大型火消しつぼ 火起し器セット
キャプテンスタッグ ソフトレザーグローブ イエロー
BUNDOK 万能 キャッチャー
意外と悩むキャンプでの焚き火の後始末
手軽に非日常を楽しめる焚き火やバーベキュー
木材が燃える音と香り、炎のゆらぎは街に生きる現代人ではなかなか味わうことができません。そのため薪や炭を使った焚き火やバーベキューは、野外で手軽に味わえる非日常の一つと言えるでしょう。
灰処理は正しくするのが大切
ひとしきり焚き火やバーベキューをした後にやってくるのが灰処理の問題。きちんとした捨て方で灰を処理しないとマナー違反なのはもちろんのこと、火災などの重大な事故にもつながりかねません。この記事では正しい消火の仕方から灰の捨て方まで、灰処理についてわかりやすく解説していきます。(当記事は2022年6月8日時点の情報をもとに作成されております。)
焚き火の正しい火消しの仕方
基本はしっかり燃やし切る
焚き火などで燃やした薪や炭を消火する際に最も基本的な方法は、そのまま火が消えるまで薪や炭を燃やし切ることです。待ち時間が手間だと思われるかもしれませんが、燃料となっていたものが燃え尽きてしまえばもう火がつくことはありません。
燃やし切った後の灰も時間が経てば冷めて処理しやすくなるので、この方法が一番確実で安全な方法になります。
片づけの時間を考えて火を燃やす
効率よくキャンプの撤収を行いたい場合は、あらかじめ燃え尽きるまでの時間を把握しておくことが大切です。撤収作業にかかる時間内に燃え尽きるように計算して薪や炭をくべるようにしましょう。
火箸などで燃えている炭を細かくすれば燃え尽きるまでの時間を短縮できますが、慣れないうちは時間ギリギリまで焚き火やバーベキューをするのを控えて、余裕をもって楽しむのをおすすめします。
酸素を絶って火を消す
のんびりと火が消えるまで待っていられない場合には、火消し壺を使うのがおすすめです。火消し壺とは金属製の密閉できる容器の事。火は酸素がないと燃え続けることができないので、火消し壺に入れて酸素の供給を絶ってしまえば消火までの時間を大幅に短縮することができます。
ただ、火消し壺に入れたからといって安心しきらず、撤収の前に必ず火消壺の蓋を開けて、火が完全に鎮火しているか確認するのを忘れないようにして下さい。
火消し壺を使えば再利用も可能
火消し壺を使うもう一つのメリットは、消火した後に燃え残った消し炭を再利用できることです。さすがに形が崩れるほど燃えてしまうと再利用できませんが、形が残っている程度に燃え残っているなら問題なく使えます。
さらに一度燃やしてから消火した消し炭は、着火しやすくなる特典付き。火消し壺に入れて持ち帰った消し炭は、持ち帰った後に乾燥させて、次回の焚き火に活用してみてください。
1本1本水に入れる
火消壺に近い消火の仕方になりますが、金属製のバケツに水を張って、その中に1本1本薪や炭を入れるのも消火時間の短縮に有効です。温度を下げ、酸素の供給も絶つことができるので素早く消化ができます。
ここで注意してほしいのが水につけた場合、さっと火が消えたように見えても中ではまだ燃えている可能性がある点。しっかりと水が薪や炭に浸透するように、様子を見ながら10分以上は水に浸けて下さい。
消火の際の注意点
直接水をかけるのは厳禁
火事の消火現場で直接放水して消火している映像を見たことがある方も多いかと思いますが、焚き火やバーベキューの火を火を消す際に直接水をかけてはいけません。
水をかけることによって急激な温度変化が起こり、焚き火台やバーベキューグリルが変形し、劣化を早める原因に繋がります。
可能な限り焚き火シートを使う
焚き火シートとは焚き火台やバーベキューグリルの下に敷く、難燃性の素材でできたシートの事。このシートをあらかじめ焚き火台などの下に敷いておけば、火の粉が舞った時に周りに燃え移りにくくなります。
さらに熱も通しにくいので、熱による地面へのダメージを軽減することもできます。100均でも販売されているので、キャンプ場の自然環境を保護するためにも、なるべく焚き火シート用意するようにしましょう。
まだ燃えている薪や炭を地面に埋める
薪や炭の燃焼を止めるのは酸素の供給を絶つことが有効と聞いて、「穴を掘ってまだ燃えている薪を地面に埋めればいいのでは?」と考える方も居るかもしれませんが、それは厳禁です。
オーストラリアの森林火災際に、ずっと地面の下で火がくすぶっていた事例もある通り、地面に埋めたからといって火が消えるとは限りません。むしろ環境に与える悪影響の方が大きいでしょう。さらにそのまま忘れて帰ってしまってはゴミを不法投棄したとみなされる恐れもあります。
灰の付いたギアを水洗いしない
炭や薪の処理が終わった後、灰の付いた焚き火台やバーベキューグリルなどを水場で水洗いするのは厳禁です。流した灰が水道管にこびりついて詰まってしまう恐れがあるからです。布で吹き取るか、箒やちりとりなどで灰を回収するようにしてください。
消火し後の灰処理の仕方
キャンプ場にある灰捨て場に捨てる
火消後の灰処理の中で、一番手軽な処理方法はキャンプ場やバーベキュー場に設置されている灰捨て場に捨てていくことでしょう。燃焼させ切った薪や炭、灰をそのまま捨てて帰れるので、行きよりも荷物を減らすこともできます。
ですが、灰捨て場はすべてのキャンプ場やバーベキュー場にあるわけではありません。現地で灰処理をしてから家に帰りたい方は、あらかじめ灰捨て場が設置されている場所かどうか調べるようにしておきましょう。
