春スキーとは?
残雪を求めて行う春に滑るスキー
雪がなくなると滑れなくなるため、雪解けの時期と重なる春スキーを楽しめる期間はスキー場の場所や積雪の状況によって変わります。また、すべてのスキー場が春スキーに対応しているわけではないので事前確認が必要です。
春スキーは冬と雪質が違う
春のゲレンデの雪は、くされ雪やザラメ雪と呼ばれています。くされ雪は溶けかけた雪に土が混ざっており、雪にスキー板やスノーボードが引っ掛かりやすいためハイシーズンのフカフカの雪よりも滑りにくい雪質なのが特徴です。
また、くされ雪と比べて水分が少なく、一度溶けた雪が再度固まって氷の粒になっている状態の雪をザラメ雪と言います。ザラメ雪はザラザラとした滑り心地が特徴で、くされ雪と比較すると滑りやすい雪質です。
春に滑る魅力をチェック
冬より暖かい環境で滑れる
春スキーはスキーに興味はあるものの寒さが苦手で滑ったことはない、という初心者におすすめです。寒い冬は何枚も重ね着をして顔や手をしっかりガードする必要がありますが、暖かい春はあまり着込まなくても快適に滑ることができます。
そのため、普通のアウターでも滑れるのでスキー用のウェアを改まって準備する必要はありません。ただし、重ね着していない分転んだときにインナーまで濡れてしまうことがあるので注意しましょう。
- 濡れた時に備えて着替えを準備しておくのがおすすめ
冬とは違った絶景を楽しめる
スキーの楽しみ方のひとつにゲレンデからの景色がありますが、春と冬で景色が変わることも春スキーの魅力と言えます。冬のスキー場周辺の景色は雪の白でまとめられていて、落ち着いた印象です。
冬も十分絶景ですが、雪溶けが始まった春は雪の白に新緑の緑が加わります。通い慣れたいつものスキー場でも、景色が変われば全体の印象が変わります。冬とは違うゲレンデからの景色を楽しみたいときは、春スキーに出かけるのがおすすめです。
道路の雪が解けて気軽にアクセスしやすい
冬のスキー場周辺の道路は、基本的に積雪しています。車が通りやすいように除雪されていても路面は雪や氷で滑りやすく、風が強いと雪が舞いあげられて視界不良になればより慎重に運転しなければなりません。
そのため、雪道の運転に自信がなくてスキーを敬遠しがちな人もいるでしょう。気温が上がる春は路面の雪や氷が溶けてなくなり、積雪量が減る分風が吹いても雪が舞いあがりにくいのでスキー場まで気軽にアクセスしやすくなります。
特に初心者におすすめのポイント
空いていて初心者でも練習しやすい
初心者向けのコースでも混雑していると、ほかのスキーヤーに迷惑をかけないか気にして滑れない初心者もいるでしょう。スキーやスノーボードは冬のスポーツと思い込んでいたり、春も滑れるスキー場があると知らない人は意外と多いです。
そのため、春のスキー場に訪れるスキーヤーやスノーボーダーは少なく、初心者でも周りを気にせず滑ることができます。その分、同じ滞在時間でも冬より春の方が内容の濃い経験ができるでしょう。
スピードが出にくいので安心して滑れる
冒頭で触れたように春のゲレンデは冬のゲレンデと雪質が変わるため、滑ったときにスピードが出にくいのが特徴です。そのため、快適に滑るためには板をうまくコントロールする必要があり、初心者には難しいと紹介している記事もあるでしょう。
ですが、スピードが出ない分板が急に加速することがありません。初心者のうちは急に加速すると恐怖を感じてパニックになる人もいるので、春スキーはそういう方が滑る練習をするのに最適です。
- ”滑る”練習だけでなく、”板をコントロールする”練習にもなるので一石二鳥
初心者は午前中に滑るのがおすすめ
春スキーのシーズンは、雪質が午前と午後で変わりやすいです。天気がいいとお昼過ぎにはゲレンデの雪が溶けるので、水分を含んで滑りにくくなります。シャーベット状になった雪は重く、誰かが滑った後のコースは跡が残ってデコボコです。
また、夕方になると溶けた雪が再び凍ってアイスバーンになり、上級者でも板のコントロールが難しくなります。そのため、初心者が快適に滑るにはゲレンデが整備されたばかりの午前中がおすすめです。
初心者が滑るときに注意してほしいこと
ゲレンデの雪が減って滑れるコースが限られる
雪解けが始まる春のゲレンデには、完全に雪が溶けきってしまう場所が出てきます。人工降雪機があるスキー場もありますが、ハイシーズンが終わったら人工降雪機の稼働を終了することろがほとんどです。
雪が降る日自体が少なくなることもあり、雪が足りなくなったコースは滑走できなくなります。滑走できるコースやゲレンデの最新情報などは施設の公式サイトやSNSなどで確認できるので、チェックしてからスキー場に出かけましょう。
体調管理に気を付ける
春スキーをするときは、体調管理に気を付けましょう。春は日中と夕方以降で温度差があるので日中は快適に過ごせる服装でも夜は寒さに震える、という場合があります。そのため、スキー場から帰るときに寒さ対策できるものを準備しましょう。
また、たくさん汗をかくと脱水症状を起こす場合があります。こまめに休憩を取って、しっかり水分補給をするのがおすすめです。きちんと体調管理することで、思う存分スキーを楽しむことができます。
紫外線対策は必須
晴天のスキー場は、雪から紫外線が照り返すので他のアクティビティよりも日焼けします。俗に言うスキー焼けは対策を怠ると変な形の痕が残ったり、将来のシミの原因になるのできちんと日焼け止めを塗りましょう。
また、お肌だけでなく目も紫外線の影響を受け、ダメージが蓄積すれば失明の恐れがあります。曇りや雨でも紫外線は弱く降り注いでいるので、天気に関係なく目を紫外線から守るためにコーグルやサングラスを着用してください。
冬とは違った魅力がある春スキーを楽しもう
今回は春スキーの魅力や、注意点などについてご紹介しました。雪解けが始まる春のスキーやスノーボードには冬とは違った魅力があり、ハイシーズンとは違った楽しみ方ができます。同時に春ならではの注意点もあるので、気を付けて滑りましょう。
また、春スキーはハイシーズンより空いているので、滑る慣れていない初心者の練習に最適です。まだ春スキーに行ったことがない方は、ぜひスキー・スノーボードで滑りに行ってみてください。
春スキーに関して気になる方はこちらもチェック!
今回は、春スキーいろいろとについてお話してきました。暮らしーのでは春でもスキーを楽しめるスキー場の情報など、春スキーに関する記事を当記事のほかにも多数掲載しています。
春スキーについてもっと詳しく知りたい方、春スキーを楽しめるスキー場が気になる方はぜひこちらの記事もチェックしてみてください。春スキーにチャレンジしてみたい方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
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出典:unsplash.com