アウトドア用調理器具で焼きたてを食べよう
キャンプでホカホカのパンを食べたい。キャンプ場での朝食でも、ご飯よりパンがいいという方もいるでしょう。パン作りと言えば、重要なのは発酵ですが、冬の屋外は寒いので発酵がうまく行かない可能性もあります。
今回はそんなときにどうすればよいのか、冬の外でのパン作りのコツや気温を気にせず簡単に作れる発酵不要なパンもご紹介いたします。
キャンプ用調理器具を使ったパンレシピ2選
キャンプ場でも本格的なパンを焼いてみたい
ダッチオーブンやスキレットといったアウトドア用の料理道具を使えば、キャンプ場でも本格的なパンを焼くことができます。本格的なパンを焼くにはしっかりと工程を踏む必要がありますが、その分焼きたてパンが出来上がったときには感動もひとしおです。
①ダッチオーブンを使ってパンを焼く方法
ボウルに牛乳を入れ少し温め、イーストを入れて混ぜます。材料をすべて入れたら、20~30分程こねてください。1つにまとまったら濡れたふきんをかぶせ、涼しい場所で一晩休ませましょう。ある程度発酵が進むと、生地の弾力がややなくなり、指で押すと穴がふさがりにくくなります。
そうなったら一時発酵は完了なので、6~7つに分けて丸めてください。ダッチオーブンにクッキングシートを敷いて、パンを並べて2次発酵させます。その後弱火で焼いて完成です。
キャンプ場でパンを焼くときのポイント
牛乳を温めるときは、温めすぎないようにご注意ください。温めすぎるとイースト菌が死んでしまい、パンが膨らまなくなってしまいます。生ぬるいと感じる程度に温めましょう。
2次発酵の際には、ダッチオーブンをぎりぎり触ることができるくらいの温度まで熱して、厚手のタオルなどで包み温度をキープさせます。冷めてきてしまったら、もう一度温めてください。キャンプ場に到着した日に作る場合は、前日までに2次発酵までの工程を済ませておくとよいでしょう。
材料
強力粉:350g、無塩バター:25g(有塩でも可)、イースト:6g、塩:6g、砂糖:25g、牛乳:250CC
②スキレットを使ってパンを焼く方法
まず材料をよくこねてまとまったら一晩寝かせ、生地が2倍の大きさになるまで1次発酵させます。タッパーなどに入れるなどして、生地が乾燥するのを防いでください。続いてガス抜きした生地を4つに分けて丸め、10分休ませます。
スキレットにサラダ油を塗り、30分ほど2次発酵させます。2倍程度の大きさに膨らんだら焼き始めましょう。蓋を乗せ、極弱火で5分焼き膨らんできたら上下をひっくり返します。ひっくり返して5分焼いたら完成です。
スキレットでパンを焼くときのコツ
2次発酵のとき、夏など外の気温が暑いときはそのままでも問題ありませんが、冬など寒い時期にはスキレット全体を温めて発酵を促しましょう。また焼くときにくっついてしまうのが心配な場合は、スキレットの底の大きさに合わせて切ったクッキングシートを底に敷くのがおすすめです。
途中でパン生地の上下をひっくり返すとき、スキレットの持ち手は熱くなるのでご注意ください。必ず軍手などを使うようにしましょう。
材料 (15センチスキレット(ダイソースキレットM)1個分)
強力粉(はるゆたかブレンド):100g、塩:1.7g(ふたつまみ)、砂糖:5g(小さじ1)、牛乳:43g、水:25g、バター:5g、インスタントドライイースト:2g
冬にも作りやすい発酵不要の簡単パン2選
キャンプの朝ご飯用に手早くパンを作りたい!
