解放感のあるランチが味わえる場所が牡蠣小屋なのです。
赤穂の牡蠣が食べ放題!おすすめのお店2選
赤穂の牡蠣の食べ放題のおすすめ店①海の駅 しおさい市場
牡蠣の美味しい食べ放題店【店舗概要】
「店舗住所:〒678‐0172 兵庫県赤穂市坂越290‐7」「定休日:水曜日」「店舗形態:牡蠣小屋(冬季)」「食べ放題価格:大人3000円/70分・小学生1600円/70分・幼児800円/70分」 ※価格は平成30年2月9日現在上記URLのHPの記載価格です。
市場の屋外の開放的な環境で、ランチバーベキューで赤穂牡蠣を食べ放題で楽しめます。牡蠣が水揚げされる港にある牡蠣小屋なので、取れたての非常に新鮮な牡蠣が味わえ、グルメにおすすめの店舗です。
また市場にはレストランや生鮮魚の販売もあり、レストランでは牡蠣フライや牡蠣の味噌ラーメンが食べれ、お土産を買う場所としてもおすすめです。
赤穂の牡蠣の食べ放題のおすすめ店②漁師直営 焼きがき大豊
「TEL:0791-22-6777」「営業時間:9:00~16:30」
牡蠣の美味しい食べ放題店【店舗概要】
「店舗住所:〒678‐0141 兵庫県相生市5133‐32」「定休日:火曜日」「店舗形態:牡蠣小屋(冬季)」「食べ放題価格:大人3000円/90分・2400円/60分・1800円/45分 子供(小学生まで)1500円/90分・1250円/60分・1000円/45分」 ※価格は平成30年2月9日現在上記URLのHPの記載価格です。
青空の下、ランチバーベキューで牡蠣の食べ放題が楽しめます。細かく時間が区切られて価格が決められているのは小食の方には嬉しい情報です。
またバーベキュー場の横の鮮魚店から生鮮品を購入してランチバーベキューを楽しむ事も可能です。期間は解禁後の11月~4月までですのでお問い合わせの上、お伺いする事をおすすめします。
おいしい赤穂の牡蠣が食べられるお店4選
①海鮮問屋 城(JO)
「TEL:0791-46-8788」「営業時間:11:00~15:00・土日17:00まで」
牡蠣の美味しい食べ放題店【店舗概要】
「店舗住所:〒678-0172 兵庫県赤穂市坂越2351-5 」「定休日:お正月無休・5月G.W.まで無休」「店舗形態:お食事所・牡蠣小屋」「おすすめ料理:生牡蠣180円、酢牡蠣790円、牡蠣フライ690円、地酒蒸し牡蠣780円、牡蠣塩だれネギまみれ980円、牡蠣の天ぷら880円、牡蠣の小鍋1,280円、牡蠣のアヒージョ980円、生白子と牡蠣のバター鉄板焼き1,280円」 ※価格は平成30年2月9日現在上記URLのHPの記載価格です。
【店舗のおすすめ情報】
上述のおすすめ料理の通り、様々な赤穂の牡蠣の料理がリーズナブルに味わえる有難いお店です。店内は牡蠣小屋風になっていて炭火で赤穂の牡蠣やお鍋料理、ホタテやハマグリも味わえ、ランチ専門ですがお酒も楽しめます。
赤穂の牡蠣料理とお酒を楽しみたい方に最適なお店です。牡蠣の少ないオフシーズンでも10数種の播磨灘のお魚や、魚介の浜焼きが楽しめる、リーズナブルで多彩な魅力のあるおすすめ店です。
②かましま
牡蠣の美味しいおすすめ店【店舗概要】
「店舗住所:〒678-0172 兵庫県赤穂市加里屋2103-14」「定休日:火曜日」「店舗形態:お食事所・夜間は居酒屋」「おすすめ料理:忠臣蔵セット1470円(生牡蠣・焼き牡蠣・フライ・オイカバ丼・牡蠣味噌汁・オイチョコ)」 ※価格は平成30年2月9日現在上記URLのHPの記載価格です。
【店舗のおすすめ情報】
牡蠣の網元が経営するお店なので、超新鮮な牡蠣がお値打ちで楽しめます。解禁後ならランチ、ディナーで赤穂の牡蠣を多彩な料理で楽しめます。おすすめ料理は何と言っても牡蠣料理で、解禁後のシーズンでは生牡蠣が2,000円/10個食べられる非常にお得なおすすめのお店です。
