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小値賀島で癒されよう!アクセス方法や観光での見どころをご紹介!

五島列島北部にある小値賀島。自然豊かで歴史深い小値賀島の体験型ツーリズムで癒されましょう!小値賀島では、他ではなかなか味わえない古民家ステイなどのエコツーリズムもあります。それでは、小値賀島へのアクセス方法や一度は訪れたい人気スポットを見ていきましょう。
2020年8月27日
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長崎県の離島~小値賀島~

小値賀島はそのほとんどが西海国立公園に指定されている自然豊かな島です。島内各地で石器や古墳が見つかるなど歴史深い土地であり、火山がもたらした肥沃な大地と五島列島の豊富な魚介類などの自然の恩恵を受けた島なのです。また自然の恩恵だけでなく、歴史的な古民家を改装し、古民家ステイという形で体験型ツーリズムを楽しむ事の出来る島でもあります。

小値賀島の地理

長崎県の西に浮かぶ140あまりの島々が連なる列島

小値賀島は五島列島の北部に位置します。五島列島は九州本土の西の海に浮かび、北東側から中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の島とその周辺にある小さな島々を含みます。日本海と東シナ海の境界とされていて、漁場豊かな地域です。 小値賀島は本島を中心に大小17の島からなっています。火山の噴出によって生まれた火山群島で、全体的に平坦で海岸線の出入りが多いです。東部に自然の良港「前方港」、南部に本町の玄関口「小値賀港」があり、この港が島のアクセスポイントになります。島外への交通手段はフェリーがメインです。

小値賀島へのアクセス

出典: http://ojikajima.jp/category/access

長崎県の西に浮かぶ五島列島にある島

海に囲まれている小値賀島へのアクセスはフェリーに限られます。小値賀島へ渡る場合は、博多港か佐世保港へ向かいましょう。

島外からのアクセス

出典: http://ojikajima.jp/category/access

①博多港からフェリー太古、②佐世保港からフェリーなるしお、高速船シークィーン、③五島列島内からフェリー太古、高速船シークィーン

島外からのアクセスは、博多港、佐世保港、五島列島からの3パターンになります。時間の目安としては、福岡空港から博多空港まで地下鉄で10分、博多港からは小値賀島までフェリーで5時間程かかります。また、長崎空港から佐世保港まで高速バスで1時間40分(ジャンボタクシーなら55分)、佐世保港からは小値賀島までフェリーで3時間程(高速船なら2時間程)、時間がかかります。すでに五島列島に滞在されている方は、青方港や有川港、福江港からフェリー太古、フェリーありかわ2でアクセス出来ます。

島間や島内の交通手段

出典: http://ojikajima.jp/category/access

《はまゆう》小値賀島~六島・野崎島1日2便、小値賀島~大島1日4便、《さいかい》小値賀島~納島1日5便

他の離島へは町営渡船でアクセス出来ますが、日に数本しかありませんので、利用する場合は時刻表をしっかりと確認しておきましょう。島内はタクシーがありませんので、島に1台の町営バスを利用する事になります。レンタカーやレンタサイクルもありますので、移動が多い場合は活用されても良いかもしれません。古民家ステイ等を利用していて、時間に縛られず、フレキシブルに使いたい時は便利ですね。

行ってみたい小値賀島スポット1~斑島玉石甌穴~

小値賀島の北西にある斑島には玉石甌穴(たまいしおうけつ)があります。斑島と本島とは斑大橋で結ばれています。海岸の岩場に深さ3メートル程の穴があき、底に直径50センチ程の球状の石があります。底の石は「玉石様」と呼ばれ、信仰の対象とされてきた天然記念物です。とても神々しいです。満ち潮などで海水が入ると、玉石が回転して洞穴が削られると同時に玉も丸くなっていきます。世界では2番目に大きく、日本では最大級の玉だそうで、人気のスポットになっています。この玉石甌穴の近くには「玉石大明神」と書かれた鳥居と石造りのほこらがあります。別の穴から持ち出した小さな丸石があり、「玉石大明神」として祭っています。この様に島民に崇拝される玉石は、単に自然の芸術という意味合いよりも、心の拠り所とされています。きっと訪れた人を不思議な気持ちにさせる、そんなパワースポットです。宿泊エリアからは遠いです。

