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アジサイ「アナベル」の育て方講座!その特徴や、綺麗な花を咲かせるコツをご紹介!

どんな環境でも、白くて清らかでまぁるい花を咲かせてくれる「アナベル」。花色の変化で、ライムグリーンを楽しむことも出来ます。その「ひたむきな愛」に応えるべく、「アナベル」の特徴や育て方、手入れの仕方を知って、綺麗な花を咲かせましょう。
更新: 2022年2月17日
tsukibijin
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アナベル(アジサイ)|特徴を知りたい

アナベルの特徴のひとつとして、透き通るような白い花を大きな手まりのようにコロンと咲かせてくれることがあげられます。時間の経過で白から若草色にうつろっていくその花色に、心癒される方も多い人気種です。 アナベルは他にどういった特徴を持っているのでしょう。また、一般的なアジサイとアナベルとでは育て方や特徴にどんな違いがあるのでしょうか。

アナベル/科名・属名など

科名・属名:アジサイ科・アジサイ属 学名(白):Hydrangea arborescens cv.Annabelle 学名(ピンク):Hydrangea arborescens'NHC1' 英名:Smooth hydrangea(スムースハイドランジア ) / Annabell 別名:アメリカノリノキ 原産地:北アメリカ東部

アナベル/開花時期や花色の種類は?

アナベルの開花時期は6~7月とされていますが、涼夏の場合などもう少し長く咲いてくれることもあります。 花色は、白で知られていますが、ピンク色の品種の開発も行われておりその花色もとても人気があります。 その花色の移り変わりの美しさといったら、なんとも言いがたい素晴らしいものです。 どちらも育て方は同じです。

アナベル(アジサイ)|一般的なアジサイとの違いは?

アナベルってどんな花?

アメリカ原産の野生種である「Wild white hydransea(ワイルドホワイトハイドランジア)」を原種にして改良・作成された園芸品種のアメリカアジサイです。 小さな花が集まりこんもりとした花の姿をしており、直径30cmにもなる大きな花をつけることもあります。 暑さや寒さにも強く、一般的なアジサイと同じようにあまり手間がかからないので、初心者向きとも言われていまが、育て方などに少し違いがあります。

アナベルは日光浴が大好きです

アジサイは日陰でも育ちやすいことで有名ですが、アナベルの場合は違います。 太陽の光が大好きで、真夏以外は日光にあてて丈夫に育てることで、その花色はさらに白く、見つめているとまばゆいばかりに輝くようになります。

アナベルは剪定の時期が違います

一般的なアジサイとアナベルの剪定時期を比べてみましょう。 育て方の中で、はっきりと違う特徴、それは「花を咲かせる芽の付いた枝を伸ばす時期」です。 ・アジサイ:10月頃、「次の年」に咲かせる花の芽が出来始めます。そのため6~9月中旬までに剪定します。

アジサイには、その年に伸びた新しい枝には、花をつけない性質があります。上から1節目は開花する可能性が低いため、花のすぐ下に生えている1節目を切り落とします。 ・アナベル:夏~秋に、「その年に」花を咲かせる芽の付いた枝を伸ばします。剪定を夏から秋の間に行ってしまうと、花を咲かせない枝が伸びてしまう可能性があります。このため、2月上旬~3月下旬が剪定に適しています。

アナベル(アジサイ)の育て方

アナベルの育て方|苗木・植え替え

苗木が手に入ったら、さっそく植え替えをしましょう。 特に、店頭に並んでいる苗木のポットは株に対して小さめのものが多い為、ひと周り大きめの鉢への植え替え、または、地面に直接植え替える地植えを行います。

アナベルの育て方|植え替えの時期は?

アナベルの植え替えの適期は、花の最盛期を避けた3~4月か、10~11月のあたりです。 鉢植え、地植えのどちらにも植え替えることが可能ですが、以下の点に注意します。 ・花が咲き終わってから植え替える ・葉がすべて落ちてしまう1か月半~3か月前に植え替えを済ましておく

鉢植え|植え替えの方法は?

アナベルを鉢植えにする場合は、鉢底に虫の侵入などを防ぐネットを敷き、その上に水はけを良くするための鉢底石をいれます。その上から、培養土を鉢の3分の1から半分程度入れます。 土が入った植木鉢に、根についていた古い土を軽く落とした苗を、根が傷まないようにそっと置いてから、残りの培養土を入れていきます。 鉢の上部から、2~3cmほどのウォータースペースをとっておきます。植え替えが終わったら、砂じんを洗い流すつもりで鉢底から水がしたたるくらいに、たっぷりと水やりをします。


鉢はどこに置くといい?

鉢に植え替えて、根付くまでは「日陰」に置いておくと良いでしょう。 夏場は「半日陰」が好ましいですが、アナベルは明るい場所を好む傾向がありますので、午前中だけでも日光浴させてあげましょう。 冬場は、西日を避けた「1日中日の当たる場所」に置いても大丈夫です。

地植え|植え替えの方法は?

