スキューバダイビングの魅力
海の世界を楽しめるダイビング
ダイビングの一番の魅力は、海の世界を散策できることです。海に潜ればカラフルなサンゴやクマノミなどのかわいらしい魚たちと出会うことができ、いつもの日常とは違う海の世界を満喫することができます。
また、酸素ボンベを背負いフィンという足ヒレを装着するので、コツをつかめば水泳が苦手な方でも楽しむことが可能です。今回はそんなダイビングについて、ツアーの流れや注意点などをご紹介していきます。
ダイビングは初心者でも楽しめる
初心者がいきなり海に潜るのは怖いかもしれませんが、ダイビングショップなどが行うツアーならプロのダイバーが一緒に潜ります。また、2人1組で安全を確認しあうバディシステムを採用しているので、初心者でも安心して潜ることが可能です。
ダイビングを安全に楽しむために、事前の説明などダイバーからの話はきちんと聞くようにしましょう。海に慣れるまでは、余裕を持ったスケジュールを組んでいるツアーがおすすめです。
初心者向けのツアーがおすすめ
気軽に参加できる体験ダイビング
体験ダイビングは、初心者をはじめ誰でも気軽に参加することができるツアーです。潜るにあたってのガイダンスなど、プロのダイバーから事前にレクチャーを受けてからダイビングを楽しむことができます。
器材の装着方法やエアボンベでの呼吸のコツ、耳抜きのやり方など基礎からレクチャーを受けられるので初心者でも安心です。ちなみに、多くの体験ダイビングは12mの深さまで潜れますが、初心者が実際に潜れるのは5mほどとなっています。
ツアーに参加できる年齢
体験ダイビングのほとんどは年齢が60歳や65歳までの上限を設けていますが、上限以下の健康な人ならどなたでも参加することができます。お子さんの参加は、基本10歳以上としているツアーが多いです。
流れが緩やかなスポットなら8歳から、少し速いスポットなら15歳からの場合もあります。また、ツアーによって所要時間は異なりますが2時間から半日ほどが多く、価格は数千円~1万円ほどなので参加のハードルが低いのが魅力です。
「Cカード」を目指すライセンス取得ツアー
こちらのツアーは、「Cカード」というダイビングのライセンスを取得することができます。Cカードを取得するとより深く潜ったり海の中を自由に散策できるようになり、上級者向けのツアーにも参加可能です。
参加条件は体験ダイビングと一緒ですが、ライセンス取得ツアーは体験ダイビングと違って日帰りはほとんどないのが特徴となっています。学科やプールでの講習と海洋実習などがあるので、3〜4日ほどかけて行うのが一般的です。
ツアー参加時の大まかな流れ
ダイビングショップに集合
ダイビングツアーに参加するときは、事前にダイビングショップに予約しましょう。ツアーによって多少違うこともありますが当日はダイビングショップに一度集合し、海まで車で移動することがほとんどです。
ショップに着いたらダイビングの申込書や同意書を記入のするほか、病歴の確認や当日の健康状態のチェックを行います。その後ツアーのスケジュールについて確認し、ウェットスーツに着替えて海に向かう流れです。
ツアーなら必要なものはレンタルできる
ダイビングにはウェットスーツやエアボンベなどの器材が必要ですが、必要な機材一式はほとんどのツアーでレンタルすることができます。そのため、ウェットスーツの中に着る水着や身体を拭くタオルなどがあれば大丈夫です。
ツアーによってはレンタル品が充実していて、用意するのは水着だけという場合もあります。申し込むときにレンタルできるものと自分で用意するものを確認できるので、必ずチェックしておきましょう。
機材のレクチャーと呼吸の練習
海に着いたらエアボンベなどの機材の説明をインストラクターから受け、実際に装着して使い方の練習を行います。レクチャーが終わったら、浅瀬などでエアボンベを使いながら呼吸のコツを確認する流れです。
多くの人は主に普段鼻で呼吸していますが、エアボンベを使うときはレギュレーターというものを咥えて口で呼吸します。普段と違う呼吸法になるため、潜る前にきちんと慣れておきましょう。
いよいよ海に潜る
船でダイビングスポットまで移動したら、機材を装着してダイバーと一緒にいよいよ海に潜ります。最初は水面に近い位置、海に慣れてくれば5mほどの深さまで潜ることが可能なので海の世界を散策してみましょう。
現地解散の場合もありますが、ツアーのほとんどはダイビングショップに戻ります。塩分を含んだ海水は乾くとベタつくので、ショップのシャワー室できちんと洗い流してください。着替えや精算などを済ませたらツアー終了です。
初心者が気を付けるべき注意点
事前に確認!参加を見合わせた方がいい場合
呼吸器や循環器、耳鼻咽喉に病歴のある方はダイビングを控えましょう。また、高血圧の方はかかりつけの医師と相談の上参加するようにしてください。持病のある方は医師の診断書を事前に提出しなければならない場合もあります。
そのため、申し込みの際に必ず確認してください。また、水圧が胎児に悪影響を与えることがあるため妊娠中の女性は参加できません。その他少しでも体調がすぐれないときは、無理せず参加を控えましょう。
初心者向けのショップを選ぶ
万が一トラブルが発生したときに必要以上のパニックを起こさないよう、対処法などを気軽に相談・質問ができる初心者向けのショップを選びましょう。さらに、潜るスポットまでボート移動のボートエントリーでの予約が初心者におすすめです。
また、決められたルールはきちんと守り、海の生き物に不用意に触れたり勝手な行動は慎みましょう。万が一のとき自己責任になるだけでなく、どこにいるかわからなくなって救助が届きにくくなります。
レギュレーターが外れてしまったら
口からレギュレーターが外れてしまったとき、息を止めて焦って急浮上すると水揚げされた深海魚の浮袋がパンパンになるように肺が膨張するので危険です。最悪の場合、膨張に耐え切れず肺が破裂することもあります。
万が一外れても、慌てずにレギュレーターを咥えなおしましょう。見失ったレギュレーターを探すコツは右腕でエアボンベを確認し、腕を伸ばして卓球でスマッシュを打つように動かすとホースの部分が腕に引っかかります。
ダイビング後は安静にする
海中で吸うエアボンベの空気には、窒素が含まれているのが特徴です。窒素は体内から自然に出ていくまで半日以上かかり、体内に残ったまま高所に行くと気圧の差によって体内を巡る窒素が膨らみ気泡ができる減圧症になります。
そのため、ダイビング後に飛行機で移動するのは危険です。また、血行がよくなることでも減圧症になることがあるので飲酒やサウナも控えましょう。減圧症にならないよう、ダイビング後は安静にしてください。
ダイビングで非日常の世界を体験しよう
今回はスキューバダイビングについて、体験の流れや注意点などを初心者向けにご紹介しました。ダイビングに限らず初めて挑戦することには不安が伴いますが、プロのダイバーにも初心者時代はあります。
ダイビングはそんなダイバーが不安に寄り添いつつ、海の世界を楽しめるようサポートしてくれる体験ツアーへの参加から始めるのがおすすめです。ダイバーとのルールを守り勝手な行動はせず、海の中の非日常の世界を体験してみてください。
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出典:unsplash.com