キャンプの夜を彩るイベント
炎の醍醐味キャンプファイヤー
キャンプの夜の最大の楽しみは、何と言っても炎の醍醐味を体感するキャンプファイヤーです。仲間やファミリーで燃え上がる炎を囲んで料理や酒を飲みながら談笑するひと時は、日常では味わえないキャンプならではの至極の時間と言っても過言ではありません。
キャンプの夜の時間は長く、照明や電気がない普段とは異なる環境です。そんな野外の長い夜でも、楽しく盛り上がることができるのがキャンプファイヤーと言えます。
火を上手に扱うのがポイント
キャンプファイヤーを楽しく盛り上げるためには、火を上手に扱うことがポイントになります。そのためには火が燃えるメカニズムや、薪に点火するコツや長時間燃え続けさせるやり方と注意点を習得することが必要です。今回はキャンプファイヤーの魅力と効果や、事前の準備から薪の組み方・点火のポイントや後片付けまでのやり方を詳しく解説します。
キャンプファイヤーの魅力と効果
①仲間やファミリーの連帯感が生まれる
キャンプファイヤーは焚き火の周りに仲間やファミリーが集い、寒さが次第に増してくるキャンプの夜に一緒に暖をとりながら、非日常的な空間の中で飲食を楽しみ語り合いみんなで歌ったりゲームをすることで知らぬ間に不思議な連帯感が生まれてきます。
また事前に薪を準備したり、火を絶やさないように互いに協力することで、思いやりや助け合いの心が芽生えるのもキャンプファイヤーの特徴的な効果です。
②炎の癒し効果
キャンプファイヤーの炎には暖をとって楽しむだけでなく、心を癒す効果があります。炎の揺らめきや薪が燃えるときに発するパチパチという音には、人間が持っている脳波のリズムに同調し心が穏やかなときに現れるα波が増えることが科学的に証明されています。
都会の雑踏や人間関係で抱えているストレスやイライラを、キャンプファイヤーの炎の癒し効果と日常を離れた開放感との相乗効果で心が軽くなり楽しくなるのです。
③火の扱い方を実体験で学ぶ
小学生くらいのお子様に家庭で火を扱わせるのは危険と考える方が多いのですが、キャンプファイヤーの準備や薪を燃やすお手伝いは小学生なら十分可能です。むしろ火の扱い方を実体験することで、火の大切さや何が危険なやり方なのかを学ぶよい機会になります。
ファミリーキャンプではキャンプファイヤーの準備から片付けまで親子で一緒にやるやり方をおすすめします。
キャンプファイヤー準備のやり方
①必要なアイテムを揃える
必要なアイテム
・薪
・着火剤
・ライターやチャッカマン
・火ばさみ、トング
・火消し用の水
・軍手
必要なアイテムは主に前述の6点ですが、最も必要なのは薪と着火剤です。薪は乾燥して着火しやすく長時間燃焼するものがベストです。
現地で木を伐採して集めるのはワイルド感があり魅力的ですが、生木は水分を含んでいて燃えにくい可能性があります。キャンプ場に設置されている乾燥済みの薪や、ホームセンターなどで購入するのがおすすめです。とは言え薪はライターでは簡単に火がつきません。そのために着火剤が必要になります。
着火剤とは
薪に点火する着火剤とは燃えやすいもののことです。市販されている着火剤のほか新聞紙・紙類や乾燥した枯葉・小枝など簡単に火がつくものなら何でも構いません。とにかく薪が燃え上がる補助をするものを用意しましょう。乾燥した薪と着火剤を調達することがキャンプファイヤー準備の第一段階です。
②役割分担を決める
キャンプファイヤーはキャンプの夜を楽しむ最高のイベントです。少し大げさですが、イベントには全体を総合的に統括するプロデューサーと細部をサポートするディレクターが必要です。
ファミリーキャンプの場合は父親がリーダー役をするのが自然ですが、グループキャンプの場合はリーダーを決めず事前にそれぞれの役割分担を決めておくことが角を立てず楽しくスムーズに行える秘訣です。
役割分担のやり方