朝ご飯など手早く簡単にパンを作りたいなら、発酵不要のパンはおすすめです。焼きたてすぐに食べるなら発酵不要のパンでも十分おいしいですし、何よりも下ごしらえが楽なのも魅力です。アウトドアクッカーを使った発酵なしパンとキャンプでも作りやすい棒状のパンのレシピをご紹介いたします。
①スキレットで焼く発酵なしパン
はじめに、強力粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩を袋に入れ混ぜてください。次に水と牛乳を入れ、袋の中でこねます。袋の中でこねると、洗い物が減るのでおすすめです。ある程度まとまったらバターと溶き卵を入れてさらに混ぜてください。混ざったら35~38度のお湯で湯煎して10~15分寝かせます。
適当な大きさにちぎって丸め、クッキングシートを敷いたスキレットの上に乗せます。スキレットで焦げないように極弱火で焼いたら完成です。
好きなものを挟むのもおすすめ
シンプルなパンなので、ジャムやマーマレードと言ったジャムとも相性がよいパンです。チーズやハム、レタスやトマトなどをパンの大きさに合わせて切って挟むとミニハンバーガー風のパンを楽しむこともできます。ぜひ焼き立てをお召し上がりください。余ってしまった溶き卵はスクランブルエッグを作るなどして、パンに挟むのもおすすめです。
材料
●強力粉:250g、●ベーキングパウダー:6g、水:50cc、牛乳:90cc、バター:30g、●砂糖:大さじ1 1/2、●塩:小さじ1、卵:1/2個
②ホットケーキミックスを使って発酵不要パン
スキレットもダッチオーブンも使わない型なしで焼けるパンのレシピをご紹介いたします。まず、割り箸にアルミホイルを巻いて、オリーブオイルを塗ってください。これをくしの代わりに使用します。
次に、ボウルにホットケーキミックス、牛乳を入れて混ぜます。ある程度まとまったら、生地を4つに分けてください。生地を細長く伸ばし、アルミホイルを巻いた割り箸に生地を巻き付けていきます。生地の表面に溶き卵を塗ったら、網で焼いて完成です。
巻き付けるときのコツ
生地がうまくまとまらなかったら溶き卵または牛乳を少しずつ足してまとまるようにします。ただ、生地が柔らかすぎるとくしに巻き付けるのが難しいので、生地が柔らかくなり過ぎないように慎重に足していってください。
まとまりずらいと感じても、しっかり混ぜることによってまとまるので、丁寧にこねてみるのがおすすめです。このレシピは発酵不要で手早く作れるので、朝食にもおすすめです。余った卵はスクランブルエッグや卵焼きにしておいしく食べてください。
材料 (4人分)
ホットケーキミックス:200g、牛乳:大3、溶き卵:大3、オリーブオイル:適量
キャンプ場でパンを焼くときのコツ
パン作り初心者は自宅で練習してみるのがおすすめ
おいしいパンを焼くには、発酵具合をきちんと見極める必要があります。可能であれば、キャンプに出掛ける前に自宅で作って練習してみるとよいでしょう。パンは温度管理が大切な料理なので、夏は発酵させすぎにご注意ください。
過発酵させてしまうと、焼いても膨らまなくなったり、うまみや風味の劣ったパンになってしまいます。そうなると普通のパンにしても美味しくないので、ピザや揚げパンなどにしなくてはなりません。
下ごしらえや準備は自宅で済ませよう
キャンプ場での調理を簡単にするためには、材料を測って持って行くなどの準備が必要です。キャンプ場に着いてすぐに焼きたい場合には、2次発酵までの下ごしらえを済ませてしまうのもよいでしょう。
発酵がうまくできないのではないかと心配な方や準備が大変そうだと思ったら、発酵させないですぐに焼ける簡単レシピがおすすめです。発酵させて作るパンとは少し違いますが、出来立てはとてもおいしくいただけます。
外で食べる焼きたてが最高!
今回はキャンプ場で作るパンレシピをご紹介しました。焼きあがったパンにチーズやハム、玉子などを挟むなどしてハンバーガーやサンドイッチを作るのもおすすめです。
発酵不要なパンレシピなら準備が簡単なだけでなく、冬の寒い時期でも作りやすいのでおすすめです。朝ご飯はもちろんランチやディナーにもおすすめのキャンプパン。ぜひキャンプ場でのパン作りに挑戦してみてください。
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