ウィンタースポーツのスノーボード
初心者は揃えるものがたくさん
ウインタースポーツのスノーボードを始めるときは板だけでなくブーツやウェア、ゴーグルなどを揃える必要があります。さらにそれらのギアには大きく分けてフリースタイル用とアルペン用があり、注意が必要です。
アルペン用は競技向けで、ゲレンデを普通に滑るときはフリースタイル用がおすすめなので、スノーボードと言えば基本はフリースタイルを指しています。今回は、フリースタイル用のスノーボードの選び方について解説するので参考にしてみてください。
板だけでも種類が豊富
スノーボードのギアは、板だけでもさまざまな種類があります。長く続けていくつもりなら気に入るデザインの板を選ぶことも重要ですが、デザインを重視しすぎて自分に合わない板を選んでしまっては上達できません。
うまく滑れなければ転倒することがあり、ケガをしてしまう場合もあるでしょう。スノーボードを安全に楽しむためには板の長さや形状、柔らかさや硬さが自分にとって適正かをきちんと確認して板を選ぶことが大切です。
板の長さ・幅を確認する
自分の身長に合う長さのスノーボードを選ぶ
スノーボードの板を選ぶときは、自分の身長が大事なポイントになります。板の長さの目安は身長マイナス15cmなので、初心者の場合は自分の真横に板を立てたときに口の位置くらいのサイズの板を目安に選ぶのがおすすめです。
また、板の長さの目安は使う人の身長によって多少前後します。そのため、背が低めの方は鼻の位置くらいのサイズ、背が高めの方は顎の位置くらいのサイズの板を選ぶのがいいでしょう。
180cm前後 | 身長マイナス20cm |
170cm前後 | 身長マイナス15cm |
150cm前後 | 身長マイナス10cm |
体重による長さの目安
例えばボールを坂道で転がしたとき、同じ大きさでも重いボールの方がスピードが出ます。スノーボードでも同じことが言えて、同じコースを同じ板で滑るとき体重が軽い人より重い人の方がスピードが出やすいです。
スノーボードの板は長い方が安定するので、体重が重めの方は長い板、軽めの方は短い板を選ぶのがひとつの目安となっています。
必要に応じて幅も確認しよう
スノーボードの板には大きく3つの部位があり、上からノーズ・ウエスト・テールという名称があります。一般的に、ウエスト部分が自分のブーツのサイズからマイナス1cmの幅になっているのが適正な板幅の目安です。
最適な長さの板が選べれば、自ずと幅も最適なものになってきます。そのため確認する優先順位は低いですが、身長と比べたとき極端にブーツのサイズが大きいまたは小さい方は長さと合わせて幅も確認することが必要です。
長さ以外の選び方のポイント
スノーボードの形状で選ぶ
スノーボードの形状にはツインチップとディレクショナル、ディレクショナルツインの3種類がありそれぞれ滑走性が異なります。初心者におすすめなのはディレクショナルツインですが、それぞれの種類の特徴を確認して自分が使いやすいと思う形状の板を選びましょう。
ツインチップ | ノーズ側とテール側が同じ形で同じ長さ、どちら向きでもスムーズに滑ることが可能 |
ディレクショナル | テール側よりノーズ側が長い、前向きに滑ること重視の形状 |
ディレクショナルツイン | ツインチップとディレクショナルシェイプの特徴を合わせ持ちテール側よりノーズ側が長いが形状はほぼ同じ、幅広い滑りに対応 |
板のフレックスを確認する
スノーボードの硬さのことをフレックスと言い、板を選ぶうえで大事なポイントのひとつとなっています。初心者の内は自由に板をコントロールすることが難しいため、フレックスが柔らかい板がおすすめです。
柔らかい板は乗りやすく、脚力が弱くても板をしならせることができます。硬い板は、ある程度の経験があって脚力の強い人向きです。自分のレベルに合ったフレックスの板を選べば、ケガなくスノーボードを楽しめるでしょう。
スノーボードの価格
スノーボードの板には、高いものから安いものまでさまざまあります。高いものを買っても使いこなせなければ板のよさは引き出せないので、初めて購入する場合は3万円から7万円くらいが妥当です。
また、同じモデルでも毎年アップグレードされており、性能などが一新された新作が出れば前シーズンのモデルはいわゆる型落ち商品になります。型落ち商品でも充分現役で使うことは可能なので、新作より低価格で購入することができるでしょう。
用途別におすすめのタイプ
ハーフパイプならオールラウンドボード
パイプを半分に切ったような形のコースで技を決めながらスピードに乗って滑るハーフパイプには、競技用というイメージがあるかもしれません。ですが実は、ハーフパイプは単純な滑りの練習をするのに最適です。
究極の地形を滑っていると言えるハーフパイプで滑るとき、板にはスピードを出せてしっかりターンできることが求められます。ハーフパイプで滑りの練習をする場合、多種多様な滑りに対応できるオールラウンドボードがおすすめです。
カービングボードでカービングターンをマスター
カービングターンというのは1本のエッジに乗り切り、横ずれが少なく加速感があるターンのことです。横ずれが少ない分重心がずれて転倒しやすいですが、マスターできたら気分は爽快でしょう。
ゲレンデの圧雪コースでキレのあるカービングターンを楽しみたいときは、反発力があって滑走性の高いカービングボードがおすすめ。カービングボードにはディレクショナルシェイプ形状が多く、少し硬いフレックスが特徴となっています。
グランドトリック向けのグラトリボード
平地に近い斜面でトリックを繰り出すグランドトリックに最適な板には、フレックスが柔らかいのに反発があるという相反する条件があります。その条件を満たしているのが、グラトリボードです。
例えば柔らかい木材を中心にカーボンビームを足して反発を保持するなど、グラトリボードにはさまざまな工夫が施されています。どんな滑りにも対応できるグラトリボードは、フリーランの中にグランドトリックを取り入れて滑りたい人向きです。
自分に合った板でスノーボードを楽しもう
今回はスノーボードの板について、長さや硬さなど初心者向けの選び方のポイントを解説してきました。ブランドや形状など、さまざまな種類がある板の中から自分に適正なものを選びましょう。
格好から入るとこなれ感は出せますが、初心者のうちは大きなケガをしないよう慎重に選ぶことが大切です。当記事を参考にしながらかわいいデザインの板やスタイリッシュな板など、豊富なスノーボードから気に入った1枚を見つけてみてください。
初心者向けのスノーボード情報はこちらもチェック!
今回は、初心者向けのスノーボードの板の選び方のポイントについてお話してきました。暮らしーのでは、初心者向けのスノーボード情報に関する記事をほかにも多数掲載しています。ほかのスノーボード情報が気になる方や、スノーボードについてもっと詳しく知りたい初心者の方はぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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出典:unsplash.com