ポットホール

ポットホールは、甌穴(おうけつ)とも、かめ穴とも呼ばれます。河底や河岸の硬い表面に割れ目などの弱い部分があると、そこが水流によって侵食され、くぼみとなります。このくぼみに石や岩が入ると、水の流れによって回転し丸みを帯びた円形の穴になります。その後、甌穴のできた場所が水面より高くなって、地表で見られる様になります。これがポットホールと呼ばれ、規模の大きさや場所によっては天然記念物として保護されます。

行ってみたい小値賀島スポット2~赤浜海岸~

小値賀島が火山活動から出来たと実感でき、地球の営みを肌で感じる事が出来ます。鉄分を多く含んでいる為、砂も砂利も赤い海岸です。宿泊エリアに近く、港ターミナルより自転車で20分でアクセス出来ます。

行ってみたい小値賀島スポット3~姫の松原~

小値賀島の中心に学校の通りを抜けた先に約500メートルに渡って、空を覆いつくす松並木があります。松並木の下を通り抜けるのは爽快です。日本の名松百選と新日本の街路樹百景に選定されています。古民家ステイ出来る建物もこの近くにあり、宿泊しながら見ることも出来ます。宿泊エリアにも近く、港ターミナルより自転車で約20分でアクセス出来ます。


行ってみたい小値賀島スポット4~牛の塔~

悲しい過去のある歴史遺産です。小値賀島がまだ二つに分かれていた鎌倉時代末期、新田開発の為に二つの島の海峡を埋め立てました。工事は困難を極め、荷運びなどに使われた牛もとても多く犠牲となりました。そこで島民たちは牛の供養の為、小石約7万個に経文を刻んだ「一字一石経」を埋納して、その上に供養塔を建立しました。それが牛の塔なのです。 島民の感謝の思いは厚く、年に1度、慰霊祭「牛の塔祭」が営まれています。宿泊エリアに近く、港ターミナルより自転車で約15分でアクセス出来ます。

行ってみたい小値賀島スポット5~旧野首教会~

旧野首教会は段々畑の名残である石垣が何段にもなり小高い丘の上にある荘厳な教会跡が野崎島を見渡します。映画の舞台に使用される等、来る人を魅了する建物です。骨組みに竹が使用され、竹を編み込んだ上に漆喰を塗り固めています。曲線が組み合わさる形で骨組みが構成されているので、建物を広く感じる事が出来ます。内部のステンドグラスは小値賀島の名産である椿の花があしらわています。これには「固い結束」という意味が込められています。 この野崎島は現在無人です。その昔、隠れキリシタンの方々が野崎島に移り住んだのが始まりで、明治時代になり信仰の自由が認められると、この教会を建てたそうです。その後、2001年以降には無人島になり、野崎島自然学塾村が管理しています。野崎島へのアクセスに関しては同協会への事前連絡が必要です。教会参観の申し込みをすれば、当日施錠を解いておいてくれます。宿泊エリアからは遠いです。

行ってみたい小値賀島スポット6~歴史民俗資料館~

江戸初期に壱岐から小値賀に移り住んだ豪商、小田家の屋敷を小値賀町が譲り受けて1989年に開館されました。小田家は捕鯨、新田開発、酒造業を営み、島に富をもたらし、人々に貢献した家系です。資料館には、小田家の紹介、町内の考古資料、中国との貿易に関する陶磁器などの資料、野崎島のキリシタン資料などの展示を行っています。宿泊エリアに近く、小値賀港から徒歩7分です。

小値賀島の歴史

火山によって誕生した小値賀島は比較的平坦な為、約2万5000年前後期旧石器時代には古代人が住んでいたと言われています。小値賀島の由来ですが、景行天皇が平戸市志々伎町へお見えになった時に西の海をご覧になり、「遠くにあるが近くに見えるので近島(ちかしま)(値賀島)」とおっしゃったことからだそうです。 旧藩時代には、平戸藩主松浦家の所領でした。明治に入り、3村に分離し各村に役場を置きます。その後、大正に入ると、3村合併により「小値賀村」となりました。そして、昭和に「小値賀町(おぢかちょう)」となったのです。平成に入ると、観光業に力を入れ、古民家ステイ等のサービスも多く取り入れる様になりました。