時間配分や全体の流れを見る進行役、薪や火を管理するファイヤーキーパー、ドリンクや料理の調達・配布役、ゲームなどの盛り上げ役などを事前に分担します。また人選のやり方では簡単な役ときつい役・重要な役など不公平感が出ないよう配慮することが必要で、例えば時間交代制にするなどの工夫にも注意しましょう。
点火のやり方と薪の組み方
①点火のやり方と流れ
キャンプファイヤーの流れは、まず最初に薪を組み燃えやすい新聞紙や枯葉(または市販の着火剤)に点火し薪にスムーズに燃え移るようにします。なかなか燃え移らない場合は乾いた小枝などを追加して対処しましょう。
火は空気の通り道が必要で、下から上に燃えやすいもの(着火剤)から燃えにくいもの(薪)に燃え広がる習性を持っています。この原理を利用した薪の組み方がいろいろと工夫されているので紹介します。
②ダイナミックな「井桁型」
キャンプファイヤーの最もポピュラーな定番の組み方で、ダイナミックな炎が上がり多人数のグループで盛り上がるのに適しています。薪を縦横2本ずつ交互に井桁に積み上げる組み方で、中心に煙突のような空気の上昇気流の通り道ができることで大きな炎になります。
積み方が簡単なので初心者の方にもおすすめです。また薪の長さや積み方の段数によりスケールの大小を調節できるのが特徴ですが、炎の勢いが強い分短時間で燃え尽きてしまいます。
③炎が高く燃える「閉じ傘型」
合掌型とも言い、数本の薪をそれぞれ支えあうように閉じた傘のようにセットする組み方です。炎が中心に集中するので強い勢いの火柱が高く上がるのが特徴です。少人数で見栄えのよいキャンプファイヤーを楽しむやり方です。ただし中心部分が早く燃え尽きてしまうので火の調節が難しく、大きな火柱が楽しめる時間も短くなります。
④火力を調節しやすい「並列型」
枕木を1本置き、その上に薪を並列または放射状に並べる組み方です。炎の調節がしやすく長時間燃え続けてくれるので、キャンプファイヤーを囲みながら調理をしたり飲み交わしてゆっくりと楽しむことができます。派手なイベント性はありませんが、じっくりと歓談しながら互いの親交を深めるには最適の組み方と言えるのではないでしょうか。
ここが大切!キャンプファイヤー後の注意点
①薪は燃やし切る
キャンプファイヤーは火を使うイベントなので後始末のやり方をおろそかにすると大変危険です。使った薪は完全に燃やし切ることが鉄則です。薪に火種が残ったまま放置すると崩れた拍子に芝生や枯葉に燃え移ったり、風で飛んできたものに引火し山火事を起こしかねません。
キャンプファイヤーの終盤2時間前を目安に薪の量を間引きするなり調節し、炎が大きい場合は水を使って弱めますが、一気に水をかけると水蒸気上がり危険なので徐々にかけるように注意してください。
②炭は指定場所に
炭になった薪はキャンプ場の決められた場所に捨てるようにしましょう。炭を完全に消したとに思っても中に火種が残っていることがあり、また地面に直接捨てると芝生や草木の生態系に悪い影響を与えてしまいます。必ず所定の場所に捨ててください。
③火消し壺を利用する
水を使わず早く安全に火を消したい場合が火消し壺がおすすめです。火消し壺は酸素の供給を止めて消火するアイテムなので、蓋をきちんと蓋をきちんとしめることは大切です。また水を使わないので消火した炭を次回に再利用できるのがメリットです。
炎の魅力でキャンプを盛り上げよう!
キャンプファイヤーはキャンプの夜を彩る最高のイベントです。今回はキャンプファイヤーを最大限に楽しむための準備から後始末に至るまでのやり方を詳しく紹介してきました。これらを参考にして炎のイベント・キャンプファイヤーを心ゆくまで楽しんでください。
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出典:unsplash.com(こちらの画像はイメージです)