自宅に持ち帰る
キャンプ場やバーベキュー場に灰捨て場がない場合は自宅に持ち帰ることになります。持ち帰り方は完全に燃焼させ切り、熱も冷めきった灰や薪をアルミホイルで包み、ゴミ袋などに入れてください。
安全性を優先して持ち帰り方を考えるなら、先に紹介した火消し壺に入れたまま持ち帰るのがおすすめです。再燃する恐れも無く、安全に持ち帰ることができます。より手軽に持ち運びたいなら、火消袋という折り畳み式のものもありますので、扱いやすい方を選んでみてください。
灰を自宅に持ち帰った後の処理
自宅に持ち帰った後の灰の処理の仕方ですが、基本的に燃えるゴミとしてゴミの日に出してしまって問題ありません。ですが、自治体によっては扱いに違いがある場合がありますので、あらかじめ各自治体のホームページを確認して、灰の処理の仕方を調べておくようにしておきましょう。
余った薪や炭も忘れずに持ち帰えろう
慣れていないと、1度の焚き火やバーベキューに必要な燃料の数を見切ることは難しく、初めの内は使わずに余った薪や炭が出てしまいがちです。薪や炭が余った際も、灰と同様に忘れずに持ち帰るようにしてください。現地に捨てていくのはマナー違反なので厳禁です。
持ち帰った灰の意外な活用法
焚き火の灰が実はリサイクルできる!?
先ほどまでは灰の捨て方について紹介していましたが、実は焚き火で発生した灰はさまざまな形でリサイクルができます。ここからは昔の人も使っていた、意外な灰の活用法について紹介いたしますので、ぜひ一度試してみてください。
ガーデニングに役立つ灰
アルカリ性である焚き火の灰は、ガーデニングの肥料としてリサイクルすることができます。酸性に傾きやすい園芸用土のphを整え、微生物の働きを活発にしてくれる上、カリウム、カルシウムなども含まれているので古来より天然の肥料として活用されてきました。
虫よけとしても活躍
さらに、灰を水に溶いて吹きかければ虫よけとしても活用できるので、害虫予防アイテムとしても役立ちます。灰はマルチに活躍するので、園芸をされている方はぜひ一度、活用してみてください。
洗剤として使える灰
先にも灰はアルカリ性であるとお伝えしましたが、この性質を利用して天然の洗剤としても使えます。これは油汚れなどの原因になる物質がアルカリによって乳化され、溶けて水に混ざりやすくなる性質を持っているためで、江戸時代でもこの現象を利用して灰を洗剤代わりに利用していました。
料理でも活躍する灰
灰は農業、洗濯だけでなく、なんと料理でも活用できます。わらびなど、生のままでは食べることの出来ない山菜を灰と一緒にお湯に浸けることによって、灰のアルカリ成分で山菜の繊維を柔らかくし、食べやすくしてくれます。
おすすめ灰処理グッズ
キャプテンスタッグ 大型火消しつぼ 火起し器セット
大型火消しつぼ 火起し器セット
サイズ | 約幅21.5×奥行20×高さ29cm |
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これ一つで火おこしから火消までできる、便利なオールインワンセットアイテムです。火おこし器を火消し壺の中にそのまま入れれるので、持ち運びも便利。専用のスタンドが付いているので、地面でも安全に火おこしができます。
大型なのでソロキャンプでは使いづらいと感じるかもしれませんが、使いかけの炭を火おこし器に戻してそのまま火消し壺に入れ、消火した後後日再利用といった使い方もできるので、サイズ問題を打ち消す利便性があります。
キャプテンスタッグ アウトドアソフトレザーグローブ
キャプテンスタッグ ソフトレザーグローブ イエロー
材質 | 牛革 |
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焚き火やバーベキューなど、火を扱う際に火傷を防ぐには耐火グローブを使うのが一番。耐熱・耐火性に優れた素材はさまざまありますが、なかでもおすすめなのが牛革の手袋になります。
使い始めの牛革製品は使いづらく感じますが、使い込むほどに柔らかくなり、手に馴染むようになってきます。さらに、耐久性も高いので長く使いたい方にぴったり。中でもキャプテンスタッグのレザーグローブはコスパも良く、肌触りもよいのでおすすめです。
BUNDOK 万能 キャッチャー
BUNDOK 万能 キャッチャー
材質 | ステンレススチール |
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いくら耐熱グローブをしていても手で火の付いた薪や炭を扱うのは危険なので、火ばさみもあらかじめ用意しておいてください。BUNDOKの万能キャッチャーは見た目の通り、火ばさみだけでなくトングとしても使えますので、ゴミ拾いなどでも活躍します。
価格も約200円程度と安く、1本持っておけばマルチに活躍するアイテムなので、焚き火をしなくても買って損のないアイテムでしょう。
マナーを守ってキャンプを楽しもう
焚き火やバーベキューは楽しいものですが、きちんと後始末をしないと重大な事故に繋がる危険性も含んでいます。さらに、キャンパー達のマナーが悪くなれば焚き火やバーベキューができる場所が無くなるかもしれません。
正しい後始末の仕方とマナーを守り、自然に敬意をもって楽しむようにしましょう。
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