ヤマガブランクス ブルースナイパー 103L PS
ガッツリ使った「ブルースナイパー 103L PS」をインプレッション!
冬の堤防青物にヤマガブランクス「ブルースナイパー」
連載第137回!今週は約2年使ったヤマガブランクス「ブルースナイパー 103L PS」のインプレッション!2019年発売のロッドではありますが、今年の冬季堤防青物用としてもまだまだおすすめできる個性的な1本をご紹介します。
今年は年間を通して使用頻度ナンバーワン、いろいろ使えるロッドなのでパワーバーサタイルなロッドをお探しの方は要チェック!ダルい&高額なロッドではありますが、夏でも冬でも出番を作れます!
「ブルースナイパー 103L PS」の基本スペック&購入動機について
「セットアッパー」竿として購入!
まずは購入動機とロッドの基本的なスペック・コンセプトからご紹介します!
このロッドを買うきっかけになった釣りは冬の堤防青物ゲームで、ワラサブリ・サワラ狙いで「セットアッパー 125S-DR」のアクションを引き出せる竿が欲しかったために購入。釣り場の状況(混雑とテトラ)的にシーバスロッドでは力不足、ロックショア用では硬すぎるとなったわけです。フックの強度とロッドパワーのバランスが取れるというのも選択のポイントになりました。
実釣時はダルさが使いやすい
いろいろ選択肢がある中でこのロッドを選択するポイントになったのは、ヤマガブランクスらしい粘りと曲がり!「ブルースナイパー 103L PS」に関して言えばダルいと感じる瞬間もあるような曲がり方をします。キャスト時はスパっと戻るのでぼよーんとした感じは全くないんですが、柔らかい&曲がりが大きいというロッドです。
近年流行している筋肉質でシャープな感じこそありませんが、雨風の中で投げたり大型魚を掛けたり、テトラ際や磯際で無理をするというときにはこの部分が活きてきます。この手のロッドの中でも無理が効いて遠慮が要らないようなものを選んだ感じです!
バットが強いヒラスズキロッド的なテイスト
ヤマガブランクス ブルースナイパー 103L PS
基本スペックは40gまでのプラグ・ジグが使えてPEはMAX2号。240gと強烈に重くはないものの、重量はそれなりにあります。スペックだけ見るとライトショアジギングロッド・シーバスロッド的ですがバットはブリを掛けても問題ナシのパワーセッティング!ティップ~ベリーはMでバットがHといった使用感です。
検討中の方はミノーを重視しつつランカーサイズ・青物に対応できる強めのヒラスズキロッドとイメージしてみてください。ベリーでシーバスミノーをほどほどキャストできて、バットでドラグを3kg近くまで掛けながらファイトできます!
冬の堤防青物ゲームで活躍!
サワラ釣りで「ブルースナイパー 103L PS」の特性を発揮!
ここからは年間を通してどんな釣りで使ってきたか、使用感や使用ルアーも交えながらご紹介していこうと思います。まずは購入の動機にもなった冬の堤防青物ゲームです!
ジグではなくミノー・メタルバイブレーションがメインと分かっていた釣りだったので、この釣りでの使用感は◎。「セットアッパー」は125も145もキャストできるし、振動もティップや手元に伝わります。ジャーキングもOK。飛距離に関してはそれなりという感じで、硬いロッドでバシっと投げた方が飛ぶ印象です。
めちゃくちゃ飛ぶわけではない「103L PS」ですが、ファイトに関しては安心感抜群!シーバスミノーのフックやサワラの口切れは心配ナシです!
ワラサ・ブリ狙いも快適
堤防からのブリ系にもバッチリで、大型が掛かったときのファイトはまさにこのロッドの魅力という安定感を見せます。大型魚とのファイトに慣れていない方でも、ドラグを2kgぐらいかけてほどほど曲げておけばスムーズに寄せられるだろうなというフィーリングです。
堤防を見ての最後の走り、ランディングで焦って手前であたふたというようなシチュエーションでも柔らかく大きな曲がりが活躍!慣れている方でも波風・障害物でトラブったケースでの対応力に重きを置く場合は検討の価値アリと言えます。
4万円ぐらいする竿ですがビギナーフレンドリーで優しい使い心地です!
