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千葉県・鋸山はラピュタの世界観が広がる絶景スポット。3つの見どころとは?

鋸山はかつては石切場として栄えていた千葉県の鋸南町と富津市の境にある標高330mの山。採掘がされなくなった現在では、石切場の跡がジブリ作品であるラピュタの遺跡のようだと人気です。この記事では、鋸山の見どころとラピュタに例えられる場所について解説していきます。
2022年10月12日
maida0493
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目次

鋸山にはラピュタのような景色がある!

鋸山とはどんなところ?

鋸山はかつて房州石という凝灰岩を産出する石切場で、その跡地がまるでジブリ作品のラピュタのようだと人気の千葉県を代表する観光地です。今回は鋸山の見どころを三ヶ所紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事は2022年10月12日の情報をもとに執筆しています。ロープウェイの運行や登山道の状況は天候などによって変わるので、訪れる前に必ず情報をチェックしましょう。

鋸山

  • 住所
    〒299-1901
    千葉県安房郡鋸南町元名
  • アクセス
    【電車】JR「浜金谷駅」から「ロープウェイ山麓駅」まで徒歩15分
    【車】館山自動車道「富津金谷IC」から10分
【鋸山(千葉県富津市)】アクセス・営業時間・料金情報 - じゃらんnet
鋸山(千葉県富津市)の観光情報 交通アクセス:(1)JR「浜金谷駅」から徒歩約10分。鋸山(千葉県富津市)周辺情報も充実しています。千葉の観光情報ならじゃらんnet 千葉県安房郡鋸南町と富津市の境にある標高は329.4メートルの「鋸山」。

ラピュタの壁へは車力道コースがおすすめ

Photo byPexels

鋸山の登山道はロープウェイを使うコースと車力道と呼ばれる産業遺産を巡るコースがあります。ロープウェイを使う場合は山頂近くの日本寺がすぐそこにあり、多くの見どころを手軽に観光できるのが利点です。

車力道は往復で5時間ほどかかりますが、石切場の痕跡を辿っていくためラピュタの世界を楽しみたい方にはおすすめです。車力道の付近には通行止めになっている他のコースもあるので、踏み込まないように注意しましょう。

鋸山ロープウェー株式会社
鋸山を中心とした3つの観光エリアには見どころが盛りだくさん!良質な石材を運ぶために作られた山道からつながり、名所の石切場跡がある「登山・山道エリア」。地獄のぞきと象徴的な大仏や重要文化財がある「日本寺エリア(有料)」。東京湾を望む絶景、モニュメントや食事・お土産処が楽しめる「金谷エリア」。各エリアの移動を快適につなぐ、鋸山ロープウェーをご利用下さい。

鋸山へのアクセス

鋸山への最寄り駅はJR内房線の「浜金谷」駅です。東京から普通電車で2時間ほどの距離にあるためアクセスしやすい場所にあります。隣の保田駅も登山道の最寄り駅ですが、こちらのコースは土砂崩れによる通行止めがあるため利用できません。

ロープウェイの駅までは海沿いを徒歩で移動することになるため、行き方がわからない場合は地図を参照しましょう。車力道への行き方は登山道の一環として案内が出ています。

度胸試しの地獄のぞき

直下を覗き込むような岩場

鋸山で1番有名な絶景スポットといえば石切り場から下を覗く「地獄のぞき」でしょう。石切場として使用されていたときに職人の遊び心として傾斜が付けられたこの場所は、地上から約100mもあるので「地獄のぞき」という名称が付けられています。

地獄のぞきは鋸山の山頂に近い標高で遮るものがないため、景色も抜群にいいことで評判です。高所恐怖症の方は足がすくんでしまう高さなので、じゅうぶんに注意してください。

ラピュタの壁と呼ばれる石切場

「ラピュタの壁」とは地獄のぞきの直下にある石切場のことで、日本寺から一度下山する必要があります。幾何学的に切り取られた岩壁がまるでジブリ作品のラピュタの遺跡に出てくるような絶景を作り出していて、観光客に人気のスポットです。

ラピュタの壁に行く途中にも石を切り出して作られた回廊のような道があります。本当にラピュタに迷い込んでしまったような幻想的な風景が広がっていておすすめです。

多くの石仏が安置されている日本寺

約30mもある百尺観音がお出迎え


鋸山にある日本寺には多くの石仏が残されています。車力道などの登山道を抜けるとすぐに目に飛び込んでくる約30mの百尺観音は、鋸山の名所として有名で、1960年から6年かけて房州石の岩壁に彫られました。

戦没者の供養として彫られた百尺観音は、現在では海上、陸上、航空の安全を守るご利益があると言われていますので、交通安全祈願にお参りしてみてはいかがでしょうか。

鋸山日本寺

  • 住所
    〒299-1901
    千葉県安房郡鋸南町鋸山
  • 電話番号
    0470-55-1103
  • アクセス
    富津金谷ICから5分
  • 公式サイトURL
    http://www.nihonji.jp/
鋸山 日本寺 公式サイト
鋸山 日本寺の公式サイトです。鋸山日本寺の境内案内や歴史を紹介しています。

石仏がずらりと並ぶ千五百羅漢道

地獄のぞきのエリアから階段を下っていくと、多くの石仏が安置されているエリアに入ります。「千五百羅漢道」と呼ばれていて、房州石以外にも各地の石材を使って彫られた羅漢像が並んでいる景色は圧巻です。

この羅漢像は18世紀の江戸時代に21年かけて彫られたものとされていて、風化を防ぐために洞窟に置かれています。廃仏毀釈によって首を落とされてしまった「首なし羅漢」もあるのでぜひ探してみてください。

歩きながら産業遺産を巡る車力道

石を運んだ車輪跡が残る石畳の道

車力道はかつて房州石を切り出して運んでいたときに使われていた道で、鋸山が産業遺産であることを実感できる登山道です。浜金谷駅からすぐのところに登山口がありますが、関東ふれあいの道という別のコースの登山口でもあるので間違えないようにしましょう。

車力道には車輪の跡や石を削って通路にしている岩壁、索道と呼ばれるロープで吊り下げて貨物を運ぶ施設の跡などが見学できます。緑と岩の絶景を堪能できるコースです。


鋸山の新名所である猫丁場

車力道を歩いていると、途中で「猫丁場」という案内が立っている分岐に差し掛かります。この分岐を辿っていくと5分ほどで可愛らしい猫が彫られた場所に到着しますが、これは2021年7月から公開が始まった新しいモニュメントです。

付近には祭壇のように組み立てられた石組や、覗くとハート形が見えるトンネルなどアーティストによって色々な作品が作られています。可愛らしい猫の姿を見に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

鋸山でラピュタの気分を味わってみよう!

鋸山の三ヶ所の見どころと、ラピュタのような絶景が楽しめる場所を紹介してきました。鋸山はロープウェイを使ってすぐに絶景スポットが楽しめるため、観光客に人気の山です。それだけにどの季節も混雑しているので車で向かう場合は渋滞に注意しましょう。

鋸山は標高330mという低山ですが、階段や岩場が多く軽装では疲れてしまいます。体力の配分や怪我に気をつけてラピュタのような風景を堪能してみてください。

鋸山が気になった方はこちらもチェック!

鋸山やジブリの世界が気になった方は以下の記事も参考にしてみてください。千葉県を始めとしたおすすめ登山ルートや、ジブリの世界が楽しめる庭園など多くの記事が掲載されています。

紹介されている山は比較的登りやすいとはいえ転倒や道迷いなども発生するため、必ず装備を整えて出発しましょう。登山届の提出や地図の持参など、安全第一で登山を楽しんでください。