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エギングロッドの「硬さや長さ」など購入前に押さえておく3つのポイント!

イカ類を狙うエギングで用いるロッド選びでは、パワー (硬さ)の違いやレングス (長さ)の違いなどの、あらゆる要素を考慮する必要があります。この記事では、エギングロッドの選び方で、ぜひとも押さえておきたい3つのポイントについてご紹介します。
2020年8月27日
cgjpm705
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エギングロッド選びのポイント1【パワー (硬さ)】

エギングロッドを含むルアーフィッシング用ロッドには、何gのルアーをフルキャストできるのかを示す、「ウェイト (負荷)」という概念の他に、力が加わった時のブランクスの曲がり具合のレベルを示す、「パワー (硬さ)」という概念があります。エギングでは、タダ巻きによる使用は全く想定されず、ロッドをシャクる動作がアクションの基本となったり、2.5号以下の軽いエギを遠投する場合もあったりするなど、他のルアーフィッシング以上に、ロッド選びではパワー (硬さ)が重要な要素になるのです。

主な3種類のパワー (硬さ)の違いを徹底比較!

エギングロッドのパワー (硬さ)の違いは、全体的な使用感や操作性に大きな影響を及ぼします。そのため、状況に合わせた最適なパワー (硬さ)のエギングロッドを選ぶ必要があるでしょう。ここでは、エギングロッドの主なパワー (硬さ)の種類である、「ミディアムアクション」、「ミディアムヘビーアクション」、「ミディアムライトアクション」の3種類のパワー (硬さ)ごとに、「キャスト」、「アクション」、「フッキング」の3つの動作における特徴の違いを徹底比較していきます。

(1) ミディアムアクションのエギングロッド

※ ミディアムアクションのエギングロッドは、エギングロッドの主な3種類のパワー (硬さ)の中では、「中央」に位置する標準的なパワー (硬さ)です。

[1-1] キャスト

ミディアムアクションのエギングロッドは、非常にバランスの取れたキャスト感覚が特徴です。適合するウェイト (負荷)設定値の中央値のウェイト (重さ)のエギを、0.6号のPE製メインラインでキャストした場合、竿全体の反発力をしっかりといかしながら、適度なティップの弾きとバットの張りで、確実にエギを飛ばしてくれるので、初心者にもおすすめです。ただし、エギングにおいて出番が多い標準的な3号のウェイト (重さ)のエギよりも重い、または軽いウェイト (重さ)のエギを投げると、バランスの良さが逆に邪魔をしてしまい、今一つ遠投力に欠ける部分があることも覚えておきましょう。

[1-2] アクション

出典: https://www.photo-ac.com/main/detail/335307?title=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%AD&selected_size=s

ミディアムアクションのエギングロッドの場合、0.6号のPE製メインラインと2号のフロロカーボン製ショックリーダーラインを使用している時では、ロッドをシャクる際の腕の動きの70%程度がエギに伝わり、残りはロッドに吸収されてしまいます。ですから、連続トゥイッチやダートのアクションでイカにアピールするような使い方では、どうしても腕を大きく動かさなければならず、腕への疲労が増える原因になります。それでも、春に多用される底を小突くようなアクションや、比較的ナチュラルなアクションで誘う時には非常に有効ですし、ロッド操作に慣れていない初心者には一番扱いやすい無難なロッドと言えます。

[1-3] フッキング


ミディアムアクションのエギングロッドは、適度なしなやかさがあるため、アワセがどうしても甘くなりやすい初心者であっても、比較的安定したフッキング率を出すことが可能です。ただし、アングラーが多い釣り場で発生しやすい、イカにプレッシャーが掛かっていて、エギへの乗りが悪いシビアコンディションでは、アワセを入れても弾かれてしまう場合も比較的多い傾向にあり、あらゆるシーンでオールマイティーに使えると言い切るのは難しいというのが、筆者の正直な意見です。