小値賀島の産業

自然息づく小値賀島の産業は漁業がメインです。降水量が少ないのですが、土地を上手く活用して農業も行っています。そして自然の豊かさや古民家を使った古民家ステイ等も観光業としても上手く活用しています。

漁業

ブリ、ヒラス、イサキ等の魚を一本釣りするのが中心です。アワビ等の貝類もとれるのですが、1987年にとれる量が減った事から、アワビの種苗生産も行っています。他にも、漁獲量の規制、稚魚の放流、人工産卵礁の設置、藻場の維持等を行い、循環型の漁業を行っています。 他の漁場と差別化を図るために、平成11年度からイサキを「値賀咲(ちかさき)」、タチウオを「白銀(はくぎん)」とネーミングして、ブランド化しました。

出世魚で冬になると脂がのる。養殖したものを全てハマチと呼ぶ場合もある。

出典: http://mokuyouichi.com/sakana/sengyo/ha/hiramasa.htm

関東ではヒラマサとも呼ばれる回遊魚。 流通量が極端に少なく、ブリの1割未満。

九州ではイッサキと呼ばれることもある海水魚。オリーブがかった褐色をしている。

その外観が太刀に似ていることから名付けられた回遊魚。出汁によく使われる。

農業

肉牛の飼育や稲作を行っていますが、起伏が少ない土地に降水量が少ない為、水量の確保という問題があります。その為、本島から3キロ離れた野崎島に県営のダムを設けて対応しています。また、湿気に弱く、水はけの良い土地を好む土地利用型作目の栽培が適している為、実エンドウ、メロン、ブロッコリーなどの栽培もされています。 漁業同様、循環型、環境型を目指し、肉牛の飼育から発生する牛糞を堆肥として活用しています。

エンドウ豆の中で、実を食べるものを実エンドウ。水はけの良い土地で育つ。


ウリ科の果物でとても甘い。水はけの良い土地で育つ。

アブラナ科の野菜で緑色の花蕾と茎を食用とする。湿気に弱い。

観光業

町の観光は、「体験型ツーリズム」を合言葉に展開しています。エキサイティングな海、やすらぎの農業、豊かな自然を舞台として行うものです。海を活用した観光を「ブルーツーリズム」、農業を活用した観光を「グリーンツーリズム」、自然体験を「エコツーリズム」と称しています。 小値賀島ではさらに、島暮らし体験型観光を「アイランドツーリズム」としても推進しています。民宿や古民家ステイなどの宿泊システムも島をあげて推進しています。

小値賀島の体験型ツーリズム

島の観光業として賑わいを見せる体験型ツーリズム。体験型ツーリズムの種類を見ていきましょう。

ブルーツーリズムとは

ブルーツーリズムとは、島や沿海部の市町村の活性化を図り、国民に余暇活動の場を提供できる事です。漁村滞在型余暇活動とも言われます。 フェリーで遊覧、漁業の体験などが含まれます。

グリーンツーリズム

グリーンツーリズムは、緑豊かな農山、自然豊かな漁村でゆっくりと滞在し、訪れた地域の方々との交流を通じて、自然、文化、人々の魅力に触れる余暇活動のことです。 農業体験、加工品体験などを含みます。

エコツーリズム

エコツーリズムとは、自然環境や歴史文化を学び、体験することで地域の自然環境や歴史文化の保全に関心を持たせる余暇活動のことです。 空家になっている古民家での古民家ステイ、保全活動、地域の散策ツアーなどを含みます。

アイランドツーリズム

アイランドツーリズムとは、島暮らし体験を通して文化、自然、景観などを未来に残し伝え、町が元気になる為の様々な活動です。 長崎県の自治省の補助金を受け、小値賀島の観光業等の商工会議所に関係する方々が立ち上げた「特定非営利活動法人おぢかアイランドツーリズム協会」の掲げる活動です。