場所を選びましょう

地面に直接植え替えをする場合は「場所を選ぶ」ことが重要になってきます。 余りにも風通しが良くても、冬場に「芽飛び」という冷たい風の影響で新芽の生育が進まなくなることがあったり、日当たり、特に西日が強すぎると、夏場に葉焼けをおこしたり、水切れが早くなる恐れがあるからです。

地植え|適した場所

・西日が当たらず、午前中に日光浴が出来る場所 ・風通しが強すぎない場所 そうは言っても、ベストな環境を用意して植え替えをするのは、難しいケースもありますので「なるべく」を念頭に置いて場所を選ばれると良いでしょう。

地植え|土づくり

アナベルは、土のpHを気にすることはありませんが、水はけの良い土を使うようにします。 地植えの「植え穴」を掘った時の土に2~3割ほどの腐葉土を混ぜ込んでおくことで水はけが良くなります。 植え付けるまでに時間に余裕があるときは、その土を耕しておいて2~3週間寝かせておくと、アナベルの生育しやすい肥よくな土壌を用意することができます。

地植え|植え替えの手順

①苗より、2倍以上の大きめの「植え穴」を掘る ②根を傷めないように広げながら、苗を穴の真ん中に優しくおく ③培養土を、植え穴がきれいにふさがる分量を入れていく ④地面をならし、多めの水やりをする

地植え|肥料とマルチング

地植えの手順①と②の間に、根に直接当たらないように「肥料」を施しておくのもおすすめです。 培養土に元肥は入っている場合もありますが、アナベルは肥料を好みますので別に施してあげることも良いでしょう。 また、西日の当たる場所にやむを得ず地植えをするときには、株元に腐葉土などをかぶせてマルチングをすることで、乾燥を防ぐ方法もあります。

アナベル(アジサイ)の土や追肥は?

アナベルの育て方|土壌

アナベルは土を選びませんので、ホームセンターや園芸店の店頭にある「花や野菜の培養土」で十分育ちます。 水はけの良い種類を選びましょう。 また、アジサイ専用に元肥と土がブレンドされた「アジサイの培養土」も販売されています。こういった培養土を使うことで、一層の花付きの良さや美しい花色が楽しめます。

青アジサイの土 青アジサイの肥料

出典:楽天
出典:Amazon
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アナベルなどの白い花をつけるアジサイには、「青アジサイ用」の土や肥料を使用します。 プロトリーフの土や肥料は、それぞれの植物の性質に見合ったバランスの良い配合をしてあるので、植物の生き生きと育つようすが目に見えてわかります。

アナベルの育て方|追肥は必要?

アナベルの育て方で「追肥」をすることも重要な行事です。 年に2回、6~7月に1回、12月~2月に1回あげます。 固形タイプのものを置くか、混ぜ込むタイプのものを使いますが、「植え付けのときに、培養土に混ぜ込んでおけば一年間効果を発揮し続けるタイプ」の肥料もあります。この場合は、1年後に追肥すると良いでしょう。 油かすや、緩効性の肥料もおすすめします。 

アナベル(アジサイ)の水やりは?

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アナベルの育て方|水が大好きです

アジサイの種類の中でもアナベルは、水を好むタイプです。 地植えした場合と、鉢植えとでは少し要領が違ってきますので見ていきましょう。


アナベルの育て方|鉢植えしたときの水やり

置き場所の都合や、大きくなりすぎるのを防ぐためなど、株に対して鉢を小さめにしている場合は特に水切れをおこしやすいので、水やりをしてしっかりと管理します。

水切れしないように気をつけます。 目安は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。花や葉がしんなりしたり、元気がないようなときにも気にかけて水やりをしましょう。 日照りの続く夏場などは、午前中の涼しいうちと夕方にもアナベルの様子を見て1日2回水やりしてもいいくらいです。 冬場は、土の表面の様子を観察しながら2日に1回くらいのペースで水やりします。

アナベルの育て方|地植えしたときの水やり

地植えしたばかりのアナベルには、水切れのないようにしばらくは水やりをします。 根付いてからのアナベルは雨ざらし状態で良く、基本的には水やりは必要ありません。 そのほか、日照りが続いたり、葉がしんなりとしてしまっているのを見つけた場合も水やりをします。

定期的に草を除きましょう

アジサイのみならず植物全体に言えることですが、雑草が種を飛ばして、鉢の中や地植えの株の下に生えてきている場合は、雑草が根をはりアジサイに必要な栄養をよこどりしないためにも、こまめに「除草」を行いましょう。

アナベル(アジサイ)|剪定したほうがいい?

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アジサイの剪定は必要ない?

アナベルも含めてアジサイは、そのまま放っておいても徐々に綺麗な樹形をつくっていく植物なので剪定は必要ないという考え方もあります。 ただ、他の庭木や、アジサイを植えている鉢の大きさとの見た目のバランスを重視するのであれば、剪定をすることで理想の樹形に整えていくことができます。

アナベルの剪定の仕方

アナベルの剪定を行う時期と、アジサイの剪定については上記にあげた【アナベルは剪定の時期が違います】に紹介しています。

放っておいても綺麗な樹形にまとまってくれるアナベルは、高さはそれほどでもありませんが、横にボリュームがでるタイプのアジサイです。 スペースに限りがある、高さや横幅の調節をしたい場合には剪定をおすすめします。

アナベル(アジサイ)|挿し木での増やし方

挿し木での増やし方|適した時期は?