(2) ミディアムヘビーアクションのエギングロッド

※ ミディアムヘビーアクションのエギングロッドは、エギングロッドの主な3種類のパワー (硬さ)の中では、「強め」に位置する硬めのパワー (硬さ)です。

[1-1] キャスト

ミディアムヘビーアクションのキャスト感覚は、反発力で鋭く弾いてエギを飛ばすシャープなものです。適合するウェイト (負荷)設定値の中央値のウェイト (重さ)のエギを、0.6号のPE製メインラインでキャストした場合、ティップセクションを中心とした強い反発力によってエギを飛ばすため、素早くシャープにロッドを振るように投げる形となります。そのため、竿の弾力がいきる位置までティップセクションが曲がる、重いウェイト (重さ)のエギを遠投するにはもってこいなのですが、軽いウェイト (重さ)のエギをキャストすると、思うようにティップセクションの弾力をいかしきれず、遠投しづらいという難点もあります。

[1-2] アクション

出典: https://www.photo-ac.com/main/detail/335307?title=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%AD&selected_size=s

全体的にパワーがあるミディアムヘビーアクションのエギングロッドは、少しのアクションでも、キビキビとエギが動くのが特徴です。0.6号のPE製メインラインと2号のフロロカーボン製ショックリーダーラインを使用している時では、ロッドをシャクる際の腕の動きの90%程度が、エギにしっかりと伝わってくれるため、腕を大きく動かさなくても、ジャークやトゥイッチのアクションを行うことが可能です。ただし、アクション時にブランクス全体に重さが乗ってくるような感覚が無いため、初心者だと、エギがガツガツした動きになってしまう可能性があり、特にルアーフィッシング初心者には不向きでしょう。

[1-3] フッキング

パワーがあり、弾力が強いミディアムヘビーアクションのエギングロッドは、アワセの操作時のロッドの立ち上がりが素早くなるため、鋭く強いアワセになりがちです。特に、エギをしっかりと抱いてくれないシビアコンディションでは、ワンテンポ遅くアワセるようにしたり、メインラインを一瞬送ってからアワセを入れたりするなどの工夫が必要になってくるため、初心者にはおすすめできません。また、リフトアクション中のバイトで乗せようとしても、弾かれてすっぽ抜けることも多く、リールのドラグを比較的緩めに設定して、アワセた際にメインラインが一瞬だけ出るようにすることもあります。

(3) ミディアムライトアクションのエギングロッド

※ ミディアムライトアクションのエギングロッドは、エギングロッドの主な3種類のパワー (硬さ)の中では、「弱め」に位置する軟らかめのパワー (硬さ)です。

[1-1] キャスト


ミディアムライトアクションのエギングロッドは、しなやかなブランクスが特徴で、竿全体でエギのウェイト (重さ)を受け止め、前に押し出すようにふんわりとエギを飛ばすようなキャスト感覚になります。適合するウェイト (負荷)設定値の中央値のウェイト (重さ)のエギを、0.6号のPE製メインラインでキャストした場合、ブランクスにエギのウェイト (重さ)を乗せるように、やや大きく振りかぶってしっかりとロッドをしならせ、ラインリリースのタイミングも比較的早めにするように投げるのが理想的です。軽いエギでも確実に遠投することができるため、2.5号以下のエギが中心となる釣りでは、初心者にもおすすめです。

[1-2] アクション

出典: https://www.photo-ac.com/main/detail/335307?title=%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%80%80%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%82%AF%E3%83%AD&selected_size=s

ミディアムライトアクションのエギングロッドの最大の弱点は、アクションの付けづらさと言っても過言ではないでしょう。0.6号のPE製メインラインと2号のフロロカーボン製ショックリーダーラインを使用している時では、ロッドをシャクる際の腕の動きは、50%程度しかエギに伝わりません。そうなると、大きなアクションでイカにエギの存在をアピールするためには、かなり大きく腕を動かさなければならなくなり、腕への負担が大きくなります。軽いウェイト (重さ)のエギを遠投する場合や、後述の長所によるメリットを享受することができないのであれば、あまり好んで使うロッドではないと筆者は考えています。