夏の堤防カンパチで活躍!
ほどほどのカンパチを釣っても楽しい!
夏の釣りでは堤防カンパチ・アベレージ40cm前後という釣りで使いました。堤防からであれば60cmぐらいまでは十分やりとりできるかなという感じですが、このぐらいのサイズを釣っても曲がりと引き味、そしてバットの強さを十分楽しめる1本です。
テトラがあるからイナワラサイズまでは抜き上げというライトショアジギングにもおすすめできるので、堤防青物に関しては中大型でオールシーズン遊べます!
今年はソフトなジャークがハマった
メタルジグは30g、40gと使ってどちらも飛距離はそれなり。アクションは鋭く跳ね上げるようなものは難しいんですが、初速を抑えてソフトにシャクるジャークがやりやすいです。ローレスポンス、スロージギング的なアクションが得意。ベリー部分でシャクります。
このロッドの使い方はヘビーシンキングペンシルとの相性もよかったようで、今年は「モンスターショット」で沢山魚が釣れました。青物狙いで高活性時はプラグ、低活性時はボトムでスローというローテーションをされている方におすすめです!
秋は磯でも活躍!
アカハタ釣りにも使いました!
磯のアカハタ釣りにも「ブルースナイパー 103L PS」。曲がるし柔らかいしで感度面に苦労することもありましたが、ヘビーウェイトな釣りならまあ使えるかなという印象です。
「ジグリグ」という仕掛けをメインで使っていて、シンカー(メタルジグ)のウェイトは30gか40g。アカハタ釣りとしたら結構な重さになりますが、このぐらいなら「ブルースナイパー 103L PS」でも着底の把握は十分です。
根魚釣りにもそれなりに使えます!
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ヘビーな磯では柔らかさが仇に
海底の起伏が激しく根掛かりが多い磯だと「ブルースナイパー 103L PS」は使いにくい。柔らかく大きな曲がりはフックやシンカーの食い込みに繋がります。ハードな磯で遊ぶなら専用ロッドを買うか、ティップが硬いジグ向けの青物ロッドを使う方が快適かなと思います。
ヒラスズキ狙いに終始する・巻きで食ってくるアカハタを狙うなど、ロッドの特性に合わせた釣り方で遊べればいいという方であれば問題ナシです!
遠征先でいろいろ活躍!
ルアーが合えばマルスズキも対応可能
遠征先でもいろいろ活躍!サーフをやったりシーバスをやったり、このあたりの釣りは専用ロッドを使った方が明らかに快適ではありますが、急に釣り場を変えるというケースで結構出番がありました。
港湾シーバスは「セットアッパー」が効くシチュエーションが少なくないので、掛かる魚のサイズがある程度であれば十分に流用可能!ベイトが大きい時期ならぜんぜん使えます!
磯際で無理が効くのがいいところ
足場7mの磯で大きなヒラメを掛けたこともありました。グッとティップが入って食いこませて、これは根掛かりに繋がるロッドの動きでもあるんですが、こういう魚が掛かるときは乗せ感が役に立ちます。
磯際で最後の抵抗を見せるヒラメの潜りにも耐えて抜き上げ!望外な大物で焦っても何とかしてくれるロッドです!
クセの強さに魅力を感じるならアリ
今から買うのはアリorナシ?
最後に2019年リリースのこのロッドを今から検討するのはアリかナシかについて!
ヤマガブランクスはモデルチェンジのサイクルがゆっくりであること・このロッドは性格が極端で似ているものが少ないこと、この2点を考慮すると今でも十分に検討に値するロッドだと思います。
青物釣りで粘って曲がる、柔らかいロッドはかなり好みがわかれるところですが、扱いやすいロッドをお探しの方はぜひ検討してみてください。今年の青物プラグゲームにはコレがおすすめです!
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「ブルースナイパー 103L PS」を使った堤防カンパチ・磯アカハタ狙いの実釣レポートをご紹介します。シーバス用のプラグを使ったり「モンスターショット80」を柔らかくシャクってブリまで狙う、こんなスタイルなら「ブルースナイパー 103L PS」がおすすめです。
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ライター撮影