アナベルの増やし方として、お勧めなのが挿し木です。方法は一般的なアジサイと同じです。 剪定時期の2~3月に切りとった枝を利用しても問題は無いですが、やはり挿し木するには時期外れなので、根の張り方や葉の出る勢いが弱くなる可能性があります。 アナベルの挿し木をする時期は、「6~7月」が理想的です。

挿し木での増やし方|用意するもの

・剪定ばさみ、カッター ・水の入った花瓶やボウルなどの容器 ・鹿沼土や差し芽・種まき用土の入った鉢

ステップ①|挿し木での増やし方・育て方

①その年に芽生えた新しい枝を10~15cmくらいの長さに切り、切り口をカッターや良く切れる剪定ばさみで 斜めにカットします。このとき、全体の長さが7~8センチくらいになるように調節します。 ②下の方の葉は取り除き、大きな葉は半分にカットして、一番上の芽に水分がいきわたるようにします。 ③用意しておいた水を入れた容器に、切り口を浸けてアナベルに30分くらい水を吸わせます。 ④鹿沼土や、差し芽・種まきの土などを入れておいた鉢に、枝が2~3cm埋まるように挿していきます。 ⑤根が生えるまで、日陰で「底面給水」で水やりをしながら、1週間ほど管理します。

ステップ②|挿し木での増やし方・育て方

挿し木をしてから、1か月ほどで根が生えてきます。苗をピンセットなどで優しくつまみ軽く上へ引いてみて容易に抜けなければ、発根しています。 根がちぎれないように優しく掘り起こして、しっかりと根が出ているのを確認したら、新しい土を入れた植木鉢に植え替えて、たっぷりと水やりをします。 根が定着するまでは日陰~半日陰で管理しましょう。

挿し木での増やし方|底面給水とは


挿し木での増やし方の工程で大切なのは、水やりです。 ここで紹介しています「底面給水」とは、一度鉢の上から水やりをしたあと、鉢をお皿のような容器に載せておくことです。 鉢の下のお皿には、常に新しい水が入っている状態を保って、それを1週間ほど続けます。 その工程が終わってから、通常の水やりに切り替えていきます。

アナベル以外の「アジサイ情報」は、以下の記事から知ることができます。

アジサイの葉っぱが茶色くなった!

出典: https://pixabay.com/ja/photos/?q=hydrangea&image_type=&cat=&min_height=&min_width=&order=popular&pagi=12

真夏の直射日光に長時間あてたり水枯れを繰り返した場合に、葉が茶色く枯れたようになってしまうことがあります。 そういった葉が多いと見た目は悪くなりますが、光合成を行うために葉は大切なのでそのままにしておくか、緑の部分だけを残して茶色になった部分をカットしておきます。 病気の可能性がある場合は、対処の仕方が変わってきます。

アナベル(アジサイ)の病気や害虫

アナベルのかかりやすい病気

・うどんこ病:葉に白い粉が吹いたようにカビが生える病気です。カビは湿気がこもることで発生しますから、病気にかかった部分はカットし、枝が多い場合は剪定をして「風通しを良くする」ことが大切です。 ・モザイク病:葉が変形したり、葉の色に濃淡が出るウイルス性の病気です。感染してしまうと治癒することは無いので、病気にかかっている部分は切り落とします。アブラムシを媒介して、他の植物への感染を発生させることがありますので、株全体が病気にかかってしまったときは、株ごと抜き取って処分することをおすすめします。

アナベルにつきやすい害虫

・カミキリムシ:幼虫が、花木の幹に入り込み、株を枯らせる害虫です。株元に、木のくずのようなものが落ちていたらカミキリムシの幼虫を疑います。穴の開いた幹など発見できたら、薬剤のノズルを差し込み駆除します。 ・ハダニ:乾燥した環境で発生する害虫です。葉の裏側にかすり傷のようなものがついていたらハダニがついていることを疑います。葉のおもて裏に水をスプレーして予防できます。駆除は、殺虫剤で行います。 ・アブラムシ:うどんこ病などの媒介役になるので、見つけたら駆除しましょう。

アナベル(アジサイ)|花言葉

栽培条件の違いなどで、色を変化させるアジサイのうつろう姿が由来となった「移り気」・「浮気」・「高慢」に対して、どんな場所でも真っ白な花を咲かせるイメージが由来となった「ひたむきな愛」・「辛抱強い愛情」がアナベルの花言葉とされています。

初心者向きだけど手間はかけよう

アナベルは、丈夫で育てやすいことから初心者向けと良く言われていますが、これまでの「育て方」や「増やし方」を思い返すと、手をかけることで「ひたむきな愛」によってこたえてくれる花だということがわかります。 植え付けてからも、株のようすや土の乾き具合を観察したり除草をしたりと、こちら側も「ひたむき」に接することで、「うちの自慢のアナベル」を身近に感じ、大切に育てていくことにしましょう。