[1-3] フッキング

ミディアムライトアクションのエギングロッドで大いに評価できる点は、悪条件下でのフッキング率の高さです。アングラーが多いなどの理由で、イカに強いプレッシャーが掛かっている場合、エギにしっかりと抱き付いてくれなかったり、抱き付くまでに時間が掛かったりすることが多くなります。弾力が強くなく、ブランクスがしなやかなミディアムライトアクションのエギングロッドは、アワセの操作時の竿の立ち上がりが比較的遅くなるため、十分にイカがエギに抱き付いた段階でアワセが利くようになります。加えてシビアコンディションでありがちな、少しの違和感でエギを離してしまう場面でも非常に有効です。

エギングロッド選びのポイント2【レングス (長さ)】

出典: https://www.photo-ac.com/main/detail/153471?title=%E6%95%B0%E5%AD%97%E3%80%80%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%9B%AE%E7%9B%9B%E3%82%8A16&selected_size=s

エギングロッド選びでは、レングス (長さ)も重要なポイントとなります。レングス (長さ)は、ロッドの全体的な操作性や快適性を大きく左右し、結果的に釣果に直結する要素となります。ただ、同じレングス (長さ)のエギングロッドであっても、パワー (硬さ)が異なっていると、特徴に差異が生まれることがあることにも注意しなければなりません。

2種類のレングス (長さ)の違いを比較!

出典: http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/egi_rd/emeraldas_stoist_ags/index.html

エギングロッドのレングス (長さ)の一つの基準となるのが、「2.53m (8feet’3.6inch’’)」です。ここでは、「2.53m未満のエギングロッド」と、「2.53m以上のエギングロッド」の、それぞれの特徴の違いを比較していきます。

(1) 2.53m未満のエギングロッド

レングス (長さ)が短いエギングロッドの利点は、何と言っても取り回しの良さです。ロッド操作に慣れていない初心者の場合は特に、取り回しの良い短いエギングロッドは最適です。とはいえ、短いロッドは遠投力に劣るという側面があります。ここぞというところで遠投力が求められる場面は、決して少なくないので、初心者が最初に購入する1本目のエギングロッドは、取り回しの悪さを多少犠牲にしても、遠投力がある長めのロッドが適しています。また、ミディアムヘビーアクションのパワー (硬さ)のエギングロッドでは、イカのエギへの乗りが若干悪くなる傾向があることも頭に入れておきましょう。


(2) 2.53m以上のエギングロッド

出典: http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/egi_rd/emeraldas_air/index.html

エギをより遠くに飛ばす遠投力は、やはり長いロッドに分があると言えます。イカにプレッシャーを与えないようにしながら、効果的にイカに誘い掛けるためには、イカがいるエリアを超えるエリアまでエギを飛ばし、イカがいるエリアを通過するように釣るのが理想的です。とはいえ、長いエギングロッドの取り回しの悪さは否めません。また、ミディアムライトアクションのパワー (硬さ)のエギングロッドでは、キャスト時に竿全体にエギのウェイト (重さ)を乗せる投げ方になるため、長いロッドでエギをキャストする際は、ラインリリースのタイミングなどに若干コツがいる場合もあります。

エギングロッド選びのポイント3【ウェイト (負荷)】

自分が使いたいウェイト (重さ)のエギを、問題無くフルキャストできるエギングロッドを選ばなければいけないのは、当然のことです。市販のエギングロッドの外箱などには、必ず適合するウェイト (負荷)についての記載がありますので、エギングロッド選びの際は、これをしっかりと確認しておく必要があります。ただし、メーカーが設計時に意図したロッドの特徴を十分にいかしたいのであれば、適合するウェイト (負荷)設定値の中央値のウェイト (重さ)のエギを使用することをおすすめします。

特徴の違いを考慮したロッド選びが重要

ここまで、エギングロッドの選び方で、ぜひとも押さえておきたい3つのポイントについてご紹介しましたが、いかがでしたか。釣り具メーカー各社からは、様々なタイプのエギングロッドが発売されています。ですから、それぞれのエギングロッドの特徴の違い考慮し、自分に合ったベストなロッドを選ぶことが、エギングを快適に楽しむうえで重要となるのです。

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