場所は赤穂駅から徒歩でもアクセス可能です。赤穂の牡蠣のお好み焼きもここでしか味わえない料理で、ランチにおすすめです。
③呑海楼(どんかいろう)
牡蠣の美味しいおすすめ店【店舗概要】
「店舗住所:〒678-0172 兵庫県赤穂市御崎131」「定休日:年中無休」「店舗形態:旅館、懐石・会席料理、和食(その他)」「おすすめ料理:赤穂の四季の料理コース、食前酒、前菜、椀物、造り、煮物、強肴、焼物、御飯、香物、留椀、甘味 7000円」 ※価格は平成30年2月9日現在上記URLのHPの記載価格です。
【店舗のおすすめ情報】
赤穂岬に立地する温泉宿の懐石料理店です。コースメニューでは四季折々の赤穂の食材が楽しめ、冬季の牡蠣の解禁後では、生牡蠣や牡蠣鍋をゆったりとした店内で舌鼓できます。また塩の産地の赤穂では播磨灘の鯛の塩釜焼きなど赤穂ならではの名物料理も堪能出来ます。
温泉も露天風呂屋大浴場があり、日帰り入浴も可能なので、ランチと入浴や、入浴とディナーなど赤穂の名産品を贅沢に楽しみたい方に最適な店舗です。
④潮彩きらら 祥吉
「TEL:0791-43-7600」「営業時間:11:00~21:00」
牡蠣の美味しいおすすめ店【店舗概要】
「店舗住所:〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎2-8」「定休日:年中無休」「店舗形態:旅館、懐石・会席料理、和食(その他)」「おすすめ料理:赤穂の焼き牡蠣・1,320円、赤穂の牡蠣朴葉ポン酢:1,320円、赤穂の牡蠣雑炊・1,012円」 ※価格は平成30年2月9日現在上記URLのHPの記載価格です。
【店舗のおすすめ情報】
赤穂の岬に立地し、播磨灘を一望できるホテル内のレストランです。赤穂の牡蠣をふんだんに使用した料理を楽しめる数少ないレストランです。メニューでは牡蠣の懐石プランでは生牡蠣、牡蠣鍋、牡蠣ご飯、カキフライ、蒸し牡蠣が用意され、赤穂の牡蠣を食べつくす事が出来ます。
牡蠣以外でも瀬戸内海の旬の魚や神戸牛の料理があり、温泉も日帰り温泉で絶景を望みながら楽しめます。赤穂の牡蠣の料理の豊富さを求めるのでしたら、一押しの店舗です。
赤穂の牡蠣を買うならここ!おすすめの販売店
海の駅 しおさい市場
牡蠣の販売のおすすめ店【店舗概要】
「店舗住所:〒678‐0172 兵庫県赤穂市坂越290‐7」「定休日:水曜日」「店舗形態:生鮮品販売、レストラン」「おすすめ品:赤穂の牡蠣(殻付き)900円/1kg、赤穂の牡蠣(むき身)1,350円/1kg」 ※価格は平成30年2月9日現在上記URLのHPの記載価格です。
【店舗のおすすめ情報】
赤穂市の坂越の漁港にある海の駅で、メインは冬場の牡蠣小屋でのバーベキューですが、普通の道の駅の様に販売が盛んでは無い物の、牡蠣の解禁シーズンではお値打ちで牡蠣が購入出来ます。
牡蠣の他にも新鮮なサザエ、アワビ、ハマグリや鮮魚類も購入可能で、好きな方でしたら見るだけでも楽しい場所です。牡蠣をお土産にという方は、立ち寄る事をおすすめします。解禁まもなくはとても込み合うので、お土産は先に済ませるなど、工夫をする事をおすすめします。
まとめ
赤穂の牡蠣は豊かな原生林から運ばれるミネラル水と、家島諸島と播磨山岳から染み出る海中の地下水、さらに海底に潜り込んだ段丘地形と離島によって海流が阻まれ、牡蠣を作る事に最適な環境となっています。
この作用によって他の地域の牡蠣より倍の速さで成長する、奇跡の牡蠣なのです。さらに近年に始動した、夏の時期に収穫が可能な「なつみ牡蠣」も今後期待されています。美味しい牡蠣をお求めでしたら遠方でも是非とおすすめします。
赤穂市の牡蠣の水揚げをする漁港付近には赤穂温泉もあり、牡蠣以外の海産物も非常に豊富で、旅行で訪れる事も大変おすすめです。
「TEL:0791-46-8600」「営業時間:9:00~16:00」