小値賀島のグルメ1~海鮮丼~

小値賀島でとれた新鮮な魚介類を使用。

小値賀島は漁業がメインの島です。五島列島近海でとれたキュッと身がしまった新鮮な魚を海鮮丼として楽しむ事が出来るのです。

小値賀島のグルメ2~塩ソフト~

名産の塩を用いたソフトクリーム。

観光には欠かせないソフトクリーム。五島列島の澄んだ自然海水を汲み上げて、丁寧に作り上げた塩を使ったソフトクリームです。甘過ぎず、サッパリしているので、食べやすいです。


小値賀島のグルメ3~五島うどん~

出典: http://www.goto-tenobeudon.jp/history/recipe.html

日本三大うどんの一つで小値賀島の名物。

日本三大うどんの一つである「五島うどん」は、遣唐使の時代に五島列島に伝わったとされる手延ちうどんです。コシが強く、切れにくく、艶があって、プルンとした食感が人気です。生地を2本の箸にかけて引き延ばして束ねる作業を繰り返す事で作られますが、その時に小値賀島の名産である椿油を使用します。生地同士がひっつかない様に使用する椿油ですが、オレイン酸を豊富に含み、麺の酸化を防ぐ効果があると共に、善玉コレストロールを増やし、悪玉コレストロールを減らします。五島うどんの出汁ですが、これも小値賀島の名産であるトビウオを使って仕上げるので、上品で澄んだ出汁になります。

小値賀島での宿泊

日帰りで変えるのはもったいないですし、泊まりを挟むとゆっくりと探索、観光が出来ます。小値賀島の宿泊について見てみましょう。

旅館や民宿の利用

島内の旅館は数少なく、民宿の方が数が多いです。旅館もどこか古民家を思わせる大きさのものです。民宿での醍醐味と言えば、親しい交流出来るオープンな雰囲気です。宿泊施設の方は地元の人々ですので、島との交流が密に行えます。地元の方のどこか懐かしい料理や、新鮮な魚介類が食べられる民宿が多いです。

民泊の利用

家族と同じ様に生活し、食事をともにすることができます。一般のご家庭にホームステイしながら、島暮らしを丸ごと体験出来るのです。お手伝いしながら郷土料理を教わったり、のんびり魚釣りをして魚をさばいたり出来ます。 一般の方と接するのは緊張しますが、宿泊していくうちに仲良くなれます。

古民家ステイの利用

古民家ステイとは、歴史ある古民家を改装し、快適に過ごしやすくして、ペンションの様に古民家を貸し切ってしまうシステムです。古民家ごとに異なりますが、1名~6名の単位で貸し切ることが出来ます。キッチンや洗濯機等もありますので、住んでいるかの様に過ごせます。小値賀島に点在する古民家ステイは6棟あります。フェリーの長旅で疲れている人の為に、小値賀港ターミナルからの送迎もあります。

移住してみる

小値賀島を気に入り、生涯に渡って住んでみたいと移住された方もいらっしゃいます。コンビニはありませんが、商店街があり、野菜や魚、生活に関わるものは手に入ります。島民の方々と支えあっていく生き方は、古き良き日本を思い出させます。実際に移住を決められた方は、町役場の「移住者相談ワンストッ プ窓口」で相談します。実際に住民の方々と相談したり、移住に向けての段取りが大丈夫かどうか、確認してもらえます。島には不動産屋がありませんので、空家バンクや町営住宅で相談して頂くことになります。

まとめ

いかがですか?フェリーを乗り継ぎ、本土から離れた島の豊かなくらしはとても魅力的です。ノスタルジックな気持ちになれる古民家の民宿や古民家ステイでの宿泊、自然や歴史を肌で感じる事の出来る観光スポット、五島列島の美しい海でのマリンスポーツ、小値賀島ならではのグルメと様々な体験型ツーリズムを楽しむ事が出来ます。一度、訪れてみると心身をリフレッシュ出来るかもしれません。